寒さボケでお知らせを忘れていました!
実は先週の木曜日から始まっていたグループ展。
秋にお世話になった運河のギャラリー平左衛門さんです。
平左衛門倶楽部、結成!www
こちらにゆかりのある作家、ということで
お声がけいただきました。
吉野誠さんというのは
流山出身の方で
まだ肖像写真にしか使われていなかったカメラで
日本で始めてこういった何気ない風景の写真
芸術写真を撮った方なのだそうです。
ギャラリーの正面はもちろん吉野誠さん。
昔のプリントの味わいはなんともいえません。
この写真のタイトル、「知られぬ花」によせて
華をテーマにいろんな分野の作家の作品が並んでおります。
隣に並んだ小さな作品は何年かぶりに筆をとったという作家さんの水彩画。
部屋の真ん中には蓮の中にまします仏様。
花芯はほんものの蓮の実が使われてます。
右から、徳島の作家さんの日本画
平左衛門さんに現れる妖精、森さんの写真
馬艶さんの水墨画
なんとも素敵な一輪挿し!
木版画は高齢の女性作家のもの。
暖かな味わい・・・
薔薇の絵は後藤伸也さん。
お人形さんがお出迎え。
廊下の突き当たりには
印象的な大きな写真作品。
烏瓜が素敵に飾られてます!
このほかにも折鶴で作ったお花や
柿渋で加工したバッグなどいろいろな作品がありました。
全部載せきれないので
ぜひ、観にいってくださいね。
そしてわたしは水彩画を一枚出しました。
この「華」という書が出品されるのを知ってたので
それにあわせた作品を描きました。
隣に飾っていただけてとっても嬉しかったです。
カトラさん、もう観に来てくれました。
なのでお約束のコレ!
胡桃と無花果のケーキ&コーヒー!
うまうま♪
ちなみにランチはひよこまめのカレーと大根の煮物セットのどっちか。
う~!どっちにする?!
お庭ですが、梅がもうすぐ開きそうです。
見ごろにはちょっと早いかもですが
チェックしたいところ。
落ち椿は何度か描いたモチーフです。
この絵は2日がかりで描きましたが
その間の晩にめずらしく夢をみました。
横に長いテーブルがあり
友達と並んでパイプ椅子に座って焼かれるのを待っているのです。
焼かれる?
もう死んでしまったのか
死ぬのを待っているのか
そこはとても和やかで怖さも感じませんでした。
抹茶色のテーブルセンターが敷かれていたのが印象的。
私はまだ学生でした。
でもまわりの友達は学生時代の友人と今の友人とが混ざっているようでした。
私の右側から順番に立って出て行きます。
いよいよ迫ってきたころ
お皿に乗せられた片目が私の前に置かれました。
あれ?私目を取ったんだっけ?
怖さはみじんもなく淡々と眺めながら周りの人と談笑してました。
そして私が呼ばれたので周りの人に挨拶をして立ち上がりました。
何か大事なことを一言言わなくちゃ、とおもって
口から出た言葉は
「いちどでいいから就職したかったな」
でした。
あれ?私就職したことなかったっけ?あれ?あれ?
・・・と現実に引き戻され、目が覚めました。
こわっ!
なんて怖い夢だ。
とすっかり目が覚めてしまいましたが
夢のことを考えているうちに
亡くなった友達のことを思い出しました。
ムサビの日本画科は人数が少なくて
私の年は29人でしたが
もう2人も亡くなっています。
胃がんで亡くなったSちゃんは私よりよっぽど才能があったし
気持ちも優しくてとても誠実な人でした。
その当時、私は博物館のミュージアムショップで働いていて
身体を壊してたので今は無職だという彼女に
一緒にここで働かないかと勧めました。
でもまたそのあとに体調が悪くなってしまったので
それはあきらめました。
今考えるとあんなやせ方をしていたのに
なぜ気がつかなかったのでしょう。
元気になったら一緒に働けると思い込んでました。
もう一人は青天の霹靂でした。
編集でバリバリ働いてるとばかり思っていたのに
いきなりの訃報。
涙腺のがんで片目を摘出
それでも再発してしまって亡くなったということでした。
絵を描いてた人間が片目を失うことを選ぶなんて
どれだけの決意でしょう。
周りを気遣う思いやりのある人でした。
まだ美しいままに散ってしまった2人。
彼女らの気持ちに思いを馳せて続きを描きました。
華は美しいけれど
同時にどこか悲しい。
終わりがあるからこそ美しいのを
どこかで感じさせるからなのだろうね。
私、木下美香についてはこちらにいろいろ!
よろしくね♪