スポットのあたっていた木のそばの倒木に
ぱあっと黄色い花が咲いたみたいにレモンイエローのきのこがいっぱい。
これはすごい!
夢中で描いたけどなんかうまくいかない。
湿気がすごくて絵具が乾かないのだ!
最初に絵具をびしゃっと塗るのはやめて慎重に描いてみる。
さっきよりは描きやすいみたい。
ぶんぶんアブの羽音。
たまに凄みのあるぶーんというおとをさせているのはスズメバチ。
ちりんちりん、熊よけの鈴をつけたひとたちの歩いてるおと。
森の中は意外とさわがしい。
絵描き、木下美香の日々のスケッチ
スポットのあたっていた木のそばの倒木に
ぱあっと黄色い花が咲いたみたいにレモンイエローのきのこがいっぱい。
これはすごい!
夢中で描いたけどなんかうまくいかない。
湿気がすごくて絵具が乾かないのだ!
最初に絵具をびしゃっと塗るのはやめて慎重に描いてみる。
さっきよりは描きやすいみたい。
ぶんぶんアブの羽音。
たまに凄みのあるぶーんというおとをさせているのはスズメバチ。
ちりんちりん、熊よけの鈴をつけたひとたちの歩いてるおと。
森の中は意外とさわがしい。
むし暑い昼下がり
そこだけスポットをあてたようにきれいに輝いていた。
まぶしいような緑の苔にくるまれた倒れた木。
きのこがぽつんと一個。
きれいとおもって描いてたらスポットがこっちに移動!
暑い~~!
たえられず、ここまで。
初物の桃。
ふんわりくるまれて売られてて、ふんわりくるまれたままうちまできた。
そうっと梱包材をはずしてそうっと机にのせる。
Bくんのほっぺたみたいにやわらかな産毛につつまれたきれいな桃色。
みんなに大事に大事にあつかわれてきたんだね。
そうっとそうっと色をのせてみる。
今日もどんより曇り空。
今日のお仕事は午前中で終わり。
ビールをのんだら眠くなった。
お昼寝にはちょうどいいお天気かも。
やっと睡蓮に少し近づいて描く。
花の細かい造作までは見えない。
ピンクと白の横顔だけ。
ほんとの花や葉っぱよりも水面に映る木の影の方がくっきり存在感があるのはふしぎ。
あめんぼがきれいな水輪をいくつもいくつも描いてすべってゆく。
あいかわらず蛙はむーむーと合唱を続ける。
時折「け!」と叫びながらとびこみをしたりもする。
雨は降りそうで降らない。
運河のわきの小川。
夕方になって風がつよくなってきた。
もみじの枝がちゃぷんちゃぷん小川の表面をたたく。
おおきな蛙がぺたんぺたんと跳ねて「くえっ!!」と叫んで水にとびこんだ。
そういえば、さくらが散る頃、ここで大量のちいさなオタマジャクシを見たんだった。
あんなになってしまったのかぁ…。
池のほとりを歩くと「くあ!」とか「け!」とか叫びながら
おおきな蛙がとぷんとぷん池にとびこんでいく。
私におどろいて声をあげるのかと思ったけど、
べつに普通のときもなんか叫んでからとびこんでるみたい。
蛙でもとびこみには気合いがいるのかも。
親戚から佐藤錦がおくられてきた。
ぴっちりおんなじかたち。
きれいな色。
甥っ子Bくんにとってはうまれてはじめてのさくらんぼ。
もらうととたんに上機嫌。
にこにこお口から出したり入れたり。
覚えたての言葉、「どーじょ!」を使ってよだれでべとべとのさくらんぼを差し出すけど
ぜったい渡さない。
睡蓮が咲いてる頃だとおもってでかけた。
睡蓮そのものよりもうっそうと湿った森からのぞんだ池の輝きの方が気になった。
たまには風景も描こう。
ウシガエルの合唱を聴きながら。
とおくに見えるのが睡蓮。
紫色のにょろにょろみたいなお花が咲いていた。
描いていたら急に画面がにじみだす。
ぽちぽちちいさな水玉模様ができてきた。
ああ、雨か!
しっとり湿るような霧雨。
しかたないので木陰に移動。
清楚な趣の蛍袋。
雨は微妙に降り続き、ぽたん、ぽたん、と画面にしみをつくった。
すっかりやる気を失ってしまってお家に帰る。
でもあとでみたらそんなに悪くないかも。
雨に手伝ってもらったスケッチ。
紫のにょろにょろは、ウツボ草っていうんですって。
おさかなのうつぼを連想して??とおもってたのですが
花の終わったあとの花穂が弓矢の靫(うつぼ)に似てるとこからついたのだそうです。
靫じたい見たことないからあんまりぴんときませんが…。
夏枯草ともいうらしいのですが、
どっちにしても花というよりは花が枯れたあとの姿から名前がついているようです。
教えて下さった方、ありがとう!