うちの近辺では桜はすっかり散ってしまった。
桜、といっても染井吉野のはなし。
まだぐんぐん蕾をふくらませているのは八重桜。
毎年のことではあるのだけれど
とりあえず桜が咲いているとそわそわ落ち着かず
あちらの桜、こちらの桜とスケッチ。
今年は個展中に咲きだしてしまったので
出遅れた上に
いちばん美しい時期はお仕事ウィークにかかってしまったので
早起きしてスケッチしてからお仕事に行き
帰りにまた同じ場所にもどってつづきを描く、という生活だった。
夕方、すこし咲き進んだ同じ枝。
個展中や始まる前はスケッチをさぼっていたため
やっぱり腕が落ちる。
自分の不器用さに落ち込んだりもした。
体力に自信もなくなってきたしね。
早起きが続くとあとでがたっと来たりするんだよね。
実は昨日が誕生日。
またひとつ年をとった。
こんな私でも友達がお祝いしてくれて
じんとくる。
スケッチのほうはまたすこし持ち直してきたので
これから少しずつ
ましなのをお目にかけられるかな。
ソメイヨシノ(染井吉野)
学名: Cerasus × yedoensis (Matsum.) A.V.Vassil. ‘Somei-yoshino’
科名: サクラ属(「スモモ属」とする分類と、Cerasus(サクラ属)とするものがある。)
原産地:日本
開花期:3月~4月
日本原産種のエドヒガン系の桜とオオシマザクラの交配で生まれたと
考えられる日本産の園芸品種。
江戸末期から明治初期に、江戸の染井村に
集落を作っていた造園師や植木職人達によって育成された。
初めサクラの名所、大和の吉野山(奈良県山岳部)にちなんで
「吉野」「吉野桜」として売られ、広まったが
上野公園のサクラの調査によってヤマザクラとは異なる種の桜であることが分かり
この名称では吉野山に多いヤマザクラと混同される恐れがあるため
「日本園芸雑誌」において染井村の名を取り「染井吉野」と命名したという。
花言葉:「優れた美人」「純潔」「精神美」「淡泊」
ひさかたの 光のどけき 春の日に
静心(しづごころ)なく 花の散るらむ
紀友則(33番) 『古今集』春下・84