みずたま×みずたま

春にちょっぴり不気味なお花を咲かせていたマムシ草。
秋にはこんな実ができる。


毎年見つけては気になっていたのだけれど
どぎついかんじがあんまり好きではなくって描いたことがなかった。

この植物には雄株と雌株がある。
食虫植物をおもわせる器のようなお花。
見た目は雄株の花も雌株の花もそっくりなのだけれど
雄花には出口があり、雌花には出口がない。
雄花で花粉をつけられた虫が雌花に入ると
出られないまま受粉を手伝わされて死んでしまうらしい。
そうしてこんな鮮やかな実が実る。

まじまじと眺める。

虫の命を犠牲にしてできた実。
わたしたちだっていろんなものの命をもらって
こうして生きてるんだよね。
この実を責める資格はない。

草間弥生さんの作品を思わせる黒地に鮮やかで艶やかなみずたま。
枯れ色に染まり始めた緑の中ひときわ目立つ。
おりから落ちてきた雨粒が別のみずたまを画面に作った。

“みずたま×みずたま” への2件の返信

  1. ごぶさたしておりました
    anmitsuさん、おはようございます♪
    しばらくご無沙汰しておりました。
    その間にも個展を開催されたりとご活躍の
    様子、嬉しく拝見していました。
    こちらへ寄せていただくとanmitsuさんが
    描かれる季節折々の瑞々しい植物たちに
    出迎えてもらえて、心が洗われるような気持ちです。
    このマムシ草が結実するプロセス…anmitsu
    さんがおっしゃるように私たちと同じ生命、
    色々に支えられながら生きているんだなぁと
    ずしんときました。

    私事で恐縮ですが、このたびブログを休止することにしました。
    ちょっと最近たてこんでいたのですが、
    ここで一呼吸おいて以前から取り組みたいと思っていたこと集中したいと思っています。
    またお時間があるときにはお伺いさせいただきたいと思っていますのでよろしくお願いします*^^*
    今までどうもありがとうございました。

  2. Unknown
    junさん、こんばんは。
    丁寧なご感想、ありがとうございます。
    植物や動物、虫たちから教わることは多いです。
    個展の絵を仕上げながらも描かせてもらってるとずっと感じていました。

    junさんのブログの様子を見ていてなんとなく忙しそうだなあと思っておりました。
    べランダの様子を拝見できなくなるのはさびしいですが、再開を心待ちにしております!
    どうぞ、体に気をつけてがんばって取り組んでくださいね。
    わたしもスケッチをぼちぼちアップしていきますので宜しくおねがいいたします。

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