きゅっと涼しくなりましたね。永遠に続くかと思った夏もやっと終わるかな。山はとっくに秋の雰囲気で、先日アップしたきのこの他にも秋らしいものが♪
てくてく山道を歩いているとご褒美のように艶々の栗が転がっています。ついつい拾わずにはいられないのですが、山栗は小さいので調子に乗って沢山拾いすぎるとあとが大変!剥くのも大変だけど、がんばって剥いてもなかなかたまらず、途中でいやになったりします。そんなこんな、栗を拾いつつ登っていった先にこの花の群生がありました。
誰もが知っている毒草、トリカブトです。この花の可憐さには驚きを禁じ得ません。小さな兜がズラリならんで風に揺られている様はまるで小人たちのダンス。なんでこんなかたちなのだろう。答えはしばらくスケッチしているとおぼろげにですが見えてきます。
軽快な羽音をたててふわふわのマルハナバチがやってきて花にもぐり込むのですが、下の2つにわれた花びらに両脚をかけて踏ん張るとそこが割れて兜に見える丸天井がぐっと下がり、蜂に花粉がつきます。蜜が取りやすくもなるのでしょう。しばらく奥に頭をつっこんで蜜を吸っていますが、やがて次の花に移ります。先っぽの花から順番に訪れ、次の枝に移動します。じっと見ているとマルハナバチに花粉をつけるのに絶妙なかたちであることがわかります。彼らはそんなに重くはないはずですが、蜂が訪れると軽くたわんでよく揺れます。それも花粉がつきやすくするための方法のようにもみえます。
さて、紫色のスケッチをもうひとつ。こちらは山ではなくて、うちの裏に生えてきたこの子。
いつの間に現れたのか、大きな株になってました。ブルーベリーのようで美味しそうに見える実は、毒!これも毒!
とはいえトリカブトの毒にくらべたらカワイイもので、食べたら死ぬ!みたいな猛毒ではないようです。正確にはこの果実の中の種に毒があるようですね。よくみたら軸が赤く、毒々しい色をしております。そこが可愛らしいのですが…。
ジョロウグモが何頭も巣をかけており、蚊もすごくてスケッチはなかなか大変ですが、蚊取り線香をもうもうと焚いてなんとかやり過ごします。
虫たちももうじきいなくなりますね。寂しいようなホッとするような。