2025年水彩画展 東武百貨店池袋店アートギャラリー

今年も東武百貨店池袋店様でお世話になることに。
ほんと、ありがたいです。
秋冬モチーフが中心ですが、風景も増えました。お楽しみいただけたら嬉しいです。

お店は10時~19時まで。作家本人は毎日11時から16時までおります。
ぜひお声がけくださいね!


「秋日和」

秋の木の実はいろいろあってあれこれ描きたくて描いているうちにスケッチがたまった。森に青い縞々の羽が落ちていたりする。
あのギャーギャーうるさいカケスのものだ。なんてきれいなんでしょう。秋にはお宝がたくさん。それらを組み合わせて紡いでみる。水彩画 850×530mm ¥605,000-

「冬のあしおと」
秋小春日和を選んで山茶花を描きにゆく。朝はきんと冷たかった空気が緩んで日差しが暖かい。
数10分ほどの間隔をあけてメジロの群れがやってきては蜜を吸う。決まったルートを周ってまたここに戻るのか、はたまた別の群れなのか、
見分けはつかない。その小さなさざめきを聞きながらもうすぐ来る本格的な冬をおもう。
水彩画 500×350㎜ ¥242,000-

「薄紅色」
薄紅色の炎が舞う。シクラメンの良さがわかり始めたのは大人になってから。あの布施明さんのシクラメンの歌にある薄紅色、
真綿色、なんて美しい表現だろう。あの歌の意味も大人にならないとわからない。シクラメンのこの色はピンクではなく薄紅色。
瑞々しく笑う眩しい君。
水彩画 250×270㎜ ¥77,000

「彩月」(いろどりづき)
旧暦の9月の異名、今だと10月くらいの紅葉が美しい気候の頃のことですね。この響きから暑さで枯れ果てていたお庭が一気にピンクに彩られる季節のイメージが広がりました。
冬が近づくとお庭にはヒヨドリがやってきます。
昨日10月に入りましたが、まだここまでお花が咲いていません。ヒヨドリもまだですね。早く彩月が来てくれるといいなと心待ちにして…。

水彩画 480×630mm ¥330,000-

「雲の切れ間に」
必死で登った甲斐駒ヶ岳の山頂はすっかりガスに覆われて真っ白。眼下に広がっているはずの山並みも頭上にあるはずの青い空も何も見えなかった。出発した時は快晴だったのに!こういう山なのだそうだ。諦めて下り始める。摩利支天に寄ってふと振り返ると一瞬、山の姿がみえた。ついさっきまであそこに立っていたのだ。感慨に耽る間も無く山はあっという間にまた霧に覆われてしまった。そしてこの後土砂降りの憂き目に遭うのであった…

水彩画 F4(242×333㎜) ¥110,000

「雨上がり」
山を下る途中で大雨に降られた。それこそバケツをひっくり返したような。
カッパの上下を着込んで黙々と歩く。ゴールはまだまだ先。1時間ほど歩いただろうか、ふと雨足が弱くなりおもむろに上がった。さっきまでの天気が嘘のようなキラキラの日差し。雨粒をまとって輝きを増したベニテングタケが労ってくれた。

水彩画 F4(242×333㎜)¥110,000-

「秋色金色」
サクサクと落ち葉を踏んで山道をゆく。上も下も真っ黄色の紅葉。
そう、新潟の紅葉は黄色が多い。
斜めにさす光に金色に輝く葉たち。
帰り道のより傾いた陽は枝影を足元に写し金色の葉をより輝かせる。
(飯縄山)

水彩画 F4(242×333㎜)¥110,000-

「苔の森
」ふうふう言いながら登る急な山道。目を上げるとムラサキフウセンタケが紫色のお団子のように3つ可愛く並んでお出迎えしてくれていた。周りをよく見るとあちこちにぽこぽこと出ている。ふわふわした苔がなんとも気持ちよさそう。これがあるから辛くても山登りはやめられない。

水彩画 F4(242×333㎜)¥110,000-

「ちいさな応援隊」
ふうふう登る山道で赤いとんがり帽子の小人さんを見つけた。アカヤマタケ。こんなおもちゃのような可愛いきのこが自然に存在するのが本当に不思議。こんにちは、と挨拶。こんにちは、頂上はまだだよ、がんばれ。
…あー、まだなんすね。
ここまででいいような気もするけど…がんばるかー。
水彩画 150×300㎜ ¥77,000-

「梅東風」
筑波山の梅園は日当たりもよく、まだ早春も早春、2月くらいから紅梅が花開く。梅の香りってなんだかウキウキする。冬が終わる香り。これから楽しいことがいっぱいありそうな香り。小鳥たちも蜜を吸いに集まってくる。
水彩画 180×400㎜ ¥165,000-