工房のようす…


普門寺のクチナシが今年も美しく実った。
この実を栗きんとんなどのお料理の色付けに使う、というのはよく知られている。
日本画の技法では金箔を使う際、金の発色をよくする染料として用いたりする。
煮だすと、ほんとうにきれいな金色の染料ができる。
おもしろいな、とおもうけれど
わたしはどっちかというと銀箔のほうをよく使うのでいちど試しにやってみたきり。


カレンダーのプリントを昨日ようやく終え、ゆうべから綴じに入った。
まず、用紙を月順に重ねるでしょ…



10部ぶんくらいをていねいにとんとん、とそろえて厚紙ではさんで、さらに棒ではさんで
木工用ボンドを綴じる側にすりこみま~す。
ここでけっこうぐりぐりとすりこむのがポイント!
はじっこは特にていねいに。
そしてクリップで棒ごとぎゅっとはさんで圧力をかけま~す。


もういちど、木工用ボンドを今度はさっとコーティングするようにかけて固めます。
乾くと、こんなつやっつや!


これを1部ずつカッターで切り離して、真ん中に穴をあけて完成!

こういうこまこましたお仕事、楽しい♪

変わりやすいお天気


秋の日ざしはちょっとななめだからなのだろうか、
なんだかきらきらと美しい。



雨っぽかったのが晴れてきた。
ちょっとおさんぽでも行こうかな。

お出かけ


この辺のもみじが見頃!


今日は森岡純 水彩画展に行ってきた。
私の木版画の先生であり、大切な恩師。
叙情的なこころに響く絵を描かれる。
今回もまたとってもよかったので、お時間ある方はぜひ!
11月28日(土)まで。

東京に出たついでにロートレック・コネクションを観てきたのだけど、
こちらはいまいちだったかなぁ….。
ロートレックのポスターは好きなのだけども、
やっぱりポスターは本物(?)を観たところで印刷されたものとそんなに変わらないんだなぁ…。
もともと印刷用に作ってあるものなのだからあたりまえなのだけれど
本物を目の当りにした感動、というのはなかった。
パリでいろんな人の影響をうけ、切磋琢磨していって
あんな素敵な絵になったのだということはよくわかったけれど。

カレンダー製作中!


今年もカレンダー、作ります!



去年は描きためたスケッチの中から選んで作ったのだけど
今年は描きおろし。
このサイズでカレンダーのために描いたもの。



ただいま印刷中~。
それから綴じて袋詰め。
すべて手作り。
アトリエは工房と化します。

1部 1000円にて販売いたします。(送料、税込み)
ご希望の方は anmitsu2222cat☆yahoo.co.jp(☆→@)までご連絡ください。



今年も終わりが近づいているなぁ…。

冷たい雨の日に


こんななんでもない、どこにでもあるような蔓草がとてもきれい。
葉っぱの色が所々変わってすてきなリズムをつくっている。



先日描かせて頂いたセキセイインコちゃんが、おとといおじゃましたらいなかった。
聞いたら、2日ほど前にアクシデントで屋上から逃げてしまったのだという。
その日は冷たい雨がふっていた。
帰り道、ついつい空を見上げる。
前にうちでインコを飼っていたとき、
どこかから逃げてきた黄色いカナリアが餌ほしさにやってきたので
保護したことがあった。
あの子もどこかで保護してもらってるとよいけれど。
ゆうべは寒かったなぁ。
この冷たい雨の中どうしているんだろう。
猫に捕まってなければよいなぁ。
いろいろ想像すると悲しいきもちになってしまうので考えるのをやめてしまった。

飼い主はもちろんもっと悲しそうだった。
このまえ描いた絵はたまたま飼い主さんがお誕生日だというのでさしあげてあった。
かごがあった場所にぽつんと飾ってあった。

お庭の女王さま


今年のうちの椿はとてもきれい!



家を建て替える前からあった立派な椿の木。
去年はあんまり大きくのびすぎたということで
弟にざくざく切ってもらっちゃったのでお花がいまいちだった。
今年はそのぶんを取り返すがごとく咲きほこっている。
今週はお教室が立て込んでいたので毎日のようにたくさん切って
モチーフに使ったのだけれど、ちっとも減ったかんじがしない。
きれいなままぽとりと落ちるお花は木のまわりを赤くいろどっている。
霜が降りるまではしばらくその美しさも楽しめそう。

霜にあたるとお花はいじけたような縮こまったようなかんじになってしまう。
でもその頃には食べ物が少なくなったメジロたちが蜜を吸いにやってくる。
それも椿の楽しみのひとつ。

そろそろ晩秋…


近所の林のつたの葉もすっかり紅葉。



あれもこれも描きたい季節は終わりに近づいてる。
冬になったら家にすこしこもってじっくり絵を描きたいとおもう。

今日は銀座の光画廊で行われている
森 美樹さんの個展に行ってきた。
日展で賞をとるなど、活躍中の彼女。
ちいさな野の花などを独特の表現で見せてくれる。
じっくりじっくり時間をかけて画面と向き合ってるかんじ。
わたしもがんばらなくては!
21(土)まで。

野葡萄いろの


お気に入りのノブドウ、ふたたび。



初めてこの実をみたとき、ほんとうに感動した。
こんなきれいな色の実があるなんて…!
それからこの実を探すのが秋の楽しみとなっている。

今日はこのノブドウみたいな色の青紫のウールのワンピースを着た。
お気に入りのワンピース♪
寒いのはあんまり好きじゃないけれど
いろいろ重ね着が楽しめる今の時期はちょっと楽しい。

読書の秋


もう烏瓜も青いしましまのウリボウくんはいなくなってきた。



こちらは少し前のスケッチ。
これからはまわりの木々の葉がおちて
赤い実だけがぽつぽつと遠目にも目だつようになる。

先日湊かなえさんの「告白」を読んだ。
本屋さんで人気の本のコーナーにあったのをふと手にしたら
1章の「聖職者」をあっというまに立ち読みしてしまった。
続きが読みたい、とずっと思ってたのだけどようやく。
それぞれの章はすべて一人称で描かれていてそれぞれ別の人の視点でひとつの事件が語られてゆく。
事件自体もやりきれない話なのだけど、結末も衝撃的だった。
いかにも現代にありそうな惨い事件なのだけど
そこからぐいぐいひきこんでいく話術というのか…
ああやっていろんな人の視点でものを考えられるっていうのはほんとうにすごいとおもう。
おもしろかった。

久々に本熱復活!
それから大好きな川上弘美さんの短編集「ハヅキさんのこと」
瀬戸内寂聴さんの「続・奇縁マンダラ」
私の大好きなお友達Kさんが「曾野綾子さん、いいわよ」
と言ってたのを思い出して曾野綾子さんのご本も。
この方はクリスチャンだということは知っていて、
小学生のときに勧められて読んだ本が子供にはあまりおもしろくなくって
(三浦綾子の名前で書かれたクリスチャンものだったとおもう)
それ以来読んだことがなかったのだけどすごくおもしろい。
題名が「善人はなぜまわりの人を不幸にするのか」!
クリスチャンって偽善者が多い、というわたしの思いこみをみごとにこわしてくれた。
あたまのすみっこのほうでなんとな~く感じていた違和感みたいなものを
言葉にしてぽん、と見せてくれてるかんじ。
大好きなKさんがなぜあんなに懐が深い魅力をもっているのか
その秘密をかいま見たような気がした。
そして今は真保裕一さんの「覇王の番人」を読み始めた。
図書館でぱらっとめくったときに、明智光秀という名前が。
明智光秀のお話だ~!と即借り。
歴史を別の見方で書いた小説には目がない。
明智光秀は大好きな武将。
また眠れない夜がきてもとうぶん大丈夫そう。

眠れない夜


昨日とうってかわって寒い~!



昼間があんまりあたたかかったので油断した。
夜、お風呂上がってからしばらく起きていたらすっかり冷え冷え。
足が冷たくってねむれない。
湯たんぽ、湯たんぽ!とかやってたらすっかり目が冴えてしまった。
明日は早起きしてスケッチしてからお仕事にいくつもりなのに、
お仕事は明日は2カ所かけもちなのに、そんなことをおもうとますます眠れない。

眠れない、ということはわたしにはめったにないこと。
のび太くんのように横になると3秒で寝付くタイプ。

あんみつは昼間はほとんどずっと寝てるけれど
夜中なんどもぱたんぱたんでていったり戻ってきたり。
うんと寒くなると私の横にひやっと入ってきて暖まるとまた出て行く。
私が眠ってるあいだ、毎晩たぶんこれをやっているのだ。
彼女が若かった頃は、これにおみやげがついた。
カナヘビはしょっちゅう。
おおきなカミキリムシだったり、夏場はジイジイうるさい蝉だったり、
それらを枕元にもってきてはきゅうきゅう、といつもとちがう声で呼んで起こしたりしたっけ。
今はおみやげはほとんどなくなった。
おふとんに入りたい時は(つぶされないように)わたしを起こしてから入るけど。

明日は早起きはやめよう、と決めるとすうっと眠気がやってきた。
とろとろして新聞屋さんのバイクの音が聞こえる頃、やっと眠った。