初めてみたお花


山百合のスケッチをしに行ったときに偶然見つけたお花。
蘭の仲間だとは思ったのだけれど初めてみるお姿。
品のよいストライプ。
やさしげなかたち。
そして葉っぱがない!!

FBで腐生蘭の1種では、とヒントを頂き、調べたところマヤランというらしい。
金蘭、銀蘭同様、きのこから栄養をもらっている蘭なのだね。
マヤランのほうが葉っぱがない分、依存度が高いのかも。

基本的に虫はそれほど嫌いではないのだけれど
苦手なやつもいる。
うちは10年ほどまえに建て替えたのだけれど
その際に施したシロアリ予防のお薬が効いたのか
ゴのつく嫌な虫がまったくでなかった。
ここ最近ちらほら姿を見るようになってきたけれど
外から侵入したばかり、といった風情で
そいつをやっつけてしまえばあとは出ず
棲みついてる様子はない。
ところが去年の夏。。。
あんみつさんのごはんの器付近で大きいのを発見!
場所が場所だったので薬剤が使えず、取り逃がしてしまった。
それから気が気ではない日々をすごしたけれど
3日後ぐらいに無事退治!
安心安心!と思っていたら数日後・・・
ぴょこぴょことちっちゃい虫が床を歩いている。
よく見たらゴの赤ちゃん!!!!
ひ~~~卵産みやがった~~!!
それから地獄の日々・・・
退治しても退治してもちびっ子は毎日出没。
卵のありかを必死に探すもなかなか見つけられない。
ようやくオーディオの裏側で殻を見つけたのだけれど
それを取り除いてもまだまだ出てくる。
・・・おかしい・・・まだあるに違いない!
それから続く卵探しの日々。
数日後、ついに見つけましたYO!
版木の束のまんなか、彫ってあるとこと彫ってあるとこが重なった隙間!!
こんなところに!
この膠のニオイがよかったんだろうか
めっちゃ繁栄してた~!!
思い出すのもぞっとするような惨状で
版木の何枚かは捨てざるを得ず、
その近くにおいてあった額装用のマットも何枚かダメになった。
その後、根気よく生き残りを退治をしていって完全にいなくなったのだけれど
油断は禁物!
ここのところ2匹ばかり侵入を試みる不届きものがいたので
凍らせて退治するスプレーを常備して気をつけているんである。
レリゴ~♪レリゴ~♪

お盆に殺生のお話もなんだけどね・・・。

 マヤラン(摩耶蘭)
学名:Cymbidium macrorhizon
科名:ラン科シュンラン属
開花期:7-10月
分布:関東から九州までの常緑広葉樹林や古い二次林。

マヤランは葉と根を持たないとても変わった植物。
普段は地下茎が地中に潜っているだけで地上に姿を現すのは花のみ。
植物は葉で光合成を行ってデンプンを作り、
それによって生きるためのエネルギーを得ているが
葉のないマヤランは、光合成できない。
地下茎の細胞の中にたくさんの菌がおり
自力でデンプンを作り、水を吸収する代わりに
共生する菌から栄養と水をもらって大きくなるのである。
マヤランの共生菌は、担子菌のベニタケ科(Russulaceae )、
イボタケ科(Thelephoraceae)、シロキクラゲ科(Sebacinaceae)
平たく言えばキノコの仲間。
これらのキノコは特定の種類の樹木の根としか共生しないため
共生関係にある木の種類が生えていなければ死んでしまう。
3者の関係を整理すると、「マヤランは、ベニタケ科などのキノコなしでは生きていけない」
「ベニタケ科などのキノコは、特定の種類の木なしでは生きていけない」ということ。
つまり「マヤランは、特定の種類の木なしでは生きていけない」ということでもある。
マヤランは絶滅のおそれのある種。
マヤランを絶滅から救うためにもマヤランと共生菌、
さらには周囲の樹木の関係を詳しく理解する必要がある。

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