このところの暑さで膠の減りが早い。
すぐに悪くなってしまうため一日くらいしか保たない。
うっかりしてたらもうなくなりそうになってた。
う~ん、東京にでるのはいやだな。
すっかり巣ごもりモードになってるのでお出かけしたくない。
ふとおもいついて調べたら…なんだ!ネットで買えるんじゃないか!
びっくりびっくり。
例のよく量販店においてあるメーカーのものじゃない本格的な絵具や筆も扱っている。
しかも気になってた新しい展着剤も、使い方をていねいに説明されて売られてる。
この前わざわざ画材屋さんに行ったのに見つからなかった紫金末も。
…たすかりました!
こちらは猩臙脂というとてもめずらしい赤い染料。
綿に含ませてある染料を絞り出して使う。
川合玉堂による説明書きがついている。
「この色のときかたは胡粉についで面倒なもので、
まづこれの綿をほごして普通の絵のやうにぶかぶかにし
糟や埃をとつて湯呑茶碗のやうな底のふかい磁器に入れ、
そのうへから熱い湯をかけ…..云々…」
うん、面倒だ。
でもほんとうに美しい色。
世の中は
日々進歩しているようだ。同じくこもっていると気付かないことがいっぱいだ。
時代にすっかり取り残されてゆ~く~わ~。
しかし、美しい伝統の画材は、これからも何か新しいものに取って代わられることなく、受け継がれてゆくのでせう。現代語に書き直されないその説明書きのやうに・・・
それが…
やっぱり日々進歩しているよ。
どんどん便利で楽で効果的なものが出てる。
手を出してしまったら引き返せなくなりそう!
天然ものはますます貴重に高価になってるしね。