山桜はソメイヨシノより華奢でたおやか。
葉っぱが出るのと同時くらいに咲くので
描くにも絵になる。
ただ高いところにあることが多いのでなかなか描けないのが悩み。
これはたまたま斜面に樹があって
斜面の上に通っている道から描けた。
ひらひらと花びらが舞う。
画面に落ちた花びらは上から絵具をのせておいて
乾いてから外すといいかんじに臨場感が出るし
花びらのかたちも正確に記録できる。
山のお花は一期一会。
出会えたことはほんとうにラッキー。
日本画 F4
山かぜにさくら吹きまきみだれなん 花のまぎれに君とまるべく
僧正遍照
雲林院の親王が舎利会のために比叡山に登って帰ったときに、桜の花のもとにて詠んだ歌
「山風で桜の花を吹き巻いて、花が、乱れ散って欲しい。あなたがここに立ち止まって帰れないようにするために。。」
別れを惜しむきもちを桜に託す。
桜を見ていると幸せになるけれど
はらはら散るさまはやっぱり切ない。
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