子宮筋腫の腹腔鏡手術体験談 1

先月ちらっと書きましたが、12月4日に子宮筋腫の腹腔鏡手術をしてきました。
ツイッターで体験した方の書き込みを見て随分と助かったのでわたしもしようとしたのですが、あれって別アカとかでやらないとダメですね・・・
直で知っている方からのコメントとか入っちゃうと内容が内容なだけに、なんだか続きを書きにくくなってしまって途中でやめてしまいました。
ブログを見ていて下さる方も直での知り合いが多いのですが、男性の方はちょっとご遠慮いただいて(笑)この病気にかかっている方、もしくは可能性のある方、ご参考になればと思います。

これを読んでいる時点で心当たりがある方が多いと思うのでここでは

1・大きな筋腫ができるとどんなかんじなのか
2・どういう治療を経て手術にいたるのか

までを書こうかなと思います。

まずはいつ気が付いたかということなんですが、8年ほど前から存在は知ってました。
子宮筋腫自体はある方がほとんどだという話をきいたことがあります。
決して珍しいものではありません。
私の場合は生理痛があまりにひどかったので婦人科に行って見つかりました。
その場でできるエコーで診ていただいてこのくらいの大きさなら大丈夫だから様子をみましょう、というくらいの大きさでした。
私は若いころから生理痛がひどくてあまりの痛さに転げまわるくらい。
病院にも行きましたがそれ以外には問題は見つかりませんでした。
でもそれもここ何年かは痛みも落ち着いてきていたのですが、下っ腹がなんだか出てきてしまって、中年太りかなぁなんて思ってました。
コロナ自粛の間にますますお腹が出てきて、コロナ太り甚だしい!!と思ってましたが
ふと触ってみたところカッチカチ!カッチカチやで!
けっして腹筋ではない何かがいるぅぅぅ!!!
便秘でもないし。。。
こわいのでしばらく気が付かないふりをしてましたが、自分は騙せない。
これはどうみても筋腫が育っているに違いない・・・
市の健康診断を近所の婦人科でも受け付けていたのでついでに診てもらおうとしましたが
健康診断の日には別の検査はできないんですってね。
別の日に診てもらったところ
「巨大な筋腫があるねえ。とてつもなく巨大な。それも2個。」
と巨大、2段重ね&ダブルで言われてしまいました。
巨大であってもお腹が出たくらいでなんの自覚症状もありません。
痛くも痒くもない。
「それにひどい貧血だよ。自覚ない?出血多かったでしょ?これ以上進んだら輸血レベルだから鉄剤出しとくね」
自覚症状はありませんでした。
出血量も人と比べたことはないし、こんなもんだと思ってたので。
言われてみれば、ですが1年位前から山登りの登りが急につらくなったような・・・
駅の階段もなるべく上るようにしていたのですが、ここ1年位はできなくなってました。
スイミングのタイムもどんどん落ちていたので、年かなあと思ってたのです。
少しずつなっちゃってたので気が付かなかったのでしょう。
閉経も近い年ですが、ここまで大きくなってしまうと手術しないとダメだということでした。
この近所の婦人科クリニックでは入院・手術は受け付けていなかったので紹介になります。
「この大きさだとお腹を切らないとダメかもしれないけどね、一応腹腔鏡の名人に紹介状を書いておくから。前に600gくらいのはお願いしたことあるけど、これ1㎏くらいありそうだからできるかわからないよ」
そのように飄々とおじいちゃん先生に言われて紹介していただいたのが東京女子医大のK先生でした。
とりあえず鉄剤とレルミナという女性ホルモンを抑制するお薬を処方され、
貧血の改善と筋腫の縮小を目指します。

鉄剤はフェルムカプセルというものを処方されました。
最初の1~2日は吐き気がありましたが、そのうちなれてきたのか副作用は感じなくなりました。これは人によるそうですね。
階段も楽々と昇れるようになり、スイム、特にあんなに辛かったバタ足がとても楽になりました♪私にとってはよいことづくめでした。

レルミナは副作用として、更年期障害のような症状が現れるということでしたが
私はとくにつらい症状はなく、時折「暑い!」と感じることがありましたが
汗が大量に出るとかではなかったので、寒くなる季節なんかは薄着で過ごせてむしろ楽⁈
頭痛とかうつ症状とかも幸い出なかったです。
ただ、お薬の値段がこのお薬だけで1か月分で保険適用でも8000円ほどかかったのできつかったな・・・。
ちなみにこれは3か月飲み続けてから手術に臨みます。

コロナで東京に出るのが不安な時期でもあったのですが、9月に予約がとれ、紹介していただいた名医K先生に診ていただくことができました。
エコーをとり、恐怖のMRIで検査したところ、良性ではあるけれど大きいのが2個のほかに無数の腫瘍があって、子宮摘出をしなくてはならないとのことでした。
写真見たらびっくり!
まっくろくろすけの巣みたいでした。
念のために「子宮はどうしても取らないといけませんか?」ときいてみました。
ここまで多いと筋腫だけ取るのは無理だそうです。
そこはがっかりですが先生が迷うことなく腹腔鏡手術とおっしゃったのでほっとしました。
お腹5か所に小さな穴をあけるだけだそうです。
お腹を切るのと穴をあけるだけとは雲泥の差がありますよね。
ここで疑問。
で、この巨大化した子宮をどこから出すの???
これは麻酔の先生に聞いた話ですが、りんごの皮をむくみたいにスルスルとスライスしてにゅるっと出すんだそうです。
いや~、びっくりだね!
その麻酔科の女性の先生は今回の手術はもちろん全身麻酔、ほかの臓器を上にあげるためアクロバット的に頭を下に向けて行うんだと説明してくれました。
そのため、気管がふさがらないように喉に管を入れて呼吸ができるようにするんだと。
麻酔が利いているから苦しくはないけれど覚めた時に声が出にくかったりちょっと痛みがあることもあると。
「よく落っこちないな~と思うような体制よ」
だって・・・

結論としては、やはりほっといてはいけない、ということですね。
筋腫があることはわかってたのに定期的な検査を怠りました。
婦人科の検査って本当に嫌なものです。
私の場合は良性だったからまだよかったけれど悪いほうだったら命とり。
あと、あんまり大きくなってしまうと腹腔鏡ではムリ!となってしまいます。
だから嫌でもやっぱり1年に1度とか2年に1度とか、ちゃんと診てもらったほうがいい。
あと、年に一度の市でやっている子宮頸がんの検査は行ってたのですが
(当たり前ですが)この検査では筋腫のことはわからないです。
これはこれで別物なのでこっちもちゃんとね。

子宮を失う、というのは少なからずショックでした。
子供を持つのを当たり前のように思っていたのにどこで道をまちがえたのか
結婚すらしないままもう子供を持てない年になってしまって
おまけに摘出なんて。
子宮になんのお役目も与えられなくて申し訳ない・・・・
とちょっと落ち込みそうになりましたが
でもね、でもね、子宮いらなくね?
子供を持てなかったのは本当に残念だけれど
子宮が健康だったとしても、この年じゃもう持てないでしょ?
それよりは月々のがなくなって身体が楽になるし
旅行もプールもいつでも行ける!
甥っ子も姪っ子もいて赤ちゃんも堪能したし!
と開き直ることにしました。

あと、みんなあまり言わないけれど結構この手術している方います!
教室をお休みする、もしくはする可能性があったので教室の皆さんには事前にお知らせしたけれど、各教室3人くらいは「実は私も・・・」という方がいます。
筋腫だけ取った方、子宮も卵巣も取った方、いろいろですが、
皆さんお元気。
この事実にかなり励まされました。

この次は入院、手術について書こうと思っています。