案の定昨日行ってみたら百合は終わっていた。
ようくお礼を言ってまた来年がんばって
よいお花を咲かせてもらうことにする。
なのでキツネノカミソリを、とおもったのだけれど
その前に気になる子をスケッチ。
オオミズアオ。
大きな蛾であります。
蝶はよいのだけれど蛾はどうも苦手。
あの胴体のずんぐりむっくり感や粉っぽいかんじ
ばさばさ寄ってくるかんじがコワイ。
けれどあまりに美しく見事だったもので。
苦手な人、ごめんなさいね~。
でもよく見たらカワイイんだ。
ふくふく白い毛に覆われていて。
こんなに目立つ色で鳥に食べられたりはしないのだろうか?
毒でももってるのだろうか?
それともよっぽどおいしくないのだろうか?
調べたけれど、毒をもってるわけではないみたい。
まずいのかどうかは小鳥にきいてみないとわからない。
ひとつわかったのはこの蛾は成虫になると
口が退化して飲み食いしなくなるのだそうだ。
生殖のためだけに1週間ほどこの姿ですごしてあとは死ぬ。
目だってパートナーを早く見つけなくてはいけないのだね。
串田孫一さんの「博物誌」には「ゆうがおびょうたん」の名前で書かれていて
林の中で紋付を着て古風な夜会をひらいてるようだった、とある。
白粉をぬった襟をみせてこんな色の夏姿ででかけてきた
中年の奥さんたち。
昼間見るのと夜見るのとではずいぶん印象がちがうのだろうな。
わたしはついついこの歌を口ずさみながら描いていた。
「モスラ~や、モスラ~♪」
オオミズアオ:チョウ目・ヤママユガ科に分類されるガの一種。
北海道から九州にかけて分布し、平地から高原まで生息域は広い。
種名にギリシア神話のアルテミスが使われている。
出現期は4-8月頃。初夏と夏の2回発生し、蛹で越冬する。
幼虫はモミジ、ウメ、サクラ、リンゴなどの葉を食べる。
たしかに
気持ち悪いけど見とれてしまうのは判る。
ふくふくしててかわいくも見える。
でもきっとやんぼは悲鳴をあげるだろな。(にやり)
だろね~
嫌いな人にはだめだろな。
わたしも飛んでたらちょっとこわいもの。