すみれにもいろいろ種類があるようで
とても覚えきれない。
これは普通のスミレ。
意外とタチツボスミレのほうをよく見かけるんだよね。
だからといってスミレがないのかといえばそうでもなくて
車道のコンクリの割れ目から花を咲かせていたりする。
これも駐車場に植えてあった街路樹の根元。
とても狭い上にあんまり空気もよくないだろうし・・・素敵な環境とはいえないかんじ。
ベランダに五葉菫か肥後菫か、ちょっと変わったピンクに近い紫の菫を植えているのだけれど
これも変わり者。
きれいなのでこれだけをカワイイ植木鉢で育てようとするのだけれどうまくいかない。
逆に薔薇の鉢とかの隅っこに根を張って美しい花を咲かせたりするのだ。
めちゃめちゃ増えるので今の時期はどんどん抜かないと菫だらけになってしまう。
惜しいので強そうな芽を集めて小さな植木鉢に植えてみるのだけれど
やっぱりほかのお花の鉢に進出したやつにはかなわないんだよね~。
逆境に強い、というか逆境が好き?
主役にはなりたくないけど主役を食うほどの脇役になってしまう、
そんな子たちである。
スミレ(菫)
学名:Viola mandshurica
科目:スミレ科スミレ属
分布:北海道から屋久島までの日本列島に広く見られる。
国外では朝鮮、中国からウスリーに及ぶ。
花期:4月~5月
平地に普通で、山間部の道ばたから都会まで、都会ではコンクリートのひび割れ等からも顔を出す。
大工道具「墨入れ(墨壺)」に花が似ていることから、この名になったとされる。
開花後に出現する種をつくる器官「閉鎖花」をもつことや、
アリの好む物質「エライオソーム」を種に付着させることによって種をアリに運ばせるなど
独特の繁殖方法を持っている。
山菜としても利用されている。葉は天ぷらにしたり、茹でておひたしや和え物になり、
花の部分は酢の物や吸い物の椀ダネにする。
ただし他のスミレ科植物、例えばパンジーやニオイスミレなど有毒なものがあるため注意が必要。
花言葉:(紫)「貞節」「誠実」
「春の野に菫つみにと来(こ)し我そ
野をなつかしみ 一夜寝にける」
万葉集 山部赤人