今年もありがとうございました。そして来年もよろしくお願いいたします!

2022年ももう終わろうとしてます。皆様、どんな1年でしたか?私は真夏、7月の個展に向けて走り、それからはぼちぼちやってました。お外スケッチは少なくなりました。というのも、ドライアイがキツくなっちゃったんですよねー。目が乾くと眩しい光が辛くなります。目が痛くて開けられなくなっちゃうんですよね。なので昼間描くときはサングラス必須、それでも痛いときは痛いので泣く泣く休むってかんじ。その代わりおうち仕事を増やしてます。身体はめちゃくちゃ健康なんですが年を感じる今日この頃…。

さて、今年最後のスケッチは夕焼け。冬の夕焼けは本当に美しいので毎年暮れあたりになるとあちこち夕焼けスポットに通いだします。大抵はチャリで行ける近場の運河なのですが、今回初めて手賀沼に行ってみました。

手賀沼の夕焼けをスケッチ!

例年は寒くて凍えながら描くのですが、今年は暖かいですね!絵具も凍りません。
夕焼けは時間との勝負になります。
刻々と色が変わるのでそれも難しい。実は日が沈んでからしばらくしてからが一番美しいのですが、そのころには画面が見えなくなってしまうので描けません。いつか捕まえてやろうと思っています。

【使用画材】
ウォーターフォード水彩紙F8
透明水彩(シュミンケ・W&N・ホルベイン・ダニエルスミス)
筆(不朽堂長穂彩色(小))
動画内でお勧めしていた筆

アルテージュ アクアレリスト 108 水彩筆 (ダガー) 3/8号

穂先が斜めにカットされた平筆で、かなり質のよい合成毛。硬さもちょうどよい張りがあるかんじです。シャープな線や面を描くのに適した筆。今回は草地のバサバサしたかんじをラフに描くのに使いました。


アルテージュ アクアレリスト 107(ライナー)4号

穂先の長い丸筆。細く、長い線を描くのに適しています。
穂先がこれだけ長いと、コントロールしにくいことが多いのですが、この筆は見た目とちがってかなり使いやすいです。コシの強さのおかげかなあ?


アムズさんのホームページから

『この筆は、天然毛コリンスキーに匹敵する。』

アルテージュ画筆 アクアレリスト Aquarelliste 100シリーズ 2022.1月発売

コリンスキーの特長である
毛先のまとまり、最適な毛腰、保水力をバランスよく再現。
また化繊のもつ耐久性をも兼ね備えています。

新開発PBT(化学繊維)・・・天然毛特有のキューティクルを再現した、
サイズが異なる繊維をブレンドしています。

今の合成毛の筆はすごいですね。キューティクルまで再現しているらしいですよ!私はお外スケッチでは長穂彩色以外の筆は全部合成毛のを使っています。多少乱暴な使い方をしてもすり減りにくいし、程よい腰があって天然毛のものより使いやすかったりします。絵具含みの点でもどんどんよくなっていると思います。(キューティクルのおかげ?)
あとなんと言ってもお財布に優しい!(笑)
万が一落としてしまっても心のダメージが少ないです。(そして数ヶ月後とかにみつけても生きてたりする!)いや、いけないんですよ!落としちゃ。環境によくないです。気をつけます・・・

手賀沼の夕焼け 水彩スケッチF8

来年は限定公開でYouTubeライブをやろうと思ってたりします。公式ラインからお知らせしますので気になる方はご登録下さいね。
https://lin.ee/vqSx7nb

ホームページ
https://mica-watercolor.com/
カレンダー2023販売中!
https://thebase.in/to_app?s=shop&shop_id=anmitsu22cat&follow=true

今年も読んでくださってありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします!

ハガキのセットも出たよ~!

カレンダーに引き続きポストカードのセットもできました!
いっぺんにできればよいのにね~。要領悪くてすみません・・・
今年は3枚プラスして16枚セットとなりました。
詳しくはこちらのページから見てみてくださいね♪

あと、動画をアップしたのでお知らせいたします。

ツルリンドウの水彩スケッチ F4

前回の山椒の実は葉っぱが茂り、込み入った中の赤い実でしたので大雑把に色をおいてから描き始めましたが、今回は蔓や葉っぱの軽やかな動きを表現したかったので筆先を使って丁寧に描き進めました。色の滲ませ方にも一工夫。参考になれば嬉しいです。

【使用画材】
F4 ウォーターフォード水彩紙
透明水彩(シュミンケ・W&N・ホルベイン)
筆(不朽堂長穂彩色(小))

カレンダーのページ、作品についてのコメントも加えました。
お時間のある時にでも見てやって下さいませ。

秋も一気に深まってきましたね。
ベランダの植物をお部屋に入れたら部屋がいきなりジャングル化してしまいました。
どうしたものか。。。剪定時季ではないけど少し切るしかないかなあ・・・

絵墨淡で年賀状を描く講座

年賀状、やめちゃったって方も多いことと思います。けれど大切な方だけに心を込めて手描きもよいかも。今年の3月に発売されたばかりの絵墨淡で可愛らしい兎や淡い早春の花を描きます。
今年の3月、20年近く続いたエゴコロ水彩画教室がクローズとなりました。再開を待っていてくださった生徒さんたちに背中を押されるかたちで新体制でのスタート。その第一弾としての年賀状講習会です。もともと初めての方大歓迎、水彩画をもっと身近に、生活の中に取り込んで楽しんでいただこうという講座。上手に描くのではなくて楽しく自分のために、身近な愛する人のために描きましょう。
絵墨淡ですが、文字通り淡い墨色6色セットです。水彩のように水で溶いて気軽に使えます。独特の優しい色合いはとても魅力的。講習会では皆さんで共用できるようご用意しますので気軽に試してみてくださいね。
遠くて来られない、ご予定が合わない方も動画が参考になれば嬉しいです。

【動画内で使用した画材】
ホワイトワトソン水彩紙ハガキサイズ 絵墨淡 絵墨明 不朽堂長穂彩色(小)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【墨運堂】 絵墨 淡 6色セット 15429
価格:1188円(税込、送料別) (2022/10/11時点)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【墨運堂】 絵墨明 6色セット 15459
価格:1188円(税込、送料別) (2022/10/11時点)

日常に戻って

個展の後片付けも一段落し、普通に教室が始まっています。
たまにはそんな日常のお話を。

最近よくある面白動画集みたいなテレビ番組を観てました。どこか外国の防犯カメラの映像をつなぎ合わせたもので、何をしたのかわかりませんが逃げる犯人とお巡りさんが駅構内とおぼしき場所で捕物を繰り広げます。でもなんだかどっちも遅くて、よたよたと逃げる犯人を足元が危なげな年配と思われるお巡りさんがえいさ、えいさ、と追いかけます。カメラが切り替わりながらもあまり緊張感のないゆっくりしたおいかけっこが続き、最後は下りのエスカレーターを駆け上がろうとした犯人がどうがんばっても上れず、結局下で待ってたお巡りさんに捕まる、というものでした。間抜けな犯人の姿を笑ってみていたのですが、これが我が身に起ころうとは…。

火曜日の教室は午前と午後があり、間1時間の休みにお昼ごはんを食べます。デリ・フランスの10%引きチケットが翌日期限切れなのでそこのサンドイッチを食べようと外に出ました。小雨の降る8月にしては涼しい日でした。駅のデッキに上がるエスカレーターに乗ろうと向かっていたところ、ちょうど杖をついた老婦人が乗ろうとしているところでした。おっかなびっくり、といったかんじでなんだか危なげに見えたのですぐ後ろについてあげようと足を早めました。足が不自由で杖をつく身にはエスカレーターって意外と怖いものなんですよね。昔脚の骨を折ったときに痛感しました。特に雨で濡れたエスカレーターは足も杖も滑るのでほんと怖い。そしてエスカレーターで転ぶとかなり痛い。私が転んだのは階段状のエスカレーターではなくて坂道になってる動く歩道みたいなやつで、その時はケガしていたわけではなく、勢いよく歩いててツルンと滑り転倒。まあ痛いこと痛いこと!しばらく痛さで動けなかったもんね。マジお尻割れた!って思いました。「雨の日は滑りやすいのでご注意下さい」って注意書きがその時に目に入ったりして。(笑)

で、話を雨のエスカレーターに戻しますが、足早に老婦人に近づいたのですが見ているまにふらりとバランスを崩して転んでしまいました。慌てて駆け寄り助け起こそうとしましたが、老婦人の目はエスカレーターに残された荷物のほうを気にしておられます。勢いよく転んだわけではなかったのでお怪我はなさそう。咄嗟に2~3段かけ上って荷物を掴んでさっと下りようとしました。が、下りられない。
がんばって下りてもずっと同じ場所にいるかんじ。ああ、なんか見たことあるこんな光景。
そうだ、あのテレビの犯人みたいだ。ほんと、たった2~3段なのに間抜けな話ですよね。
その時は長めのワイドパンツにちょこっとヒールのある靴を履いていたし、雨でぬれたエスカレーターの怖さは身に染みてます。無理して転んで救急車って話になっても困るんで、一旦上ってしまってすぐ隣の下りのエスカレーターで下りることにしました。この間に通りかかった親切なご婦人が老婦人を助け起こして下さっていて、立ち上がれていたので一安心。荷物も無事お渡しでき、近くのエレベーターにご案内しました。めでたしめでたし。

最近はバリアフリーが進んでいるので駅前であればたいていエレベーターがあります。これも怪我したときに気がついたことで、歩けてるときはそんなこと思いもよらなかった。エスカレーターや階段で危険を冒すより移動が大変でもエレベーターのほうがずっといいもんね。わからなければ駅員さんとかに聞けばわかるはず。万が一のときのために元気に歩けてる時にちょっとチェックしとくとよいですよー。

そしてエレベーターの逆走はやめたほうがいい!(笑)

フウセンカズラのスケッチ

ツリガネニンジンのスケッチ

その日の教室で描いたフウセンカズラとツリガネニンジン。教室やりながらなのであまり時間は取れないのですが、みなさん、楽しそうに描いてるので私も描きたくなっちゃうんですよね。うちのフウセンカズラは種まきが遅かったせいかまだ実が大きくなってませんが、これをもってきて下さった方のお宅ではまさに鈴なり状態らしいです。ツリガネニンジンは別の方がもってきて下さったのですが、こんなに花付きがよいのはそうそうありません。こんなのがニョキニョキ咲いてるってうらやましい!描いている間に萎んできてしまいました↘️水あげがあまりよくないのが難点です。

ありがとうございました!個展は無事終了しました。

去る8/23、個展は無事に終了いたしました。
「猛暑+コロナ高止まり」の状況でしたのでまず急に中止とかにならないか、そして皆さんがきてくださるのかなどいろいろ心配でしたが、無事に開催できてホッとしています。
そして驚くほどたくさんの方がSNSやブログ、YouTubeを見て来てくださいました。
本当に本当にありがとうございました。
デパートの個展というのは結果にシビアです。
有名作家でも何でもないわたしなぞは売り上げ目標を達してなんぼ。
売れなければ次はありません。
今回はちょいと目標には達しませんでしたがこの状況でこんなにも大勢の方々においでいただき、いい感じのご感想をいただいているのをスタッフの方々のお耳にも入ってたので、首の皮一枚?!で次が決まりました!

いただいたお花のスケッチ@個展会場にて 水彩スケッチSM

普段はほとんど引きこもって絵を描いたりおやつを作ったりたまに出かけたと思ったら、山だったり、こんなわたくしがひっきりなしに来てくださるお客様とお話しし続けるという普段と180度違う生活を一週間。疲れなかったというと嘘になりますが、SNSで会ったこともない方とお話しするのは本当に嬉しくていろいろ発見もありました。新しい出会いってよいものですね♪
逆に昔からの知り合いや元生徒さん、学生時代の友人と会うのも楽しかった。
コロナでほとんど会えてませんでしたしね。
私は人に恵まれている、と実感し感謝した一週間でした。
ありがとうございました。

普段生徒さんによく見ていただいているのもこのブログに載せているのもほぼスケッチなのですが、私の制作にはスケッチが必要で、作品の量のたぶん10倍はスケッチをしていて、その大半は役立たないままファイルのなかに眠っています。
それらを凝縮して作品にするときは人の気持ちを明るくしたりやさしくしたり何かプラスのエネルギーをもたらしたいと願って制作しています。
作家によってスタイルは違います。社会に潜む問題をつきつけたり、つよく訴えたいメッセージをもっていたり、そういう作品本当に素晴らしいと思いますし、観に行くと大いに感銘を受けます。けれど私の中にはそういうものはなく、それで悩んだりもしましたが、ないものはない。
それよりも巫女のように自然の花々から受けたメッセージを、その生きざまをそのままおろしてくるのが私の絵なのだと思うようになりました。
外でじっとスケッチをしていると実にいろんなことに気が付きます。
この花はなぜこんなかたちをしているのだろう。
どんな虫が来てどういう関係を結んでいるのだろう。
なぜここで咲いているんだろう。
お花はきれいなだけではなく実にしたたか。
やってくる虫たちも負けずに賢い。
そんな生きるエネルギーみたいなものを持ち帰って皆さんに還元したい。
普通に人生って辛いことや悲しいことが多いから、少しでも明るい気持ちや生きるエネルギーを分かち合いたい。
そんなかんじでゆる~く制作しております。
どうぞこれからもお付き合いいただけたら嬉しいです。

次回の松屋個展は来年の6月です。

季節が入れ替わる

夏の花のスケッチ

梅雨が明けたとたん、きつい日差しが照りつけ恐ろしいほどに気温があがったので、まだまだ美しく咲いていた紫陽花は一気に茶色っぽく乾燥し、青い花々はチリチリになった。いつの間にかヒオウギスイセンが明るいオレンジ色の花びらを金魚のようにちらつかせ、ノウゼンカズラが夏の日差しを跳ね返している。

このスケッチにあるノイバラは生徒さんのおうちのものでうちのはすっかり茶色に縮こまっている。園芸シオンは辛うじて美しさを保っているけど、雨の日のしっとりした色は失ってしまった。

夏の花のスケッチはきつい。早起きしなくちゃいけないからね。明日は朝顔かツユクサか。がんばりまーす!

蒼い庭

蒼い庭より F8 水彩

この時期、母が丹精こめた庭は青い花でうめつくされる。ヤグルマギク、ニゲラ、シナワスレナグサ、千鳥草…合間にオルレアの白が眩しい。隙間からひょいとせいたかのっぽの頭を出すヤナギハナガサは揚羽蝶たちのお気に入り。賑やかな羽音をたててクマンバチもやってくる。本格的な夏が来る前の僅かな間の休息。

個展の準備、着々と。。。

個展初日まで1週間を切りました。
ぼちぼち作品の紹介などしましょうか。
まずはハガキにした絵。

糸遊 S30 水彩画

ハガキの印象で見ちゃうとちょっとびっくりしちゃうかも。
けっこう大きいです。
どこにでもあるお花たちですが、誰しも何かしら思い出のあるお花なんじゃないかと思います。糸遊、というのは春の陽炎のことだそうです。日差しが急に熱を持ってきて冷たかった地面がほのほのと湯気をあげるような、大地のエネルギーが香ってくるような、そんな季節。
鳥も虫も動物たちも、もちろん私たち人間もなんだかうきうきそわそわ落ち着きません。
そんな春の野原にどっぷり浸って下さい。

桜東風 56×80cm 水彩画

こちらもなかなか大きいです♪
私の大好きなこの枝垂桜は少し黄色味がかったやさしいピンクで毎年美しい花を咲かせてくれます。
庭によく来るメジロは梅や桜が咲き始めるとお庭には来なくなります。
庭にある椿の蜜は冬の間に食べ飽きるのかもしれません。
夫婦いつも仲良くそろって行動するようです。
桜のスケッチのころは夕方風が強くなることが多く、お天気も変わりやすいです。
麗らかだけれど風の予感を含んだそんな空気を感じていただけたらと思います。


夏暁 56×80cm 水彩画

上の絵と同じサイズの横型。
こちらも毎年描きに行く愛してやまないお花、山百合。
ムッとする暑さのなか、雨上がりのまとわりつく湿気を払うような凛とした佇まい。
芳香が辺り一面漂います。

大きな絵はこんな感じ。
全部は出し切れないかもしれませんが、会場には持っていくので、もしも出ていなかったら「見たいよ」と声をおかけくださいね。

では今日はこの辺で!