子宮筋腫の腹腔鏡手術体験談 3

これも女性向けの記事となります。これで最後ね。

病名は「多発性子宮筋腫」
手術内容は「ロボット支援下子宮全摘+両脇卵管切除術」
(卵管が取ったほうがよいのだそうです。)
いよいよ入院本番です。
11時半までに手続きして入院してくださいとのことでしたので、時間までに行って専用窓口で入院手続き、パジャマレンタルの手続きをしていよいよ病室へ。
あれ?お昼って出るの?お水とか買っておかないとダメかな?とおにぎりと水500mlペットボトル5本買ってから向かいました。
結果、お昼ご飯は出ましたし、水も病棟にある自販機で買えたので無駄な買い物&荷物でしたwww実際パジャマとタオル類も二日分持たされたので、入院荷物+パジャマ・タオル+ペットボトルって結構な荷物でした。おにぎりは食べちゃったのですが、看護師さんから買い食いはしないでくださいね!って言われちゃいましたし💦食事もちゃんと管理しなくちゃなんでしょうね。
結果的に、なんですが水のペットボトルは私の場合5本で少し足りないくらいでした。
幸い歩けるようになったのが早かったので、すぐ買いに行けましたがちょっと多めにあったほうが安心かも。
歩くのが大変な時に買いに行くのは辛いもの。
手術前に自販機で買っておくのが賢い!


お昼が終わると看護師さんや先生、麻酔の先生、お薬の先生がひっきりなしにいらして説明を受けます。
そして3時くらいから下剤を飲みます。
前に骨折で手術した時の下剤と全然違いました。あれは速攻利いて、腹痛もひどかったのですが、今はマグネシウムを使うようですね。
カップスープよりちょっと多いくらいの粉をコップ一杯弱の水で溶いてゆっくりと飲みます。
ちょっとびっくりするような粉の量です。
とろみのあるポカリスエットみたいな味でまずくはないです。
晩ごはんを6時ごろ食べて、消灯は10時ですがそのころくらいまでにゆっくり出ます。
お腹も痛くなりません。
10年前の下剤で生理痛が誘発されて、手術前なので鎮痛剤も飲めずにのたうち回ったのが嘘のよう・・・
あれは辛かった。手術より怪我より痛かった。結局鎮痛剤を点滴してもらって何とかなったのでした。
閑話休題
話は今回の手術に戻りますね。
私は朝いちばん8:20からの手術だったので食事は前日夜9時まで、水は朝6時まででストップ。
8時までに手術着に着替えて、例の新品のストッキングを履いてまちます。
ストッキングもきちんと履けてなくてはいけないので、ついているマニュアルをよく読んで手順を踏んできゅっとね。
もうここからはコンベアにのったなんたらみたいに抵抗する間もなく時間通り、手順通りに事は進みます。
手術室に移動し、名前と手術の種類を確認してベッドに横たわると、みるみるいろいろ巻き付けられ、ペタペタ張られ、ちくっと差し込まれ、口元にカプセルをあてがわれます。
息苦しいのですが、「これで酸素を蓄えておきますからね。しっかり吸ってください!」と言われがんばってすーはーすーはー。
「これから麻酔入れますからね~」と言われてちょっこっと目をつぶったと思ったら
「木下さ~ん、終わりましたよ~」と言われて目を覚ましました。
本当にびっくりしました。
「寝てる間に終わっちゃうよ~」なんて聞いてたんですよ。本当だった!
喉に管が入ってるのが苦しくなってケホケホしたらすぐに抜いてくれました。
「お腹、へこみました?」
ときいたら
「それがへこまないんですよ。ほかの臓器が入ってきちゃうんで」
だって。がっかり。
それから部屋に戻ったと思うんですが、あんまりよく覚えてません。
そばで忙しく立ち働く看護師さんに「寝ちゃってもいいですか?」って聞いて眠ったのは覚えてるんだけど。
夜に喉が渇いたのと腰が痛くなっちゃったのが辛かったかな。
手術の傷の痛みはそれほど感じなかったです。
医者の義妹によると、硬膜外麻酔がちゃんと効くとそんなに痛みは感じないのだそうです。
でも大変なことが起きたぞ~~!って身体がなっているのは感じます。
快適な眠り、とはいきませんでしたね、さすがに。
水はまだ飲めないので、何回かうがいだけさせてもらいました。
腰が痛いのはマットをお借りして角度を変えてみたりしました。
いろいろ管がついているので寝返りが打てないんですよね~。
別に腰痛持ちではないのですが、なぜこんなところで腰痛?
手術中の体制でしょうかねえ?
右肩が痛かったのでこちらに重心がかかったのでしょう。
あと、喉に差し込まれた管の影響で、3日ほど声が出ませんでした。

翌朝6時から水OK!
待ちに待ったお水でしたがちょこっとだけで満足。
でもここからどんどん飲まないと!1日1Lは飲んでください、とのこと。
しばらくすると歩かされます。
トイレに行ければ尿の管を外して下さるとのことだったので、外してほしい一心で歩きます。
いたっ!いたっ!と言いながらも歩けたので外してもらえました。
じっとしている分にはほとんど痛みは感じませんが、動くと痛い。
ドレーンっていってお腹にたまる液みたいなのを出す管が術後は付いてるんだけど、
これが痛いんだってことが昼過ぎに取ってもらってわかりました。
ドレーンを取るとほんと、快適♪寝返りも打ち放題、歩いても痛くない!
食事は1日目の昼~二日目の朝まで重湯とだし汁みたいなスープのみ。
そこから3分粥、5分粥、7分粥ときてついにごはんかとおもえば全粥ってのもあるのね。
3日目の夜になってやっと念願のごはん!!!
正直、お腹すきます!
ずっとお腹すいたなあって思ってました。(笑)
食欲もあるし、水も順調に飲んで、出すほうも順調で。
シャワーは2日目から入れるので、ドライシャンプー1回しか使わなかった。
でもやっぱり体力は思っているより落ちているらしく、集中力がなくてテレビをせっかくつけてもすぐ寝ちゃったりしてました。
なぜかマンガは読めるんだよね~。
ねこ村さんと有閑俱楽部にハマってました。
で、とんとん拍子に退院となりまして、手術の1週間後から仕事にも復帰しました。
ほんと、この手術を考えてる方、大丈夫よ~!
ただ気を付けるのが、術後は走らない、重いものをもたない、冷やさない!
走らない、重いものを持たない、っていうのは病院でも言ってくれると思います。
身体に負担の少ないオペなので、すぐ日常生活に戻れちゃうんですが、つい走っちゃう、うっかり重いものひょいっと持っちゃうとかすると中の傷が裂けちゃうことがあるそうです。
私の生徒さんでおなじオペをした方が、10日後くらいに犬の散歩行ったら大量出血、再入院したという話をして下さいました。
気をつけようね!!
あと私はお腹全体がぴりぴりとうすら痛く、スパッツのゴムとか腹巻とかもいやだったのでついふわっと薄着で仕事に行ってたのですが、これがよくなかったらしく、熱が出たわけではないけどゾクゾクとして調子が悪くなってしまいました。
柔らかめのスパッツをさがして、腹巻をし、貼るカイロを背中とお腹に貼ってレッグウォーマーを装着してすごしたところ劇的に改善!
今思うと、退院祝いと称してかき氷を食べに行ったのもいけなかったかも、と反省しております。
気をつけようね!
これ、夏退院する人のほうが大変かもね。
冬はひたすら温めればいいけど夏はクーラー冷えしないように気をつけないといけないと思います。

そんなこんなでひと月以上が経ち、今日最後の診察をしていただきました。
もうなんでもしてよいと!
プールも山登りも自転車もし放題!やった~!
辛かった生理とも完璧にお別れだし、怖いものなし!
手術前の悲しい気持ちはどこへやら、すっきり以外の何物でもありません。
本当に今の医学に感謝です。
こんなかんじで手術自体はそれほど辛いものではありません。
高額医療保障制度を使えば、治療費も随分と抑えられます。
子宮摘出までいくほど大きくなる前に対処すればもっと楽だし精神的負担も少ないでしょう。
怖がらずに検査を早めにしてね。

以上、拙い文章ですが少しでも参考になればうれしいです。
明日からはまた絵のblogに戻ります。
男性諸君、明日からは読んでもいいぞ!