今年の牡丹は

きらきら美しい日がつづく。
陽射しはもう初夏のよう。
でも風はまださわやかでお花があふれるように咲いている。
あれもこれも描きたいのに追いつかず、いろいろ逃している。
今日はお庭の牡丹を描こうとしてたら
あまりの陽射しにくらくら・・・
あきらめて切って描くことにした。
今年の牡丹はピンクと白にひとつも蕾がつかなかった。
こんなことは初めて。
横っちょからでてきた芍薬がやたら元気よいので
これが原因かもしれない。
赤はお花はたくさんついたのだけれど小さい。

しばらく描いていたら
母が血相変えてとんできた。
母の妹である叔母が転んで腰を打ったという。
あわてて春日部まで車を飛ばした。
幸いなことにたいしたことはなく
無事連れ帰った。
帰ってきたらすぐお散歩に出かけたんでほんとに大丈夫だったみたい。
年取ってから転ぶとけっこう大変なことになるんだよね。
なんともなくてよかったよかった。

そんなわけで今年は牡丹のスケッチはないかも~。。。

今日アップしたスケッチはムラサキケマンと飛燕草。
大好きなお花~!

セリバヒエンソウ
学名:Delphinium anthriscifolium
科目:キンポウゲ科ヒエンソウ属
原産地:中国。 明治時代に渡来。
   小石川植物園からの逸出帰化種
花期:4月~5月
現在は関東地方で野生化しており、草地や林の中などに生える。
「飛燕草」の名は燕が飛んでるような形の花ということで名づけられたもの。
属名の Delphinium はギリシャ語の「delphinos(イルカ)」からきている。
蕾の形から。
そういえばデルフィニュウムの蕾もいるか型だね。

花言葉:「軽薄」え~~?!

ムラサキケマン
学名:Corydalis incisa
科目:ケマンソウ科キケマン属
別名:ヤブケマン(藪華鬘)
原産地:日本、中国、台湾
花期:4月~5月
野原や畦道などのやや湿っぽい草地に生えている普通の野草。
この植物の種子は6月頃に成熟するが発芽するのは翌年の春で
初夏まで成長した後、地上部は枯れ地下に団子状の塊茎を残す。
これが再び活動するのはその年の秋で、数枚の葉を出して年を越し
春になると花茎を立てて花をつけ結実すると全体が枯れる。
つまり、このお花はおととしの種から出たものなんだね。
全草にプロトピンを含み有毒。
誤食すれば嘔吐・呼吸麻痺・心臓麻痺などを引き起こす。
ウスバシロチョウの幼虫の食草であり
このためウスバシロチョウも有毒となる。

花言葉:「あなたの助けになる」「助力」「喜び」

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雑木林から

つくばエクスプレスができて新しい駅がたくさんできた。
便利になったしきれいな街はよいけれど
雑木林が目に見えて減ってしまった。
これから伐採される予定の林もたくさんあるようで
無骨なフェンスが緑の森を囲っている。
整備された公園ばっかりあってもしょうがないのに。
なんだかしょんぼりしてしまうけれど
私が住んでいる場所だって
昔はきっと林だったんだろう。

今日のスケッチはもみじいちご。
葉っぱがもみじ型。
もう少ししたら黄色く甘い実がなる。
これも近所の残り少ない雑木林の中にあったもの。
ここにはもう金蘭が咲いているはず。
明日行ってみようかな。

モミジイチゴ(紅葉苺)
学名:Rubus palmatus var. coptophyllus
科名:バラ科キイチゴ属
分布:本州の東北地方から中部地方にかけて。
開花期:4~5月

葉がもみじに似ているためこの名がある。
黄色い実をつけるため黄苺の別名がある。
果実は食用になる。

花言葉:「いつも愉快」

  

春の惨事

今日はからりとよい天気!
こんなによい陽気の時期はそうそうない。
ところがちょっと悲しいことが・・・
近所のコンビニまで自転車を走らせてたら
つばめが落ちていた。
ぱたりとあの飛翔のかたちで。
おそらく車と衝突してしまったのだろう。
おそるおそる拾い上げてみると
まだおめめをあけている。
見た感じ血も出ていないし
翼なんかも折れていず、きれいなかたちのまま。
でも人の手の中なのに何の抵抗もしない。

ああ、これはダメだな・・・

とおもったけれどとりあえず家に連れ帰る。
案の定、家に行き着く前に体温が急に下がったのがわかった。
手の中で死んでしまった。
せっかく南の国から長い旅をしてきて
やっとたどりついたのに。
これから子供を育てなくちゃいけないのに。
パートナーがいたかもしれないのに。

なんだか悲しくなってしまったけれど
そこは割り切ってスケッチブックをひろげる。
あんなにびゅんびゅん早く飛ぶつばめを
こんなにじっくり見られる機会はそうそうない。

思ったよりも喉が赤くない。
しっぽも短い。
メスのようだ。
それにしてもじつに美しい鳥だね。

今日アップするのは先日の西洋アブラナの咲く土手に咲いていた
別のお花。

たんぽぽもまぶしくって描きにくいお花のひとつ。
午後、友達とランチしたあとに描きはじめたので
そんなにまぶしくない状態で描けたのだけれど
お日様が傾くと同時に閉じ始めてしまった。

セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)
学名:Taraxacum officinale
科名:キク科タンポポ属
原産地:ヨーロッパ原産の帰化植物。
開花期:春に最も多いものの、秋や初夏にも開花する。

特徴は、開花時に「総苞片」と呼ばれる萼のように見える部分が反り返ること。
セイヨウタンポポには有性生殖を行う2倍体と無融合生殖を行う3倍体があり、
日本に定着したセイヨウタンポポは3倍体で、単為生殖で種子をつける。
つまり、花粉に関係なく、種子が単独で熟してしまう。
そのため繁殖力が強く、都市部を中心として日本各地に広まり、
特に近年の攪乱が多い地域を中心に分布を広げた。

花言葉:「真心の愛」

  

月は東に

今日こそ八重桜を描くぞ!と出かけたのはよかったけれど
意外と寒かった!
風が冷たいのね~。
午後にはどんどん風も強くなってきたので
もう一枚描くのをあきらめてぶるぶるしながら帰った。

これを描いた日はぽかぽかだったな。
前回のは利根川のカラシナ、
今日のは利根運河~江戸川のアブラナ。

一面まっ黄色~~~!
菜の花の甘い香り。
みつばちの羽音。

それにしてもまぶしかった!
黄色いお花ってただでさえまぶしい上に
ひなたで開くお花が多い。
お花もまぶしいし、画面もまぶしい。
うす曇りくらいが描きやすいんだけど
なかなかそうもいかないもんね。
めがねにUVカットをいれているけど
目に悪そうだな。

以前お話を伺ったことのある
太陽をテーマに絵を描いてらっしゃる方のことを思い出した。
その方は太陽を直視して描き続けていらっしゃるのだそうで
そのせいで目を傷めて手術をなさったり
ご苦労が絶えないのだそう。
画家にとって大切な目を危険にさらしてまで
太陽直視にこだわっているお話を伺って
いたく感心し
「作品をみせていただけますか?」
とお願いしたところ快諾。
個展のハガキをみせていただいた。

黄色い地に赤い丸がどん、と描いてあった。

セイヨウアブラナ(西洋油菜)
学名:Brassica napus
科名:アブラナ科アブラナ属
原産地:北ヨーロッパ、バルト海沿岸からウクライナ、ベラルーシュを経てシベリアに至る地域
開花期:2月~5月

古くから野菜として、また油を採るため栽培されてきた作物。
現在植物油の原料として栽培されているのはほとんどがセイヨウアブラナであり
在来種のアブラナは野菜として生産され、開花前に収穫されてしまう事が多い。

花言葉:「協調性、調和」

菜の花や 月は東に日は西に 与謝蕪村

  

菜の花といっても・・・

うちの近くからサイクリングに行くなら
江戸川か利根運河か利根川。
江戸川、利根運河はアブラナの菜の花が多く
利根川は一面カラシナの菜の花だ。

こちらはカラシナのほう。
葉っぱがとがった感じで
お花もシャープ。

この季節はサイクリングがきもちよい。
とはいえ風が強い日も多いので
お仕事でどうしても行かなくてはいけない日はちょっと大変。
向かい風で進まなかったり
横風にあおられたり・・・

大変だったよ~といいながらも
ちょっとうきうきした口調なのは
やっぱりこの菜の花のおかげ。

カラシナ(芥子菜、辛子菜)
学名:Brassica juncea
科名:アブラナ科アブラナ属
原産地:中央アジア原産と云われる。
    地中海沿岸から伝播する間に交雑により生じたと考えられている。
開花期:3月~4月

野菜(からし菜)として栽培され、葉茎は油炒めやおひたし、漬物などに利用される。
種子はからし(和からし)の原料となりオリエンタルマスタードとも呼ばれる。

花言葉:「無関心」

  

白い桜

染井吉野以外の桜も描きたい!
と、いうことで
オオシマザクラ。
真っ白で大ぶり、葉が出ると同時に咲く端正な桜。

右側

左側

このスケッチは朝とお仕事帰り、2回通って仕上げた。

夕方はやっぱり風が強くて大変!
一日でどんどん咲き進むし。

オオシマザクラ(大島桜)
学名: Cerasus speciosa (Koidz.) H.Ohba, 1992、
   (Synonym : Prunus speciosa (Koidz.) Nakai, 1915)
科名:バラ科サクラ属
分布:関東以南の島嶼の海岸沿いから山地にかけて多く生育する。
   特に伊豆諸島に多く、和名の由来となっている。
   伊豆半島、房総半島にも自生するが、製炭のため持ち込まれたものと言われている。
開花期:3月~4月

「大島」の名の通り「伊豆大島など伊豆諸島」原産であるとされている。
伊豆半島、房総半島や三浦半島に見られるものは、
かつて薪炭用などに植栽されたものが野生化したという説がある。
葉には、よい香りがあり、塩漬けにして桜餅を包むのに使われる。

花言葉:「純潔」「心の美」

  

桜の時期は短くて

うちの近辺では桜はすっかり散ってしまった。
桜、といっても染井吉野のはなし。
まだぐんぐん蕾をふくらませているのは八重桜。

毎年のことではあるのだけれど
とりあえず桜が咲いているとそわそわ落ち着かず
あちらの桜、こちらの桜とスケッチ。
今年は個展中に咲きだしてしまったので
出遅れた上に
いちばん美しい時期はお仕事ウィークにかかってしまったので
早起きしてスケッチしてからお仕事に行き
帰りにまた同じ場所にもどってつづきを描く、という生活だった。

夕方、すこし咲き進んだ同じ枝。

個展中や始まる前はスケッチをさぼっていたため
やっぱり腕が落ちる。
自分の不器用さに落ち込んだりもした。
体力に自信もなくなってきたしね。
早起きが続くとあとでがたっと来たりするんだよね。
実は昨日が誕生日。
またひとつ年をとった。
こんな私でも友達がお祝いしてくれて
じんとくる。

スケッチのほうはまたすこし持ち直してきたので
これから少しずつ
ましなのをお目にかけられるかな。

ソメイヨシノ(染井吉野)
学名: Cerasus × yedoensis (Matsum.) A.V.Vassil. ‘Somei-yoshino’
科名: サクラ属(「スモモ属」とする分類と、Cerasus(サクラ属)とするものがある。)
原産地:日本
開花期:3月~4月

日本原産種のエドヒガン系の桜とオオシマザクラの交配で生まれたと
考えられる日本産の園芸品種。
江戸末期から明治初期に、江戸の染井村に
集落を作っていた造園師や植木職人達によって育成された。
初めサクラの名所、大和の吉野山(奈良県山岳部)にちなんで
「吉野」「吉野桜」として売られ、広まったが
上野公園のサクラの調査によってヤマザクラとは異なる種の桜であることが分かり
この名称では吉野山に多いヤマザクラと混同される恐れがあるため
「日本園芸雑誌」において染井村の名を取り「染井吉野」と命名したという。

花言葉:「優れた美人」「純潔」「精神美」「淡泊」

   ひさかたの 光のどけき 春の日に
    静心(しづごころ)なく 花の散るらむ

            紀友則(33番) 『古今集』春下・84

早いもので

お花がいっせいに咲きだした。
描き切れずにちらせてしまったものもたくさん。
とりあえず描けるだけ描こうとおもう。

今日のはお教室で組んだもの。
お庭からいろいろ持って行った。
香りが伝わるとよいな。

今日は甥っ子Bくんの小学校の入学式。
ついこの間まで赤ちゃんだったのに
なんて早いんだろう。

ひと月ほど前のこと
妹が用事で保育園のお迎えにいけなかったため
わたしが代わりに行った。
私の顔を見てゲームをしにおおたかの森SCに行こうという。
前回のお迎えのときも連れて行ったので
毎回はダメ!と車を逆方向に走らせると
大声で泣いて駄々をこねた。
こんなわがままをきいてはならん、と
心を鬼にして
「そうやって泣いてわがままを通そうとする子はきらいだよ。
 今日は絶対いかないよ。」
とびしっと言ってやった。
すると泣きやみ、しゃくりあげながら
「でもね、ぼくはもうすぐ小学生になるんだよ。
 美香ちゃんがお迎えに来てくれるのはこれが最後かもしれないんだよ。」
という。

・・・たしかに・・・。

さっき鬼にしたはずの心がもうすっかりふにゃんふにゃんである。
押してだめなら理詰めで。
おそるべし、6歳児。
どんな大人になるんだろ?

結局翌日もわたしがお迎えに行き、
ゲームをしに連れて行くことを約束することとなった。

あ~甘いな!!!
まあいっか、結局それがわたしの保育園お迎えの
最後の日となったのだったし。

そして前日からわくわく楽しみにしていたゲームは
かなりの惨敗でありました。
人生、甘くないね。

幸せな色


ミモザをいただいた。
憧れのお花。
ほのかな香りと美しい色でお部屋がぽっと明るくなる。

左側

右側

うちにも植えたいのだけれど
大きくなるから、と家族に却下された。
残念。

ギンヨウアカシア
学名:Acacia baileyana
科名: マメ科ネムノキ亜科
原産地:オーストラリア
開花期:3月~4月
別名:ハナアカシア ミモザ ミモザアカシア

「ミモザ」「ミモザアカシア」などの別名で呼ばれ、親しまれているが
本来「ミモザ」は「オジギソウ」のことを指す。

花言葉:「優雅」「友情」「秘密の愛」

間に合った~!


いつも春一番に描くのは辛夷。
でも今年は個展をやっているまに咲きだしてしまった!!!
半分あきらめかけたのだけれど
いつも辛夷を描きに行く
とある場所に行ってみた。

樹によるけれどまだイケる!!
べろんべろんに開ききった樹もあったのだけれど
まだまだこんなにきれい!
辛夷の独特の香りが満ちている。

左側

右側

これははんぶん倒れかかってた。
なので枝が低くて描きやすかったのだね。

描いているうちに風が出てきた。

風には勝てない。
ひと枝いただいて
おうちでしっかり写生。

このように1日辛夷を堪能。

この場所もだいぶ伐採されているので
来年あるかどうか・・・
ここのは野性味があってとても好きなのだけれど。

コブシ(辛夷)
学名:Magnolia kobus
科名: モクレン科モクレン属
分布:九州、本州、北海道および済州島。
開花期:3~5月
別名:田打ち桜(昔は、コブシが咲くと田植えを始めたことから)

果実は集合果であり、にぎりこぶし状のデコボコがある。
この果実の形状がコブシの名前の由来。
つぼみが開く直前の形が子供のにぎりこぶしに
似ているところから、という説もある。
花のつぼみを摘み取り乾燥させたものを同じ漢字で
「辛夷(しんい)」といい、生薬(しょうやく)の一つに数えられる。
風邪による頭痛や鼻づまりなどに効く。

花言葉:「信頼」