たおれてもたおれても・・・


毎年描くのに毎年苦労するお花のひとつ、コスモス。


夏の日差しと雨のなさで干からびたようになってたけれど
このところきらきらと美しい。
でも根元をみると
何度も倒れて立ち上がってを繰り返したあとが・・・
たおやかでかよわいかんじの線の細いお花だけれど
実はとてもつよい。
時々脚に花粉をたっぷりとつけたミツバチがやってくる。
かわいらしいので描いちゃった。

今日みたいな日は自転車での移動もきもちよい。
空気が金木犀色をしていて
汗もからりとすぐかわく。
ずっとこうならよいのに、とおもうけれど
こんな時期はみじかい。
 
コスモス
学名:Cosmos bipinnatus
科目:キク科コスモス属
分布:日当たりと水はけが良ければやせた土地でもよく生育。
   メキシコから、1876年頃にイタリアの芸術家が
   日本に持ち込んだのが最初との説がある。

開花:6~12月(早咲き、遅咲きあり)   

   コスモス(cosmos)”の語源は、ギリシャ語の
  「秩序」「飾り」「美しい」という意味の
  「Kosmos, Cosmos」の言葉に由来する。

花言葉:乙女のまごころ、愛情、たおやかさ

きのこの版画展恵比寿では開催中!
軽井沢は18日から!

はじまります。


きのこの版画展、恵比寿ではいよいよ明日から。
ほんとうはもっと作りたいきのこがあって
間に合わなかったので
来週あたり、2点ほど増えるかも。
ゆっくりめにいらしてくださいね・・・。


こちらは近所のアカヤマドリ。
なんとビッグな!
このめしめししたひび割れ、いつか彫りたい。


こちらはその近くで出てたムラサキヤマドリ。
今年はずいぶん遅いみたい。

念のためもう一度掲載。




終了日の記入がないのは
諸事情ありまして・・・
マッシュルームのほうは次の方の開催日が未定なので
その方しだい。
たぶん年明け以降。
エブリコのほうは
冬寒い軽井沢、冬季休業が入ります。
それまでは飾らせていただきます。
つまり長いです。
秋のおいしいきのこもよし
クリスマスもよし
ジビエもよさそう!
そんなかんじですので
お好きな時期にぜひ!

アカヤマドリ
学名:Leccinum extremiorientale
科目:イグチ科
環境:広葉樹林(ブナ林)
時期:夏~秋   
味良し、歯ごたえ良しの美味しいきのこ。

ムラサキヤマドリ
学名:Boletus violaceofuscus
科目:イグチ科
環境:広葉樹林(ブナ林)
時期:夏~秋   
紫に白っぽいぽちぽちがあって見た目毒っぽいけれど
かなりおいしいきのこ。

風にゆらゆら・・・


お庭の秋明菊がやっときれいになってきた。
夏の暑さと雨の少なさで
弱ってたようだった。
心配したけれどようやくふっくらしてきた。
これは昨日のスケッチ。
今朝はよりきれいだった。


今日も空気が金木犀の香りに満ちていて
きらきら美しい一日だった。
明日は絵手紙教室。
早起きして烏瓜とりに行こう。
秋明菊もコスモスも持っていける。
こういうときはモチーフ集めもたのしい。 

柏のいしど画材さんでの
きのこの版画展、植物を中心とした水彩画展になりそうです。
すみません・・・
日にちはかわらず10月22日(月)~30日(火)
詳細はのちほど!

シュウメイギク
学名:Anemone hupehensis var. japonica
科目:キンポウゲ科
分布:中国から古い時代に入ってきた帰化植物
開花:9~10月   
別名、キブネギク(貴船菊)。
名前にキクが付くが、キクの仲間ではなくアネモネの仲間。
花言葉:忍耐 薄れゆく愛

毒もってても、ちょっと変わってても。。。


普段スケッチは水彩でする。
これをもとに別の水彩画を描いたり
日本画にしたり木版画を彫ったりするんである。


             耳をすませて <木版画>

これも去年のスケッチをもとにしている。
うちの近所に出たニガクリタケ。
美味しいクリタケに似ていて
たまに中毒さわぎになるきのこなのだけれど
食毒はおいといて
レモンイエローがなんとも美しい。
しんと寒い朝、可憐に落ち葉をもちあげる。



             ちいさなおとしもの <木版画>

こちらは昨日掲載したDMに使用した作品。
やはり去年のスケッチをもとにしている。
ただ、この版画を見てきのこだ!とわかるのはよほどのきのこ好きかも。
ツチグリ、というちょっと変わったきのこで
雨が降るとこうして開いて
真ん中のまあるいふくろから胞子をとばす。
前にテレビで雨粒がこのまるいふくろに当たり
その勢いで真ん中の孔から
ぷっと煙のような胞子が舞い上がる瞬間の映像を見た。
なんてすごいんだ!と感心した。
たまにハガキをくれるお友達の
そのハガキの隅に
「ツチグリのブローチをもっています」
と書かれていてそれが気になってしょうがない。
ぜひ見たい!!
ていうかどこで売ってたの~?!

そうだ、今日急に決まったのだけれど
柏のいしど画材さんでも
きのこの版画展を行うこととなりました!
10月22日(月)~30日(火)
詳細はのちほど!

ニガクリタケ
学名: Hypholoma fasciculare(Hudson:Fr.)Kummer
科目:ハラタケ目モエギタケ科モエギタケ亜科クリタケ属
環境:広葉樹林、針葉樹林
時期:春~晩秋   
ヒダは密で黄色、のちに褐色に変わり、柄に湾生する。
柄は高さ3~12センチ傘と同色、ツバの痕跡がある。
強い苦味がある。
最悪の場合死に至る毒きのこ。

ツチグリ
学名:Astraeus hygrometricus
科目:、担子菌門菌蕈綱ニセショウロ目ツチグリ科ツチグリ属
環境:山道の土崖などに半ば埋もれて発生する。
時期:夏~秋
外側は厚いじょうぶな外皮に包まれるが,
成熟すると革質の外皮は8~10個の裂片に裂けて星形に外側に開き,
中にあった薄皮で包まれた球状の袋をあらわす。
幼菌は食べられる。

わたしが見たのはもっと美しい映像だったけれど
一応、こんなかんじで飛ばします。
http://cgi2.nhk.or.jp/school/movie/bangumi.cgi?das_id=D0005100146_00000

きのこ×きのこ×きのこ


先週出てる情報をいただいて描きに行ったテングタケ。
白樫の周りにまぁるくフェアリーリングを作ってた。


かわいいなあ。
開いてきのこ然としてるのもよいけれど
ぽこって出たてのまるっこいのもなんともかわゆい。

月曜日の体育の日、
恵比寿のマッシュルームにきのこ好きが集結?!
きのこシールの大作さんが
NHKのいっとろっけんという番組の取材を受け、
そこにちょこっときのこ仲間として出演することになったのだった。
短い番組だしわたしたちはほとんど映らないだろうけど
「きのこのほん」の鈴木安一郎さんや
数年前からブログのファンだった+mellow-stuff+のミーさん
前田 絵理子 花の写真館の前田さんに
お会いできていろいろお話できたのは楽しかった。
あれ?いつ放送だったっけ?・・・

マッシュルームといえば
もうすぐきのこの版画展、はじまります。
軽井沢のエブリコでもほぼ同時開催。




秋の旬のきのこ、ぜひ味わって
版画も楽しんでいただければと思います。

どちらも念のため予約をしていかれたほうがよいです。

秋はいろいろいそがしい


ずいぶんとブログをさぼってしまった。。。


こちらは先日いただいた栗と
うちのコムラサキさん。
秋色むんむん!

先週末からなんだかバタバタ、
おまけに体調もよくなかったのでちょっとお休みしちゃった。

まず、MicaKatolaの新作の写真撮影。
そのようす、またのちほどアップします♪

その翌日
きのこの版画展をやらせていただく恵比寿のマッシュルームで
TV取材のエキストラ・・・?
この顛末ものちほど。

順序でいうと逆なんだけれど今日は昨日行った
川村清雄展
について書こっかな。
感動がうすれないうちにね!


実は初めて作品を見た画家さんで
彼のことはなんにも知らなかった。
嘉永5年、旗本の家に生まれ
明治維新後、徳川宗家の新当主家達について駿府へ出立
その後徳川家派遣留学生として明治4年から11年間
アメリカ、パリ、ヴェネツィアで油彩画を学んだ方だそうだ。
幕末、明治、大正、昭和、
激動の時代を生きた方。
あまり知られていない、ということもあるのだろう、
彼の一生を追うかたちでの展示で
川村家伝来の鎧やら旗指物やら手紙やらが
入ってすぐあたりにずっと展示してあって
???・・・というかんじだったけれど
そこをとおりすぎると
彼の美しい油彩画に出会えた。
明治、大正の油彩画というと
なんだか重く暗いものが多いイメージだったのだけれど
軽やかで明るい世界が広がっていた。
帰国の際に友人のスペイン人画家から
「あなた方の持っている日本の趣味を失わないように」
との手紙をうけとったそうで
その気持ちを一生忘れなかったのだろう。
油彩でありながら借り物の技術、というかんじが全くなくて
日本の風物をみごとに表現している。
美しいなぁ、としばし見入ってしまった。

でも正直言って絹本に油彩のは油彩独特の重さが気になる絵もあった。
これなら日本画の絵具のほうが美しく表現できるのでは、
と思う作品もあったけれど
たぶん描いたばかりのころはもっと色鮮やかできれいだったのだろう。
なのでわたしは装飾的に描かれた絹本や板の作品より
キャンバスに描かれた風景画に惹かれた。
肖像画はやはり幕末から維新の有名人のものが
興味深い。
勝海舟さんとのエピソードがキャプションに書かれていて
おもしろい。
かなりそっくりに描けてるらしい。
残念ながら篤姫、天璋院像は後半からの展示らしく
まだ出ていなかった。
図録がおもしろく、時代背景、彼とそのまわりの人々のエピソードなど
興味深く読ませてくれる。
これをを読んでから見たほうが楽しめるかもしれない。
彼は決して自分が納得のいかない作品は
納期が過ぎても渡さなかったという。
どうしても今日持っていかないと切腹する、といわれて
もう一息で完成の作品を使者の目の前でふき取って消してしまったそうだ。
ジョルジュ・ルオーも未完成作品をすべて燃やしたという。
彼の作品展も始まったばかり。
ジョルジュ・ルオー アイ・ラブ・サーカス展

2012年10月6日(土)~2012年12月16日(日)
パナソニック汐留ミュージアムにて。

かわい~!
見に行かねば!
山種の竹内栖鳳も観たいし都美館のメトロポリタンも観たい。
気になるのが科博のチョコレート展!
秋はいそがしい。

今年もこの季節


ごうごう風は鳴っていたけれど
台風はこの辺ではたいしたことなく行過ぎそうな朝だった。
なのできのこを見に行ってかわいいテングタケをスケッチしたのだけれど
今日はバタバタ・・・画像処理の時間がないので
昨日のスケッチをアップ。


ららぽーとの水彩画の生徒さん、Y氏に
毎年持ってきていただいている栗。
皆さんの分、ダンボールいっぱい持ってきてくださる。
いつもすみません。。。
わたしも描きたかったので少しいただいてきちゃった。

そういえば、今年はまだ栗食べてないなあ。

昨日くらいから金木犀が香り始めた。
秋も深まりつつありますね!

やっぱりおサボりはいけない・・・


今のところ早起きが続いている。
なにしろ彼岸花から目が離せないのである。
たぶん、今日がピーク。
連日なかなか描けなくてじたばたじたばた。
今日こそは・・・


やっとすこしまともなスケッチができた。
先週すこしスケッチをサボったのが災いして
なかなか描けなかったけれど
やっと調子が出てきた。

彼岸花を機嫌よく描いてたらメールが。

いつもの場所に素敵なきのこが出てるらしい!!!
よし、明日はお仕事前の朝イチきのこだ!
・・・でも台風来ちゃってるなぁ。

曼珠沙華(まんじゅしゃげ) 抱くほどとれど母恋し
                   中村汀女

見しやそれともわかぬまに・・・


今朝はどんより雨が降りそうなお天気だった。
晴れ、しかも涼しい予報だったよね?
とりあえずたわわに実った紫式部の前に座る。

んんん?!
ぽちぽちとあるかなきかの雨が落ちてくる。
まあやむだろう、と描き始めた。



すみません、途中です。
雨のせいばかりではないです。
・・・
これはもいちどじっくり描かねばなるまいよ。

今日は天気予報を信じて久しぶりに自転車通勤を。
やっぱり自転車はよいなあ。
こいでるうちにどんより黒い雲は消えた。
しかし「晴れ」は当たったけどまだ暑かった。
ほんとうに自転車が気持ちよい季節は
もうすこし先のよう。

コムラサキシキブ
学名: Callicarpa dichotoma
Callicarpa : ムラサキシキブ属
dichotoma : 二叉になった、叉状分岐の
Callicarpa(カリカルパ)は、ギリシャ語の
「callos(美しい)+carpos(果実)」が語源。
「美しい実」の意味。
科目:クマツヅラ科の落葉低木
分布:日本原産の植物で、本州から沖縄、朝鮮半島や中国にも分布。
花期:6月頃。
   直径3mmくらいの紫紅色の果実を秋頃につける。
  紫式部 → やや大型(背が高い)。実も大きめ。
実は比較的バラバラにつける。
花の柄の根元と葉っぱの柄の根元が
ほぼ同じところについている。
小紫 → やや小型(背が低い)。実も小さめ。
実は枝に沿ってかたまるようにつける。
花の柄の根元と葉っぱの柄の根元が
ちょっとズレたところについている。
*森でよく見かけるのが紫式部、うちに植わってる園芸種が小紫式部のようです。

花言葉:聡明 愛され上手 上品

めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬまに
雲がくれにし 夜半の月影        
                紫式部

台風ニモマケズ


今年は暑かったせいか、彼岸花の咲くのが遅かった。
毎年計ったようにお彼岸の頃になるときちんと咲いてたのに
今年は今日が見ごろ。

昨日、ひとつふたつ咲いていたのだけれど
今日たくさん開くだろう蕾がいっぱいだった。
ところがご存知のとおり、台風縦断の予報。
しかも大きいとのことでいろんな警報が出ていた。
べランダにぶらさがっていたものを片付けたり
飛びそうなものをしまったり
台風の準備をしながら
全部折れてしまったら悲しいな、と気になっていた。
彼岸花の茎はしゃっきりしていて
いともかんたんにぽきっと折れる。


おそるおそる朝、見てみたら
燃えるような赤が玄関先を彩っていた。
2本ほど折れた蕾があったけれど
ほとんど無事!!
よかった~~!
ちょっと傾いてるのは風のせい。

ヒガンバナ
学名: Lycoris radiata
Lycoris : ヒガンバナ属
radiata : 放射状の舌状花をもつ
   * Lycoris(リコリス)は、
   ギリシャ神話の海の女神
  「Lycoris」の名前から採ったもの。
科目:ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草
分布:北海道から琉球列島まで見られるが
   中国から帰化したものと考えられる。
花期:9月、お彼岸の頃。
 全草有毒で、特に鱗茎にアルカロイド(リコリン、ガランタミン
 セキサニン、ホモリコリンなど)を多く含む有毒植物。
長時間水に曝せば無害化が可能であるため、
救飢植物として第二次世界大戦中などの戦時や
非常時において食用とされた事もある
・お彼岸の季節、田んぼのあぜ道や土手で
見かけることが多いが、
これはノネズミがあぜ道や土手に穴を開けるのを、
彼岸花の毒性のある球根を植えることで防ぐため、
また彼岸花の根茎は強いため、田んぼのあぜ部分に
植えてあぜの作りを強くするため、
と言われている。
 日本に存在するヒガンバナは全て三倍体なので種子で増えることができない。
 中国から伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられる。
別名 「曼珠沙華」(まんじゅしゃげ)。
”天上の花”という意味。
おめでたい事が起こる兆しに、赤い花が天から
ふってくるという仏教の経典による。
 一方、異名多数。死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)
 幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)
 捨子花(すてごばな)、はっかけばばあetc.

花言葉:情熱 独立 再会 あきらめ 悲しい思い出
    想うはあなた一人 また会う日を楽しみに

「路(みち)の辺(へ)の 壱師(いちし)の花の
灼(いちしろ)く
人皆知りぬ わが恋ふる妻」
万葉集 柿本人麿(かきのもとひとまろ)

壱師の花=彼岸花といわれているけれど
それを検証した方の記事。
おもしろいです。
ご興味のある方はぜひ。↓
 ―― 万葉植物「壱師(いちし)」考  ――