びろんびろん。


もうだいぶ終わりがけだけれど辛夷も大好きなお花のひとつ。
今年は桜とほぼ同時くらいに咲きだしたので
どっちも思う存分描いた、とはいえないかんじ。

よく見かける辛夷は花びらが6枚なのだけれど
これは9枚もある。
蕾を包んでいたふわふわもなんだか厳重で
ふつうのより多いかんじ。
ちなみによく似たお花、木蓮は花びら9枚。
お花の下に葉っぱがあるし、あちこちむいて咲いているので
これは木蓮ではないと思うのだけれど・・・。

どなたかわかる方がいらしたらお教えくださ~い。

辛夷を見ると3年前に入院していたときのことを思い出す。
骨折での入院だったので体は元気。
窓の外で辛夷が咲きだしているのを見てうずうず。
どうしても描きたくって友達に頼んでとってきてもらった。
すると病室の暖かさであっという間にびろんびろんに開いてしまった。
とりあえずそのびろんびろん状態で描いたのだけれど
においがすごかった!
辛夷に香りがあるって知ってた?
お外で咲いている辛夷はたいがい高いところにあるから
気づかなかったのかとも思うけど
描くためにそばによっても香ることはほとんどない。
なのに室内では強烈な香り・・・。
くさい、とまではいわないけれどあんまりよい香りでもないのね~。
6人部屋の病室はそのなんともいえない香りでいっぱいになってしまった。
すみません、すみません、ってあやまって
描き終わってから捨てるしかなかった。
せっかくとってきてもらったのにね。
同室の方々がよい人たちでよかった。
入院中もけっこう楽しかったのを思い出す。

コブシ
学名:Magnolia kobus
科目:モクレン科モクレン属
花期:3月-4月
分布:九州、本州、北海道および済州島
別名:田打ち桜
果実は集合果であり、にぎりこぶし状のデコボコがある。
この果実の形状がコブシの名前の由来。
花は香水の原料にもなる。←そうなのかっ!!
花言葉:信頼

汗をかいたら着替えよう。。。


今とても気になっているのは
土手を黄色く染め上げてる菜の花たち!
あれはなかなかスケッチのタイミングが難しい。
あんまり朝早いと開いていないし
かといってお日様がかんかん照っているような時間だと
暑くって日射病になりそうになる。
これはまだすこし寒いくらいの時期
咲き始めのからし菜の菜の花。
花びらが細長く、葉っぱもぎざぎざととがったかんじ。

今日は久しぶりの休日で
まだ個展の事後処理は山のようにのこっているものの
桜がどうしても気になるので
1日スケッチ三昧!と決めていた。
いつものリュックを背負って自転車で出発したものの
なんだかペダルが重い。
おまけに喉も痛い。
そういえば昨日自転車通勤のあと汗が冷えて寒かった。
そっこー着替えなきゃいけなかったのに
あんまり暑かったんでアイスクリーム食べてたんだよね~。

いつもの枝垂桜は思ったとおりよい咲き具合。
蕾とのバランスが絶妙でお天気も曇りがちでちょうどよい。
なのになのに!!
結局いつもより時間かかって1枚やっと描いて
それだけで帰って来てしまった。
もっと描きたかったけれどとりあえず体調を整えて
また明日挑戦しよっと!
もう寝るよー。

カラシナ
学名:Brassica juncea
科目:アブラナ科アブラナ属
花期:2月-5月
原産地:中央アジア原産と云われる
別名:英: Mustards
クロガラシ(Brassica nigra: ゲノム構成BB, 2n = 16)と
アブラナ(B. rapa: ゲノム構成AA, 2n = 20)の両方のゲノムを持つ
複二倍体(ゲノム構成AABB, 2n = 4x = 36)
日本への伝来は弥生時代ともいわれ
『本草和名』や『和名抄』に記載がある。

花言葉:無関心、冷淡

明るい未来!


桜がきれいだからって上ばかり見ていてはいけない!
ちいさな鈴をきゅっと集めたような
ムスカリがきれいに咲いている。
これはうちのお庭に咲いたもの。

普段はブラックコーヒー派なのだけれど
たまーに疲れると甘いのを飲んでみたくなる。
おおたかの森の上島珈琲に行くときは
たいがい疲れてちょこっと休みたいとき。
黒糖ミルクコーヒーがお気に入り。
先日よったとき期間限定で
いちごコーヒー、よもぎコーヒーがあった。
いちごでしょ!とは思ったのだけれど
よもぎって・・・
気になったのでおねえさんにきいてみたところ
「個人的にはいちごのほうが・・・」
とのお答え。
よもぎのお味が気になるけど
勝負する元気がなかったのでいちごにした。

店内はこげ茶色で統一されていて
低い音量でジャズがかかっているようなお店。
商談をする人や本を読む人
ノートパソコンを覗き込んでいる人・・大人のお客さんが多い。
夕方だったので大半の席がうまっていたのだけれど
一角、ぱっと原色が目に飛び込んできた。
高校生かなあ、男の子3人が元気にしゃべっている。
当然というべきかその周りの席が空いていた。
まぁいっか、と彼らの近くの席に座った。

いちごコーヒー味は想像通り。
コーヒーのうえに甘いクリームといちごジャム。
甘くってふんわりいちごの香り。
きもちがゆるりとしたところで
背後の3人組の会話が聞こえてくる。

今流行っている予備校の先生のセリフ
「いつやるの、今でしょ!」
を会話の端々に入れて笑う。
そのうち・・・
「いつやるの。今でしょ!」
「海にもぐるのは?」
「海女でしょ!」
「さんまの娘は?」
「いまるでしょ!」
・・・・
テンポよく何度も応酬が続く。
おもわず振り返って君たちすごいね!
といいそうになった。

あの頭の回転はうらやましいな。
なんだか元気になって帰路についたのであった。

ムスカリ
学名:Muscari
科目:ユリ科(ヒヤシンス科)
花期:3月-5月
原産地:地中海沿岸-南西アジア
別名:グレープヒヤシンス(英)
名の由来はギリシャ語のムスク(moschos)つまり麝香(じゃこう)のこと。

花言葉:寛大なる愛、明るい未来、通じ合う心
    失望、失意(まるで正反対の意味!)

お花ラッシュ!


デパートの個展中に咲き出した梅は
次の個展の準備に追われていたころにピークを迎え
スケッチに行く余裕ができたころにはすっかり終わりがけだった。

がっくりと梅園を歩いていたら
1本だけ淡いピンクのが
まだ蕾をのこして美しく咲いているではないか~!!!

描いている間にちょうちょが飛んできたりして春爛漫♪
・・・でもまてよ・・・?
ひとつ蕾をぱくり。
あ、これは梅ではなくあんずですな!

梅もあんずも蕾をかじると苦いのだけれど
ペッて吐き出したあと
ほのかに梅は梅の香りが
あんずはあんずの香りが口にのこる。
ほんとだよ~!
ぜひお試しあれ!

さて問題。
このお花はなんでしょう~?

・・・答えはアーモンド!
うろ覚えなのだけれど、赤毛のアンだったかな?
外国のお話の中に
アーモンドの花がいっぱいに咲く描写があったような気がする。
こんな美しいお花がいっぱいに咲いたら
どんなにか素敵な光景だろう。

それでアーモンドの蕾のお味は・・・?

ちょっと大きいので勇気がいったけど
やっぱりアーモンドの味!

アンズ(杏子/杏)
学名:Prunus armeniaca
科目:バラ科サクラ属の落葉小高木
花期:3月下旬~4月上旬
別名:カラモモ(唐桃)英名アプリコット

アーモンドやウメ、スモモの近縁種。
日本には古代に中国から伝えられ万葉集には「杏人」の原文表記がある。
仮名書きのカラモモは古今集に見える。
中国古代、呉の国に董奉という仁医がいて、
貧乏人からは治療代金をとらず、
かわりに症状の軽い患者には杏を一株、   
重病者には杏を五株植えさせた。
数年で家のまわりに杏の林ができた。
それ以来「杏林」は医者の尊称となった。

花言葉:「はにかみ」「乙女のはにかみ」「疑い」

あふからも ものはなのはなほこそ かなしけれ 別れむことを かねて思へば
 清原深養父

唐桃の花、をかけてる歌。
「逢ってもすぐに物悲しくなってしまう、
 それは別れることを先に想像してしまうから」

アーモンド(ヘントウ(扁桃)・ハタンキョウ(巴旦杏))
学名:Prunus dulcis
科目:バラ科サクラ属の落葉高木
花期:日本では3 – 4月
原産地:アジア西南部
南ヨーロッパ、アメリカ合衆国、オーストラリアなどで栽培されており
アメリカ合衆国のカリフォルニア州が最大の産地。

花言葉:「希望」「真心の愛」「無分別」「愚かさ」「永久の優しさ」

アーモンドの伝説。
トロイ戦争からの帰り道、船が難破しトラキア(現在のブルガリア)に漂着した
デモフィーンは、王女フィリスと恋に落ちた。
王の助力で船が修復され、再び航行することが可能になったデモフィーンは、
本国ギリシアでの用件が片付き次第戻って結婚することを約束したけれど
フィリス姫よりも美しい少女に出会い、恋に落ちてしまった。
フィリス姫は、毎日トラキアの海岸に立ち尽くして
デモフィーンの帰りを待ちわびていたのだけれど重い病にかかり死んでしまう。
デモフィーンがそれを知りトラキアに戻ってくると彼女のなきがらは
神々によってアーモンドの木に変えられていた。
青年がその木にすがりついて泣くと見事な美しい花を咲かせるようになったという。

桜×桜×桜×桜


個展中に桜が咲き出した!!!!
わたしの予定では個展が終わってから
ゆっくりスケッチできるはずだった。
毎日銀座に泣きそうになりながら通う。
描きたいなあ・・・・
仕方ないので早起きして銀座に行く前に描くことにした。


22日。
東京ではほぼ満開だったけれど
うちの近くではまだ2~3部咲きといったところだった。
ほっと一安心。


翌23日。
前日はちっとも時間が足りなかったのでもっと早起き。
すこしは描けたかな。


翌24日。
前日に個展は終了。
この日は1日スケッチ三昧のはずだったのだけれど
体が重くって動けない。
結局2時過ぎまで寝ていて桜のところまで行ったのが3時過ぎ。
ね、ちょっと夕暮れ入ってるでしょ?
ちなみにこれは部分。
横になが~く描いた。
結局日が暮れちゃってタイムアウト。


月曜日はお仕事。
こちらは今日のスケッチ。
今日も午後からお出かけであんまり時間がなかったので
へろへろスケッチ。
でもだんだん桜がふっくらしてきたのが伝わるかな、と。

桜だけではなくいろんなお花が咲き出している。
そのほかのお花のスケッチはまた明日以降に!

個展は23日に無事終了しました。
連続だったにもかかわらず、たくさんの方に来ていただけて
ほんとうに嬉しかった!!
ありがとうございました。
個展に出品した作品もぼちぼちアップしていきますので
よろしくおねがいいたします。

ソメイヨシノ(染井吉野)
学名:unus × yedoensis Matsumura
科目:バラ科サクラ属 交雑種 (落葉高木)
分布:交雑種であるが、無性繁殖で全国に広く植採されている。
花期:3月下旬~4月上旬
原産地:日本
ソメイヨシノは江戸時代中期-末期に園芸品種として確立したとされている。
系統的にはエドヒガン系統の桜とオオシマザクラの遺伝子的特徴をもつとされる。
園芸家による人工的な品種改良作出説と
自然交雑したものを園芸家が挿し木によって増やしたという説の2説が有力。
ソメイヨシノはほぼ全てクローン。

花言葉:「純潔」

岩絵具作品~!


日本画作品~!

SPRING!  S6号 岩絵具


森のおはなしⅡ  S6号 岩絵具


海からの手紙  M12号 岩絵具

春の午後  M12号 岩絵具

夜のお散歩  M12号 岩絵具

きのこのこのこのこのこ。。。


個展期間中にアップし損ねたきのこの版画たち。

「キヌガサタケ」10×15cm


「タモギタケ」10×15cm


「キイボカサタケ」10×15cm


「クヌギタケ」10×19cm


「タマゴタケ」10×19cm


「カブラテングタケ」18×25cm

遅くなりましたが・・・


お盆休みで時間が取れたので
いまさらですが2月の東武さんでの個展の作品、
載せておきます。


「もののふの」日本画 SM

もののふの八十をとめらが汲みまがふ 寺井の上の堅香子の花

大伴家持


「梅よりもなほさきだちて」日本画 SM

梅よりもなほさきだちて山人と 名におふ花や花のこのかみ

本居宣長


「いよよくれないに」日本画 SM

陽に倦みて雛芥子いよよくれないに

木下夕爾


「風にさからへる」日本画 SM

白木蓮の散るべく風にさからへる

汀女


「くれないの花」日本画 F3号

岩が根にすがりて咲ける岩鏡 河かぜ寒しくれないの花

窪田空穂


「春とも知らぬ松の戸に」日本画 F3号

山深み春とも知らぬ松の戸に絶え絶えかかる雪の玉水

式子内親王


「面影にのみ」日本画 F6号

いつのまに散り果てぬらむ桜花 面影にのみ色を見せつつ

躬恒


「風のなごり」日本画 M30号

さくら花ちりぬる風のなごりには 水なき空に浪ぞたちける

紀貫之

きのこのこのこのこ


どうやらiPhoneからアップしても問題ないようす。
らくちんでよいかもね~。
作品の写真はスキャナーで取り込んだりしているので
パソコンからになるけれど・・・

岩絵具の作品はまだ2枚しか写真を撮っていないので
またきのこさんたちをアップ。

日本画でも描いたアミガサタケさん。
スケッチが自分で気に入っていたのでどんどん作品にしてしまった。
今年ももうすぐ出るはず!
楽しみ~♪


変わって毒きのこ、ニガクリタケ。
おいしいきのこ、クリタケと間違われて
よく食中毒でニュースになる。
食べなければレモンイエローが美しいきのこ。


これもきのこ。
雨が降ると殻が開いてお星様のような
ふしぎな木の実のようなかたちになる。
まあるい真ん中の部分には胞子がいっぱいつまっていて
雨粒があたると真ん中の穴から煙のようにほわんと出てくる。


今回のハガキに使用したこの版画は
皆さんご存知のベニテングタケ。
数年前、行ったベルギーでぽこぽこ出ていた。

岩絵具の作品は個展終了後、ぼちぼちアップしていきます。
前回のもまだ全部アップできてないんだよな~。
もうちらほらスケッチも再開しているので
そちらもたまってきてしまった。
まあ、ぼちぼち・・・気長にお待ちくださいませ。

木下美香展は銀座ギャラリーオカベにて3/18~3/23開催中!

iPhoneからアップしてみました。

本日個展の初日というのに大風に見舞われ荒れ模様。
常磐線は止まってるらしいとの情報を得て、TXで銀座まで。
なんとか無事間に合った!
会場はこんなかんじ。
正面は100号がばーんと!
ぷかぷか。

岩絵具の作品たち。

きのこ隊!

渋めのきのこ。


美樹ちゃん、いつもありがとう。

MicaKatolaのお客様がいらしてくださいました!
キュートに着こなしてくださって嬉しい♪

この記事、パソコンで見たらどんな感じなんだろ?
おうちでチェックするまでドキドキ。