乗鞍スケッチツアーの下見と新しくはじめたこと


おまたせしました、乗鞍の続きです。
二日目は山頂まで行かずにひとつ手前で下車してみました。

意外とここで降りる人も多いのです。
なぜなら・・・

雪がある!!!

みなさん、スノボを小脇に抱えて登っていきます。
真夏でも滑れるんですね!

中にはチャリで登ってきてここで滑るという
超アスリートな方もいらっしゃるようです。

・・・がわたくしはスケッチブックを抱えて道沿いを歩きます。

ひゃっほう!

なんて可愛い!!!

どうもこの辺の雪はつい最近溶けたかんじです。
山菜気分のちいさな柔らかな芽が出てたりします。


ミヤマキンバイかな。
明るい黄色、くすくす笑っている乙女たち。

これは先日アップしたコウメバチソウに似てますが、葉っぱがちがいますね。
チングルマの花です。
初秋にふわふわした白い綿毛をなびかせます。

迷いに迷った挙句、ミヤマキンバイちゃんに決めました。

岩の隙間で咲いているところが
いかにも山のお花といった風情で
素敵でした。

道沿いに歩くだけでこんな素敵な群生も見られます。
しかも人通りはあまりありません。
時折自転車で走る人が通り過ぎるくらい。

ヨツバシオガマ、ミヤマアキノキリンソウ、
うしろのもさもさしたのはオンタデかな?

周りにはもっともっとたくさんの
珍しい高山植物がたくさんあって
全部描きたかったのですが
あと3日はかかりそう・・・

あきらめて下山。

そうそう、この日は前日よりもずいぶん暖かく
日差しも強かったです。

それでもたまに冷たい風が吹いて
ものすごく寒くなったりします。
気温の変化がすごい!

まあ、それはともかく
スケッチが目的なら、頂上までいかずに
ここにしたほうが
描きやすいと思います。

あと、もう一箇所素敵なところを見つけました。


山登らない!(笑)

すずらん橋バス停の近くですが、スキー場です。

素敵じゃないですかーーーー?!
ヤナギランとコオニユリが群生しています。
隙間には萩も咲いています。


可憐だわ~。

で、もちろん描きました。

こんなかんじです。

けどね、小雨が降ってきちゃったんです。
たいしたことないような気がして
夢中で描いてたのですが
終わって移動している間に
すっかり絵具が流れてしまいまして・・・・

作品は緑とオレンジのどろどろの紙になってしまいました。

。。。がっくし・・・

復活させようとはしてますが
あまり期待しないでお待ちください。

ここはたとえば、山頂付近の天気がイマイチだったりした場合はよいかなと思います。
ここも降っちゃったら近くの白骨温泉に入って
まったりしましょう♪

そんなかんじで来年の夏、楽しみにしててね~!

あと、もうひとつお知らせ。
これはわたしのチャレンジでもあるのですが
日々のスケッチを「20分スケッチ」
としてYouTubeにアップすることにしました。
スケッチはいいんですよ、いつもやってることですから。
でも画像処理とかアップロードとかにやったら時間がかかってて
めげそうなんですが
どうぞ応援してください。
チャンネル登録、よろしくお願いしまーす!
今回の映像ね、声がよく聞こえないの。
次回ちょっと声張ってみよう。。。
ご意見もよろしくおねがいしますね。
20分スケッチvol.1


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ミヤマキンバイ(深山金梅)
学名:Potentilla matsumurae
科名:バラ科キジムシロ属
分布:本州中部以北・北海道・千島列島・サハリン・済州島。
環境:亜高山帯~高山帯の砂礫地、草地に生育。
開花期:7-8月

花言葉:「幸せ」

ヨツバシオガマ(四葉塩釜)
学名:Pedicularis japonica
科名:シオガマギク属
分布:北海道から中部地方以北の高山帯。
開花期:6-8月

花言葉:誘惑

ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)
学名:Solidago virgaurea subsp.
科名:キク科アキノキリンソウ属
分布:東北アジア及び日本の北海道と
   本州中部以北の亜高山帯〜高山帯の草地、砂礫地に生育。
開花期:8-9月

花言葉:天真爛漫

来年のスケッチツアー候補 その1


予告してからちょっと経ちましたが
来年の夏企画の下見
乗鞍のようすをお伝えします。

個人で行く場合、松本から松本電鉄の新島々駅、そこからバスを乗り継いでいくか
車でシャトルバス乗り場に行きます。

ここはマイカー規制があって
自家用車では乗鞍スカイラインを使うことはできません。

自転車で登るつわものがたくさんいたのにはオドロキ・・・
わたしも自転車好きですが
これは大変すぎる・・・

バスは往復2500円。

でもこれで労せず高山植物の咲き乱れるお花畑に行けるのだから
安いものです・・・

わたしも山登り、きらいではないのですが
なんせ目的がスケッチなので荷物が重い。

できるだけ楽していって
エネルギーはスケッチに注ぎたいのです。


ひゃっほう!山頂!
登山服の皆さんはここからほかの山の頂上を目指します。

わたしはこの池の周りで十分すぎるくらい!

いきなりこんな可愛い子がお出迎えしてくれます。

残念ながら、コマクサが終わりがけ。

何種類の高山植物をみただろう?
もうもう、わんさか咲いてました!
この池を1周する必要もないです。
描くものには困りません!

もちろん山を描くのもよいと思います!

とりあえずいろいろ咲いてるとこをスケッチ。


黄色いのはウサギギクという可愛い名前のお花。
イワギキョウやヨツバシオガマも咲いています。



こういう感じの清楚な白い花が何種類かあったんだけど
これはコウメバチソウかな。
かわええ♪

この乗鞍スカイラインを使えば
脚の悪い方でも高山植物を描きにいけます!
もちろん山の風景も。

このシャトルバス、2,500円は若干高いですが
バス、タクシーは入れるので
みんなでバスを借り切って行けば楽だし割安。
柏から乗鞍山頂までずっと乗っていけちゃうってすごくないですか?^^

で、ここの場所のわたくしの感想。
お花はすばらしい!
風景もすばらしい!

でも寒い!!!

バス乗り場までは暑かったんですよ、普通に。

晴れてましたし。

頂上はめっちゃ寒いです。
長袖長ズボンで行ったのですが
その上からフリースや合羽を着込みました。

そして日が射すと暑い・・・

雨が降ったりくもったりはれたり
めまぐるしく天気が変わり
そのたびに気温も変わりました。

上着と合羽はお忘れなく!

あと日焼け止めもしっかり!

それとこの頂上の乗鞍バスターミナルまで来てしまうと
人が多いです。

私のように石になる術を心得ていれば大丈夫なのですが。←うそです

やっぱりちょっと描きづらいですね。。。

というわけで翌日はちょっと工夫してみましたよ。

次回に続く・・・

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ウサギギク(兎菊)
学名:Arnica unalascensis var. tschonoskyi
科名:キク科ウサギギク属
分布:本州中部以北・北海道・千島列島・アリューシャン列島
環境:亜高山帯から高山帯に分布、草原地帯に生育
開花期:7-8月
別名:キングルマ(金車)

ウサギギクの和名は、葉の形がウサギの耳を思わせることに由来する。
花言葉:「愛嬌」

イワギキョウ(岩桔梗)
学名::Campanula lasiocarpa
科名:キキョウ科ホタルブクロ属
分布:北東アジア~北アメリカの亜高山帯~高山帯に分布する
   日本では、北海道~中部地方の高山の砂礫地や草地
開花期:7-8月

花言葉:誠実な恋、感謝、美点の持ち主

コウメバチソウ(小梅鉢草)
学名:Parnassia palustris L. var. tenuis
科名:ユキノシタ科
分布:北海道から中部地方以北の高山帯に分布
開花期:7-8月

ウメバチソウの高山型の高山植物

花言葉:いじらしさ(ウメバチソウ)

急死したわんちゃんと生まれてくるいのちと

来年の夏企画のロケハンのもようをお送りする予告をして
数日たちましたが
写真の整理が追いつかず・・・
もうしわけありませんが
今しばしお待ちを!

今日はいつもとちょっとちがったお話を。

一部の方は私がお菓子作りが好きなことをご存知かと思いますが
最近急にに上手になったと思いません?

ふふふ。
実はYouTubeでお菓子教室をされている
藤六愛先生の動画で学んでいるのですよ。

その私の大好きなろく先生から
5歳で急死した愛犬、ここなちゃんの絵を描いてほしいという依頼を受けました。

実はこうした依頼は今までお受けしませんでした。
やはり実際に会ったことのあるわんちゃんにゃんちゃんでないと
写真だけでは似ないからです。
人物もそうなのですが
写真だけだと一見そっくりでも魂のこもらない絵になります。
それがいやなのです。

前にいちどだけ、生徒さんのわんちゃん、ももこちゃんが病気になり
いつ亡くなるかわからないので描いてほしいといわれて
我孫子まで出向いて描かせていただいたことがあります。
そのときはこのスケッチをもとにして
作品にしてお渡ししました。

(ちなみにその後、治療のかいあって
今も元気に過ごしているそうです。^^)

・・が
このたびはもう亡くなってしまっているので
会うことができません。

朝元気にごはんを食べてたのに
午後おうちに帰ってみたら亡くなっていたという
あまりにショックな・・・。
5歳の若さで。

なんとか力になりたいと
できるだけたくさんのよい写真と
動画があれば送ってくださるようお願いしました。

動画がね~
なんか泣けちゃうんですよ。
愛されてるのがびしびし伝わってくるんですね。
ここなちゃんも優しいかわいい子だというのがよくわかりますし。

いちばんのよりどころにしたのがこの写真です。

写真をもとに描くにあたって気をつけること

それは写真につきものの歪みです。

集合写真を撮ると端っこの人が太くなるでしょ?
あれと一緒ではしっこが引き伸ばされるのです。
あと、犬猫の場合飼い主さんが撮ると
どうしても見下ろす感じで撮ってしまうので
身体がちいさく写ります。

そこを修正しながら描きます。

あと、この写真だと
お耳がそっぽ向いてますね。

飼ってらっしゃる方ならよくご存知だとおもうのですが
わんちゃんもにゃんこも
関心があるほうにお耳が向きます。
写真を撮ったときになにか気になる音がしたのかもしれませんが
どうせ描くならこちらに気持ちを寄せてる絵にしたいですよね。

なのでお耳はこの写真を参考に
アレンジしました。

そして仕上がったのがこちら。

いちばん気持ちを入れるのは目元と口元です。

湿ったお鼻をちょんちょんしたり
ぺろんとなめてもらったり
愛情を示すパーツがそろっているのが口元です。

おめめは言わずもがなですよね。

じつはこれを描く前に
1枚失敗しています。
2日かけて描いたのですが
描きすぎちゃってダメにしちゃったのです。

そしてこれは心を集中させ
一気に2時間で描き上げました。

水彩画をされている方ならおわかりかと思いますが
時間をかければよいというものではありません。

先に1枚さんざん描いて失敗したからこそ
できた1枚です。

ろく先生は今臨月で
明日ご出産予定。
入院なさる前にお渡ししたくて
昨日徳島まで飛びました。

こんなに喜んでいただけるとは思いませんでした。
ご家族みんなにここなちゃんが愛されていたのだと
壁いちめんに飾られた写真をみて伝わってきました。

ここなちゃんが急死したとき
もしかしたら子供を授かるんではないかと感じたそうです。

ここなちゃんに見守られて
元気な子がきっと生まれることでしょう。

今回のことを通して
私の絵が人に大きな慰めを与えられることに気づきました。
絵を描いてこんなに喜んでいただいたことは
正直初めてです。

私自身、20年も一緒にいた黒猫のあんみつさんを亡くしたときは
ほんとうにさびしくて
ずっと立ち直れませんでした。
あんなに何度も何度も描いていたあんみつさんの姿を
全く描くことができなくなってしまいました。
1年近くたってやっと描くことができたのがこちらの作品
いまでも部屋に帰ると
とことこと迎えに出てきてくれそうな気がします。

かわいいパートナーを亡くして
立ち直れない方、
もしお役に立てるならご相談ください。

お待たせするかもしれませんが
心をこめて描きます。


徳島は山あり川ありで美しいところでした。
今回は時間がなくて弾丸ツアー、
ゆうべ夜行バスで帰ってきちゃったので
あまりスケッチできませんでしたが
またぜひ来たいです。

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軽井沢スケッチツアー ロケハン!

蒸し暑い日が続きますね。
皆様、いかがお過ごしですか?

お盆休み、わたくしは
先日宣言しておりました
スケッチツアーの下見に行ってまいりました。

まずは今年の秋に企画している軽井沢!

軽井沢の紅葉はとても美しく
ここ、雲場池は有名ですね。

が、しかし紅葉の時期はとても混雑します。
この日もお盆休みとあってけっこうな混み具合。

でもこの今緑色の楓が紅葉したらどれだけ美しいことか・・・

余談ですが
きのこ、たくさんありました。

人混みに負けずにスケッチ。

きれいなところではありますが
なにせ混んでいて
通路が狭いので
ほかの観光客の方の邪魔になってしまうかもしれません。

描きにくいしね。

というわけで第二候補の塩沢湖に行ってみたのですが

入場料800円

かなり人工的に整えられていて
どうもときめかない・・・
柏の葉公園とあまり変わらないような・・・・

なので奥の手

わたしが前にきのこ仲間と行ったこの秘密の場所でいかが?

ほんとに森ですね。

行ったとき、あいにく雨が降りだしてしまって
写真がイマイチですが
とても美しい場所です。

こんなですが、一応近くにトイレもあります。

・・・やだ?

大丈夫、午前2時間描いて昼休み
午後も2時間の予定ですので
まあ、保険みたいなものです。

ここでは雨のためスケッチしませんでしたが
しばらくしてやんだので
カフェ近くの森で咲いていた
ボタンヅルをスケッチ。

風景でもよいですし、
こうしてここでしか描けないような
高地の植物のスケッチを楽しむのもアリ!

前回のブログでも書きましたが
今回は初の試みですので
木下の教室の方のみの参加者募集とさせていただきます。
ですので詳細は教室で!
お休み中の方も参加OKですので
こちら

からお問い合わせください。

またいろいろ検討して
来年は一般の方もご参加いただけるよう
工夫しますね。

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さて次回のブログは
来年の夏のスケッチツアーに向けて
とってもよい場所を見つけて来ましたので
そのご報告。

ボタンヅル(牡丹蔓)
学名:Clematis apiifolia
科名:キンポウゲ科センニンソウ属
分布:本州、四国、九州。世界では、朝鮮、中国の暖帯から温帯にかけて。
環境:山野の日当たりのよい草原や林縁などで、低木林や他の草などにからんで生育
開花期:8月~9月

有毒植物。
切り口に接触すると皮膚炎を起こす。毒性成分はプロトアネモニン
和名は、葉の様子がボタン(牡丹)に似、つる性であることからついた。
よく似たセンニンソウは葉が羽状複葉、雄しべが萼片より短い。蕾の先が尖る。

花言葉:「休息」

盆花


私は北海道うまれ。
今住んでいる関東では盆花といえばミソハギですが
北海道ではこの花魁草を指します。
(ピンクのほうね)

お盆ですねー。
お休みの方が多いですよね。
いろいろな過ごし方がありそう。
木下家はとりあえずお墓参りは済ませました。
とても暑い日で、金属の花入れが触れないほど熱くなってました・・・。

さて、教室もしばらくありません。
なのでわたくし、秋のスケッチツアーに向けて
下見してきますね!
今回のスケッチツアー、初の試みで
バスをチャーターしてみようかと思います。
荷物が多いからきっと楽チンよ♪
お昼は素敵レストランですよ♪

初めてのことなので
今回の参加者は木下の教室の生徒さんに限らせていただきます。
お休み中の方もOKですのでお問い合わせくださいね。

詳しくはまた教室でね♪

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宿根フロックス
学名:Phlox paniculata
科名:ハナシノブ科
和名:クサキョウチクトウ(草夾竹桃)
別名:オイランソウ(花魁草)、フロックス・パニキュラータ
原産国…北アメリカ
開花期:6月~9月

フロックスの仲間は、北米を中心に67種が分布するハナシノブ科の多年草、または一年草。
その中で一般的に宿根フロックスとして流通しているのは、北アメリカ原産の多年草
フロックス・パニキュラータ種(Phlox paniculata)
パニキュラータ種は、東部および中央アメリカ、カナダ東部に分布しており
雑木林や森林、道端や牧草地などに自生している。
日本への渡来時期の詳細は不明だが、江戸時代の書物に登場することから
栽培の歴史は古い植物と言える。
和名の「クサキョウチクトウ」というのは、葉っぱの形や花がキョウチクトウに似ていることに由来。
別名の「オイランソウ」というのは、華やかに咲く様子を花魁の姿に見立てたこと
また、花の香りが花魁の白粉の匂いに似ていることから。

「オイランソウ」の名前で呼ばれることの多かった宿根フロックスだが、
近年では「花魁」という名前のイメージがあまり良くないということで
「宿根フロックス」の名前を使うことが多いようである。

花言葉:「温和」「合意の関係」「不活発」「同意」「協調」「一致」

久々のきのこと水溶性鉛筆と


秋のもの、と思われているきのこですが
実は夏に出るものも多いのです。
ただ、今年の夏の始まりは雨がとても少なかったですよね。
梅雨らしい日があまりありませんでした。
なのでいつも出る夏のきのこが全然なく、
とってもさびしい思いをしておりました。

・・・が、梅雨が明けてからなんだかぐずついたお天気が続きます。
すると

こんなん出てました!

ちゃーん!

ヤナギマツタケ!

どこにでもあるような茶色いきのこに見えるでしょ?
わたしは初めて見ました。
意外と都会派のきのこらしいです。
そしておいしいそうです。

・・・が食べてません。
ちょっと古かったのでした。
胞子の色が茶色いようで
茶色くくすんでたのと、なんだか乾いていて
あんまりおいしそうではなかったんですよねー。
でもきのこに詳しい方(Iさん)によると
これぐらいのを食べて、歯ごたえがあっておいしかったそうです。
・・・がーん。

*野生のきのこはちゃんとわかる方にみてもらってくださいね。
むやみに食べてはいけません!

今日は特に変わった技法は使っていないなあ。
きのこを描きたいっ!って方がたくさんいるとも思えないしね。(笑)

でもひとつ画材を紹介しましょうか。
わたしの教室にいらしてる方ならよくご存知の水溶性鉛筆
ファーバーカステル グラファイトアクエレル

リンクがAmazonになっちゃったけど
ファーバーカステルのホームページに載っていない・・・
たしか1本270円くらいだったかな。
最近この鉛筆にハマっています。
この絵でいうと鉛筆の線かな?ってとこはほとんどコレです。
乾いているところに描くと普通の鉛筆(ただし練りゴムで消えにくい)ですが
絵具を塗ってまだ乾いていないところに描くと
とてもきれいな黒が出ます。
これもカッターできんきんに尖らせて鋭い線を使うのが好き。
写真だとわかりづらいですね・・・
きのこときのこが重なっているところとか
切り株の皮の陰とか
ちょっときりっとさせたいところに使ってます。
切り株の黒い色もこの鉛筆を水でのばした色だったと思います。
黒なんだけれど、ちょっとグレーっぽいっていうかね・・・
なにしろきれいな黒です。
HB~8Bですが、別に全部そろえる必要はなくて
わたしは2B,4B、6Bくらいをもっています。
4B6Bを主に使っていて
ちょっとカチッとさせたいところは2Bを使う感じ。

柏近辺の方はいしど画材
さんで取り扱っています!

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ヤナギマツタケ(柳松茸)
学名:Agrocybe cylindrica
科名:モエギタケ科(以前はオキナタケ科とされていた)
環境:ハコヤナギ類、カエデ類、ニレ類などの広葉樹の枯れ木や生木の腐朽部に発生。
時期:初夏
食毒:食

公園の植木や街路樹など身近なところに発生することも多い。
自然界では傘の直径5〜15cm、柄の長さも10 cm前後となり比較的大型の子実体を形成する。

今日は透明水彩では描きにくいかもしれない花


この花なーんだ?

うちの周り、流山市柏市ではあちこちにあります。
でも昼間は咲いていないので気づきにくい・・・

・・・そう、カラスウリの花です。

夕方6時くらいになると
橋の欄干についた儀帽子のような蕾がするするとほどけてゆきます。
白い花びらがみるみる開き
繊細なレースのように広がっていきます。

なんて美しい!

夢中で描いているといつのまにかとっぷりと日が暮れてしまいます。
カラスウリにとってはここからが本番。
甘い香りが一面に漂います。
スズメガを誘って受粉させるらしいのですが
描いているあいだ愛しの君は現れませんでした。

これは雄花。
カラスウリは雄株と雌株があり、
雄株には雄花しか咲きません。(したがって実もつきません)
雄花のほうが花数が多いので描き応えがあるかな。
雌花は花の根元がぷっくりしていて花数が少ないです。

さて、水彩画でこれを描くのはなかなか困難です。
パステルとかガッシュとか上から白がのる画材ならよいのですが
この白繊細な花びらを白抜くのはなかなか大変。

水彩画をされている方はコレ、持ってる方多いかな。
マスキング液
リンクはミツワ堂さんのですが、ホルベイン、W&N、シュミンケなど水彩を扱う各メーカーさんから出ています。
筆で塗るタイプやチューブみたいなのに入ったペンタイプがありますが
要は液体のゴムで、白く塗り残したいところにあらかじめ塗っておき
乾いてから絵具を塗り、絵具が乾いてからマスキング液を剥がすと
もとの紙の色があらわれるという仕掛けを作るための道具です。
これを使えばバックが暗闇でも白い花びらを浮き出させることができます
・・・が!
さっきの文、もういちど。

乾いてから絵具を塗り、絵具が乾いてからマスキング液を剥がす」

そう、2回乾かす工程があるんですね。
おうちで描いていて時間があってゆっくり描けるとか
ドライヤーが使えるならOKですが
現場スケッチだと、なにせものすごい湿度ですので乾かない。
そしてどんどん暗くなりますのでできれば早く終わらせたい。
なので私は現場スケッチではこっちのほうをよく使います。

三菱のダーマートグラフ

こちらの白、もちろん油性のほうね。
この糸をひっぱって芯を出すのがなんともレトロでカワイイ。
で、これをまず多めに芯を出しカッターできんきんに尖らせます。
そして白く残したいところに描くと
上から絵具を塗ってもそこだけ弾くのでのりません。
ただね、これって白い紙の上に白で描くので描いているとき見えないんです。
なので思ったよりも線が太かった、とか
意外と描けてなくてしっかり絵具がのってしまった、とか
使いこなしがちょっと難しいです。

マスキングだとまた上から描けるので多少やりすぎても大丈夫なんですが
ダーマートはやりすぎちゃうともう水彩はのりません。

困難はあれど、仕上がり、やわらかくてなかなかよいでしょ?
手順としてはまず
1、花の位置を決め、周りのレース部分に水をのせる。(花本体のところにはのせない)*下書きしたほうがやりやすいとおもいます。
2、暗闇の色を平筆でがーっと置く。(レース部分には先に置いた水を通してじわっと滲んで入る)
3、葉っぱの色をざっと置く。

で、いったん乾かしてそれからダーマートの出番です。
真っ白なところに描かないのがポイントかな。
下に少し色が入っていたほうが仕上がりが自然だし
かすかに、ですが描いたところが見えます。
それからもういちど濃い目の色で花の周りを塗ると
ダーマートの線が出てきます。
ティッシュで絵具の濃さを調整してください。
こすらないで優しくとんとん、とね。
仕上げに近づいたらガッシュ(不透明水彩)の白でちょこっと補強します。

これはあくまで現場スケッチの場合です。
おうちで描かれるなら、下書きをしてマスキングしたほうが
失敗は少ないと思います。

秋、冬の乾燥した季節ならお外でもマスキングは使えます。
ただ、標高の高い山にペンタイプをもっていくと
どんどんあふれてくるのでご注意くださいね・・・

経験済み・・・
(少し減ってるやつならぎゅっとつぶして空気を抜いてもっていけば大丈夫♪)

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カラスウリ(烏瓜)
学名:Trichosanthes cucumeroides
科名:ウリ科
別名:玉章(たまずさ)・ツチウリ・キツネノマクラ・ヤマウリ
原産地:中国・日本
分布:本州・四国・九州
開花期:7月〜9月

雌雄異株で、ひとつの株には雄花か雌花かのいずれかのみがつく。
4月〜6月にかけて塊根から発芽、あるいは実生する。
花期は夏で、7月〜9月にかけての日没後から開花する。
雄花の花芽は一ヶ所から複数つき、数日間連続して開花する。
対して雌花の花芽は、おおむね単独でつくが、固体によっては複数つく場合もある。
ポリネーターは大型のスズメガである。
カラスウリの花筒は非常に長く、スズメガ級の長い口吻を持ったガでなければ
花の奥の蜜には到達することはできず、結果として送粉できないためである。

花言葉:「よき便り」「誠実」「男ぎらい」

ちょっと描くのが難しいかもしれないお花


暑くてお花も少なめ・・・
スケッチもつらい蒸し暑さ。
ベランダの植物もちょっと気を抜くとカラカラに乾いてしまう。
朝夕お水をあげているとき
いつも気になるお向かいのお庭のピンクのかたまり。
おおきな百日紅(さるすべり)の木が満開なのだ。

ちょきんと一枝いただいた。

この花はみなさんよく見るでしょ?
でも高いところで咲いていることが多いので
意外とどういうつくりになっているかわかっていないんですよね。
グーグル先生にあげられていた画像からこちら見てみてください。
ね?
ちゃんとおしべとめしべがあって
フリルのついた花びらか6枚、ひゅ~んと出ています。
初めて近くで見たときは
こうなってるのか~~!とちょっと感動しました。
なんとなくスターチスみたいになっているように思ってたら全然ちがった!
このつくりがわかっているのと適当にひらひら描くのとでは
ぜんぜん仕上がりがちがいます。
かといってがちがちに鉛筆で形を取って塗ってしまうと
あの夢のようなふわふわ感が出ません。

わたしは先にピンクをふわっとのせてから
真ん中のおしべめしべや萼
蕾や花の終わった丸い萼や枝を描いていってます。
葉っぱの色みたいな濃い色をのせるときは
葉っぱの色を使うんだけれど
意識は花びらです。
浮き立たせるように!
全体をみわたしつつ、暗いところは思い切って紫に近いようなピンクをのせると
メリハリがつきます。
最初のピンクは広めにね。
淡いピンクの上から葉っぱの色をのっけても大丈夫ですからね。
はじめのうちは鉛筆であたりをつけてからのほうがやりやすいですが
その場合も思い切ってはみ出してくださいね。
塗り絵はだめですよ~!

描けそうな気がしてきた?
よし!描くなら今だ!^^

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サルスベリ(百日紅)
学名:Lagerstroemia indica
科名 / 属名:ミソハギ科 / サルスベリ属
別名:百日紅(ひゃくじつこう)
原産地:中国南部
開花期:7月~10月

花が美しく、耐病性もあり、必要以上に大きくならないため、しばしば好んで庭や公園などに植えられる。
和名は、幹の肥大成長に伴って古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいすべすべした感触の樹皮が表面に現れて更新していくことによる。
つまり、猿が登ろうとしても、滑ってしまうということで、猿滑と表記することもある(実際には猿は滑ることなく簡単に上ってしまう)。
中国では、唐代長安の紫微(宮廷)に多く植えられたため、紫薇と呼ばれるが、比較的長い間紅色の花が咲いていることから、百日紅ともいう。

いしどアートスクール絵画展


去る7月26日に終了してしまいましたが
今日は柏市民ギャラリーで行われていた
いしどアートスクール絵画展の様子をアップします。

わたしが出した作品はこちら。

パルプ100%のラングトン使用、
現場スケッチです。

こちらがコットン100%アルシュ使用
自宅で描いたもの。

・・あれ?写真だとあんまり違いがわからないな・・・。
発色がずいぶんちがうのですが。

紙については最近生徒さんからもいろいろ聞かれるので
わたしももっといろいろ試してみたいと思います。

では会場の様子を。
会場入り口♪

お当番の方、いつもありがとうございます。

こちらは月に一度の絵手紙講座の方の作品♪
絵手紙といってもいしどさんでやっている絵手紙講座はごらんのとおり
よく見るいわゆる「絵手紙」太い墨線で枠を取って顔彩で塗る、というのではないことが多いです。

いろいろな画材を使っていろいろな作品を作ります。

本当は近くで撮ったのをアップしたいんですが・・・
言葉がまたよいのです。
歳を重ねた方が多いのですが
やはり人生経験と言葉の重みとは比例しますね。

毎年毎年腕が上がっていくのが感じられ、ほんとうに嬉しいです。

こちらは水彩画教室。
おなじ教室なのにみなさんそれぞれ個性的なのが
ここの教室の特徴・・・

素晴らしい描写力で描かれた作品、日本画調の作品、洋画タッチの作品。

なぜかここのコーナーは何度とっても光線の加減かこの色に撮れちゃいます。
スマホのオートにしてたからかなあ?
色調がちがって申し訳ないけれど
左と右は絵手紙教室にいらしている生徒さんですが絵手紙ではなく
ご自身の作品、細かい描写の見事な水彩画とふだんやっていらっしゃる日本画作品。
真ん中は水彩画教室の方なのですが、独特のモノの捕らえ方と色彩感覚の持ち主。

水彩画教室、一人だけ反対側の壁に・・・
ずっと描きたかった船の絵だそうです。
気持ち、こもってます。

今回は先生コーナーを作らず、生徒さんと並んで展示。
実力が試されるわ~~。どきどき。

森岡先生の作品。
やっぱりよいなあ・・・
ガラスが反射して上手く撮れていなくてすみません・・・

デッサン教室の秋田先生。
渋くて素敵。(本人も渋くて素敵!)

ひとを描く講座、福永先生

自画像、そっっくり!
美!

日本画講座の藤島先生。
重厚です。。。

大好きな児童画の長縄先生の作品。
(^^)

えほんとイラストの高部先生。
実はまだお会いしたことないんだよね。
作品、パンチが効いていてすてきです。

展示は終わってしまいましたが見ごたえありました!
最終日とあって、たくさんの方に見ていただきました。

展示は終わってしまいましたが見ごたえありました!
逃した方、来年に向けてまたがんばっていきますので
どうぞよろしくお願いいたします。

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チェルシーのギャラリーめぐり その2

帰国して一週間たちました。
ようやく普通の生活に戻りました。

ニューヨークの感動が薄れないうちに皆さんにシェアしたいと思っておりますが、なぜかまたパソコンの調子が…(・ε・` )
またぐるぐるしていて一向に立ち上がりません。
もうダメなのかなぁ?
とりあえずスマホからアップしますね。

チェルシーには本当にたくさんのギャラリーがあり、とても一日ではまわりきれません。
キュレーター恩田さんのお勧めギャラリー、当日はもうお腹いっぱい状態でしたが、ほんとはもっとあるのでしょうねー。
まわったところだけでもご紹介しましょう。

Georg Billis Galleryから途中のギャラリーも紹介してもらいつつ歩き、次に入ったのはGreene NAFTALI
階上にニューヨークで活躍している写真家の杉本博司さんのスタジオがあります。
この日やっていたのは不思議な立体作品群。

生きものを思わせる塊が様々な不安定に見える土台にのっかっています。
その間を人が通ることでまたひとつの作品になるのだそう。
3人のグループ展だったのですが、どれもつい見入ってしまいました。

次に向かったのはPACE Gallery

ボーダーというテーマでの展示が行われていました。
メキシコとの国境がテーマです。

入ってすぐ目に入るのは国境の美しい写真。

オブジェ?
と思ったら国境でねじ曲げられたフェンス。

越えようとしたときの梯子の数々。
その他、越境者たちの持っていたリュックの中身とか、なぜか国境付近に点々とあるかかしとか、リアルなものが展示してありました。
こういったポリティックな展示も多いのだそうです。

次はCHEIM&READ
The HORIZONTALというテーマでのグループ展が行われていました。
地平線、ですね。

いろんな地平線がありました。
中でもAgnes Martinが恩田さんのお勧め。
私は知らなかったのですが、たしかに静かななかに強さがある不思議な線を描く方です。
翌日に行ったMOMAにも作品がありました。

次に行ったGAGOSIAN で衝撃!

きのこーーー!

Carsten Holerの作品でハンドルを押して歩くことできのこが動きます。
人が動かすことに意味があるのだそう。

なんともリアルです…。

きのこに夢中になっていましたが、ここは村上隆さんも扱っているそうです。

次がまたすばらしい!
Castel Gallery
LEO VILLAREALという人の展示だったのですが、見事な光の作品!

あ、残念!スマホから動画はアップできないんだった…。
いつまでも見ていたいような吸い込まれるような美しい作品でした。

Marianne Boesky
六本木ヒルズにある蜘蛛のオブジェの作家、ルイズ・ブルジョアへのオマージュ作品が美しかった。

展示の仕方がとても素敵で
勉強になりました。


これなんか、なまこみたいですよね。

Dia Art Foundation
でやっていたのはドイツの作家の作品。
気が遠くなるような量の作品が床から天井までびっちりとかけられています。

インスタ映えするとか⁉

このびっちり作品の合間にゆるーいオブジェがあるのがなんとも…。

最後に行ったギャラリーはほんと、素敵でした。
HAUSER&WIRTH

入り口のところはある作家さんの工房を再現したもの。

上の階にはこんな美しいガラス作品が!

冷たく澄んだ水を湛えたかのような、つい手を入れてみたくなるRoni Hornの作品。
光がほんとうに美しい。

これはひとつが5トンほどの重さだそうで、この二階に運び入れるために建物を補強したのだそうです。

この日まわったのは以上!
長くなりましたが、機会がありましたら行ってみて下さいね。
ほんと、多すぎてわかりませんから!