スケッチはだいたい1時間以上かかることが多い。
あとで絵にすることを考えると
ついついこまかいところまで描きたくなってしまう。
それでよいスケッチになればよいのだけれど
たいがい描きすぎる。
絵に起こしたい、とおもうようなスケッチは
意外とあんまりきちんと描きこんでなくって
そのときの感動があらわれているものなのに。
いろんな蔓草が混じりあい絡み合って
美しいかたちをつくりあげていた。
こちらは10分くらいで描きあげよう、とおもって描いたもの。
光は一瞬でうつろう。
ぱあっとさしてきて光と影がくっきりとわかれる。
それが描いてるうちに変わってしまう。
すこし速く描く練習をしなくては。
今日も個展のときの作品をアップ。
朝露が蜘蛛の巣のうつくしいかたちを浮かび上がらせる。
あんなにちいさな生き物が一晩であんなすごいものを織り上げるなんて!
いつも自然にはおどろかされてしまう。
水彩画 15×40cm 「輝きをつらねて」 2011年
昨日アップした大きな山百合の作品とおなじテーマで
ぐるぐる蔓草にからまれながらそれを楽しむように咲いた
可憐な山百合のすがた。
スケッチしてるといろんなものが見えてくる。
葉っぱのかげにかくれたちいさな蜘蛛や
白くもやもやとした何かのたまごかさなぎ。
蟻さんも忙しそうに行ったり来たり。
いろんな種類のちょうちょや蜂もたずねてくる。
雑多なものが合わさってからまりあって世界を作ってる。
水彩画 15×40cm 「やさしい気持ち」 2011年