早いもので

お花がいっせいに咲きだした。
描き切れずにちらせてしまったものもたくさん。
とりあえず描けるだけ描こうとおもう。

今日のはお教室で組んだもの。
お庭からいろいろ持って行った。
香りが伝わるとよいな。

今日は甥っ子Bくんの小学校の入学式。
ついこの間まで赤ちゃんだったのに
なんて早いんだろう。

ひと月ほど前のこと
妹が用事で保育園のお迎えにいけなかったため
わたしが代わりに行った。
私の顔を見てゲームをしにおおたかの森SCに行こうという。
前回のお迎えのときも連れて行ったので
毎回はダメ!と車を逆方向に走らせると
大声で泣いて駄々をこねた。
こんなわがままをきいてはならん、と
心を鬼にして
「そうやって泣いてわがままを通そうとする子はきらいだよ。
 今日は絶対いかないよ。」
とびしっと言ってやった。
すると泣きやみ、しゃくりあげながら
「でもね、ぼくはもうすぐ小学生になるんだよ。
 美香ちゃんがお迎えに来てくれるのはこれが最後かもしれないんだよ。」
という。

・・・たしかに・・・。

さっき鬼にしたはずの心がもうすっかりふにゃんふにゃんである。
押してだめなら理詰めで。
おそるべし、6歳児。
どんな大人になるんだろ?

結局翌日もわたしがお迎えに行き、
ゲームをしに連れて行くことを約束することとなった。

あ~甘いな!!!
まあいっか、結局それがわたしの保育園お迎えの
最後の日となったのだったし。

そして前日からわくわく楽しみにしていたゲームは
かなりの惨敗でありました。
人生、甘くないね。

幸せな色


ミモザをいただいた。
憧れのお花。
ほのかな香りと美しい色でお部屋がぽっと明るくなる。

左側

右側

うちにも植えたいのだけれど
大きくなるから、と家族に却下された。
残念。

ギンヨウアカシア
学名:Acacia baileyana
科名: マメ科ネムノキ亜科
原産地:オーストラリア
開花期:3月~4月
別名:ハナアカシア ミモザ ミモザアカシア

「ミモザ」「ミモザアカシア」などの別名で呼ばれ、親しまれているが
本来「ミモザ」は「オジギソウ」のことを指す。

花言葉:「優雅」「友情」「秘密の愛」

間に合った~!


いつも春一番に描くのは辛夷。
でも今年は個展をやっているまに咲きだしてしまった!!!
半分あきらめかけたのだけれど
いつも辛夷を描きに行く
とある場所に行ってみた。

樹によるけれどまだイケる!!
べろんべろんに開ききった樹もあったのだけれど
まだまだこんなにきれい!
辛夷の独特の香りが満ちている。

左側

右側

これははんぶん倒れかかってた。
なので枝が低くて描きやすかったのだね。

描いているうちに風が出てきた。

風には勝てない。
ひと枝いただいて
おうちでしっかり写生。

このように1日辛夷を堪能。

この場所もだいぶ伐採されているので
来年あるかどうか・・・
ここのは野性味があってとても好きなのだけれど。

コブシ(辛夷)
学名:Magnolia kobus
科名: モクレン科モクレン属
分布:九州、本州、北海道および済州島。
開花期:3~5月
別名:田打ち桜(昔は、コブシが咲くと田植えを始めたことから)

果実は集合果であり、にぎりこぶし状のデコボコがある。
この果実の形状がコブシの名前の由来。
つぼみが開く直前の形が子供のにぎりこぶしに
似ているところから、という説もある。
花のつぼみを摘み取り乾燥させたものを同じ漢字で
「辛夷(しんい)」といい、生薬(しょうやく)の一つに数えられる。
風邪による頭痛や鼻づまりなどに効く。

花言葉:「信頼」

幻の


桜のスケッチに忙しい日々。
明日の夕方から雨らしい。
桜は保つのか?!


今日アップしたスケッチは
秋に購入して植えてあったチューリップの原種系。
アルバカエルレアオキュラータ、という
舌を噛みそうな名前の可憐なお花。
球根には写真はついていなくて
「幻の青いチューリップといわれる・・・」
という文言にときめいて買った。
たしかに美しい。
かなり好みのタイプ♪
でも青くはないね。
紫だね。

日常に戻ってまいりました!


終わった~!!!!!

池袋東武の個展、無事終了いたしました。
足をお運びいただいた皆様、ほんとうにありがとうございました。
お礼状を書いていたのだけれど軽く120~30枚は超えていて
芳名帳にお名前をいただいていない方もずいぶんいらしたので
ほんとうにたくさんの方々に支えていただいていたのだと
しみじみ感謝しております。

今回は1週間、習いたての着付けを生かすべく
着物で通しました。
なんだかハマりそう・・・
楽しかった~!
初日はやはりイマイチだったらしく
トイレに行くたびに見知らぬ方々にあちこち直していただいてたんだけど
だんだんそれも減ってきて
着るのもすばやくなってきておりました。
忘れないようにせねば!!

そして1週間のあいだにあっという間に春が来ていて
初日、真冬の寒さに震えていたのがうそのよう。
個展が終わって久々に洋服を着ようとしたら
何を着たらよいのかわからない・・・。
セーターは暑いでしょ。
コートももう要らない!
お花もいっぺんに咲き出しちゃってるではないですか!!

焦る焦る・・・

とはいえ疲れが出たらしく
翌日のお仕事のあとから丸2日ほど
眠り続け
むりむり起きてスケッチして
また眠り・・・
そんなこんなしているうちに
桜が満開・・・
あ~あ。。。

とりあえずいちばん最初に描いたイチゲをアップしよ。


桜に心奪われて
いつも描けずにいたイチゲちゃん。
疲れた心にこの白さが沁みた~。

アズマイチゲ(東一華)
学名:Anemone raddeana
科名: キンポウゲ科イチリンソウ属
生育地:北海道、本州、四国に分布。
    落葉樹林のふちや草原、山麓の土手などに生える多年草。
開花期:3~5月
別名:ウラベニイチゲ

花言葉:温和

その近くに咲いていたのがこちらのハシリドコロ。
地味ながらなんともかわいらしい。
毒草らしいのだけれど
薬にもなる、と近くに立っていた看板に書いてあった。
毒にも薬にもならない、という言葉があるけど
なんにもないより多少毒があったほうが
人も魅力的だよね♪

ハシリドコロ(走野老)
学名:Scopolia japonica
科名: ナス科ハシリドコロ属
生育地:日本の本州から四国・九州にかけて分布する多年草。
    山間の日陰などに群生する。
開花期:4~5月
別名:キチガイイモ、キチガイナスビ、オニヒルグサヤ

鎮痛薬などに用いるが,有毒のアルカロイドを含むため劇薬に指定されている。
古来,芽生えをフキノトウ(ごく若い芽生え:有毛)や
柔らかく美味しそうな山菜と誤認する中毒事故が発生している。
誤食するとほろ苦く,思いのほか美味であるが,
後に嘔吐やけいれん,昏睡などの中毒症状を発症する。

花言葉:沈黙

雪のうちに


春一番が吹いた。

朝は穏やかで暖かい自転車日和だったので
とてもまよったんだけど
午後から風が強い予報。
このごろの天気予報はよくあたる。
それに先日転んでからちょっと慎重になってる。
個展前にムリはすまい。。。
そんなわけで電車GO!!

正解だったね。

今日は野の花を描く、という講座だったのだけれど
前回まで何もないよ~といったかんじだったのに
咲いてる咲いてる!
カラシナもハナダイコンもコブシもハナニラも春蘭まで!!
スケッチに行きたい気分でいっぱい。

もう春はきてる。

雪のうちに
S0号  和紙、岩絵具、箔

2月に咲いた節分草。
昨年いただいてまた今年も可愛いお花を咲かせてくれた。
いちばん小さいパネルに描いてたら
雪が降ってきたので
画面の中にも降らせてしまった。
暦の上では春だったのに大雪。
この歌はまさにぴったり。
鶯の涙に思いをはせるとはねぇ・・・

雪のうちに春は来にけり鶯のこほれる涙いまやとくらむ                                     藤原高子

雪がまだ降っているのに、もう春が来てしまった。 冬の間じゅう凍っていた鶯の涙は、今はもうとけているであろうか。

巻第一 春歌上 二条后の初春をよまれた御歌。 まだ凍りつく寒さでも、立春と聞くだけで春を近くに感じる。 凍っていた鶯の涙もとけて、もうすぐ鳴き始めるだろう。 春にさきがけて鳴く鶯にいちはやく春を感じる。 二条后の勅勘が許されないうちに年を越えた意を含むという。

木下美香日本画展
2014年3月20日(木)~26日(水)
10:00am-8:00pm(最終日は4:30pm閉場)
池袋 東武 6F1番地 美術画廊 絵画サロン
 

朧月夜


作品リストを作っていたらこんな夜中になってしまった。
早寝早起き!がモットーのわたくし。
めずらしい夜半の投稿。

しかし驚いた。
絵が全然足りない!!って焦っていたのがうそのよう。
ちゃ~んと足りてましたYO!
計算がうまくできていないのですな・・・

朧月夜
20×20cm  和紙、岩絵具、箔

ベランダのアネモネの蕾がそろそろと頭をもたげ始めた。
このお花が咲く時期はまさに暖にあらず寒にあらず。
ぬるい夜風に沈丁花の香り。
そんな春の夜は猫も浮かれる。

照りもせず曇りもはてぬ春の夜の おぼろ月夜にしくものぞなき                            大江千里

【照りもせず そうかといって曇り切ってもしまわない
春の夜の朧月夜に及ぶものはないなあ。

漢詩の一句を題とした句題和歌である。この和歌は白氏文集巻14の「嘉陵夜有懐二首」(嘉陵の夜、おもうことあり、二首)のうちの第2首目。

不明不闇朧朧月  照りもせず、くもりもせず、ろうろうたる月。

不暖不寒慢慢風  暖にあらず、寒にあらず、まんまんたる風。

独臥空牀好天気  独りむなしき、床にふすに、よき天気なり。

平明閑事到心中  平明(夜明け)の、しずかなりし事、心の中に到れり。

 

燃ゆれども


昨日額屋さんに最後の作品を送り、ひと安心。
でもなんてギリギリ!!
いつも待ってもらってほんとうにありがたい。

けれどきれいなクリスマスローズなんか咲いちゃうと
あ、これも!!
なんで思っちゃうんだよね~。

きっと搬入の日までなにかしら描かずにはいられないこととおもう。

受験生がギリギリまで英単語覚える、みたいな
なんか最後の最後までやれることはやろう、みたいな。。。?

燃ゆれども
30×30cm  和紙、岩絵具、箔

蛍袋のスケッチに雨はつきもので
ほとんどのスケッチに雨粒のあとがある。
しっとりした雨の似合う花。
これは設定としては雨上がりの夕方。
水蒸気の粒が見えるような湿度の中
浮かび上がるシルエット。

たおやかでちょっと風がふくと
倒れてしまいそうな見た目だけれど
秘めた強い思いを宿していそうなこのお花に
この歌を添えた。

夕されば蛍よりけに燃ゆれどもひかり見ねばや人のつれなき(古今562)
                            紀友則

【通釈】夕方になると、私の思いは蛍よりひどく燃えるけれども、蛍と違って光は見えないので、恋人は冷淡な態度をとるのだろうか。

【補記】当時の常識からすると、夕方に男の訪れを待つ女の立場で詠んだ歌ということになる。心は蛍に劣らず燃えているのに、光を発するわけではないので、人にはこの思いが伝わらない。そのことを悲しむ心が余情になっている。

ちなみにこの絵の額装は済んでいて
今週木曜日から予告的に東武さんに飾られております。
お近くを通りかかることがあれば見てみてくださいまし。

木下美香日本画展
2014年3月20日(木)~26日(水)
10:00am-8:00pm(最終日は4:30pm閉場)
池袋 東武 6F1番地 美術画廊 絵画サロン

3年


あっという間に3年が過ぎた。
いままで磐石だとおもってたものが
がらがらと崩れた日。
いろいろなことが望むように進まないけれど
希望は捨てずに。

ちいさな鐘の音
20×40cm  水彩

ひさかたの


個展前でパニクッているけれど
普段どおりお仕事はある。
毎日こもっているわけにはいかないんである。
とかいいながらルンルン出かけるのは
やっぱり人と会うのは楽しいんであるね。
日曜日の絵手紙教室、
いそいそと朝から木瓜の花を切ったり
ふきのとうを探したり
最近凝っているスープジャーでおかゆをセットしたり・・・
そうそう、このスープジャー、すばらしいの!!
文字通りスープを暖かいまま持ち歩くための
太目の水筒みたいなものなんだけれど
生のお米を大さじ2杯入れていちどお湯で温めてから
それを捨ててあらためて熱湯を注いで3時間ほどおくと
なんとおかゆができてる。
応用してスープのもととかチーズとかいれとくと
リゾット風にもなる。
ネットでググるといろんなレシピも出てるしね。
最近のお弁当はもっぱらスープジャー。
ちょっと足りないけど
お昼にふうふう熱いものをいただけるのはとっても幸せ。
そんなこんなでたのしく準備して
さてそろそろ出かけようか、という時間になった頃
急に腹痛が・・・
なんだろう、昨日大好きな干しプルーンを食べ過ぎたのか?
アーモンドも山のように食べた。
月イチのやつもそういえば近い・・・
気持ち悪い冷や汗でびっしょりになりながら
しばらくトイレにこもって
いろいろ出し切ってやっと治まったけれど
不覚!30分も遅刻してしまった。

昨日の午前のクラスの皆様、申し訳ありませんでした!

お昼のスープジャー、いつもは足りないのに
この日はジャストサイズ。

それでも夕方にはすっかりよくなって
近くのスーパーの店頭で焼いていた鶏のグリルを
しっかり買って帰りましたとさ。

ひさかたの
30×30cm  和紙、岩絵具、箔

出来上がった絵の写真をならべてみると青ばっかり!!
赤系は今のところ葉書の絵とこれくらいだ~!
これからもう少し出てくる予定であります。

桜は本当に大好きで
咲きだすとおろおろきもちが落ち着かない。
明日はどこでスケッチしようか、
時間はとれるか、早起きしなきゃ、とそんなかんじ。
せっかく早起きして行っても
風が強くて枝がわっさわっさ揺れて描けなかったりもする。
雨が降ることもある。
ろくにスケッチできないうちに散ってしまう、
それだけは避けたい!!!
今年は個展の時期と開花期が重ならないかが
もっぱらの心配事。

ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ                          
                      紀友則

【通釈】日の光がこんなにものどかな春の日に、
どうして桜の花だけは散っていってしまうのだろうか

【補記】この歌は紀友小倉百人一首にも収録されている。
ちなみに紀友則は土佐日記で有名な紀貫之のいとこにあたる。
「ひさかたの」は「光」にかかる枕詞。「ひかりのどけき」は「のどかな光」と訳している。ここで言う「花」とは「桜の花」のことで、「暖かくなってきた春の日なのに桜の花だけはさっさと散っていってしまうのはなんでだろうか」という寂しい気持ちを表した、とても日本らしい歌。