混ざる・・・


先週の金曜日から2泊3日で長崎に行っておりまして
なんだかばたばたしてました。
そのときのもようはのちほど。

今日のスケッチはベランダで見事に咲いてくれた
クリスマスローズ。
おととし白の苗だといただいたものが
やっと今年開いたのだけれど
いちばんに咲いたのは赤の八重。
混ざっちゃったのかなあと思ってたら
次にちゃんと白いのが咲きました。
よくみたら2苗だったのね。

下さった方にご報告したら
一重の白だったらしい。
うちのはしっかり八重。

まあ、きれいだからよし。

クリスマスローズ
学名:Helleborus
科名:キンポウゲ科
原産地:ヨーロッパ 西アジア
草丈:30cm~60cm
主な開花期:12月-4月

クリスマスローズを含む、キンポウゲ科ヘレボラス属はヨーロッパから西アジアにかけておよそ20種
中国に1種が知られる、毎年花を咲かせる多年草。
「クリスマスローズ」の名前は本来ヘレボラス属の中でも「ニゲル」という一つの種につけられた名前だが
日本ではヘレボラス属全体を指すのが一般的。
言い換えれば、前者は「狭い意味でのクリスマスローズ」
後者は「広い意味でのクリスマスローズ」ともいえる。
クリスマスローズ(ニゲル)が日本に入ってきたのは明治初期と言われている。
観賞用ではなく、薬草として試験的に植えられたのが栽培の最初とされる。
属名のヘレボラスはヒポクラテスなどが用いた名前で由来は諸説ありはっきりしない。
一説には、ギリシア語のヘレイン(殺す)とボーラ(食べ物)の2語からなり
これは茎葉、根などにに有毒成分のサポニンを有するところにちなむとされる。
「食べたら死ぬ」とか、「狩猟に用いられた」などがその理由。

花言葉:「追憶」・「私を忘れないで」・「私の不安を取り除いてください」・
    「慰め」・「スキャンダル」「いたわり」

春近し


白梅、だいぶ咲き進みましたね。
まだまだ寒いけれど
春は確実に近づいている。

ウメ(梅)
学名: Prunus mume
科名:バラ科サクラ属
別名:好文木(こうぶんぼく)、春告草(はるつげぐさ)、木の花(このはな)
   初名草(はつなぐさ)、香散見草(かざみぐさ)、風待草(かぜまちぐさ)、匂草(においぐさ)

古く「花」といえば桜であったものが、奈良時代あたりからウメを指すことの方が多かった。
これは中国から梅が輸入されたことに由来する。
平安の貴族は初春に人知れず咲く梅の花に魅了された。
ところが江戸以降は花見の影響から、花といえば桜となった。
そしてウメは古里(ふるさと=奈良平城京)の静かな美しさと文化的郷愁の花となり
和歌や能に取り上げられることになる。

花言葉:「気品」(白梅)

さむいね


こんな寒い日でも咲くお花、侘助。
可憐だ~。

今朝起きたら景色が真っ白だったのでちょっとびっくり。
あっという間に雪は溶けてしまったけれど。

ツバキ(椿)
学名: Camellia japonica
科名:ツバキ科ツバキ属

ワビスケの名前の由来には、実にさまざまな説が唱えられている。
「四季の茶花」(山藤宗山、淡交社)には

侘わび介すけ椿つばき伝説に、利休居士の下僕の侘介が利休居士のために苦心して育てたこの椿を
利休居士が茶事に用いて非常に好評だったのを喜んで、その下僕の名前を取って名づけられたといわれている。

とある。

また、俳句の季語の本「日本大歳時記」には、ワビスケの由来について

侘わび助すけ 朝鮮戦役の折、加藤清正が持ち帰ったという説がある

と書いている。
語源の辞書として有名な「大言海」には、

侘助椿 豊太閤、征韓の時、従軍セシ何ノ侘助、齎シ来レりヨリ名トストス。

とある。

京都の大徳寺総見院に、かたわらに「豊公遺愛のわびすけ」という石碑の建つ老大木がある。
寺伝によれば、本樹は、羽柴(豊臣)秀吉が千利休に与えた侘助の木だという。
恐らく、この寺伝の話がベースとなって、上掲の3説が作りだされたものに違いない。

ほかに、次のような話も伝えられている。

利休が秀吉から自刃を命じられたのは天正19年(1591)。
このとき茶室に可憐なツバキの花が活けてあった。
活けたものが下僕の侘助だと知り、
その風雅な心ばえをめでて今後このツバキを侘助と呼ぶよう申しつけたという。

そのほかにも「植物名の『侘助』は、侘数奇をもじった「侘助」という名前に由来する」
などいろいろな説があってどれが正しいのか・・・

そんなことには知らん顔。
つつましい花びらはきゅっとまるまったまま。

花言葉:「控えめ」「静かなおもむき」「慰めてあげます」

後藤純男回顧展


寒くて風がつよい日が続く。
今日は風はやむって言ってたのに!
風邪もインフルエンザもはやっているね。
みなさんお元気?

第2金曜日、毎月自転車で守谷のジョイフル本田まで通勤するのだけれど
先月の帰り道、突然風が強くなり劇的な雲が現れた。
北国では大雪との予報が出ていた日だ。
雪の温度をそのまま持ってきたような
身も凍る冷たい風がびゅうびゅう吹く。
とても寒かったけれどあまりに美しい。

利根川の土手から柏の葉キャンパス方面を臨んで。

あっという間に美しい雲は吹き飛ばされ
風もすぐにやんでしまい
冷たい空気だけが残された。

今日は前々から気になっていて
チケットの前売りもずいぶん前から買ってあった後藤純男回顧展を観にいった。
先生が亡くなったのは去年の10月。
もう何年もご無沙汰したままだった。
妹が弟子入りしてからしばらく家族ぐるみでお世話になった。
・・・とはいえ・・・
いつも呼び出しは突然で
画商さんと話すのがイヤになると妹を、
たまたまいたら私や母まで呼び出し
飲みきれない量のお酒と食べきれない量の食事をずらり並べるのだった。
最初のうちはよろこんでお邪魔していたけれど
続くとどうもつらくなってくる。
どんなにおいしいものでもこんな大量では消費しきれず
もったいないと思いながら残してしまう。
突然呼び出されるのも困ってしまう。
それでも画商さんとのお話で険しくなった先生の表情が
私たちがいくことで和むのがわかった。

中国への取材に連れて行っていただいたことがある。
毎晩毎晩遅くまで飲んでいたのに
誰よりも早く起きてスケッチなさっていた。
負けじと遅寝早起きするので私も妹もふらふらである。

重慶から武漢まで数日かけて大きな船で長江を下った。
私の大好きな三国志で有名な赤壁が見られる。
曹操が大敗を喫したあの場所である。
でもほんとにふらふらでよく覚えていない。
ゆったりと動いているようで船の動きは意外と早く
全然描けないうちに通り過ぎてしまった
にごった川面にドザエモンが浮いていた。
引き上げることもなく、
よくあることと一緒に行った方が言うのでびっくりしたのを覚えている。
その船でも毎晩宴会。
朝日を描くのだ、と夜明け前から起きだす先生についていき
スケッチブックを構える。
動く船の上で私がみみずののたくったような線を描いているうちに
先生はみるみる見事なスケッチを仕上げてしまう。

上海では中国の美人の画学生に
「メイクーニャン、ウーアイニー」(美しいお嬢さん、愛しています)
を連発してドン引きされた上
夕食(もちろんわたしたちもみんな一緒の)に誘って
あらぬ誤解をされたりしていた。

わたしもまだ20代だったので
女の子好きなおっさん、とちょっと引いちゃってたけれど
いま思うと確かに若い女性が好きではあったが
いやらしいことは全くせず
いろいろと教えて応援してくださり
遊ぶときは遊ぶ
子供のように純粋な方だったとおもう。

そのうち妹が芸大に入りなおしたのをきっかけに
少しずつ距離があいて
私はまったくお会いすることがなくなった。

こうして作品を拝見すると
絵に対する怖いまでの真剣さ、厳しさが伝わってくる。
絵の前に立つと北海道の雪原に、中国の峻険な山々のなかに
砂漠の夕焼けに、立ち会っているような錯覚に陥る。
しんとした冷たい空気を、砂埃舞う嵐の予感を
煌々とした月の光を、あの狭い空間でたしかに感じた。
これがほんとうの絵の力なのだと思った。
桜が咲き誇るあの山の風景をあそこまで表現できるのか。
遠くの桜、近くの桜、間に見える針葉樹、
すべて細かく描かれていてそれでいて全体の構成もゆるぎない。
絵の間に先生がスケッチしている姿を写した写真があり
思いがけず涙が出てきてしまった。

後藤純男 回顧展
流山市生涯学習センター1Fギャラリーにて2/21(火)まで

ベトナムの果物のはなし


ベトナムのスケッチ、あまりに少なくて残念。
でも果物は存分に食べてきた。

あまり見なれないものが並ぶ果物屋さん。

ランブータン売りの女性。

彼女から現地語で「チョムチョム」と呼ばれるランブータンを半束買い
ぽこぽこした初めて見る果物も2個ばかし買った。
彼女にこれはなに?と身振り手振りできくと「ナー」と答えた。
後で調べたらバンレイシ、または釈迦頭というものらしい。
びっくりするくらい甘いまったりした果肉の中にかつんと硬い種が入っている。
ちいさめのりんごくらいのサイズだけれど
いっぺんに1個食べるのもきついくらいの甘さ。
別名シュガーアップルともいうらしい。
たしかに!

チョムチョムは最高においしい!
ライチみたいな味。
種が大きいので食べるところは少なく
パクパクと何個でも食べられる。
日本でも食べられたらいいのに!

そのほか果物屋さんでマンゴーとおっぱいミルクと呼ばれるスターアップルなどを購入。
小ぶりなマンゴーかと思って買ったのはサボチェとよばれる柿のような果物だった。
心残りだったのは旬だったとみえ、あちこちで売られていたおおきな文旦のような柑橘。
子供の頭くらいの大きさがあり食べきれる自信がなかったので買わなかったんだけど
食べてみたかった・・・

お勧めはチョムチョムとおっぱいミルク!
南国で見かけたらぜひ食べてみてね。

ベトナム旅行記2


2日めはホーチミン市内観光で終わってしまったけれど
3日めはツアーに申し込んでみた。
ガイドブックにも載っていたミトー、メコンデルタクルーズと
もっとワイルドなマングローブの森に行くツアーと迷った。
初日にホテルまで連れて行ってくれた現地のガイドさんは
「ミトーはお土産やさんばかり。マングローブのほうが自然いっぱいよ。」
といっていたけれどマングローブは値段が高い。
日本人のスタッフもいるグローバルラウンジで聞いたら
そこの福原愛ちゃん似のスタッフが
ミトーは大好きで何度も行っている、と絶賛。
「はちみつもおいしいし!」
なに?はちみつ?!行く!

というわけでミトーへ。

バイクだらけの市内から高速に乗り、初めてベトナムの田園地帯を見た。
ところどころに建つ家はどこか西洋風で
窓の作りなんかもかわいい。

旧正月の前なのでたくさんの花を積んだ船が川辺に停泊している。
市内のお花屋さんも山盛りのお花を売っていて
ヒマワリやぽんぽんのマリーゴールド、色鮮やかなケイトウなんかを中心に
みんなこぞって買い求めていたけれど
ここミトーの花市場?
とってもすごかった。
上記のお花はもちろん、
盆栽や実をたくさんつけた金柑も売られていて
ホーチミン市内でもたくさん見かけた黄色い梅、ホア・マイ・ヴァンもずらりと並ぶ。
盆栽らしきものもあるのがびっくり。
一瞬サツキかと思ったらブーゲンビリアだった・・・

船着場、素敵!
ここで1枚描きたかったけれどツアーなのではぐれたらおこられる。

そしてはちみつの島へ。

竜眼という果物の花の蜜だというはちみつは
さらっとしていてかすかに酸味があってとてもおいしかった。
蓮の葉茶で割って金柑を搾って飲む。
風邪なんかいっぱつで治りそう。

そこでは大きなニシキヘビを触らせてくれた。
おとなしくて可愛い。
肩に乗せてもらって満面の笑顔で写真をとってもらったけど
恥ずかしいから隠しておくことにする。

そこからまた船に乗せられたのでどこに行くのかと思ったらすぐ近くの岸に。
そこはココナッツキャンディの工場。
そこからてくてく歩いて船着場にゆき、ちいさな手漕ぎの舟に乗る。

ガイドの方が言うにはベトナム戦争での枯葉剤の被害者の方々だから
チップを渡すように、とのこと。
ベトちゃんドクちゃんの衝撃は忘れられない。
どこでどのくらいの被害があったのか
戦争はほんとうに恐ろしい。

私が乗った舟を漕ぐのは細い女性だった。
男性ががしがし漕ぐ舟に次々おいこされながらも
確かな技術で次の船着場まで悠々と漕いでくれた。

ベトナム旅行記1


ベトナムにいってきました~!
昨年のカンボジアに引き続きアジアの旅。
格安のツアーでホーチミン3泊4日。
とはいえ、移動に2日かかるので正味2日間。
たくさんスケッチブックを持って行ったけれどほとんど使えず。
カンボジアのほうがたくさん描けたなあ。
おなじく3泊4日だったんだけど帰りの飛行機が前回は夕方出発の翌朝着だったのに対し
今回は4日目の朝出発だったのでその日はどこもいけなかったのね~。
まあ、仕方ない。

1日目、チャイナエアラインで台北乗換えで夕方ホーチミンに着く。
前回のカンボジアはベトナム航空でホーチミン乗換えのシェムリアップだったので
今回は乗り換えなしかと思ったのに・・・
帰りの飛行機で一緒になった旅なれたおじさまが言うには
飛行機は乗り換え地点の料金になるのでそこの物価が安いと航空券も安くなるのだそうで
格安航空券だとこうなるのだそうだ。

ちょうど旧正月の直前だったためか
飛行場はたくさんの人々が出迎えに来ていて
芸能人か有名人でも来ているのかと思うような賑やかさ。
車やバイクの量にも圧倒される。

翌日はホーチミンの町歩き。
思ったよりも暑くなく、なかなか快適。
サイゴン大教会のはす向かいのカフェに座ってスケッチ。
あ~~建物は苦手だわ~。
もっと練習します。

サイゴンがフランスの植民地だった1863年から1880年にかけて建設されたカトリックの大司教座大聖堂で
聖マリア大聖堂とも呼ばれるモダンな建物。
周りをたくさんの車とバイクが走り回り
なんとも騒がしい。

ベトナム語は発音が複雑で母音が10もあるそうだ。
泊まったホテルのティエン・タオ・ホテルも聞き取ってもらえたためしがなく
タクシーはホテルでもらったカードを見せてなんとか連れ帰ってもらえる。
ありがとうはカーム・オンだけどこれもなかなか聞き取ってもらえない。
こっちの市場は今工事中だからこっちの市場に行くように、と
ガイドの人がアドバイスしてくれたけど
どっちもベンタイといっているように聞こえる。
ガイドブックにはベンタインとビンタイとアンドンが載っているので
工事中だというのはビンタイだろう。

こちらはベンタイン市場付近のホテルの2Fにあるカフェから。
左側が市場。

市場はあまりにすごいエネルギーで
何にも買えずに出てきてしまった。
アメ横に近いかな。

ベトナムは食べ物がとてもおいしい。
どこで食べてもおいしくて、まずかったものはひとつもなかった。

ただね、売り切れといわれることが多かったのと
わたくしの胃袋のちいささで
いろいろ食べ損ねちゃった。
本場のチェーとバインミーを食べられなかったのが心残り。
また続きは明日~。