八重咲くごとく


寒い日が続くけれど今日みたいに陽射しがあると
自転車通勤がきもちよい。
あちこちから梅の香り。
スケッチに行きたいなあ。
でもとてもそんな余裕がない今日この頃。
毎回おもうのだけれど
どうして余裕をもって準備ができないんだろう・・・?
でもここ1ヶ月ほどの集中力たるや
自分で言うのもなんだけれどすばらしい!
すごい勢いで作品が仕上がっていくのであった。

・・・ずっとこうだったらいいのに。

八重咲くごとく
F6号  和紙、岩絵具、箔

雨が降る日の紫陽花は格別に美しい。
でもお外でスケッチするのは雨があがってからのことがほとんど。
雨の中描いたこともあるけれど
油断すると絵具が流れる。
雨粒がぽちぽちあたった画面は好きなんだけど。

添えた歌は万葉集から。
長寿を言祝ぐ歌。
今日は母の誕生日だ。

あぢさゐの八重咲くごとく弥(や)つ代にをいませ我が背子見つつ偲はむ
                          
                      橘諸兄

【通釈】紫陽花の花が八重に咲くように、御代八代も何代も、健勝でいらしてください、そして花を眺めては貴方を思い出しましょう。

【補記】天平勝宝七歳(755)五月、丹比国人(左大臣多治比嶋の孫)邸での宴に招かれ、紫陽花に寄せて詠んだ歌。宴の主人である国人の長寿を言祝(ことほ)ぐ。当時の紫陽花は今言うガクアジサイだったらしいが、国人宅の庭には八重咲きの変種が咲いていたのだろう。因みに紫陽花を詠んだ歌はこの作を含め万葉集に二首のみ。

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