入れ替わって


ムラサキケマンが群生していたところに
入れ替わるようにあらわれたセリバヒエンソウ。
ちいさなオダマキのようなかわいいお花。
たしかにツバメが飛んでるみたい。

下のほうにはちいさなきのこ。
ムジナタケ?
なんだろう?

今日はなんだかひたすら眠い。

明日からがんばることにして寝ちゃおう。。。zzz

セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)
学名:Delphinium anthriscifolium
科目:キンポウゲ科ヒエンソウ属 (1年草)
分布:中国。明治時代に渡来。東京を中心に分布。
花期:4月~5月

葉の印象が「セリ」に似ているので「セリバ」で、花の印象を「飛翔するツバメ」にみたてて「飛燕(ひえん)」
キンポウゲ科の植物に多いのだが、このセリバヒエンソウも強い毒性がある。

花言葉:軽薄

せせらぎを聞きつつ


毎年描かずにはいられない我が家のジャーマンアイリス。
今年もきれいだった♪
いろんな色があるけれど
シンプルな紫がやっぱり好きかな。

香りがけっこうあるんだよね。
お教室に持っていったり
お部屋に飾ったりすると香りに酔いそう・・・。

香り、といえばやっぱり薔薇。
先日いただいたフェリシテという小ぶりの蔓薔薇はとても香りがよい。
今ベランダで育てているけれど窓を開けるたびによい香りがただよって
ほんとにしあわせ。
やっと咲き出したスピリット・オブ・フリーダムも香りがつよいタイプ。
最近増えて4鉢になったラベンダーもよい香り。
とくに富良野ラベンダーはよいね。
これもいただきもののハーブ、アップルゼラニウムも
水遣りのたびに香る。
これは虫除けにもなっているようで
薔薇の近くにおいておくとアブラムシがつきにくいような気がする。
とはいえ薬ではないので厳重に見張って
見つけ次第鬼のようにぷちぷちする。
たぶんどこかにいるであろうカマキリの赤ちゃんのためにも
お薬はなるたけ使わない。
今日は森に行こうと思っていたのだけれど
昨日泳ぎすぎたのか疲れてしまって
お花の植え替えやら日よけの設置やら
ベランダのお手入れと
ベランダで咲いたお花のスケッチで午前中を費やしてしまった。
そうこうしているうちに風が強くなってきたのでこもって製作。

そうそう、個展会場でつかえるかな、と思って買ったCD「せせらぎ」
BGMにけっこうよい!
タイトルどおり、ずっと小川のせせらぎとときおり小鳥の声・・・
一瞬、トイレの流水音っぽいか・・・?!失敗!と思ったのだけれど
とってもよい気分で描けるなあ。
わたしはけっこうにぎやかな音楽がすきなのだけれど
製作中はなぜかそれらが聴けなくて
邪魔しない感じのクラッシック(急に大音量になったりしないやつ)か
静かなジャズとかボサノバをかけたりするのだけれど
それすらうるさく感じることもある。
音楽よりもむしろ人がしゃべってるラジオのほうがよかったりする。
なんでだろうな~。

これはまったく邪魔しないね。
いや、それ以上によい環境にしてくれるかも。
お外で描いてるような気分になるのかな。

ジャーマンアイリス
学名:Iris germanica
科目:アヤメ科アヤメ属
別名:ドイツアヤメ 匂いアイリス
花期:5月~6月

アヤメ属の植物を交雑して作出されたもので野生のものはない。
800年代の初期にドイツ、フランスで品種改良され、その後アメリカが多数の品種を出している。
属名の「アイリス(Iris)」とはギリシャ語で『iris「イリス(虹)」』にちなむ。
ギリシャ神話で、イリスは有事の際に神々の使者となって天界と地界を往復するために
虹の橋をかけたとされる虹の女神。
欧米ではこの花のことを「レインボーフラワー(虹の花)」と呼んでいる。

花言葉:使者 燃える思い 恋の便り 豊満

荒れるお天気?


先日アップしたアマドコロと似ているお花のひとつ、ホウチャクソウ。
花びらが分かれているので比較的見分けはしやすい。
これも清楚で美しい。

昨日は朝のお天気がよかったのでうきうきと自転車で通勤。
いまはどこも薔薇が美しくて楽しい。
ヤマボウシの白いハンカチのようなお花も気になる。
カシワバアジサイのつぼみも着々と大きくなってきている。
ドクダミもアジサイももうすぐ。
そんなこんなで行きはご機嫌だったのだけれど
授業が終わる頃、都内で集中豪雨との情報!
竜巻注意報まででてる!
まだ晴れていたけれどなんだか風がおかしい。
帰りは強くなってゆく向かい風と戦いながら急いでペダルを踏んだ。

・・・まあ、降ったのはそれからずいぶんたった夕方だったんだけどね。
よい運動でしたw

明日は久々に森の植物たちを見に行こうかな。
ヤブカンゾウ、ノカンゾウ、キショウブあたりをねらってみる。
クサイチゴも実をつけたかも。

ホウチャクソウ(宝鐸草)
学名:Disporum sessile
科目:チゴユリ属
別名:狐のちょうちん
分布:アジア大陸の東端(極東ロシア-東南アジア)全域に見られ、日本全国に分布。
花期:5月~6月中旬

雑木林などの樹間のひらけた場所に群生する。
花被片が合着しない点で、よく似たアマドコロ属 Polygonatum と見分けることができる。
若芽に有毒成分を含む。
山菜として利用されるアマドコロやナルコユリの若芽と似ており、注意が必要であるが
ホウチャクソウは摘んだときに独特の臭気を発するため見分けは可能。
宝鐸(ほうちゃく、ほうたく)とは寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた飾り。
花が垂れ下がって咲く姿がこの宝鐸に似ることによる。

花言葉:よきライバル

こども展にいってきた


ベル状のお花、好き!
鈴蘭みたいなかわいいお花がこの時期はいろいろ咲く。
ここの森ではナルコユリ、ホウチャクソウ、アマドコロ、と
似たお花が咲いている。
これはアマドコロ。

昨日は六本木森アーツギャラリーで行われているこども展の
ブロガー特別内覧会の参加してきた。
正直に言って特別内覧会でなければスルーしちゃうくらい
ノーマークだった。
でもおはなしを聞くとノーマークだったことが恥ずかしいような
とってもレアな展覧会なのだ!

2009年~10年、モネの睡蓮の間で有名なパリのオランジュリー美術館で
20万人以上がつめかけたという特別展
“Les enfants modèles”(「モデルとなった子どもたち」と「模範的な子どもたち」のダブルミーニング)
を日本向けに再構成したものだそう。
子供の絵というのはプライベート性が高く
それゆえ出品作品のほとんどが個人蔵だという
なかなか観られないものばかりなんである。

ポスターのインパクト、ハンパない・・・


つっこみどころ満載。
きちんとしたデッサンはなされていない。
脚のかたち、おかしいし。
立ってるの?座ってるの?いやいや空気椅子っぽい・・・
そして何よりかわいくない!(笑)
持ってる人形も含めて!
でもなんとも不思議な魅力があっていちどみたら忘れられない。
そんなに大きな絵でもないのにぐっと引き寄せられる。
作者のアンリ・ルソーは50を過ぎてから画家を志したそうで
アカデミックな美術教育は一切受けていない。
彼の才能を認めたのはかのピカソ。
本物の前に立つと青い空とお花畑に浮かんだ少女の顔から目が放せない。
どこか悲しげである。
ルソーは6人ものこどもを亡くしたのだそうで
それも影響しているのかもしれない。

カリエールの「病気の子ども」という絵も印象的だった。
全体にモノトーンの霧のかかったような画面に母親に抱かれたぐったりとした赤ちゃんが浮かぶ。
当時の子どもの死亡率は高く
成人できるのは50%ほどだったそうだ。

もうひとつのほうのポスターの絵は普通にかわいい。


この子はジュリー・マネ。
女流画家ベルト・モリゾと印象派の画家マネの弟ウジェーヌ・マネの間に生まれた娘である。
この絵を描いたのはルノワール。
この絵があった部屋には母親であるモリゾが描いたマネとジュリー、もう少し大きくなったジュリーと犬の絵
ルノワールのこの絵をもとにモリゾが製作した版画
成人して画家になったジュリーが甥っ子を描いた絵
さらには大人になったジュリーの姿を描いたものもあって
ジュリーの成長を見ることができる。

代々画家の家系、というおうちは多いそうで
この展示を企画されたオランジュリー美術館の元館長、エマニュエル・ブレオン氏の家系もそのようなおうちのひとつ。
入ってすぐのところにあったそれぞれ別に丸い額に入った美少年と美少女の絵は
ブレオン氏の祖先で成長して結婚するのだけれど
もちろん描かれた当時はこどもだったのでそのようなことになるとは誰も知らなかった・・・

以下は会場の一部の写真。
*今回は特別の許可を得て撮影してます。


右の絵の賢そうな男の子、
文化人類学者として有名なクロード・レヴィ・ストロースの幼少時代だそうです。
・・・ごめん、しらないです・・・
左の少女、かわいいですなあ。


こちらは風景画の巨匠、クロード・モネの3人の子どもたち。
もちろん非売品、というかじぶんたちのために描いた絵なのでずっとモネ家にあり、
今はマルモッタン・モネ美術館の所蔵となっているそうな。


こちらはルノワールの息子たち。
あれ?息子??
女の子の格好??
そう、男の子の死亡率が高かった時代
ヨーロッパでは7~9歳になるまではげんかつぎで
男の子よりも丈夫な女の子として育てる、ということがおこなわれていたそうだ。
とくにルノワールは慎重で髪の毛を切ることすら禁じていたそう。
いちばん右はのちに映画監督になったジャン・ルノワールで
かなり面影がある・・・!

モーリス・ドニの作品たち。


どの子もかわいらしく、特徴が出ていて作者の愛情を感じる。
9人もこどもがいたんだそうな。
船に乗った男の子の絵。
この子は長じて船乗りになったのだそう。

このほか印象的だったのがピカソがこどもと遊ぶために作ったデッサンの切り抜き。
こどもと一緒になって遊ぶ姿が浮かぶよう。
写真撮影は不可だったので載せられないのが残念。

小難しい知識がなくても純粋にこどものかわいい姿を楽しめる展示。
ぜひ観にいってみてくださいまし。

内覧会中はあとでブログに載せなきゃ、とメモメモしてばかりいたので
わたしももういちどゆっくりこどもたちに会いに行きたいな。

「こども展」
会場 森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ 森タワー52階)
会期 2014年4月19日(土)~6月29日(日)※会期中無休
開館時間 10時~20時 (火曜日は17時まで)※入館は閉館の30分前まで
お問い合わせ <ハローダイヤル>03-5777‐8600

アマドコロ(甘野老)
学名:Polygonatum odoratum
科目クサスギカズラ科(キジカクシ科)アマドコロ属
別名:イズイ
分布:ヨーロッパ・東アジアに分布。
花期:4月~6月

茎や根茎には甘みがあり、山菜として食用にされる。
春に伸びた芽を摘んでおひたしなどに
根茎は特に晩秋が旬とされ、天ぷらにすると美味とされる。
アマドコロとナルコユリは姿がそっくりでぱっと見で判断が付きにくい。
アマドコロは茎にゆるい角(かど)が付いており、
ナルコユリは茎の断面が円形で茎をさわっても引っかかりがない。
他にも花の付け根の形状の違いなどもある。
茎の違いから「まるこゆりにかくどころ」(ナルコユリ→茎がまるい:アマドコロ→茎がかくばっている)
と語呂合わせで憶えるとよいかも。

花言葉:「元気を出して」「心の痛みの分かる人」

貴婦人


かわりまして銀蘭。
金蘭よりずっと小ぶり。
そしてぱっと開いたとこにお目にかかったことがない。
おそらくこれで全開!
慎ましやかで楚々とした風情が素敵。
なかなか見つけづらいとこもレア感があって
運よく出会えるととてもうれしい。
花言葉がおとなしい貴婦人、だって!
ぴったり!

今日は朝からからりと晴れた。
今はどこも薔薇が美しい。
うちはあんまり薔薇を植えていない。
2年前くらいから薔薇に興味を持ち始めたビギナーなので
まだあまり上手に育てられない。
1本はカイガラムシにやられたのか
冬の休眠状態から戻らず・・・
それでも脇から新芽がちょろんと出てきたのでそれを大事にしてるとこ。
それでも昔からいるピンクのミニバラと
おととしから来てくれたスピリット・オブ・フリーダムちゃんは
順調に蕾をふくらませている。
昨年いただいた枝をつけたものは5鉢根付いて
こちらも順調に育っている。
来年はいっぱいお花が咲く予定!
ベランダに薔薇がいっぱい~~♪
・・・と今から妄想中。

で、現実の話。
薔薇が描きたい!と近所の薔薇スポットめぐり。
いつもお友達と行くケーキ屋さんの薔薇はすばらしかったけれど
7時前の段階でものすごい日差し・・・
駐車場のほうなら描けるかな、と思ってまわってみたのだけれど
なんかちいさな建物ができていてそちらの薔薇は移動していた。
・・・う~ん、仕方ない
柏の葉公園の薔薇園は9時からだけど外から描けるところがあるかもしれない!
・・・と出かけたけど、やっぱりダメ。
今日は薔薇はあきらめてその近くのこんぶくろ池でスケッチ。
今の時期、もう9時を過ぎると日向でのスケッチは無理ですな~。

計画性のなさを思い知ったので帰ってからいろいろ心当たりを回ったり
メールしたりして
薔薇をスケッチできる段取りを整えました~!!!
Aさん、あさってよろしくお願いいたします!

ギンラン(銀蘭)
学名:Cephalanthera erecta
科目:ラン科キンラン属
分布:本州以西から朝鮮半島に分布。
花期:4月~6月

もともとは春の里山を代表するランの仲間だったが、近年では個体数を大きく減らしてい。   
草姿はキンランに似ているが、草丈10cmほど、まれに30cmほどとずっと小さな多年草。
春に、茎を直立させて茎頂に数個の白色の、典型的なランの形の小さな花をつけるが
花冠はほとんど開かないのが特徴のひとつ。
金蘭より菌への依存度が高い。

花言葉:おとなしい貴婦人

金蘭3枚目!


3枚目の金蘭。
群生しているところとはべつにぽちぽちあちこちで咲いている。
ここの森には金蘭をはぐくむきのこたちがたくさんいるということなんだろう。
一緒に咲いているのはマムシ草。

金蘭のスケッチを見ているとどうしても毛虫の雨をおもいだしてしまう。(笑)
十分に払い落として帰ってきたつもりだったけれど
先日お部屋の隅でミイラ化したやつが見つかった。
合掌。

今日は朝から雨。
教室で使うモデルのお花、候補はたくさんあったけれど
牡丹の台木だった芍薬がきれいだったのでそれとアヤメとシランを組み合わせた。
芍薬もいろんな種類があるとおもうんだけれど
台木につかうくらいだから丈夫なのだろう。
お花自体はあっさりしたかんじで
ゴージャス感はないけれど
わたし好みの可憐さがある。
でも今年牡丹が咲かなかったことを鑑みると伐らなきゃいけないだろうな。

明日は晴れる予報。
さて、どこにスケッチにいきましょうか・・・

キンラン(金蘭)
学名:Cephalanthera falcata
科目:ラン科キンラン属
分布:中国、朝鮮半島、北海道を除く日本各地に分布。
花期:4月~6月

地生ランの一種。
キンランの人工栽培はきわめて難しいことが知られているが、
その理由の一つにキンランの菌根への依存性の高さが挙げられる。
本種の菌依存度は独立栄養植物と菌従属栄養植物の中間(混合栄養性植物)で、
本種は炭素源の34~43%、窒素源の約49%を菌から供給されている。
このような性質から、キンラン属は菌類との共生関係が乱された場合、
ただちに枯死することは無いが健全な生長ができなくなり、長期間の生存は難しくなる。
元々、日本ではありふれた和ランの一種であったが、1990年代ころから急激に数を減らし
1997年に絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)として掲載された。
また、各地の都府県のレッドデータブックでも指定されている。

花言葉:眠れる才能