君が握れる手の・・・


大好きで毎年描く辛夷。
この踊るような可憐な姿、つかまえようとするもなかなか難しい。
きゅっと握ったつぼみがほろりとひらくころは
まだ寒くってスケッチも大変だったりする。


時しあればこぶしの花も開けたり君がにぎれる手のかかれかし

続詞花集

「コブシの花は時が来れば開きます。あなたも握りしめている手(頑固さ?)をどうか解いて下さい」

続詞花集とは藤原清輔を撰者とする平安末期の私撰集で
『詞花集』に継ぐ第七勅撰集となるところを、
下命者である二条天皇(1143-1165)の崩御に遭い実現しなかった。
辛夷は伝統和歌ではあまり詠まれないらしい。
めずらしい一首。

MicaKatolaの展示会は1月22日~28日。詳しくはMicaKatolaのホームページにて。

野をなつかしみ・・・


MicaKatolaの展示が昨日から始まったのだけれど
わたしは個展の準備がどうしてもおわらず、
申し訳ないのだけれど加藤さんにお任せして今日からまた引きこもり。
あとは最終日、28日に行きます!

ところでDMだけれどこの絵にしようと製版したのだけれど
今日校正をみたらあんまりよくない。
絵自体は10号と大きめなのだけれど
葉書のサイズに縮めるとよくわからなくごちゃごちゃした感じに見える。
日本画家の妹に相談。
スーパー辛口アドバイザーの母にも相談。
結果、こちらにすることにした。


春の野に 菫摘みにと 来し吾ぞ 野を懐かしみ 一夜宿(ね)にける

万葉集 巻八 一四二四 山部赤人

「春の野にすみれを摘もうとやって来たが野の美しさに心惹かれ一晩過ごしてしまったよ」

どんなすみれだったのかしらね~。
風流とも色っぽくともとれる。
そういうところが和歌はおもしろい。

MicaKatolaの展示会は1月22日~28日。詳しくはMicaKatolaのホームページにて。

MIcaKatolaはじまる


西武渋谷店サンイデーウィークリーショップでの
MicaKatolaの展示は明日から。
日本画の製作はひとやすみ。
今日は搬入。
新作の一部を。


うしろがひらり、金魚風ワンピは
カトラさんお得意のデザイン。
わたしもカトラさんもたまに着ている。
それに今回はオリジナルくるみボタンがついた。
くるりまいたストールはふしぎな曲線をえがく。
ピンクのボアと黄緑色のプリント面がなんともかわいい。
中には発熱綿が入っていて
あったかさはカトラさんの飼い猫クロちゃんのおすみつき!

こちらのほっこりワンピにもくるみボタンがならんでる。

このほかの写真はMicaKatolaのホームページにて。

明日22日~28日まで。

吹く風の誘ふものとは知りながら・・・


蝋梅が咲いている、との情報をGET。
作業のあいまにちょこっとスケッチにいったけれど
足元の雪もまだ残っていてほんとにほんとにほんっとに寒かった!!
湿気があって気温が低いから絵具が乾かないし
手はかじかむし。。。

うって変わって作品はすっかり春爛漫・・・

桜のつぼみがふくらんでくるとそわそわ。
まだ咲かないのにスケッチブックをしょって自転車で出かける。
彼岸桜から始まって八重桜・・・
桜が散ってしまうまでなんだか落ち着かない。
毎年毎年スケッチはするのに
きちんと桜を正面から日本画で描いたことがなかった。
ちょっとひねくれて
散りかかる足元の草花とか
水面におちた桜吹雪とか
そんなのばっかり。

今回は桜がテーマなのでがっつり正面から描くのに挑戦。

吹く風の誘ふものとは知りながら
  散りぬる花のしひて恋しき

後撰集91

 「風に誘われて散るものとは分かっているが、どうしても散ってしまった花が恋しいのだ」

失った恋に対する未練も歌にすると美しい・・・。

人もつむやと


今日は2月28日からの個展のご案内ハガキの準備を。
絵は迷った挙句これに決めた。

いつも桜を描きに行くところには森があって
ちょうど桜が散りかかるころに
たくさんの芽吹きがある。
アマドコロ、ホウチャクソウ、すみれ、キジムシロ、もみじ
ここには描いていないけれどアケビの芽なんかもいっぱい出る。
ぽかぽかあったかい陽射しにちょっと眠くなる。

今回のテーマは桜と和歌。
添えた歌は藤原興風のもの。
ほんと、だれか摘んでくれないかしら・・・。

春霞 たなびく野辺の 若菜にも
なりみてしかな 人もつむやと

古今和歌集より。
寛平御時后の宮の歌合の歌

 春霞たなびく野辺の、若菜になってみたいものだなあ、
ひとも摘むかなと……
はるが澄みひろがるひら野辺りの若い女になってみようかな
男がつむかどうかなと。

仁和帝(=光孝天皇)の歌「君がため 春の野にいでて 若菜つむ」
にかけているような・・・?

藤原興風: 生没年不明  父は藤原道成
     三十六歌仙の一人。
     官位は低かったが『古今和歌集』の時代における代表的な歌人で、
     「寛平后宮歌合」・「亭子院歌合」などの歌合への参加も多く見られる。
     『古今和歌集』(17首)以下の勅撰和歌集に38首が入集。
     家集に『興風集』がある。
     管弦にも秀でていたという。

MicaKatolaの展示会は1月22日~28日。詳しくはMicaKatolaのホームページにて。
ブログ更新しました!
きのこの版画展軽井沢エブリコでの展示は終了しました。

春の香りを・・・


もちろん、うちの水仙はまだ咲いていない。
お店で購入した水仙は澄んだ甘い香り。
一足早く春を思わせる。

寒い寒い毎日。
早く春がくるとよいね。

ニホンズイセン(日本水仙)
学名:Narcissus tazetta var. chinensis
科目:ヒガンバナ科スイセン属
  (クロンキスト体系ではユリ科)
分布:関東以西~九州
環境:暖地の海岸線
花期:12~翌2月
原産地:地中海沿岸→中国南部→日本
別名:日本寒水仙、寒咲き日本スイセン、
   スイセン(水仙)フサザキスイセン(房咲き水仙)

日本で通常の水仙と認識される花で、12~翌2月、
芳香のある小さな盃状の花を咲かせる耐寒性多年草(球根植物)
有毒植物で毒成分はリコリン (lycorine) と
シュウ酸カルシウム (calcium oxalate) など。
いけばなや茶の湯を嗜まれる方はご存じのように、
この花の「格」は第一級。
立花・生花・茶花、いずれにもなくてはならない花とされる。

花言葉:「自己愛」

MicaKatolaの展示会は1月22日~28日。詳しくはMicaKatolaのホームページにて。
きのこの版画展まだまだ開催中!

採りたて!


お教室のモチーフで使用した蕪~。
かしわでさんで調達!
採りたて新鮮野菜が買えるかしわでさんは
自転車で柏に行く途中でよれるので
とってもありがたい。
珍しい野菜なんかもあるしね。
うしろにうっすら見えるのは
聖護院大根。

今日はさすがに自転車は無理なので
駅までペンギンのようによちよち歩いて
電車で通勤。
きらきら真っ白な世界はすてきだけれど
やっぱり大変だね~。
明日は車で出かけなきゃ。
ちょっとコワイ~!
人様のご迷惑とならないよう、気をつけますっ!

MicaKatolaの展示会は1月22日~28日。詳しくはMicaKatolaのホームページにて。
きのこの版画展まだまだ開催中!

美しい眺め


いただきもののシャコバサボテン。
ずいぶん立派な株でスタンド仕立て。
ゴルフの景品で当てたのだそう。
すごーい!

今日の雪はすごかった!
あっというまにお庭も道も
ありとあらゆるものを真っ白に埋め尽くしてしまった。
シャコバサボテンの花言葉、「美しい眺め」だって!
ぴったり。
北海道生まれのわたしとしては雪を見るとどうも血が騒ぐ。
うちの前は急な坂道で雪かきが大変なのだけれど
やっぱりわくわくする。
明日は凍ってるかな。
それはいやだな。
みなさんも気をつけて~!

シャコバサボテン
科目:サボテン科スクルンベルゲラ属
花期:冬季
原産地:ブラジル南東部
別名:デンマークカクタス
茎の節ごとに一対の突起が隆起しており、
これがシャコの身体を彷彿とさせることからこの名。
花言葉「美しい眺め」「冒険心」「つむじまがり」「命の喜び」

MicaKatolaの展示会は1月22日~28日。詳しくはMicaKatolaのホームページにて。
きのこの版画展まだまだ開催中!

ぱりぱり霜柱を踏みながら


こちらは先日の寒中見舞いの原画。
個展の準備が忙しく、なかなか行けなかったお外スケッチ。
今年初だったのだけれど
やっぱりものすごく寒かった!
晴れた日ではあったのだけれど
描いているうちにだんだん北風が強くなってきて
ちっとも気温が上がらない。
近くにおりた霜柱も一向に溶けず
ぱりぱりのままだった。
12月から咲いていたこの初雁と思われる椿も
だいぶ寒さでお花が傷み
ほとんどが茶色くなっていたのだけれど
風向きなのか日当たりなのか
一部綺麗なところがのこっていたのでそこをスケッチ。

辛夷がたくさん蕾をつけ蝋梅はほころびはじめている木もあった。
辛夷描きに行けるかなあ?
行きたいなあ。
それまでに作品のめどがつかないとね。

ツバキ(侘助)
学名:Camellia japonica
科目:ツバキ科ツバキ属
花期:11~3月
中国産種に由来すると推測される「太郎冠者」という品種から派生したもの。

ワビスケの定義
A.ウラクツバキ(太郎冠者)から生まれたものであること
B.葯が退化して花粉を作らないこと

名前の由来は諸説あるようで・・・
●「侘数奇(わびすき)」が転じたとする説
●文禄・慶長の役の際、侘助という人物が朝鮮半島から持ち帰ったからという説
(『広辞苑』などはこの説を採用している)
●薄田泣菫が随筆『侘助椿』の中で以下のように書いている。
「この椿が侘助といふ名で呼ばれるやうになつたのについては、一草亭氏の言ふところが最も当を得てゐる。利休と同じ時代に泉州堺に笠原七郎兵衛、法名吸松斎宗全といふ茶人があつて、後に還俗侘助といつたが、この茶人がひどくこの花を愛玩したところから、いつとなく侘助といふ名で呼ばれるやうになつたといふのだ」
●その他、「千利休の下働きをしていた侘助という人物に由来する」などの俗説もある。

花言葉:「控えめ」「静かなおもむき」「簡素」

MicaKatolaの展示会は1月22日~28日。詳しくはMicaKatolaのホームページにて。
きのこの版画展まだまだ開催中!

MicaKatola今年初展示のおしらせ


だいぶ近くなってきたのでお知らせ。
MicaKatolaの新年初の出展は渋谷西武のサンイデーウィークリーショップ!
1月22日(火)~28日(月)です。


詳細は西武渋谷店さんのページにもアップされました。
ワイヤークロッシェのきむらななえさんとご一緒します。
とっても繊細で素敵なアクセサリー!
楽しみ~♪
MicaKatolaのホームページにて新作の写真をアップする予定。
来週になっちゃうかな。
アップしたらこちらのブログでもお知らせしますので
見てみてくださいね~!

そして大変申し訳ないのですが
3月の個展の準備でどうしても時間が作れず
今回のMicaKatolaはほとんどKatolaさん、こと加藤さんに
お任せしてしまいます。
わたしは初日と最終日におります!
よろしくおねがいいたします。