土曜日の朝、チコちゃんに叱られる!見ていたら
「血管はなぜ青いの?」あれ?みどりだっけ?まあ、そんな質問だった。
答えは本当は灰色で目の錯覚ということだった。
見ていた方はご存じでしょうけれど、肌色の中にグレーがあると緑色に見えるのだと
いろんな例を出して説明をしていた。
目の錯覚って本当に不思議で色は違って見えるし大きさも間違えるし、みんなどこかで見たことのあるような例だったんだけれどいつも騙される。
でも実はこの目の錯覚を駆使してみんなを騙しているのが絵描きなんだよね。
「芸術とは最も美しい嘘のことである」
byドビュッシー(多分)
黄色い花の影は何色で描いたらいいですか?
とよく聞かれるけれど、これはその花の黄色の色合いにもよるし光線の具合にもよるしその絵の背景の色にもよる。
私は、の話になるけれど一つ言えるのはグレーはまず使わない。
影色の優等生、ペインズグレーも黄色には向かないんだよね。
実際はグレーに見えることもあると思う。
でも黄色にグレーを使うと汚く見える。(狙って汚すならアリだけど)
こちらの福寿草の花びらの影色はクロームイエロー(温かみの強い黄色)とトランスペアレントオレンジと何種類かの紫を使っている。場所によっては明るめのグリーン系も。
いちばん暗くてグレーっぽく見せたいところは紫。
これも目の錯覚で反対色を持ってくることでグレーに見えるんだよね。
この絵はちょっと独特の表現してるけれど、普通のスケッチでも紫はよく使う。
といってもほんの少々ね。
さすがにま紫を持ってくるとバレるし。(笑)
こちらでも足元の福寿草の影はほぼ紫。
赤みのものと青っぽいものと3種類ほどをごく薄く使う。
トランスペアレントオレンジもなかなか良い仕事をしてくれる。
これは紫、わかりやすいですよね。
下地に淡いブルーも入ってます。
あ、これ制作動画撮ってるんだった。そのうちアップします。
グレーを使ってはいけないということではないのですが、黄色をきれいに見せたいのであれば黄色に近い色をベースにして(オレンジや黄緑など)周りの色合いや好みに応じて紫とか渋めの赤とかをほんのりと入れるとよい感じかと思います。
グレーを使わずしてグレーに見せる!
とか緑を使わないで緑に見せる!
とかいろいろやってます。
狙ってやってるというわけではなくいろいろやってるうちにそこに落ち着いたっていうかんじですが・・・
さて、いよいよ個展も迫ってまいりました。
今日しれっと並べた3点も持っていきます。
ぜひ実物をご覧くださいね♪
よろしくお願いいたします。
木下美香絵画展
2021年10月20~26日
松屋銀座 7階 遊びのギャラリー