最近、大きめのパネルとロール紙を買い込み
いろいろ描いている。
大きめの絵が描きたくなったのは昨年5月の個展の中止を決めてからで
ベニヤ板に水張りした適当なサイズで何枚か描いたのだけれど、
すっかり楽しくなってしまって
100号いくぞ!っとパネルを買って水張りまでしたのに
手術してからエネルギーが足りなくなってそのままになっている。
やっぱり100は元気になってからにしよう。
真四角って楽しいかたちだなあ、と思って
ほどよく大きいS30 に年末から取り組んで先日やっと仕上がった。
![](https://mica-watercolor.com/wp-content/uploads/2021/01/糸遊-1024x1024.jpg)
大きい絵を描くのの何が楽しいって没頭できることかなあ。
もちろん小さい絵も没頭するんだけれど、物理的に視界いっぱいに世界が広がる感覚や
普通に時間がかかるかんじがなんだかよいんんだよね。
これは春の絵なんだけど、春にタイムスリップするというか
ふと我に返ったときに今が冬なのにびっくりしちゃう。(笑)
春にスケッチしてたときの日差しのまぶしさや虫の羽音、いろいろよみがえってくる。
気をつけなくちゃいけないのが、没頭しすぎて描きこみ過ぎないこと。
全体のバランスを見失わないこと。
時々ラジオ体操を入れたりしながら描いてます。
題名をね、春の陽炎ってつけようと思ったんだけど
念のためにググったら、陽炎(かげろう)って春の季語なんだそう。
つまり春の陽炎って「頭痛が痛い」とかみたいに意味が重複しちゃうかんじなのかなと。
でも陽炎って私にとっては夏のイメージが強いんですよね。
なにかほかの言い回しはないものかと調べたところ、あったんですよ!
「糸遊」
意味としては陽炎と同じなんだけれど、いとゆふ、なんとも可愛らしいじゃないですか。
こどものころにたんぽぽをつんで遊んだそのイメージにしっくりきます。
というわけで、糸遊と題名をつけました。
早く実物をご覧いただける日が来ますように・・・。
さて、体力も戻ったし100号とりかかりますか!
![](http://image.moshimo.com/af-img/0068/000000004150.gif)