ピンクの絨毯のように
一面に椿の首がおちている。
まだこんなにきれいなのに潔くおちるものだ。
描いているそばからぽたり、と音をたてて。
湿り気のあるあたりをかき分けると
ちいさなちいさなチャワンタケの一種が生えている。
何の草だろうかちょこっと緑も萌え始めている。
見上げると今を盛りに開き続ける椿の花。
咲いて落ちて分解されて栄養になってそこからまた生まれて
ずっと続いてきた営みをこの一瞬に見た気がした。
おりしもお彼岸。
父のお墓参りから帰ってのスケッチ。
この冬は風邪もひかないし、
ひよわなわたしも丈夫になったものだ。
・・・と油断した。
このスケッチが終わったとき
日が落ちかけて風がつめたく
すっかりからだが冷え切ってしまった。
子供と一緒で夢中になると
寒さ暑さも忘れる。
この日はなんか咳が出るなあ、とおもってたのだけれど
また翌日スケッチで冷えて
扁桃腺が腫れた。
たいしたことはないのだけれど
ここで治してしまわねば!
もうすぐ桜が咲くのだから。
ツバキ(椿、海柘榴)
学名:Camellia japonica
科目:ツバキ科ツバキ属
開花期:11月~12月、2月~4月
原産地: 日本、中国、東南アジア
名前の由来には諸説があり、厚みのある葉の意味で「あつば木」
つややかな葉の「艶葉木(つやばき)」
光沢のある葉の「光沢木(つやき)」、
花より葉の美しさが名前の由来とされる説が多いのもおもしろいところ。
花言葉(ピンク):「控えめな美」「控えめな愛」「慎み深い」
わが門の片山椿 まこと汝わが手触れなな土に落ちもかも
物部広足
Unknown
以前、柏のいしど画材さんで木下先生のカレンダーを見せてもらって以来、こちらのblogを楽しく拝見しております。
今回の椿の絵があまりにも綺麗だったので、しばらく目を離せませんでした。
地面に敷き詰められている葉、淡い色彩の椿、細かい葉、どれもため息が出るほど素敵です。今まで以上に先生のファンになりました。
私は先日 水戸の偕楽園に梅を見に行ってきました。梅の花に紛れて色づいた椿もあり、こちらの絵のように地面に落ちたものもありました。
場所は違うのでしょうけど、光景が甦ります。
ありがとうございます!
嬉しいコメント、ありがとうございます。
いしどさんでご覧いただいたとのこと、お近くの方でしょうか。
お花がお好きなんですね。
いつか偕楽園に行ってみたい、とおもいながらもあまり人が多いとスケッチができないので近所の穴場的スポットですませております。
またがんばって描いて行きますのでよろしくお願いいたします。