昨日で今年のお教室のお仕事は終わり。
みなさま、一年間、この頼りないセンセイを支えてくださって
ほんとうにありがとうございました。
来年もどうぞよろしくおねがいいたします。
これから年末のもろもろを片付けて
年末からお正月にかけてはじっくり製作に勤めたいと存じます。
早速だけど、今日は山茶花を描きに。
今晩から雨らしいので傷む前に!と思ったのだった。
日曜に描いたときがピークだったのかな、
ずいぶんと咲き進んでいてだいぶ終わりがけ。
それでもとっても美しかった。
それにしても今日は暖かかったね。
妙な南風が吹き、空気がぬるい。
メジロがたくさん蜜を吸いにやってきた。
今日アップするのは少し前に描いた白の八重の山茶花。
薔薇のように華やか。
また個展でのおはなし。
朝イチでご夫婦が来てくださった。
以前銀座でやったときに来てくださった方だった。
今回の会場にいらした方はおわかりかと思うけれど
1Fフレンドリーカフェで2Fがギャラリーになっている。
そして外階段から上るのだけれどけっこう急な階段で
お年を召した方にはちょっときついかんじ。
そのご夫婦はその大変な階段をふたりで手を取り合って上ってきてくださった。
ご主人が大きな声で感想をおっしゃる。
「これはすばらしい、なかなかこういう発想はないね。
わたしも長い間絵を描いてきて、いろいろみてきたけれど
これはすばらしい!」
大絶賛である。
奥様は美智子妃殿下のようににこやかにつつましくほほえんでいらっしゃる。
「わたしは山口県で県展に10回以上入選してね、東京でも4回入ったんだよ。
たくさんの絵をみてきたし、絵に関しては詳しいと思うんだけれど
これはほんとにすばらしい!」
あ・ありがとうございます・・・
あまりの絶賛ぶりに恥ずかしくなる。
ほんと、それほどのものでは・・・
「これはすばらしい、なかなかこういう発想はないね。
わたしも長い間絵を描いてきて、いろいろみてきたけれど
これはすばらしい!」
・・・ありがとうございます・・・
「わたしは山口県で県展に10回以上入選してね、東京でも4回入ったんだよ。
たくさんの絵をみてきたし、絵に関しては詳しいと思うんだけれど
これはほんとにすばらしい!」
・・・そうおっしゃってましたね。
「これはすばらしい、なかなかこういう発想はないね。
わたしも長い間絵を描いてきて、いろいろみてきたけれど
これはすばらしい!」
・・・・
あ、あら?
「わたしは山口県で県展に・・・
もしかして、もしかして・・・
う~ん・・・・
何人かお客様がみえては帰られみえては帰られ
その間もずっと何周も観てくださって絶賛してくださる・・・
おんなじ言葉を何度聞いただろう。
お返事するのもだんだんしんどくなってきたころ
「こういう発想はないね!
このなかでいちばんよかったのはこれだね」
ご主人が指差したのは
今回の版画の中でわたしのいちばんのお気に入り。
わたしにとっていちばん厳しく
めったにほめないM先生がほめてくださった
この版画だった。
サザンカ(山茶花)
学名: Camellia sasanqua
科名:ツバキ科ツバキ属
分布:日本では山口県、四国南部から九州中南部、南西諸島(屋久島から西表島)
日本国外では台湾、中国、インドネシアなどに分布。
開花期:10~12月
花言葉:素直、飾らない心