燃ゆれども


昨日額屋さんに最後の作品を送り、ひと安心。
でもなんてギリギリ!!
いつも待ってもらってほんとうにありがたい。

けれどきれいなクリスマスローズなんか咲いちゃうと
あ、これも!!
なんで思っちゃうんだよね~。

きっと搬入の日までなにかしら描かずにはいられないこととおもう。

受験生がギリギリまで英単語覚える、みたいな
なんか最後の最後までやれることはやろう、みたいな。。。?

燃ゆれども
30×30cm  和紙、岩絵具、箔

蛍袋のスケッチに雨はつきもので
ほとんどのスケッチに雨粒のあとがある。
しっとりした雨の似合う花。
これは設定としては雨上がりの夕方。
水蒸気の粒が見えるような湿度の中
浮かび上がるシルエット。

たおやかでちょっと風がふくと
倒れてしまいそうな見た目だけれど
秘めた強い思いを宿していそうなこのお花に
この歌を添えた。

夕されば蛍よりけに燃ゆれどもひかり見ねばや人のつれなき(古今562)
                            紀友則

【通釈】夕方になると、私の思いは蛍よりひどく燃えるけれども、蛍と違って光は見えないので、恋人は冷淡な態度をとるのだろうか。

【補記】当時の常識からすると、夕方に男の訪れを待つ女の立場で詠んだ歌ということになる。心は蛍に劣らず燃えているのに、光を発するわけではないので、人にはこの思いが伝わらない。そのことを悲しむ心が余情になっている。

ちなみにこの絵の額装は済んでいて
今週木曜日から予告的に東武さんに飾られております。
お近くを通りかかることがあれば見てみてくださいまし。

木下美香日本画展
2014年3月20日(木)~26日(水)
10:00am-8:00pm(最終日は4:30pm閉場)
池袋 東武 6F1番地 美術画廊 絵画サロン

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