ジュリア・マーガレット・キャメロン展


キノコナイトでとよたキノ子さんにいただいた立派なひまわり。
帰りの電車が意外と混んでいたので人に花粉をつけてしまいそうでひやひや。
捨てないといけないかも、と一瞬思ったけれど
可愛いからもったいなくてできない。
Tシャツ販売用の袋を持っていたことを思い出して
しおしおになったひまわりを
しゅっとつっこんで持って帰ってきた。
帰ってから水切りをして一晩置いたらみごと復活!
美しい姿を見せてくれた。
捨てなくてほんとによかった!

先週ジュリア・マーガレット・キャメロン展のブロガー内覧会に参加してきた。
実は彼女のことはなにも知らなかった。
ポスターが素敵だったので観たいなとは思っていたのだけれど。

デジカメにはない美しい質感。
絵画を描くように撮られた写真には
物語性ももりこまれており
写真展というよりは
カメラを使った絵画展といった趣。
宗教画の実写版のような写真群は
観ていてとてもふしぎな気持ちになる。

今回はこのイベントの日のみ特別に写真を撮ることを許可していただいてるんだけど
1点撮りは不可なのでちょっと見づらいのはご容赦くださいませ。

ちなみに普段も写真OKの部屋があります!

聖書の中の登場人物をイメージして撮られた作品。

彼女が写真を撮り始めたのは48歳のとき。
妹から写真機をプレゼントされたのがきっかけ。
当時は写真機が発明されてから約20年。
庶民にいきわたったわけではなく
彼女が上流階級の婦人だったから触れられたのでしょう。
けれどお金持ちのご夫人の趣味、というには
当時のカメラを扱うのはとても大変。
コロディオン湿板方式という技法で
ネガは大きなガラスの板。
(彼女の最初のカメラは30.5cm×25.2cm、2台めは38×30.5cmの板が入る大きさだった)
今の写真サイズよりずっと大きいそのガラス板が入る大きさのカメラ。
木製のその重いカメラはもちろん手で持ってぱしゃっと撮るわけにはいかない。
スタンドで固定して撮影。
シャッターもないのでキャップの開閉でシャッターを切る。
前述のガラスの板を炭酸ソーダ等を用いて磨き
コロディオン水溶液を中央に注いで全体に回しガラスを覆い
暗室で硝酸銀水溶液に浸して感光性を与える。
ホルダーに入れたこのガラス板をカメラにセットして撮影。
ISOは0.1~1で銀の状態で変わるそうだ。
今のカメラは100~1500だからものすごい低さ!
彼女の場合は露光時間をほかの写真家よりもさらに長めにとっていたそうで
モデルさんは動いてはいけない。
撮影したそのネガはまだ湿っているうちに暗室に戻してピロガロールに浸して現像する。
ネガ像の現れたガラス板を水洗して残った銀をとりのぞき
シアン化カリウムまたはチオ硝酸ナトリウムの水溶液に浸して定着させて水洗し
ワニスをぬって保護する。
なので暗室をカメラのすぐそばにセットしなくてはならない。
撮影用のセットをしつらえ
テント式の暗室を用意し
重いカメラを持ち歩く。
小柄な彼女には相当な重労働だったことでしょう。

日本の傘を持ったこどもたち。

彼女は独学で写真技術を身につけ
自ら博物館に作品を売り込み
記録媒体にすぎなかった写真を
芸術の次元にひきあげたフロンティア。
生気あふれる人物像
巨匠の表現に倣った表現を追求し
わざとピントをずらしたり
薬品のむらによる揺らぎをそのまま作品の一部とみなしたり
ネガに傷をつけるという大胆な表現も試みた。

ポスターになっている美しい作品。

これだけ斬新でしかも女性
たたかれないわけがない。
バッシングはかなりひどかったようだけれど
彼女は全然負けなかった。
そこがほんとうにすごいとおもう。
ずっと自分の表現を高めていった。

この作品なんか、ぞくっとするほど美しい。
墓場の天使という題がついていた。
キリストがよみがえったときにいた天使がモチーフだという。

彼女のたくましさ。
ダーウィンなど有名人の肖像も撮っている。
内面や知性までにじみ出てくるような
素晴らしい写真。

たしかにお金がかかることだから
いくらお金持ちだからといっても
稼がねばね。

とても印象的だった写真。
どこかうつろな目のこの女性はキャメロンの名づけ子だそうで
24歳で夫を亡くして寡婦になってしまったという。
彼女の結婚前の写真も展示してあるのだけれど
そちらはきりりとレンズを見つめ返す強い瞳が印象的だった。

家族をモデルにした写真。
絵画的要素がかなり多い。

最後のほうの部屋には同時代のカメラマンたちの作品や
彼女の影響をうけた人たちの作品が展示されててそれも興味深い。
点数も多いしついつい足を止めてしまうので
最低2時間は確保して観にいってくださいね~。

ジュリア・マーガレット・キャメロン展
2016年7月2日(土)~9月19日(月・祝)三菱一号館美術館

開館時間 10:00~18:00(金曜、第2水曜、会期最終週平日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜休館(但し、祝日の場合と9月12日は開館)
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

ヒマワリ(向日葵)

学名:Helianthus annuus
科名:キク科
別名:ニチリンソウ(日輪草)、ヒグルマ(日車)、向日葵を音読みしてヒュウガアオイ
開花時期:7月-8月
原産地:北アメリカ

和名の由来は、太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回るといわれたことから。
ただしこの動きは生長に伴うものであるため、実際に太陽を追って動くのは生長が盛んな若い時期だけである。
ヒマワリの原産地は北アメリカ大陸西部であると考えられている。
既に紀元前からインディアンの食用作物として重要な位置を占めていた。
1510年、スペイン人がヒマワリの種を持ち帰り、マドリード植物園で栽培を開始した。
日本には17世紀に伝来している。

花言葉:「あこがれ」 「私の目はあなただけを見つめる」「崇拝」「熱愛」「光輝」「愛慕」「いつわりの富」「にせ金貨」
 

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