アルバロ・カスタネットさんという水彩画家はご存知でしょうか?
世界的アーティスト!
まさに天才!
日本での知名度はイマイチのようですが、ファンは多いと思います。
私はYouTubeで見つけて以来、大ファンで時間を見つけては観てはどうやったらあんな風に素敵に描けるんだろうと憧れております。
そのアルバロ様が初来日!
しかもワークショップがある!!!!
これは何をおいても行くしかないでしょ!
ところが銀座のワークショップはお教室の日と重なってしまって断念。
はるばる横浜までいってきました。
いやーーー、感動しました!
目からウロコとはこのこと。
絵具の使い方、ものの捉え方、本当に勉強になりましたのでシェアしますね!《*≧∀≦》
ワークショップではiPadに写ったこの画像を見て描きます。
私たちはこれをスマホで写してそれを見て描くかんじ。
まず鉛筆でざっと構図を決めます。
アルバロ様はものの10分ほどでこんなかんじに。
ここからファーストウォッシュに入ります。
まずは黄色よりのイエローオーカーざっと入れて水をスプレーしつつ青を入れます。
そして何?この赤ー!?
というくらい強い赤が入ります。
これがあとから効いてくるのです。
「はい!ここまで急いでやってね!
早く終わればもう一枚デモンストレーションできるよー。」
*スペイン語*(通訳あり)
てわけで、一同席に戻って見よう見真似で描きます。
そりゃーもう、わけわかりません。
この赤の意味がよくわかってないのだけれどとりあえず入れてみます。
で、ファーストウォッシュが乾いてから次の工程へ。
これが驚いてしまうのですが、いきなりいちばん暗いところ、この絵では空になりますが、ここにかなり濃い焦げ茶色に近い色を入れます。
濃い、というのは色が濃いだけではなく絵具自体に水が少ない濃ゆーーい絵具です。
それを平筆でしゃーっと入れます。
それから水スプレーで湿したビルのあたりに青っぽい焦げ茶を同じ平筆で入れて行きますが、その手早いこと!
この勢いでドライブラシとウェット・イン・ウェットの両方の効果が得られているように見えました。
みるみる全体のバルールが整っていきます。
それから、これもまたかなり濃い絵具をエッジの効く細筆でとり、人物や車、街灯などポイントになるものを入れていきます。
2回目でこうなりました。
ほぼできちゃってますよね。
「はい、ここまでやって!
手早くね!」
ワークショップ、おそろしやー!
Σ(゜Д゜)
とりあえず見よう見真似でやってみます。
途中で質問ある人ー!と言われたので
「はいぃっ!!!」(* ̄∇ ̄)ノ
と手を挙げ、アルバロ様に見ていただきました。
先生の手がはいったわたくしの作品がこちら。
あらー?悪くないんじゃない?(笑)
直されたのは人物と車の大きさ。
写真をみて描いたので写真どおりの大きさ、つまりちょっと小さかったのですが、ちゃっちゃと大きくされました。
あと人物の目線を揃えるようにとのアドバイス。
目線は揃えるんだけど、大きさを変えることで距離感が生まれます。
さて、アルバロ様の第3段階。
ここから影を入れることで絵の上下の関係性を繋いでいきます。
ここでは水っぽいしゃぶしゃぶの絵具を使います。
それから人物の顔や車のライトなどのアクセントになるものにそれこそチューブから直接筆に取るくらいの濃ゆい絵具を乗せます。
彼はガッシュ(不透明水彩)は使ってなくて、透明水彩を厚塗りすることで発色を得ているようです。
ドットカードってあるじゃないですか。絵具をちょぴちょぴ出してあって、そこから筆にとって色を試せる、高級水彩絵具のメーカーから出てるようなやつ。
あれくらいは乗せてます。(笑)
ジョンブリアンとかイエロー、ピロールレッドなどでそういうのを入れて仕上がり!
最初に入れた赤、効いてますよねー。
おっしゃってたことで一番響いたのは
自分がやっているのは具象なんだけどアブストラクトだ、と。ここでいうアブストラクトとは抽象画という意味ではなく、本物をみてそのまま写しとるのではなく、それをみて感じたことを表現するということだと。
彼の描いていく過程を見ていて非常に納得したところ。
デモンストレーション中だけど、非常に楽しそうに描いてます。
集中力も半端ないです。
描くことが好きでたまらないのが伝わってきます。
私も自然をこういう風に描けたらよいな、と大いに感化されて帰ってきました。
日本が好きになったからまた来るよ!っておっしゃってましたので、こんどは作品買えるくらいお金を貯めておこっと!