桜のスケッチ過程

桜が終わって1ヶ月ほど経ちますが、今頃ですがスケッチをアップ。
例年だと河津桜あたりから始まってソメイヨシノ、枝垂れ桜、八重桜といくのですが
今年はいつもスケッチに行く場所の河津桜が不作、ちょぼちょぼしか咲かないうちに
葉っぱが出てきてしまい、描き損ねました。
なのでソメイヨシノからのスタート。

ソメイヨシノのスケッチF8

桜って難しいですよね。
ピンクっていえばピンクなんだけど思ってるより白いんですよね。
影は意外と青く見えたりします。
私は桜は青をうまく扱うことで表現できると思っています。
青の中でも緑に近い青と紫に近い青がありますよね。
それらを使い分けるというか・・・。
紫色を作るとき、私はホルベインのオペラを使うことが多いのですが
紫に近いウルトラマリンブルーとかデルフルトブルーで作ると間違いなくきれいな紫ができます。
でも、意外にも緑に近いセルリアンブルーで作っても先ほどのとは違った深みのある紫ができます。桜の影色にちかいのはどちらかというとこちらの紫です。
それらを取り混ぜたり使い分けたりして微妙な桜の影色を作っていきます。

動画は枝垂れ桜。
ソメイヨシノよりも象牙色がかった実に上品なピンクの桜です。
葉っぱも一緒に出るタイプの桜なのですが
この葉の色がまた赤みがかって美しい。
毎年通いますがほんと、飽きませんね。

昨年のここの桜のスケッチをもとに、大きめの作品を描きました。

訪問者 56×80㎝ 水彩

このサイズで山百合も描いていて、どちらかを10月の松屋さんの個展に出すつもりでおりますが、どっちにしようかな。。。
いずれにせよ、いつか実物をご覧いただけたら嬉しいです。
桜と言えば、靖国神社!
ソメイヨシノのスケッチたちをきゅっと濃縮して制作した一筆箋がミュージアムショップにて売られております!

このページの下のほうに画像を貼ってますので見てみてくださいね。
桜の季節だけではなく通年売られております。
お値段、実はちゃんと知らされてないのですが600円くらいらしいです。
少々お高めですが、絵柄が4種類、裏表にそれぞれ違うデザインがあしらわれておりますので
1冊で4冊ぶん楽しめます♪
よろしくお願いいたします。m(- -)m

春山の花を描く

春の山はうきうきしますね。
ちいさなお花がいっぱい咲いて気候も最高。
スケッチに何度か登りましたので成果を見ていただきましょう♪
今日はキクザキイチゲのスケッチを。

この花はよく動きますね。
描いているそばからどんどん動いて
挙句の果てにはあっという間に閉じてしまいます。

二色のキクザキイチゲのスケッチ 水彩F6

紫のと白いのがありますが、なかなか一緒に咲いているところにはお目にかかれません。
ここは2色、見事に咲いてました。
そしてこれもあっという間に閉じました。

もっと早く描くスキルがほしい!

学名Anemone pseudoaltaica
英名Altai anemone
科属名キンポウゲ科 イチリンソウ属
性状多年草
原産日本
花言葉静かな瞳、追憶

これも私の好きなスプリングエフェメラルの一種ですね。
この春だけ出てあっという間に消えちゃう儚さがなんとも💛

コブシはとっくに終わっちゃったけれど

今年は本当にお花が早いですね。

大好きなコブシ、また動画にしてしまいました。
前回はこてこてと描きすぎたような気がするので今回はあっさりと。
でも意外とあっさりと描くって難しかったりしますよね。
鉛筆で軽くあたりを取ってから描きました。
枝は集中して一気にね。

背景のブルーはダニエルスミスのコバルトブルー。
柔らかくて素敵な色ですね。
このごろはこの色にハマってます。

なかなか手に入らなかったダニエルスミスですが
今後はいしど画材さんでも取り寄せられるようになるようです。

駆け足の春

今年はお花が早いですね。
描くのに忙しくて
写真を撮ったりblogに載せたりが追い付かず、
申し訳ありません。
今日は取り急ぎちっちゃいのを1枚。

これね、薔薇の鉢で元気に育っちゃったやつなんです。

ヒゴスミレ 水彩スケッチSM

葉っぱが独特、ヒゴスミレ。
これだけを鉢植えにしてもちっともうまくいかず
なぜか薔薇の鉢がお気に入りで、薔薇の足元でよく芽をだし
あんまりはびこられても困るのでちょいちょい抜くのですが
きれいなお花が咲くことがわかってるのでつい手加減してしまいがち。
なぜこれだけを集めて植えてもうまくいかないのかなあと思ってたのですが
はたと気が付きました。

・・・肥料ですか?

薔薇様にさしあげた肥料がスミレちゃんも好きなのね?
野の花だから肥料負けするんじゃないかと思って
あんまりあげてなかった。
山野草の育て方をみると肥料は少なめ、液肥もふつうの倍薄めるっていうじゃない?
でも肥料たっぷりの薔薇様の傍らでこんなにも美しく花開くスミレちゃんを見て
あなたは本当はお姫様だったのね、と気が付きました。
ごめんよ。
これからはちゃんとあげることにするね。
別の鉢に集められてちんまりとした花を咲かせていた子たちは
このごろぐんと大きくなりましたとさ。

みんな大好き!クリスマスローズを描く

ブログ更新がなかなか追い付かず、今頃クリスマスローズです。
桜→雪割草→カタクリと二輪草→たんぽぽ
といった具合に毎日のようにスケッチに忙しくしておりますので
そのうちそれらもアップしていきますね!
とりあえず今日はクリスマスローズということで
このお花は種類も多く園芸的にもファンが多く
描く方もかなりいらっしゃいますよね。
どの品種もつつましやかで可憐で魅力的。
うっかりその時期にお花屋さんに行ってしまうと
みんなに恋してしまって結局決められずに帰ってきちゃったりします・・・。
そんなこんなでやっと選んで買ったものも
種から出る子たちは結局よくあるやつに先祖返りしてしまって
親と同じ花はほとんど咲かないんですよね。
かといってよくあるやつも好きなので大事に育ててしまうわけで。
そんな先祖返りってるごくありふれたクリスマスローズを描きました。

どこが難しいかというとあのうつむいている感じですよね。
むりやり正面に向かせて描いている方もお見かけしますが
悪くはないんですよ、このクリスマスローズにまっすく向き合おうという姿勢。
でもうつむいたとこが魅力じゃないですか。
角度を決めるところから勝負は始まっているのです。
うつむいてるんだけど蕊は見せる!ここ大事です。
ちなみにクリスマスローズは水揚げがあんまりよくありません。
水切りをしてしっかりと水揚げを行ってくださいね。
うつむきが激しくなってると思ったら萎れてた!ってことになりかねません。
萎れてるのとうつむいてるのでは雲泥の差です。
せっかく描くのですからベストな姿で。
で、本題のうつむいてる感じですが、動画では下描きをしてませんが
まず上からかぶさっている花びらと下の影になっている花びらとのコントラストを出しています。
おしべの色は花びらより明るいクリーム色ですが一旦無視します。
このコントラストをきっちりとることでうつむいてくれます。
この花のしべの部分はなかなか複雑な形をしており
咲き具合によって形が違うのもこの花の特徴ですね。
新鮮な花はおしべがきゅっと密集してますが咲き進んでいくうちに広がり
ぽろぽろ落ち始め、最後にはめしべだけになって膨らんで種ができてきます。
落ちゆくおしべのまわりに黄緑色のピロピロしたものがあるのですが
どうやらこれが花びらで、これも一緒に落ちていきます。
種ができても咲いているように見えますが
あれは花びらではなく萼片らしいです。
そんなことを考えながらここはしっかり描写しましょう。
ここは鉛筆を使うことをお勧めします。
さっき書いたやり方で言うと、下描きをしたのち
コントラストを取るべく塗った色が乾く前に淡いおしべの色をのせておき(じんわり混ざります)
それが乾いてからおしべのまわりのそばかすの色でおしべを塗り残すように周りを埋めていきます。
しべを描くときはのぞき込んではいけませんよ。
頭は決して動かさざること山のごとしで。
しべを描くときだけのぞきこんでしまうと花びらと角度が合わなくなります。
どうなってるのか見るだけならよいですが、
描くときは定位置で。

私はあまり鉛筆は使いませんが、しべの部分だけ使ったりします。
クリスマスローズも後半戦。
うちはこの子とちがった種類のが咲き出しました。
皆さんのおうちのクリスマスローズはどんなですか?
去年まであった真っ白のと黒っぽいのが今年は咲かなかったので
来年は変わったの買っちゃおうかな。
白の八重の子からとった種が来年は2年目。
どんなお花が咲くか、これも楽しみです。
咲くまで何年かかるんだっけ?

DSC_8050

クリスマスローズ
学名:Helleborus
科・属:キンポウゲ科・クリスマスローズ属
原産国:ヨーロッパ、西アジア
別名:寒芍薬(カンシャクヤク)

クリスマスローズの花言葉は、「慰め」「中傷」「私を忘れないで」「私の不安を和らげて」