羊をもとめて

急に涼しくなって夏が終わった感が漂いますが、皆様お元気でしょうか。
くれぐれも油断召されるな、まだ夏はその辺に潜んでいそうです。

あの地獄のように暑かった土曜日、私は尾瀬に向かいました。
湿原の花々を描きに。
でもね、意外と終わりに近かったんです。
なんとなく秋の気配さえただよってました。
日差しは刺すような強さがあって気温もそこそこ高かったのですが・・・
ビジターセンターで展示されていた尾瀬の花マップを見たところ

・・・これだ。

と、ピンときた写真がありました。
これが見たい!描きたい!
ヒツジグサ!

野生の睡蓮なんですが、なんとも可憐。
そこにいらした職員の方に詳しい場所を伺って探しに行きました。

そしてあったよ~!

ヒツジグサの水彩スケッチF6

着いたのは10時くらいだったんだけれど、しっかりつぼんでました。
早朝に咲いちゃったのかと不安になりましたがきれいに紅葉した葉っぱを描いているうちに開き始めました。
ヒツジグサの羊は時刻の羊の刻のことで午後2時くらい。
その頃に開くか閉じるかなのでヒツジグサの名がついたという説明がありました。
開き始めたのは11時くらいだったので、閉じるのが2時なのでしょう。
意外とお寝坊さんです。
オニヤンマやイトトンボが卵を産みに来ます。
サンショウウオでしょうか、かわいい爬虫類が水面に上がってきて呼吸をしてまた沈んでゆきました。下のほうにいます。

ヒツジグサの水彩スケッチF6

なかなか良き所で開いてくれないヒツジグサ。
花はちょっと遠いけど、紅葉した葉っぱが美しい。

さて、これをどう絵にしようか。
しばしお待ちくださいね。

ヒツジグサ(未草、学名Nymphaea tetragona
スイレン科スイレン属
北米北西部、ヨーロッパ東北部、シベリア東アジアインド北部にかけて分布し、海抜 0 m の地域から標高 4,000 m の高地まで報告されている。
日本では北海道から九州にかけて生育している。
多年生水草の1種で水底にを張った地下茎から長い葉柄を伸ばし、水面に円形の葉を浮かべる。
花期は6月から9月、長い花柄の先についた1個の花が水面上で咲く。
花の大きさは直径 3–7 cm萼片が4枚、多数の白い花弁と黄色い雄蕊がらせん状についている。
ヒツジグサの名の由来は、未の刻 (午後2時) 頃にを咲かせるためとされることが多いがこの頃に花が閉じ始めるためともされる。

花言葉は「清純な心、純潔、信頼」

水彩で20分スケッチ

おととい、尾瀬にスケッチに行ってきました。
お天気が崩れる寸前に帰ってこれてラッキーでした。

せっかく行ってもスケッチがうまくいかないと、自分をどつきたくなります。
これは遠出した時だけではなく、偶然に美しいものに出会ったとき、
もうその一瞬にしか描けないものってありますよね。
その時のために日々訓練を怠ってはならないのです。
(↑自分に言い聞かせてます。www)
まあね~、訓練してても失敗するときはします。
今回も1枚破り捨てましたし。
それでも成功確率を上げる努力って必要だと思うんですよね。
もちろん写真を見たら後からでも描けます。
でもその場の空気を描けたものって粗くても不完全でも魅力があって
のちのち作品にするときに役に立ちます。
そんなわけでこんな感じで描いてますという20分スケッチ。

DSC_9252

使用画材:ラングトン水彩紙コットン100荒目F3
     透明水彩(シュミンケ・W&N・ホルベイン)
     筆(不朽堂 長穂彩色(小))

尾瀬のスケッチは整理してまた次回にでもアップしますね!

10月の個展に向けて・・・なんだけど福寿草

今日も個展に向けての作品をアップしますね。
福寿草といえば、お正月のイメージがありますよね。
名前がなんだかおめでたいし、お花屋さんではお正月に飾れるように調整して売られているし。
でも本当は早春の2月とかに咲くお花なんですよね。
旧正月でもちょっと早いくらい。
毎年セツブンソウを描きに行くころにはもうとっくに咲いていていつも描き損ねるので、今年は福寿草狙いで行ってみよう!と山に登りました。
ネットの情報でそこでは山肌一面が黄色く染まるのだそう。
ただけっこうな山登りになるので荷物はなるべく軽量に。
スケッチブックは重いので厚めのスチレンボードにマスキングテープで水彩紙を張ったものを、6号サイズを2枚と4号を各2枚ずつ用意しました。
いざとなったら裏に描きます。
パレットは一番軽いもの。筆も色鉛筆も厳選。
そしてうきうきと登り始めましたが、早春の山って・・・けっこう荒れてる。
有名な山とかじゃないので道が崩れていて慎重に行かないと滑落しそうなとことかあったし
谷をずっと登っていくのだけれどぐらぐらする石がごろごろとしていてとても登りにくい。
山登り用のアプリとガイドとなるピンクのリボンをたよりに
途中くじけそうになりながら登って行った先にこんな光景が

光を宿す F10水彩

思わず息をのみました。
花を踏まないように歩くのが難しいような一面のお花畑。
一応道はあるのでそこを歩きます。
健脚でないと来られないところだと思うのですが年配の方も多く
写真サークルでいらしているようです。
1年に5回は毎年来ていると話す方もいらして、(この方は若かった)
今年は早いね、とおっしゃってました。
ちょうど満開だったのですが、蕾が多いときも素敵なんですって。

これは現場スケッチではなくスケッチと写真をもとに描いたものです。
現場スケッチはもっと粗いです。
でもやはりスケッチのほうが臨場感はあるのでそばにおいて絶えず見ながら描きます。
花の絵ももちろんあります♪

ひとしれず 水彩41×31㎝

スケッチのほうもおいおい見ていただきましょうね。
今日はここまで。

フクジュソウ(福寿草,側金盞花、献歳菊)
学名:Adonis ramosa
別名:元日草(がんじつそう)朔日草(ついたちそう)
科・属:キンポウゲ科・フクジュソウ属
花言葉:永久の幸福、思い出、幸福を招く、祝福

木下美香個展
10月20日~26日、銀座松屋さんの遊びのギャラリーにて


10月の個展に向けて

コロナの感染者がとめどなく上がってきてますが
10月20日~26日、銀座松屋さんの遊びのギャラリーで個展の予定です。
皆さんにぜひ来てほしいと強く言えない状況ですね・・・
でもこのコロナで遠出ができない皆さんの癒しになればと
身近な花々から遠く山登りをしないとみられない素朴だけど美しいお花までずらっとそろえる予定です。
秋なんだけれど、春のお花が多いかな。
とりあえずタンポポさん。

糸遊 水彩S30

春の陽炎、って題名にしようと思ったんだけど、調べたら陽炎ってもともと春の季語らしい。
てっきり夏だと・・・
だから春の陽炎って「頭痛が痛い」な二重に同じこと言ってる感があるわけですね。
でも陽炎ってのもなんだかしっくりこなくて調べたらありました!いい言葉が!
それが「糸遊」で陽炎と同じ意味なんだそうで。
言葉の響きも字も可愛らしくてたんぽぽにぴったり。

その糸遊シリーズ。

糸遊 水彩F4
糸遊 水彩15×15cm 
糸遊 水彩15×15cm

スケッチと作品はちがうので、その辺も見ていただけたら嬉しいです。
このブログにはどっちもあげるけど、数的には圧倒的にスケッチのほうが多いからね…。
そういうものなんです。
たくさんたくさんスケッチをしてそこから生み出すものなので
スケッチのほうがずっと多いんです。
特に私のような不器用なやつはいわしがたくさんたくさん卵を産んでいろんなものに食べられながらその一部だけが大人になるように、ほとんどのスケッチは押し入れで肥しになってるんです。
もっと成長率上げていきたいとは思ってるんですけどね。
魚は厳しいな・・・
せめてうさぎくらいには。

ひまわりを描く動画

淡々と描く無愛想な動画ですが、何かヒントになればうれしいです。
プランターで教室のために育てたのに教室のある日に咲かなかったひまわり。
みんな、ごめんね。
来年はもっとうまくやる!!


ひまわりのほかにお庭の花々をあしらいました。
夏の花束は色の強いものが多いので、バランスをとるのがなかなか難しいですよね。
あえて下描きはせず、全体を見つつ制作しました。

使用画材:アルシュ水彩紙
     透明水彩(シュミンケ・W&N・ホルベイン・ダニエルスミス)
     水彩色鉛筆各種
     筆(不朽堂・長穂彩色(小)アルテージュアクアリスト990♯)

夏の花束

1日1枚スケッチ

過去の私が大変真面目にスケッチを続けていてスキルアップしたのに対し、なんだかこの頃自分のスケッチがあまりよくないような気がして、ちっちゃいものでも何でもいいから毎日1枚描こうかなと思った。
安売りのときに買いだめしたスケッチブックも出てきたので♪
これにあまり時間を取られては作品にかける時間に支障があるので20分ほどでささっと。
これは筋トレのようなもので取材に行ったときや何か素敵なものに出会ったときにささっとかける技術をキープしておくのが目的。
例えばこちら。

ツマグロヒョウモン羽化

また幼虫を捕獲して蛹になり、羽化するのを眺めていましたが、一応目的はスケッチなので・・・

この子は前回と違ってオスでした。
羽が美しいのはよいのですがちっともじっとしていてくれない。
メスのほうがおとなしいですね。
お庭に来るのを見ていても、派手に飛び回って追いかけっこしてるのは大概オスでメスはひっそりと蜜を吸っています。
雨が降っているのにしきりに出たがるので放してしまいました。
元気でね!

その翌日も雨できれいなお花もなかったのでこれにしました。

貝殻

きれいな貝殻、けっこう持ってるんだ♪
ネタには困らない。

こんなかんじで身近なものをちょこちょこ描いていこうかと思っております。

いつまで続くかな・・・

オジーとジギー

NHK教育テレビで不定期に放送されている「植物に学ぶ生存戦略」という番組をご存じ?
知る人ぞ知るめちゃくちゃヘンテコな番組で、プール仲間が植物の写真や動画を撮影してるので見たんだけれどもすっかりハマってしまった。
司会役が山田孝之さんとNHKアナウンサーの林田さんでやり取りも構成もおかしすぎるwww

https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?

これでは面白さがいまいち伝わらないなぁ・・・

毎回楽しみにしているのだけれど、次は何の植物?ってそのカメラマンに聞いたら
いつも3つ扱ううちのひとつが「オジギソウ」だった。
それを聞いたばかりのころ、立ち寄ったホームセンターでたまたまオジギソウの苗が90円で売られていたので撮影に使うか聞いたら使うというので2つ購入。
オジーとジギーという名前をつけて育て始めた。
オジギソウにはトラウマがある。
北海道に住んでいたころだから、まだ小学校低学年だったと思う。その頃の憧れの植物がオジギソウだった。動く植物なんて見たことないじゃない?
お花をスケッチしているとどんどん動くので困ったりもするけれど、触ってすぐ動く動物めいた植物なんて他にないよねえ。
母に頼みこんで種を買ってもらい、庭に植えた。
やがて芽が出て成長し、櫛の歯のような行儀よく並んだ葉っぱがでてきた。
出たてのちびっこい葉っぱなのに触るとちゃんとお辞儀する。
嬉しくなって毎日毎日見るたびに触れてお辞儀させてたらとうとう枯れてしまった。
それ以来、オジギソウを植えたことなはい。
オジーとジギーは苗だったのでそんなに簡単に枯れることはないとは思ったのだけれどちょっとドキドキする。水をやるたびにパタパタと丁寧に1枚ずつ葉っぱを閉じてゆき、枯れ枝のようになるし、通りかかってうっかり触れてしまってもひゃ~~~っとばかりに閉じてしまう。
そして夕方、まだ日も暮れていないのに枯れ枝のようになっててびっくりする。
あの子たちは早寝で、夕方になるとさっさと葉っぱを閉じて眠ってしまうのだ。
ドキドキさせられながらも無事どんどん育ち、やがてチアガールが持っているポンポンのようなピンクの可愛らしいお花をつけた。
オジーのほうはモデルとしてカメラマンに引き渡し、うちにいるのはジギー。

オジギソウ 水彩スケッチ195×270㎜ バルビゾン水彩紙


たくさん蕾はついているのだけど、あまりいっぺんには咲かない。
丸っこい雪だるまのような種が付き始めていてかわいい。
この葉っぱが青みを帯びて内側から発光するような不思議な色なんだよね・・・
たまにつん、と触れる。
端っこからひたひたと丁寧に葉っぱを閉じていく様子はやっぱり心ときめく。

オジーは元気かな。

次の放送がいつなのかはわからないけれど、もし「植物に学ぶ生存戦略」でオジギソウが出てきたら、それは多分オジー。
応援してやって下さいwww

オジギソウ(お辞儀草、含羞草、学名Mimosa pudica
属名:マメ科ネムノキ亜科
別名:ネムリグサ(眠り草)、ミモザ
原産地:南アメリカ

日本では沖縄で帰化植物として野外で繁殖しており、江戸時代後期にオランダ船によって日本へ持ち込まれたといわれている。
本来は多年草であるが、耐寒性が低いため日本の園芸では一年草扱いにすることが多い。
葉は偶数羽状複葉で、接触、熱、風、振動といった刺激によって小葉が先端から1対ずつ順番に閉じ、最後に葉全体がやや下向きに垂れ下がる。この一連の運動は、見る見るうちに数秒で行なわれる。この運動は、特定の部位の細胞が膨圧(細胞の液胞中の水やその他の含有物によって細胞壁にかかる力)を失うことによって起こる。オジギソウが刺激されると茎の特定部位が刺激され、カリウムイオンを含む化学物質が放出される。カリウムイオンは液胞から水を排出させ、水は細胞外に拡散する。これによって細胞の圧が失われて収縮し、この異なる部位間での膨圧の差によって葉が閉じ、葉柄が収縮する。このような特徴は、マメ科ネムノキ亜科内で極めて一般的である。刺激は近くの葉にも伝達される。
他のネムノキ類同様に、葉は夜間になると葉を閉じて垂れ下がる。

細胞の中の水分を細胞外に出すことで収縮、つまりそこだけ縮むので葉っぱが閉じるのか。
山田くんが番組で詳しく教えてくれるかもしれないね。

花言葉:『感じやすい心』『感受性』『デリケートな感性』『敏感』『謙虚』『失望』

本の整理は人生の振り返り?

ここのところコロナで遠出もできず、暑すぎてスケッチにも行っていないので家で仕事をしていることが多い。
教室のある日以外はほとんど出かけない。
そこで居心地の良いアトリエを目指すべく、1日一か所1時間だけ片づけることにした。
昨日は気が重かったクローゼット。ここを超えたら後が楽になりそうなカオス。
洋服も少しは入っているのだけれど、本棚と使用頻度が低い画材、山登りグッズ、プールの用意一式、などなどいろいろ入っている。服は季節の入れ替えでそこそこ片付いているので本棚に手を出した。
とりあえず全部出す。
最近は新しく本を買っても読んだらすぐメルカリに出しちゃうし、電子書籍が便利すぎてそちらの割合も高いので新しい本は画集とお仕事で関わった本、友達や知り合いの関わった本や図鑑や雑誌や画集や写真集など。
ついでだから模様替え。
着物の入った小さなタンスを中に入れ、ふたつの本棚のうちの一つをクローゼットの外に出して厳選した好きな本をすぐ手に取れるようにしよう。
…てそんなこと始めたら大ごとになっちゃった。
そしてそれで押し出された使用頻度の低い画材もカオス・・・
昔、スケッチを水彩ではなくパステルでやってたこともあるのよね。
でもパステルは手が汚れすぎて、簡単に手が洗えない屋外ではなかなか不便で水彩に戻ったんだった。作品の保管も大変だしね。
私はファーバーカステルのセミハードが気に入っていてほぼそれしか使わなかったけれど柔らかいパステルに憧れがあってちょこちょこ買ってあまり使ってないのに汚れてたりする。www
比較的きれいなセットはパステル画をやりたいと言った生徒さんに差し上げたんだった。
今は亡きその方の柔らかな絵を思い出す。
あとアクリル絵の具ね。
予備校に通ってた頃、よくわからないまま買ってそこから画材屋さんに勤めながら興味惹かれるままに買い足しして結構な数になってる。
なんにでも描けるのでごくたま~に使うことあるけど、これは処分しようかな。
あと、かな書道を2年ほど習ったことがあって、その時そろえた料紙がでてきた!
できればもっと勉強したい。とても良い先生だったし、書いていて楽しかった。
いにしえの人々の使った文字からここまでの変化みたいなものも面白かったし
身につくと美術館で見る古文書もある程度読めるようになる。
でもね、あと何年生きる?
30年としてもその間にこれをしっかりやる時間って持てるかな?

というわけでパステル画とアクリル画、書道はあきらめることにした。

今のメインは水彩画、日本画。
木版画はまだやりたい気持ちがある。
でも崖っぷちかな(笑)2年後くらいにもう一度見直そう。

そして本なんだけど、一番古いのは高校生の時の修学旅行で買った北原白秋の復刻版の詩集。
わたしの高校では定期的に洋書の販売をしていて、そのとき絵本作家になりたかった私は美しい絵本を何冊か買っていて、それもまだ持っていた。
そして大学で学んだ美術解剖学の本、日本画画材についての本もあった。
仕事で関わったのは図鑑が多い。お花でお菓子を作ったり、3Dプリンターで出力した地衣類に着色したり(あれ?アクリル絵の具、役に立ってる!)顕微鏡で見た藻の絵を描いたり、お花の図鑑の挿絵でボタニカルアートしたり、きのこのシールのボタニカルっぽい絵も描いた。
最近だと、雑草図鑑のペン画。
あら~いろいろやってるわ~とすっかり忘れている自分に驚く。
小説で唯一残ってたのが北方健三さんの三国志と水滸伝!
吉川英治さんの三国志も面白かったんだけど、北方健三さんのはもっと生き生きとしていて、一般的に悪者扱いの呂布がとても魅力的だったりして、文庫本13巻+外伝まで何回も読んだんだった。もう15年以上前の話かな・・・。
最近読んだ小説なんて、手元にないから片っ端から忘れていく。
村上春樹さんの以外は。
読書ノートを作るべきかもしれない。
あと、ギターのコードブックが2冊ほど。
一時練習してたんだけど、きっともうやらないだろう。

そして過去のスケッチブックが山ほど。
毎日熱心にスケッチしていたころ(ブログももっとまめに更新してた!)のスケッチは自分で言うのもなんだけどよいね。
スポーツと一緒で毎日やるとそれだけ筋肉がつく。
今は毎日はやっていない。
だんだん何をやるにも時間がかかるようになってきて、スケッチよりも制作に時間をかけたくなってきている。
でもなんだか反省した。

片付けは結局1時間どころか1日かかってしまった。
これまでの人生を振り返ってもうできないことを切り捨ててなんだか疲れたけれど、残りの人生に向けてきりりと気持ちを引き締められた気がする。

今日の絵は20分スケッチの露草。
生徒さんからいただいた園芸種かな、花が大きい。

露草 水彩スケッチSM

セールで買った使っていないスケッチブックも結構出てきたので、作品としてではなく訓練としてのスケッチ、毎日ちょっとでもやっていこうと思います。

言ったわね?

ダリアの二番花と蝶

台風の影響で今日は風が吹き荒れ、強烈な日差しと大粒の雨とが代わる代わる来るような非常に不安定なお天気でした。
皆様のところは大丈夫でしたか?
うちはベランダの物干し竿が1本吹っ飛びましたので、慌てて他のを下ろしました。
洗濯物はかかっていなくて、落ちたのも誰もいない庭でしたので幸い何も被害ありませんでした。
ベランダでこの風の影響が大きいのは背高のっぽのダリアのヘラクレス様とふわふわと頼りなげなレンゲショウマちゃん。
この子達はさっさと室内にしまいました。

今日アップするのはこのヘラクレスの2番花です。

ヘラクレスと胡蝶 26×36cm 水彩画

1番花と比べて一回りほど小さいのですが、双子ちゃんでした。
写真ではちょっとわかりにくいのですが、金色の絵具を使ってるのできらきらします。
実際のこの花も光の具合で金色にも見える花びらをもちます。
そして、なぜここにツマグロヒョウモンがいるかというと、この日ちょうど羽化したんですよね~。

この蝶、関東の皆様も最近よく見かけると思うのですが、南のほうからどんどん勢力を伸ばしている外来種で、食草がスミレなのですが、パンジーやビオラの流通で全国に広がっているという説があります。黒と赤のツートンカラー、イガイガとしたなかなか毒々しい雰囲気の芋虫ですが毒はなくて手でつかんでも大丈夫。
そしてうちのベランダのスミレの葉っぱを旺盛な食欲で棒っきれにしちゃってますが、この美しい蝶々になるのがわかっているので、放っておいてます。
ある日、結構大きめのこの子がスミレから離れてうろうろしていたので捕まえて飼育ケースで蛹にし、羽化を待っていたのですが、ちょうどこの絵を描いていた時に美しい蝶となりました。
毎回なんだか感動します。
あの黒くてもっさりとした芋虫がこんなに軽やかな姿になり、飛び回るなんて。
蛹の中では何がおこっているのでしょう?
開けてみるわけにもいかないし・・・
蛹になる過程もなかなかすごいですよね。
初めて見たときは本当にびっくりしたのですが、いい感じにスタンバイして水分をピュッと出して、しばらくしたら芋虫の皮をプイって脱ぎ捨てるんですよ!

羽化の瞬間、タイムラプスで撮れたのでお見せしますね。
苦手な方はここまでで閉じちゃってね。

ツマグロヒョウモン羽化

出てきたら下にぶら下がると思って画角を取っていたら、上に行っちゃいましたねwww
あと、もう少し秒数を細かく設定すればよかった。
本当に一瞬なんですよね。
今、蛹が一つあるのでもう一度トライします。

こうするとね、まったく傷のない蝶々がゆっくり描けるんですよね。
羽が乾くまではじっとしていてくれますので。
まあ、それだけじゃなくて見てるのが好きなんですけどね。

山百合を描きに

毎年描いてる山百合ですが、年々暑くなってマジつらい…。

とはいえ、去年手術をしたおかげで貧血がすっかり治り、夏の辛さが激減しました。あんなに動けなかったのに、今はけっこう楽々。
この暑い中、自転車通勤も続いております。
去年までは真夏は電車でしたもん。

話が逸れましたね、山百合!

山百合のスケッチ 水彩F10

朝日を浴びてきらきらしてます。


そうそう、山百合って、午後はダレるんですね。
今まで午前中しか描いたことなくて、だいたい8時くらいには終わりにしてるのですが、この日は午後も描く気になり、お昼ごはんたべてからもう一枚描こうとしたらみんなあまり美しくなくて…(笑)

山百合は朝!( ≧∀≦)ノ

さて、週末ですね。関東は台風が3つも来そうです。そんな直撃予報の日曜日、柏のいしど画材さんで「エゴコロ水彩画教室」が行われます!

今回はうちわに描くよー!自分で描いたうちわで涼みましょ!
お問い合わせはいしど画材まで 04-7167-1410

でもくれぐれもムリはなさいませんように。

よい週末を。