ツルニンジン。
こういう釣鐘型のお花はかなり好み♪
アザミに絡まる様子がなんとも素敵だった。
ツルニンジン:Codonopsis lanceolata Trautv.
キキョウ科 ツルニンジン属の多年草
分布 北海道・本州・四国・九州
生育地 山麓や平地の林内
花期 8~10月
別名 ジイソブ。
ソブとは長野県木曽地方の方言でそばかすのこと。
花冠の内側の紫色の模様をジイ(爺)のそばかすになぞらえた名。
バアソブもあり、こちらは葉っぱが毛深くてお花がもっと小さいらしい。
花言葉は「懐の深い」
ところで今日竹内久美子さんの本を読んでいたら
アサギマダラがサシバという鷹とほぼ同時期に渡りをする、という
興味深い記述があって、その中に
アサギマダラの幼虫が鬼女蘭やオオカモメヅルを食草としており
これに含まれるある種のアルカロイドがまずい味の元となる
という面白い話が書いてあった。
こうしてまずい味のもとをためこんで鳥に食べられないようにするのだそう。
それでこの鬼女蘭とはどんなお花なんだろう、と調べてみたところ
これ!!
下にいる蝶はアサギマダラ。
これは2年前の夏、山梨でのスケッチで
初めて見た名も知らぬ蔓草を描いていたら
たまたまアサギマダラがきたので一緒に描いたのだった。
これはなかなかの構図だったんだね。
いろいろ知ると面白い。
それにしてもアサギマダラってまずいんだね。
あんなふわふわ頼りない飛び方でも食べられないわけだ。
あれで海を渡るのだからすごい!
それでサシバと一緒に渡るわけは竹内さんによると
たまたまその頃そういうルートで渡りをするのに
都合のよい気流が発生するというのがひとつ。
あとはこのまずいアサギマダラをも捕食するカマキリの天敵が
サシバなのだそうだ。
つまり用心棒つきの旅。
ちなみにカマキリがなぜまずいアサギマダラを捕まえるのかというと
まずい味をものともしないわけではなく
単に視力と記憶力不足でこの蝶の味を学習できないかららしい。
カマキリ、かわいい。。。