読書の秋


もう烏瓜も青いしましまのウリボウくんはいなくなってきた。



こちらは少し前のスケッチ。
これからはまわりの木々の葉がおちて
赤い実だけがぽつぽつと遠目にも目だつようになる。

先日湊かなえさんの「告白」を読んだ。
本屋さんで人気の本のコーナーにあったのをふと手にしたら
1章の「聖職者」をあっというまに立ち読みしてしまった。
続きが読みたい、とずっと思ってたのだけどようやく。
それぞれの章はすべて一人称で描かれていてそれぞれ別の人の視点でひとつの事件が語られてゆく。
事件自体もやりきれない話なのだけど、結末も衝撃的だった。
いかにも現代にありそうな惨い事件なのだけど
そこからぐいぐいひきこんでいく話術というのか…
ああやっていろんな人の視点でものを考えられるっていうのはほんとうにすごいとおもう。
おもしろかった。

久々に本熱復活!
それから大好きな川上弘美さんの短編集「ハヅキさんのこと」
瀬戸内寂聴さんの「続・奇縁マンダラ」
私の大好きなお友達Kさんが「曾野綾子さん、いいわよ」
と言ってたのを思い出して曾野綾子さんのご本も。
この方はクリスチャンだということは知っていて、
小学生のときに勧められて読んだ本が子供にはあまりおもしろくなくって
(三浦綾子の名前で書かれたクリスチャンものだったとおもう)
それ以来読んだことがなかったのだけどすごくおもしろい。
題名が「善人はなぜまわりの人を不幸にするのか」!
クリスチャンって偽善者が多い、というわたしの思いこみをみごとにこわしてくれた。
あたまのすみっこのほうでなんとな~く感じていた違和感みたいなものを
言葉にしてぽん、と見せてくれてるかんじ。
大好きなKさんがなぜあんなに懐が深い魅力をもっているのか
その秘密をかいま見たような気がした。
そして今は真保裕一さんの「覇王の番人」を読み始めた。
図書館でぱらっとめくったときに、明智光秀という名前が。
明智光秀のお話だ~!と即借り。
歴史を別の見方で書いた小説には目がない。
明智光秀は大好きな武将。
また眠れない夜がきてもとうぶん大丈夫そう。

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