いつのまにか


ちょっと風邪で寝込んでいるまに咲き出してしまったすみれたち。
寝込む前はまだちょこっと気の早いやつが咲いているくらいだったのに
もうすっかりこんもりちゃん。
すみれはちゃんと調べると気の遠くなるような数の種類があるようで
すみれだけで1冊図鑑ができてしまうほど。
これは多分タチツボスミレ。
斜面に咲いていたので下から見上げる形で描けたのはよかったんだけど
私のほうが何度もずり落ちて
描きにくいったら・・・

昨日まだ桜は蕾がちだったのでのんびりスタートしたら
描いてるそばからみるみる花が開いてゆく!
昼には満開となってしまった。
染井吉野の白に近いピンク
白い画面
もう陽射しはかなりまぶしく
昼過ぎには終わりにしてしまった。

去年いろいろ課題が残ってたことを思い出す。
春先はひなたでしか開かないお花が多く
しかも黄色が多いので目が疲れる。
日傘をうまく立てられないか考え中だった。
花だけではなく白い画面がまぶしくて
何色塗ってるんだかわかんなくなる。
でもあんまり荷物は重くしたくないんだよね~。

今日は久々に暑さとの戦いだった。
まだ暑いのに体が慣れていないから
注意しなきゃね。
意外と少し寒いくらいがお外スケッチはよかったりする。

タチツボスミレ(立坪菫)
学名:Viola grypoceras
科目:スミレ科スミレ属
花期:3~5月
分布:北海道から琉球列島、国外では朝鮮南部、中国南部まで広く分布。

日本で、ごく身近に見られるスミレ類の一つである。丸い葉と立ち上がる茎が特徴である。
野原から山林内までさまざまな環境で見られる。畑
の周辺にもあるが、都会では本種よりスミレの方が優勢とされる。
ただし個体数では本種が日本産スミレ中最大との評もある

タチツボスミレとスミレは、次の点で違いが見分けられる。

*タチツボスミレ V. grypoceras A. Gray
 茎は地中で短いが、成長すると茎は地表に伸びて立ち上がる。
 葉は始めは根出するが、茎が伸びると葉もそこにつくようになり
 丸っこいハート形。
 花は薄紫。

*スミレ Viola mandshurica W. Becker
 茎は地中で短く、立ち上がらない。
 葉はすべて根出し、細長い矛型。花は濃い紫。

花言葉:悲しみ、慈愛

茅花つばな抜く浅茅あさぢが原のつほすみれ今盛りなり我が恋ふらくは
『万葉集』 大伴田村家大嬢の、妹坂上大嬢に与ふる歌一首

つくつくつくつく・・・


春爛漫♪春爛漫♪
都内は桜が満開になったらしいけれど
流山近辺はまだまだつぼみ。
朝いそいそと桜のもとへ行ったけれど
1~2輪ぽっと開いているくらいだった。
午後はすこしいいかんじになってたけれど
もう一息かなあ。

スケッチはつくしちゃん。
一面に生えてた。
この日は風が強かったけれど
枝モノとちがってゆれが少ないので問題なし♪

春の風はほこりっぽい。
花粉症ではないのが幸い。
スマホで写真を撮ったりもするのだけれど
画面がなんだか粉っぽい。
スギ花粉だかヒノキ花粉だか
ここでの粉はつくしの胞子の可能性もあるね。
ひとつ摘み取って軽くたたいたら
緑色の胞子が風にのってひろがっていった。

スギナ(杉菜)
学名:Equisetum arvense
科目:シダ植物門トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属
花期:3~5月
別名:*つくしの別名「つくしん坊」「つくしんぼ」「筆の花」「つくづくし花」

春に地下茎からツクシという胞子茎(または胞子穂、胞子体)を出し、胞子を放出する。
ツクシ成長後に、それとは全く外見の異なる栄養茎を伸ばす。
栄養茎は茎と葉からなり、光合成を行う。
顕微鏡下で見ると、ツクシの胞子は球形で、2本の紐(4本に見えるが実際は2本)が
1ヵ所から四方に伸びている。
これを弾糸という。
この弾糸は湿ると胞子に巻き付き、乾燥すると伸びる。
この動きによって胞子の散布に預かる。
顕微鏡下で観察しながらそっと息を吹きかけると
瞬時にその形が変化するのをみることが出来る。
ツクシ、の名前の由来はスギナにくっついて出てくることから「付く子」
袴の部分で継いでいるように見えることから「継く子」となった説が有力である。
「つくしんぼ、つくしんぼう」(土筆ん坊)
地域によっては「ほうしこ」(伊予弁等)とも呼ばれる。
土から出てきた胞子茎は、伸びきる前は先端まで「袴」に覆われており
その形状が「筆」に似ていることから「土筆」という字を
当てられるようになったものと考えられる。
ツクシは春の山菜として親しまれている。
袴を取って茹でて灰汁を抜き、だしで軟らかく煮たり、佃煮にしたりして食用とする。
しかし、チアミナーゼ、アルカロイド、無機ケイ素などを含むため
多量の摂取は推奨されない。
また、心臓、腎臓の疾病を有する人、ニコチンに対する過敏症を有する人の摂取は禁忌とされる。
さらに、チアミナーゼによるビタミンB1欠乏症を起こす恐れがあるとされている。

だそうです!!
食べすぎ注意!
むしろ、スギナのほうが花粉症によいとかで生薬となるようですね~。

花言葉:「向上心」「意外」「驚き」「努力」

あさぢふの菫まじりのつくつくしまだ野辺しらぬをとめ子ぞつむ
                              契沖

尖ってます!!


おフランスではモリーユと呼ばれるおいしいきのこ、アミガサタケ。
こちらのスケッチはいわゆるトガリアミガサタケ。
カサが黒くて尖ってますな!
銀杏の落ち葉が堆積しているところに出るカワイイやつ。

まだアップしていないスケッチがたまってはいたのだけど
うれしくなってこれからアップしてしまった。
風邪もふっとんだ♪
寝込んでいる間に季節は進み、
昨日アップしたコブシは満開も満開!
ピンクの絨毯を作っていた椿の木の下は
すっかり茶色く枯れ色に。
お花もずいぶん減っていた。
代わりにふくふく膨らんだ桜の蕾。
ピンク色のシデコブシもひらりと咲いた。
それまでぽちぽちしか咲いていなかった菫も美しい。
あわてず焦らず描いていくしかないね。

トガリアミガサタケ
学名:Morchella conica
科目:アミガサタケ科
季節:春
環境:林内や道端などの地上に群生。
生活型:腐生菌
食毒:食

頭部の頂点部分が尖った形状になる事が多いアミガサタケ科のキノコで、
アミガサタケと同じように頭部は網目状のヒダで覆われている。
この網目状にはいった肋脈は横よりも縦の方が長くなり、頭部自体も縦長。
頭部の色は褐色で、網目状になっている外側の部分は濃褐色になってます。
アミガサタケと異なる点として頭部の下端にある網目がアミガサタケは下辺が閉じておらず、
トガリアミガサタケは完全に閉じているという違いがある。

食べ方:汁物、茹でものなど。
    アミガサダケと同様に生で食べると中毒する恐れがあるので、
    沸騰したお湯で泡が消えるまで十分に茹でる必要がある。

咲いた咲いた!


先日のシデコブシが開いたところ。
前回のスケッチの二日後である。
陽射しは暖かいものの冷たい風がやや強く
ゆらゆら揺れて描きにくいこと描きにくいこと。。。
春の午後、というのはそういったものなんだよね。

気ままな方向にひらひらと花びらをはためかせて咲く
このお花の躍動感がとても好き。

変な咳をしつつもたいして具合が悪くなかったため
ビールで消毒。
翌日も咳をしながらつくしをスケッチ。
その翌日は着物を着てお出かけ。
そしてついにばったり。
・・・
気管支のほうから深い咳
扁桃腺が腫れるかんじ
体の節々が痛んで
・・・って完全に風邪ですな!
もともと基礎体温がめっちゃ低く、熱はでないので
動けるなあ、と思って家でのお仕事をしてたんだけど
ついに重力に勝てず昨日一日寝込み
やっと今日の午後から復活。
あ~あ、情けなや。
今日なんてすばらしいスケッチ日和だったのに。
多分明日からまたお外スケッチ出かけまーす!

シデコブシ(幣辛夷、四手拳)
学名:Magnolia stellata
科目:モクレン科モクレン属
開花期:3-4月
分布:日本の固有種であり愛知県、岐阜県、三重県の一部に分布。
別名:姫辛夷(ヒメコブシ)

第三紀鮮新世のころにできた東海湖の沿岸地帯と、シデコブシの分布域がほぼ-致している。
養老山地東麓の扇状地、木曽川・庄内川流域、渥美半島などに分布し、丘陵地域の水が浸み出す湿地などに自生。
園芸用の苗木などが市販されていて、庭木や公園樹として見かけることがあるが、自生個体群は準絶滅危惧に指定されている。
花被片は9-30個くらい。
和名は花の形が四手(しで)に似たコブシのような花を付けることに由来する。
*「四手」というのは「玉串や注連縄(しめなわ)などに下げる紙」のこと。

花言葉:「歓迎、友情」

まわるまわるよ


ピンクの絨毯のように
一面に椿の首がおちている。
まだこんなにきれいなのに潔くおちるものだ。
描いているそばからぽたり、と音をたてて。
湿り気のあるあたりをかき分けると
ちいさなちいさなチャワンタケの一種が生えている。
何の草だろうかちょこっと緑も萌え始めている。
見上げると今を盛りに開き続ける椿の花。
咲いて落ちて分解されて栄養になってそこからまた生まれて
ずっと続いてきた営みをこの一瞬に見た気がした。

おりしもお彼岸。
父のお墓参りから帰ってのスケッチ。

この冬は風邪もひかないし、
ひよわなわたしも丈夫になったものだ。

・・・と油断した。
このスケッチが終わったとき
日が落ちかけて風がつめたく
すっかりからだが冷え切ってしまった。
子供と一緒で夢中になると
寒さ暑さも忘れる。

この日はなんか咳が出るなあ、とおもってたのだけれど
また翌日スケッチで冷えて
扁桃腺が腫れた。

たいしたことはないのだけれど
ここで治してしまわねば!
もうすぐ桜が咲くのだから。

ツバキ(椿、海柘榴)
学名:Camellia japonica
科目:ツバキ科ツバキ属
開花期:11月~12月、2月~4月
原産地: 日本、中国、東南アジア

名前の由来には諸説があり、厚みのある葉の意味で「あつば木」
つややかな葉の「艶葉木(つやばき)」
光沢のある葉の「光沢木(つやき)」、
花より葉の美しさが名前の由来とされる説が多いのもおもしろいところ。

花言葉(ピンク):「控えめな美」「控えめな愛」「慎み深い」

わが門の片山椿 まこと汝わが手触れなな土に落ちもかも
                  物部広足

お彼岸過ぎて


大好きな辛夷が見ごろとなった。
今年はなぜか順番がバラバラ。
まず辛夷が咲いて、散る頃に木蓮。。。のはずが
木蓮のほうが先に咲いている。
赤みの強い下向きに咲く鈴のようなあの彼岸桜も
今年は少し遅いみたい。

これは花びらが多いのでシデコブシかな、と思っている。
これも例年だと普通の辛夷が終わってから咲くんだけれど
今年はひとあし早いかんじで咲き出した。

お彼岸は家族とお墓参り。
なかなか外食する機会もないので
たまには回らないお寿司を、と思ったのだけれど
甥っ子が「K寿司行きたい!」だって。
そうそう、あそこの回るお寿司やさんでは
お皿を5個集めるとスロットのようになって
当たるとカプセルに入ったおもちゃがもらえる。
彼はまんまと作戦にハマっているのだった。
何回かトライしてカプセルを1個ゲット。
満足して帰ってきた。

久しぶりにリアルなあんみつさんの夢を見た。
お彼岸は故人だけでなく
故猫も帰ってくるのかもしれない。

シデコブシ(幣辛夷、四手拳)
学名:Magnolia stellata
科目:モクレン科モクレン属
開花期:3-4月
分布:日本の固有種であり愛知県、岐阜県、三重県の一部に分布。
別名:姫辛夷(ヒメコブシ)

第三紀鮮新世のころにできた東海湖の沿岸地帯と、シデコブシの分布域がほぼ-致している。
養老山地東麓の扇状地、木曽川・庄内川流域、渥美半島などに分布し、丘陵地域の水が浸み出す湿地などに自生。
園芸用の苗木などが市販されていて、庭木や公園樹として見かけることがあるが、自生個体群は準絶滅危惧に指定されている。
花被片は9-30個くらい。
和名は花の形が四手(しで)に似たコブシのような花を付けることに由来する。
*「四手」というのは「玉串や注連縄(しめなわ)などに下げる紙」のこと。

花言葉:「歓迎、友情」

いろいろ咲いてますが・・・


今はどこも椿がきれい。
今年はうちの子、イマイチ。
悪い時期に剪定してしまったのかもしれない。
蕾が少ない。
でもちょこっと咲いたお花はとてもきれい。

ここのところの暖かさで一気にいろいろなお花が咲き出して
スケッチが間に合わない。
すべてのお花を描くのはムリなんだからあせっても仕方ないんだけどね。
冬の間になまってた腕がやっとすこしもどってきたかんじ。
やっぱりお外で描くのは楽しいなあ。
毎年みるお花でも毎回感動する。
怠けず、あせらず、描いていこう。

ヤブツバキ
学名:Camellia japonica
科目:ツバキ科ツバキ属
開花期:1月~5月
分布:南西諸島から青森県夏泊半島まで。
   西日本にはほぼ全域に分布しているが、
   東日本では温暖な地域に自生。
花言葉:「贅沢、おしゃれ、至上の愛らしさ、謙遜の美徳」

「落(おち)ざまに
  水こぼしけり 花椿」
   松尾芭蕉

無事に育って


ベランダの雪割草。
赤系と桃系、白が咲きそろった。
お花が終わった株を買ったので赤系、桃系、紫、白
とかいってもどんなのが咲くのかわからないまま育ててきた。
どれもかわいかったな。
優秀優秀!

赤系。

桃系と白。

お彼岸に入った。
暑さ寒さも彼岸まで。
もう寒いのも終わり!
明日は雨も上がるみたいだし
どこのお花を描きに行こうかな♪

ミスミソウ(三角草) 
学名:Hepatica nobilis
キンポウゲ科ミスミソウ属
別名:ユキワリソウ(雪割草)
開花期:2月中旬~3月
原産地:ヨーロッパ、アジア、アメリカに約10種類が分布。

 雪の下でも常緑であることからユキワリソウ(雪割草)の名でも知られる。

育て方
花言葉:「自信」「信頼」「優雅」「高貴」「忍耐」「内緒」「悲痛」

春が駆け足で


おととい5分咲きくらいだった河津桜が
今日見たら満開!!
昨日の暖かさで一気に開花したらしい。
今夜の雨で散らなければよいけれど。

河津桜のみならず、辛夷もずいぶん開き始めてた。
近所の雑木林は伐採が進んで
辛夷はなくなってしまった。
さて、どこでスケッチしましょうか。

カワヅザクラ(河津桜) 
学名: Cerasus lannesiana Carrière, 1872 ‘Kawazu-zakura’
科名:バラ科 サクラ属
開花期:1月下旬から2月

1955年に飯田勝美が静岡県賀茂郡河津町田中で原木を偶然発見したことが由来である。
当初、発見者の飯田氏の屋号から「小峰桜」と地元で言われてきたが、
その後の学術調査で今までに無かった雑種起源の園芸品種であると判明し、
1974年に「カワヅザクラ(河津桜)」と命名され、1975年に河津町の木に指定された。
(早咲きのオオシマザクラとヒカンザクラの自然交配種と推定される。)
現在も原木はこの地に存在し、2007年現在で樹齢50~60年である。
また、1968年頃からこのサクラが増殖されるようになった。
花は桃色ないし淡紅色で、ソメイヨシノよりも桃色が濃い。また花期が1ヶ月と長い。

花言葉:「想いを託します」

冬はおわるけれど


うちのクレマチスは初夏に咲く品種のみ。
こちらは冬咲きクレマチス。
一冬中咲いてくれるのだそうだ。
一枝いただいて描かせてもらった。
なんて可憐なお花。

朝起きたらどんより曇っていたのでちょっとひるんだけれど
予定通り桜のもとへ。
河津桜は5部咲きといったところ。
時折薄日も差してくる花曇り。
風もないしまぶしくもない、まさにスケッチ日和!
でもね、桜は初恋の人のようで
最初はどきどきしてうまく描けないんだ。
今回もやっぱり失敗。
何度も描いてやっとお見せできるのができるかできないか。。。
しばらく通うかな。

クレマチス(冬咲き) 
学名:Clematis sirrhosa L
科名:キンポウゲ科 / センニンソウ属(クレマチス属)
開花期:10月~4月

育て方

花言葉:「精神的な美しさ、旅人の喜び」