偶然の出会い


先週、長距離バスでことことゆられながら
久しぶりに遠出した。
夜明けごろは小雨が降っていたので
ほんとにギリギリまで悩んだんだけど
ここを逃すとしばらく遠出は無理。
初日は雨っぽいくもりだったのだけれど
雨の予報に反し翌日まさかの快晴ー!

ぱああん!

こんな素敵なベニテングタケがでておりました。

ところがまた夜に入って雨が降り出し
翌朝はまだときおりぱらつく状態。
白いぽちぽちが雨で流されてしまっていないか心配したけれど
木陰だったので無事!美しく開いていた。

画面がぽちぽちとしていて湿っぽいのは雨のせい。
このほうがよかったりして。
雨の一筆があると雰囲気がでるなあ。
1枚目は張り切りすぎだよね。
まだまだ未熟、と反省したりして。

画面が乾かないので道具も画用紙も広げたまま
次のターゲットを物色していたら
車がベニテンの近くに停まったのが見えた。
数人の人たちがおりて可愛いベニテンちゃんを見ている。
ああ、あんな汚い道具出しっぱなしにして申し訳ない・・
と思いつつも戻って片付ける勇気もなく
こっそり去るのを待つ。

次のターゲットははやくも紅葉していたヤマハゼ。
こんどはときおり日が射すかんじのお天気で発色よく描くことができた。
ほぼ描き終わったころ
先ほどの車の人たち+たくさんの人たちがわらわらと山から出てきた。
もれ聞こえる会話からきのこを採りに来た方たちだとわかる。
ほんとに私の悪いところだと思うのだけれど
絵を描いているときは
「話しかけないでオーラ」
を全開にする。
私は植物の一部、なんならどこにでもあるようなじみ~なきのこなんで
ほっといてください・・・・

それでも屈託なく話しかけてくださる方がいる。
「学生さんですか?本職?」

こんな老けた学生はいなかろうけど・・・

絵を描いてるときはかなり内側にこもってしまう。
向こうは団体だしなんかすっかり気後れしてしまって
無愛想な対応をしてしまった。

ところがなんとその団体の中に
フェイスブックでお友達、
いちどお会いしてみたい方リストに入っていたIさんがいたのだった。

翌日パソコンでFBを開いていたら
見たことのあるベニテングタケと私の飲みかけていたペットボトルの写真がアップされていた。
おどろいた~!
ほんとにちゃんとお話しするんだった~。
これからはちゃんとモード変換できるよう、がんばります!

ベニテングタケ(紅天狗茸)

学名:Amanita muscaria
科名:ハラタケ目テングタケ科テングタケ属
季節:夏~秋
環境:主にシラカバなどのカバノキ属の木の地上に発生。

ベニテングタケは見た目では童話に出てくるような可愛らしい印象を受けるが
強い毒性を持った毒キノコ。
カサの大きさは成長すると直径10~20cmと大型で
幼菌の時は白いイボで覆われており、成長過程で地の色である赤が出てきて半円球型となり
そこから時間が経つにつれて徐々にカサが開いて平らになっていく。
食べるとおう吐、下痢などの消化器系の中毒症状や筋肉の痙攣、
一時的な精神の錯乱などが起こるとされている。
また、昔はその強い毒性を活かし、ハエの捕殺にも使用されたそう。

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