今年も咲いた

いつもの森の山百合。
年々減ってゆくような気がするのはなぜなんだろう。
もっと大きな株もたくさんあったのに。
とても残念。

今日はめちゃくちゃな暑さだった。
うちはあまりクーラーを使わないのだけれど
今日は無理!!
頑固者の母に有無をいわせずつけてしまった。

やっと実がなりだしたゴーヤも
あまりの暑さにしおしおとしている。
こんな日が続くのかと思うとうんざりだけれど
夏だものね。

ヤマユリ(山百合)
学名:Lilium auratum Lindl.
科名:ユリ科ユリ属
開花時期:7~8月
分布:日本特産のユリ。北海道と関東地方や北陸地方を除く近畿地方以北の山地の林縁や草地に分布。
別名:鳳来寺百合(ほうらいじゆり)
花言葉:荘厳、威厳 人生の楽しみ 純潔、飾らない愛

野に咲く


奥日光のスケッチ、これでさいご。
ノアザミがたくさん咲いていた。
多分ノアザミ。
というのもちょっとちがった感じのも咲いていて調べてみたけれど
種類が多すぎてわからなかったのだ。
総苞の部分がべたつく、とかで見分けたりするみたいなんだけど
さわってこなかった・・・
写真と見比べるかぎりノアザミでしょう。

マルハナバチと思われる
もふもふしたまるっこい蜂が何度も訪れる。
葉っぱのうらに隠れている蜘蛛の餌にはちょっと大きすぎるらしく
手をだそうとはしない。

このごろはあまりに暑いのでスケッチに出かけず
仕事とプール以外は閉じこもっていろいろ製作している。
秋に代官山の小さなギャラリーで個展を開こうと計画中。
恵比寿のきのこフレンチ、マッシュルームの近く♪
きのこ中心にしようかと。(笑)

ところで柏に行くことがありましたら
2番街商店街のアーケードを見上げてくださいまし。
いしど画材さんのフラッグにわたくしの絵を使っていただきました。
そう、わたしにとって絵は感動の表現であり
愛であり、感謝であり、祈りであります。

さて、明日は月に一度の絵手紙教室
いつもは2週目の日曜なんだけれど
お盆なので前倒し。
また皆さんの絵に出会えるのが楽しみ♪

ノアザミ(野薊)
学名: Cirsium japonicum
科名:キク科アザミ属
開花期:5-8月
分布:日本の本州、四国、九州の草原や河川敷に見られ、アジア大陸にも変種が分布する。

根生葉は花期にも残り羽状に中裂する。
茎葉の基部は茎を抱き、鋭い棘が多い。
頭花は紅紫色で直径4~5cmあり、枝先に上向きにつく。
まれに花が白色のものもある。

花言葉:「権利」「私をもっと知って下さい」

林の中で


奥日光のスケッチがまだ残ってるよ~♪
こちらは赤沼車庫の近くの林の中
倒木の上に咲くヤマオダマキ。
行った方はご存知だとおもうけれど
あの辺の林は地面がミヤコザサで覆われていて
ほかの植物の入る隙がない。
道路ギリギリの笹の切れ間にいろんなお花が
ぎゅっと集まって咲いているかんじ。
けれど倒木の上はまだ笹に侵食されておらず
こんな立派なオダマキが舞台女優のように
伸びやかに茎葉を広げ
美しいお花を咲かせていた。

右の葉っぱはウツギかな?
足元には苺のような葉っぱがあった。

じつはこれを見つけたのは雨が降った中日。
夕方に見つけたので時間的にギリギリだったところへ
また雨が降り始めたので仕方なくあきらめた。

翌朝は快晴だったのだけれど
なんといちばん真ん中辺の美しかったお花が
2輪とも散ってしまっており
前日に比べて全体がなんとも地味な姿になってしまっていた。
なんとか続きを描きあげたのだけれど
たぶんこの日にここを通りがかっても
この株を描こうとは思わなかっただろう。
1日で全く姿が変わってしまう、それが自然のお花。
先日のクルマユリもたまたまいちばん美しい日に出会えたから描けたけれど
1日ちがっていたらずいぶんちがったことだろう。
ラッキーだったなあと感謝。

固めのつぼみだったウバユリは残念だったなあ・・・

ヤマオダマキ(山苧環)
学名:Aquilegia buergeriana
科名:キンポウゲ科オダマキ属
開花期:6-8月
分布:北海道、本州、四国、九州に分布し、温帯から亜寒帯の山地の道ばたの草地や林縁に生育する。

苧環(おだまき)とは、昔、カラムシ(苧)やアサ(麻)などの繊維を巻いた管のことで
距が伸びた花のようすが似ているためつけられた。

花言葉:協調性

あらためて・・・


我が家のお庭ではこのお花がまっさかり。
真夏のお庭を彩ってくれる。

ある生徒さんとゆっくりお話しする機会があった。

わたしはひ弱ながらも健康なからだをもち
家族も子供のころからずっと今の仕事を支えてくれている。
そうして恵まれた環境で培った技術を
全力でシェアしていこうと思った。
まだまだ未熟なのでこれからもずっと技術も感性も磨き続けなくてはいけないし
それを伝えることにももう少し工夫をこらしたいと思います。

サルビア・ガラニチカ
学名:Salvia guaranitica
科名:シソ科アキギリ属
開花期:4月-11月
原産地:南米
別名:メドーセージ

ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチンなど南米に広く分布するサルビアの仲間。
日本では、本来サルビア・プラテンシスを指す「メドーセージ」の名で流通していることが多いが
これは日本にサルビア・ガラニチカが輸入され始めた頃に
流通業者が間違って名づけてしまったためと言われている。

花言葉:家庭的、普遍愛

ジュリア・マーガレット・キャメロン展


キノコナイトでとよたキノ子さんにいただいた立派なひまわり。
帰りの電車が意外と混んでいたので人に花粉をつけてしまいそうでひやひや。
捨てないといけないかも、と一瞬思ったけれど
可愛いからもったいなくてできない。
Tシャツ販売用の袋を持っていたことを思い出して
しおしおになったひまわりを
しゅっとつっこんで持って帰ってきた。
帰ってから水切りをして一晩置いたらみごと復活!
美しい姿を見せてくれた。
捨てなくてほんとによかった!

先週ジュリア・マーガレット・キャメロン展のブロガー内覧会に参加してきた。
実は彼女のことはなにも知らなかった。
ポスターが素敵だったので観たいなとは思っていたのだけれど。

デジカメにはない美しい質感。
絵画を描くように撮られた写真には
物語性ももりこまれており
写真展というよりは
カメラを使った絵画展といった趣。
宗教画の実写版のような写真群は
観ていてとてもふしぎな気持ちになる。

今回はこのイベントの日のみ特別に写真を撮ることを許可していただいてるんだけど
1点撮りは不可なのでちょっと見づらいのはご容赦くださいませ。

ちなみに普段も写真OKの部屋があります!

聖書の中の登場人物をイメージして撮られた作品。

彼女が写真を撮り始めたのは48歳のとき。
妹から写真機をプレゼントされたのがきっかけ。
当時は写真機が発明されてから約20年。
庶民にいきわたったわけではなく
彼女が上流階級の婦人だったから触れられたのでしょう。
けれどお金持ちのご夫人の趣味、というには
当時のカメラを扱うのはとても大変。
コロディオン湿板方式という技法で
ネガは大きなガラスの板。
(彼女の最初のカメラは30.5cm×25.2cm、2台めは38×30.5cmの板が入る大きさだった)
今の写真サイズよりずっと大きいそのガラス板が入る大きさのカメラ。
木製のその重いカメラはもちろん手で持ってぱしゃっと撮るわけにはいかない。
スタンドで固定して撮影。
シャッターもないのでキャップの開閉でシャッターを切る。
前述のガラスの板を炭酸ソーダ等を用いて磨き
コロディオン水溶液を中央に注いで全体に回しガラスを覆い
暗室で硝酸銀水溶液に浸して感光性を与える。
ホルダーに入れたこのガラス板をカメラにセットして撮影。
ISOは0.1~1で銀の状態で変わるそうだ。
今のカメラは100~1500だからものすごい低さ!
彼女の場合は露光時間をほかの写真家よりもさらに長めにとっていたそうで
モデルさんは動いてはいけない。
撮影したそのネガはまだ湿っているうちに暗室に戻してピロガロールに浸して現像する。
ネガ像の現れたガラス板を水洗して残った銀をとりのぞき
シアン化カリウムまたはチオ硝酸ナトリウムの水溶液に浸して定着させて水洗し
ワニスをぬって保護する。
なので暗室をカメラのすぐそばにセットしなくてはならない。
撮影用のセットをしつらえ
テント式の暗室を用意し
重いカメラを持ち歩く。
小柄な彼女には相当な重労働だったことでしょう。

日本の傘を持ったこどもたち。

彼女は独学で写真技術を身につけ
自ら博物館に作品を売り込み
記録媒体にすぎなかった写真を
芸術の次元にひきあげたフロンティア。
生気あふれる人物像
巨匠の表現に倣った表現を追求し
わざとピントをずらしたり
薬品のむらによる揺らぎをそのまま作品の一部とみなしたり
ネガに傷をつけるという大胆な表現も試みた。

ポスターになっている美しい作品。

これだけ斬新でしかも女性
たたかれないわけがない。
バッシングはかなりひどかったようだけれど
彼女は全然負けなかった。
そこがほんとうにすごいとおもう。
ずっと自分の表現を高めていった。

この作品なんか、ぞくっとするほど美しい。
墓場の天使という題がついていた。
キリストがよみがえったときにいた天使がモチーフだという。

彼女のたくましさ。
ダーウィンなど有名人の肖像も撮っている。
内面や知性までにじみ出てくるような
素晴らしい写真。

たしかにお金がかかることだから
いくらお金持ちだからといっても
稼がねばね。

とても印象的だった写真。
どこかうつろな目のこの女性はキャメロンの名づけ子だそうで
24歳で夫を亡くして寡婦になってしまったという。
彼女の結婚前の写真も展示してあるのだけれど
そちらはきりりとレンズを見つめ返す強い瞳が印象的だった。

家族をモデルにした写真。
絵画的要素がかなり多い。

最後のほうの部屋には同時代のカメラマンたちの作品や
彼女の影響をうけた人たちの作品が展示されててそれも興味深い。
点数も多いしついつい足を止めてしまうので
最低2時間は確保して観にいってくださいね~。

ジュリア・マーガレット・キャメロン展
2016年7月2日(土)~9月19日(月・祝)三菱一号館美術館

開館時間 10:00~18:00(金曜、第2水曜、会期最終週平日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜休館(但し、祝日の場合と9月12日は開館)
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

ヒマワリ(向日葵)

学名:Helianthus annuus
科名:キク科
別名:ニチリンソウ(日輪草)、ヒグルマ(日車)、向日葵を音読みしてヒュウガアオイ
開花時期:7月-8月
原産地:北アメリカ

和名の由来は、太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回るといわれたことから。
ただしこの動きは生長に伴うものであるため、実際に太陽を追って動くのは生長が盛んな若い時期だけである。
ヒマワリの原産地は北アメリカ大陸西部であると考えられている。
既に紀元前からインディアンの食用作物として重要な位置を占めていた。
1510年、スペイン人がヒマワリの種を持ち帰り、マドリード植物園で栽培を開始した。
日本には17世紀に伝来している。

花言葉:「あこがれ」 「私の目はあなただけを見つめる」「崇拝」「熱愛」「光輝」「愛慕」「いつわりの富」「にせ金貨」
 

雨上がり


ちょっと前の日光のスケッチ。
中日は予報に反してあいにくの雨。
午前中はのんびりとすごし、午後になってやんできたのでスケッチに。

熊がでるあたりまでいかなくっても
むしろそこまで行かないほうがたくさん咲いていたクルマユリ。
じつはこの旅で初めて見たお花。
なんとも可憐で
緑の中でひときわ美しかった。


ときおり雨がぱらつくので
ちょっと湿ったかんじ。

そして見事に晴れた翌日、赤沼車庫で見つけたクルマユリ。
前日のものよりはボリュームがないけれど
十分可憐で美しい。

点々と赤いそばかすは蜜腺らしく
黒っぽい蛾のような昆虫が
花の一部であるかのようにびっしりととまっていた。
スケッチしようと
近くに陣取ると1~2匹の気の強いやつ以外は
みんなどこかへいってしまった。

クルマユリ(車百合)

学名:Lilium medeoloides A. Gray
科名:ユリ
開花期:7~9月
分布:中国、朝鮮半島、サハリン、カムチャッカ半島、千島列島、日本に分布。
   日本では北海道や本州の中部以北と大台ヶ原山と四国の剣山の高山帯から亜高山帯の草原に分布。
生育地:亜高山から高山の草地

和名は、茎に輪生する葉を車輪の輻(や)にたとえたことに由来する。
鱗茎は可食で、アイヌ料理では調理して食される。

花言葉:多才な人