大好きで毎年描く辛夷。
この踊るような可憐な姿、つかまえようとするもなかなか難しい。
きゅっと握ったつぼみがほろりとひらくころは
まだ寒くってスケッチも大変だったりする。
時しあればこぶしの花も開けたり君がにぎれる手のかかれかし
続詞花集
「コブシの花は時が来れば開きます。あなたも握りしめている手(頑固さ?)をどうか解いて下さい」
続詞花集とは藤原清輔を撰者とする平安末期の私撰集で
『詞花集』に継ぐ第七勅撰集となるところを、
下命者である二条天皇(1143-1165)の崩御に遭い実現しなかった。
辛夷は伝統和歌ではあまり詠まれないらしい。
めずらしい一首。
MicaKatolaの展示会は1月22日~28日。詳しくはMicaKatolaのホームページにて。