お庭のテリハノイバラ。
棘も少なくて丈夫で毎年美しいお花を咲かせてくれる。
これは植えたわけではなくたぶん小鳥さんからのプレゼント。
いつの間にか生えてきたのを駐車場の垣根に移して増やしたのだった。
描いているとぶうう~んと重低音を響かせてクマンバチがやってくる。
丸っこくてつややかでそれでいて胸の辺りはふわふわで
とってもかわいい蜂だ。
スズメバチはぐるりと人の周りを点検しに来たりするのでちょっと怖いけれど
ミツバチやクマンバチは蜜を集めるのに忙しくて
人のことなどかまっちゃいない。
大きな体が薔薇をたわませる。
すると彼女は小さく羽をふるわせて「に~に~」とかわいい音をたてる。
それでほんのすこし薔薇の負担も軽くなるようでたわみがゆるくなる。
花粉を胸と脚にたっぷりつけて次のお花へ。
そうか、うちに薔薇が生えたのは
小鳥さんのおかげばかりではなく
蜂さんたちのおかげでもあるんだね。
テリハノイバラ(照葉野茨)
学名: Rosa luciae
科目:バラ科バラ属
開花:6月~7月
分布:本州、四国、九州、琉球に分布。
アジアでは、朝鮮、中国本土に分布。
海岸や河川敷の礫地、山間部のブナ帯の裸地や草原などに自生する。
野生のバラの普通種としてはノイバラがあるが
本種は葉のつやが強いこと、花の数が少なくて
一つ一つはずっと大きいことで区別できる。
花言葉:「ひとりよがり」
「愁ひつゝ 岡にのぼれば 花いばら」 蕪村