野に咲く


奥日光のスケッチ、これでさいご。
ノアザミがたくさん咲いていた。
多分ノアザミ。
というのもちょっとちがった感じのも咲いていて調べてみたけれど
種類が多すぎてわからなかったのだ。
総苞の部分がべたつく、とかで見分けたりするみたいなんだけど
さわってこなかった・・・
写真と見比べるかぎりノアザミでしょう。

マルハナバチと思われる
もふもふしたまるっこい蜂が何度も訪れる。
葉っぱのうらに隠れている蜘蛛の餌にはちょっと大きすぎるらしく
手をだそうとはしない。

このごろはあまりに暑いのでスケッチに出かけず
仕事とプール以外は閉じこもっていろいろ製作している。
秋に代官山の小さなギャラリーで個展を開こうと計画中。
恵比寿のきのこフレンチ、マッシュルームの近く♪
きのこ中心にしようかと。(笑)

ところで柏に行くことがありましたら
2番街商店街のアーケードを見上げてくださいまし。
いしど画材さんのフラッグにわたくしの絵を使っていただきました。
そう、わたしにとって絵は感動の表現であり
愛であり、感謝であり、祈りであります。

さて、明日は月に一度の絵手紙教室
いつもは2週目の日曜なんだけれど
お盆なので前倒し。
また皆さんの絵に出会えるのが楽しみ♪

ノアザミ(野薊)
学名: Cirsium japonicum
科名:キク科アザミ属
開花期:5-8月
分布:日本の本州、四国、九州の草原や河川敷に見られ、アジア大陸にも変種が分布する。

根生葉は花期にも残り羽状に中裂する。
茎葉の基部は茎を抱き、鋭い棘が多い。
頭花は紅紫色で直径4~5cmあり、枝先に上向きにつく。
まれに花が白色のものもある。

花言葉:「権利」「私をもっと知って下さい」

林の中で


奥日光のスケッチがまだ残ってるよ~♪
こちらは赤沼車庫の近くの林の中
倒木の上に咲くヤマオダマキ。
行った方はご存知だとおもうけれど
あの辺の林は地面がミヤコザサで覆われていて
ほかの植物の入る隙がない。
道路ギリギリの笹の切れ間にいろんなお花が
ぎゅっと集まって咲いているかんじ。
けれど倒木の上はまだ笹に侵食されておらず
こんな立派なオダマキが舞台女優のように
伸びやかに茎葉を広げ
美しいお花を咲かせていた。

右の葉っぱはウツギかな?
足元には苺のような葉っぱがあった。

じつはこれを見つけたのは雨が降った中日。
夕方に見つけたので時間的にギリギリだったところへ
また雨が降り始めたので仕方なくあきらめた。

翌朝は快晴だったのだけれど
なんといちばん真ん中辺の美しかったお花が
2輪とも散ってしまっており
前日に比べて全体がなんとも地味な姿になってしまっていた。
なんとか続きを描きあげたのだけれど
たぶんこの日にここを通りがかっても
この株を描こうとは思わなかっただろう。
1日で全く姿が変わってしまう、それが自然のお花。
先日のクルマユリもたまたまいちばん美しい日に出会えたから描けたけれど
1日ちがっていたらずいぶんちがったことだろう。
ラッキーだったなあと感謝。

固めのつぼみだったウバユリは残念だったなあ・・・

ヤマオダマキ(山苧環)
学名:Aquilegia buergeriana
科名:キンポウゲ科オダマキ属
開花期:6-8月
分布:北海道、本州、四国、九州に分布し、温帯から亜寒帯の山地の道ばたの草地や林縁に生育する。

苧環(おだまき)とは、昔、カラムシ(苧)やアサ(麻)などの繊維を巻いた管のことで
距が伸びた花のようすが似ているためつけられた。

花言葉:協調性

あらためて・・・


我が家のお庭ではこのお花がまっさかり。
真夏のお庭を彩ってくれる。

ある生徒さんとゆっくりお話しする機会があった。

わたしはひ弱ながらも健康なからだをもち
家族も子供のころからずっと今の仕事を支えてくれている。
そうして恵まれた環境で培った技術を
全力でシェアしていこうと思った。
まだまだ未熟なのでこれからもずっと技術も感性も磨き続けなくてはいけないし
それを伝えることにももう少し工夫をこらしたいと思います。

サルビア・ガラニチカ
学名:Salvia guaranitica
科名:シソ科アキギリ属
開花期:4月-11月
原産地:南米
別名:メドーセージ

ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチンなど南米に広く分布するサルビアの仲間。
日本では、本来サルビア・プラテンシスを指す「メドーセージ」の名で流通していることが多いが
これは日本にサルビア・ガラニチカが輸入され始めた頃に
流通業者が間違って名づけてしまったためと言われている。

花言葉:家庭的、普遍愛

ジュリア・マーガレット・キャメロン展


キノコナイトでとよたキノ子さんにいただいた立派なひまわり。
帰りの電車が意外と混んでいたので人に花粉をつけてしまいそうでひやひや。
捨てないといけないかも、と一瞬思ったけれど
可愛いからもったいなくてできない。
Tシャツ販売用の袋を持っていたことを思い出して
しおしおになったひまわりを
しゅっとつっこんで持って帰ってきた。
帰ってから水切りをして一晩置いたらみごと復活!
美しい姿を見せてくれた。
捨てなくてほんとによかった!

先週ジュリア・マーガレット・キャメロン展のブロガー内覧会に参加してきた。
実は彼女のことはなにも知らなかった。
ポスターが素敵だったので観たいなとは思っていたのだけれど。

デジカメにはない美しい質感。
絵画を描くように撮られた写真には
物語性ももりこまれており
写真展というよりは
カメラを使った絵画展といった趣。
宗教画の実写版のような写真群は
観ていてとてもふしぎな気持ちになる。

今回はこのイベントの日のみ特別に写真を撮ることを許可していただいてるんだけど
1点撮りは不可なのでちょっと見づらいのはご容赦くださいませ。

ちなみに普段も写真OKの部屋があります!

聖書の中の登場人物をイメージして撮られた作品。

彼女が写真を撮り始めたのは48歳のとき。
妹から写真機をプレゼントされたのがきっかけ。
当時は写真機が発明されてから約20年。
庶民にいきわたったわけではなく
彼女が上流階級の婦人だったから触れられたのでしょう。
けれどお金持ちのご夫人の趣味、というには
当時のカメラを扱うのはとても大変。
コロディオン湿板方式という技法で
ネガは大きなガラスの板。
(彼女の最初のカメラは30.5cm×25.2cm、2台めは38×30.5cmの板が入る大きさだった)
今の写真サイズよりずっと大きいそのガラス板が入る大きさのカメラ。
木製のその重いカメラはもちろん手で持ってぱしゃっと撮るわけにはいかない。
スタンドで固定して撮影。
シャッターもないのでキャップの開閉でシャッターを切る。
前述のガラスの板を炭酸ソーダ等を用いて磨き
コロディオン水溶液を中央に注いで全体に回しガラスを覆い
暗室で硝酸銀水溶液に浸して感光性を与える。
ホルダーに入れたこのガラス板をカメラにセットして撮影。
ISOは0.1~1で銀の状態で変わるそうだ。
今のカメラは100~1500だからものすごい低さ!
彼女の場合は露光時間をほかの写真家よりもさらに長めにとっていたそうで
モデルさんは動いてはいけない。
撮影したそのネガはまだ湿っているうちに暗室に戻してピロガロールに浸して現像する。
ネガ像の現れたガラス板を水洗して残った銀をとりのぞき
シアン化カリウムまたはチオ硝酸ナトリウムの水溶液に浸して定着させて水洗し
ワニスをぬって保護する。
なので暗室をカメラのすぐそばにセットしなくてはならない。
撮影用のセットをしつらえ
テント式の暗室を用意し
重いカメラを持ち歩く。
小柄な彼女には相当な重労働だったことでしょう。

日本の傘を持ったこどもたち。

彼女は独学で写真技術を身につけ
自ら博物館に作品を売り込み
記録媒体にすぎなかった写真を
芸術の次元にひきあげたフロンティア。
生気あふれる人物像
巨匠の表現に倣った表現を追求し
わざとピントをずらしたり
薬品のむらによる揺らぎをそのまま作品の一部とみなしたり
ネガに傷をつけるという大胆な表現も試みた。

ポスターになっている美しい作品。

これだけ斬新でしかも女性
たたかれないわけがない。
バッシングはかなりひどかったようだけれど
彼女は全然負けなかった。
そこがほんとうにすごいとおもう。
ずっと自分の表現を高めていった。

この作品なんか、ぞくっとするほど美しい。
墓場の天使という題がついていた。
キリストがよみがえったときにいた天使がモチーフだという。

彼女のたくましさ。
ダーウィンなど有名人の肖像も撮っている。
内面や知性までにじみ出てくるような
素晴らしい写真。

たしかにお金がかかることだから
いくらお金持ちだからといっても
稼がねばね。

とても印象的だった写真。
どこかうつろな目のこの女性はキャメロンの名づけ子だそうで
24歳で夫を亡くして寡婦になってしまったという。
彼女の結婚前の写真も展示してあるのだけれど
そちらはきりりとレンズを見つめ返す強い瞳が印象的だった。

家族をモデルにした写真。
絵画的要素がかなり多い。

最後のほうの部屋には同時代のカメラマンたちの作品や
彼女の影響をうけた人たちの作品が展示されててそれも興味深い。
点数も多いしついつい足を止めてしまうので
最低2時間は確保して観にいってくださいね~。

ジュリア・マーガレット・キャメロン展
2016年7月2日(土)~9月19日(月・祝)三菱一号館美術館

開館時間 10:00~18:00(金曜、第2水曜、会期最終週平日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜休館(但し、祝日の場合と9月12日は開館)
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)

ヒマワリ(向日葵)

学名:Helianthus annuus
科名:キク科
別名:ニチリンソウ(日輪草)、ヒグルマ(日車)、向日葵を音読みしてヒュウガアオイ
開花時期:7月-8月
原産地:北アメリカ

和名の由来は、太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回るといわれたことから。
ただしこの動きは生長に伴うものであるため、実際に太陽を追って動くのは生長が盛んな若い時期だけである。
ヒマワリの原産地は北アメリカ大陸西部であると考えられている。
既に紀元前からインディアンの食用作物として重要な位置を占めていた。
1510年、スペイン人がヒマワリの種を持ち帰り、マドリード植物園で栽培を開始した。
日本には17世紀に伝来している。

花言葉:「あこがれ」 「私の目はあなただけを見つめる」「崇拝」「熱愛」「光輝」「愛慕」「いつわりの富」「にせ金貨」
 

雨上がり


ちょっと前の日光のスケッチ。
中日は予報に反してあいにくの雨。
午前中はのんびりとすごし、午後になってやんできたのでスケッチに。

熊がでるあたりまでいかなくっても
むしろそこまで行かないほうがたくさん咲いていたクルマユリ。
じつはこの旅で初めて見たお花。
なんとも可憐で
緑の中でひときわ美しかった。


ときおり雨がぱらつくので
ちょっと湿ったかんじ。

そして見事に晴れた翌日、赤沼車庫で見つけたクルマユリ。
前日のものよりはボリュームがないけれど
十分可憐で美しい。

点々と赤いそばかすは蜜腺らしく
黒っぽい蛾のような昆虫が
花の一部であるかのようにびっしりととまっていた。
スケッチしようと
近くに陣取ると1~2匹の気の強いやつ以外は
みんなどこかへいってしまった。

クルマユリ(車百合)

学名:Lilium medeoloides A. Gray
科名:ユリ
開花期:7~9月
分布:中国、朝鮮半島、サハリン、カムチャッカ半島、千島列島、日本に分布。
   日本では北海道や本州の中部以北と大台ヶ原山と四国の剣山の高山帯から亜高山帯の草原に分布。
生育地:亜高山から高山の草地

和名は、茎に輪生する葉を車輪の輻(や)にたとえたことに由来する。
鱗茎は可食で、アイヌ料理では調理して食される。

花言葉:多才な人

いしどアートスクール絵画展


お花屋さんでもひときわ目立つグロリオサ。
球根を植えて2年くらいは咲いたのだけれど
湿気に弱いのか腐らせてしまった。
アフリカとかのお花なのかな?

こちらはお花屋さんで購入したもの。

昨日から始まったいしどアートスクール絵画展
今年から新しい市民ギャラリーで!
1年間のみなさんの研鑽のたまもの。
年々上達されて絵手紙のことばにほろっと泣きそうになったり
誇らしいきもちになったり。

なんだか嬉しくってぐるぐる何度も観て
いちどいしどさんに行ってまた戻って観たりして。

生徒さんがこれだけ上達してるので講師もうかうかしていられない。
わたくしも渾身の薔薇と牡丹を。

森岡先生の抽象画も大好きですが
ギャラリーの個展ではめったに観られない人物画が観られるのはレア!
同じく東口のカフェカルディーで個展開催中。
こちらもぜひ!

憧れの長縄先生。
独特の味わいの人々は体温や話し声まで伝わってきます。
同時開催中のいしどギャラリーでの個展はほんとに楽しくって
ついつい長居してしまった。
市民ギャラリーから徒歩3分なのでぜひぜひ!

藤島先生の重厚な日本画。
丁寧なお仕事をされていて、しっかりした技術に裏打ちされた柔らかな表現。

おとなりは雅印の柳澤先生。
2度ほど習いに行ったけれどまだまだ自分ではうまく彫れず・・・><
またいこっと。

そして絵手紙の生徒さん作品。
「絵手紙」といってもいっときはやったような
よろよろの墨線に顔彩で彩色、といったもんじゃありませんよ。

もちろん墨線を使ってもよし、墨線なしでもよし
紙も和紙だけではなく水彩紙や色つきのハガキ
書道の料紙を使ったりもします。
最近はほとんど水彩画教室・・・(笑)

引きで撮っているのでちゃんと写っていないのが残念。


花やきのこ、植物たちの生命力、伝わります。

いつも難しいといわれながらも
実物を見て描くことを強制。(笑)

最初は形が取れなくてもだんだんできるようになってきます。

お孫ちゃんへのメッセージ。
命こそ宝。
ほろっときちゃった。


なんておいしそうな野菜。

かりっと歯ざわりや香りまで伝わってきます。

掛け軸風に仕立てても素敵。
半夏生のころから梅を漬けるんだって。

ここからは水彩画教室の生徒さん。

新人さんなのだけれどすばらしい描写力!
ワイングラスに入った梅がまた素敵。


日本画のような重厚感。
いろんな画材に果敢にトライしていく彼女。
近くで見るといろいろ使っているのがわかる。
独特の雰囲気があります。

独特、といえば彼の作品。
目が覚めるような美しい色使い。
いつも仕上がりが楽しみなのです。

いつも受付だけ参加、というつつましい彼女。
今回は強引に出してもらった。
昔油絵をやっていたそうでその名残がみられる。
こんなこといったら怒られるかもだけど
ゆがみがなんだかいい味。
きちんと描ける人にはないよさがある。
パンの質感もよいね。


番外編で絵手紙教室にいらしているんだけど
個展もこなす実力派。
もちろんお教えすることなどなにもなく、
一緒に楽しく描かせていただいてます。
細かなタッチだ~。


こちらの方も絵手紙教室にいらしてるんだけれど
日本画もやり、このようなデッサンもなさいます。

お嬢さんが絵描きさん。
ほんと、いろんな方がいらっしゃいますなあ。

いしどアートスクール絵画展は柏市民ギャラリーにて
7/23~30(土)10:00~19:00

グロリオサ

学名:Gloriosa
科名:ユリ(イヌサフラン)科
別名:キツネユリ
開花時期:7月-8月
原産地:アフリカ 熱帯アジア

アフリカ、熱帯アジアに5種が分布するつる性植物。
グロリオサの名前はギリシア語のグロリオサス(栄光ある・名誉ある)に由来。
和名のキツネユリは花姿をキツネに見立てたもの。
グロリオサの球根にはコルヒチンという毒性の強い成分が含まれており、
誤って口にしてしまうと中毒を起こす。

花言葉:「栄光」「勇敢」 

奥日光にて


南紀白浜の旅のスケッチがやっとアップし終わったとこではありますが
先週、奥日光にも行ってきましたのでそのスケッチを。
去年、熊に追いかけられて以来
なんとなく遠ざかっていた日光。
それでなくても今年は熊と遭遇する人が多いというし。
でもやっぱり一度は行きたいんだよね~。

もうクリンソウも終わっている時期だったので低公害バスも空いていた。
春の花は終わっていたけれどじつは夏の草花が美しく
バスに乗って奥にいかなくても
戦場ヶ原や赤沼車庫付近で十分スケッチできた。
初日はとりあえずバスに乗っちゃったけど。

こういう立ち枯れた木が魅力的。
The奥日光! ってかんじ。
今年はさすがに熊鈴を買って
スケッチ中は帽子の紐にくくりつけて
頭を動かすたびに鳴るようにしてスケッチした。

子熊の声がした。
沢の音で鈴の音もかき消されてしまうみたい。
子熊を一頭連れたお母さん熊が歩いている。
でも用心しているので
近づきすぎてはいない。
向こうもこちらに気がつくと足早に去っていく。

猿の集団も通り過ぎてゆく。

いつもは自然の中に溶け込みたいと思っているけれど
今回は存在をアピールしつつ。

それにしても熊、増えてるのかな?
昔は見たいと思ってもなかなか見られなかったのにね。

 

旅の顛末。


南紀白浜シイノトモシビタケを見る旅はけっこう強行軍。
新宿より西はわたしにとって「遠く」なので
関西ははるかかなた。
よく行ったもんだ。

こちらは泊まったコテージ近くの川。
みんなが起きてくる前にちょこっとスケッチ。

こちらは憧れの熊野古道。
ちょっと上ったら息が切れてしまった。

やっぱり画材を背負って登るって
かなりきつい。。。

そして帰りも試練は続くのであった。

南紀白浜から三重に電車で行く人たちとまず別れた。
わたしはその日のうちに大阪から夜行バスで帰る予定だったので
まだ白浜に残る人と別れ
ひとり長距離バスで大阪へ。
土地勘がまるでなかったので実際行くまでよくわからなかったのだけれど
京都と大阪は意外と距離があり
南紀白浜はかなり遠いことにやっと気がついた。
出発前の予定では
今回南紀白浜に残った人が
「大阪まで送ってくよ~。FB友達のIさんと食事でもしよう!」
なんて言ってたので
Iさんにも声をかけてお土産まで用意して出かけたのだけれど
よく調べたら大阪まで3時間くらいかかる・・・?
これは無理だ!
ということになり、一人でバスで行くことになった。
Iさんはちょうど大阪にいて親切にも
夜行バス乗り場まで連れて行ってくださるというので一安心。
ところが途中渋滞して
大阪に着くのがぎりぎり!!
Iさんがいなかったら方向音痴な上に土地勘のない私は
きっと夜行バス乗り場に間に合わなかっただろう。
大荷物を半分以上持ってもらって
スタスタ早足で行ってふ~~間に合った!
FB上ではやりとりのあるIさんだけれど
実際にお会いするのは3回目。
ほんとうにたすかりました・・・

・・・と、ここで終わればよかったんだけれど
バスに乗ろうとしたら名簿に私の名前がない。
運転手さんが「チケットある?」と聞くので
プリントアウトしたインターネットの申し込み完了メールをみせたら
「う~ん、これ明日だね。」

・・・は?

そう、夜行バスなので出発日と到着日がちがう。
到着日を出発日と勘違いして買ってしまっていたのだった。

所持金は3000円ほど。
南紀白浜にもどろうか
それとも兵庫のMちゃんとこに泊めてもらおうか
でも明日朝に東京で約束があるし・・・
一瞬ぐるぐる。

運転手さんは
幸い空きがあるので5500円のチケットを現金で買えば乗れるという。
「カ、カードは使えないですか?」
「使えないんだ~。」

どうしよう・・・

そこに異常を察したIさんが来て
事情を話すと2500円、出してくれた。

後光が射して見えたよ~~。
ほんと、ありがとうございました!!

そんなこんなで
文無しになりながらも無事に帰りましたとさ。

光ってます!


先日の南紀白浜行きで見ることができたシイノトモシビタケ。
もちろん真っ暗でなければ光って見えないので
スケッチはできない。
というわけで初めて三脚を使って撮影した。
(露光時間を長くしなくては撮れないので必要なのね~。)
明るいところではこのように
なかなかに地味なつつましいきのこさんなのですが・・・

おお!ランプのようではないですか!
もうすこし寄ってみましょう。

大きくなったきのこよりも小さいものの方が発光しているよう。
前の記事でも触れたけれど
実際はほのかな白っぽい光なのに
写真に撮るとなぜか緑色になってしまう。
なぜなんだろう?

木のうろの中にもちいさなものがたくさん並んでいた。

これはますますランプっぽい♪

やっぱり写真はまだまだ修行が必要だなあ。。。
幻想的でほんとうに素敵だった。
この感動は作品にせねば気がすまない!
というわけで
取り急ぎ、7月17日に「キノコナイト」という
きのこ好きの集まるイベントがあったので
それに向けてTシャツにプリント。

きのこと月に使用した白っぽいインクは蓄光性のもの。
暗がりでほんもののシイノトモシビタケのように光る。

おかげさまでほぼ完売!
シイノトモシビタケの感動はシェアされたのでした。

木版画にもしたいなあ・・・
日本画ならどんな表現が可能かなあ・・・

シイノトモシビタケ(椎の灯火茸)

学名:Mycena lux-coeli
科名:ハラタケ目ラッシタケ科クヌギタケ属
環境:スダジイの朽ちた幹に発生することが多いが、奄美大島から移植されたシマサルスベリの幹に発生した例もある
分布:1950年に伊豆諸島の八丈島で羽根田弥太により発見され、E・J・H・コーナーにより新種記載された。
ながらく八丈島の特産種と考えられていたが
 2004年現在では、三宅島・三重・和歌山・兵庫・大分・宮崎・鹿児島(奄美大島・屋久島・徳之島)
 ・大分および沖縄の各県からも記録がある。
 2015年4月末日の時点では日本特産種であるとされ、日本以外の国からは発見例がない。

ライバル出現!


蓮が咲き、山百合が咲くころ
森のきのこもたくさん顔をだす。
毎年楽しみにしている
とっても目立つ鮮やかな黄色のおおきなきのこ
アカヤマドリタケ。


これはまだ傘がひらくまえ。
マイクのようなかわいいお姿。
手前のぽちぽちのきのこちゃんは
イボテングタケとおもわれる。

ひらいたころに、また描こうと
数日後にやってきたら見事に美しく開いていた。
なかなかこんなきれいなのにはお目にかかれない。
こちらのヤマドリタケモドキでウォーミングアップしてから描こう。

これもずんぐりとしたボディーがかわいいきのこ。
和製ポルチーニ。
ちびっ子のフォルムのキュートなこと!

さて本丸、アカヤマさんにいこうかと思ったら
あら・・・?ない・・・?

その近くにあったアカヤマドリも老菌1個をのこして
すべて持ち去られていたのだった。

油断した~~~
そういえば去年からアカヤマドリが出たのを確認して
育つのを待って描こうとするといなくなってたんだった。
きっと熱烈なファンがいるにちがいない。

けどね、1本あればけっこうな量をたべられる大きなきのこなので
お願いしたらあの美菌の1本くらいは残してもらえたかもね。
返す返すも残念無念。

ちなみに翌週はこの子達も連れ去られたもよう。
おいしかったかな?

アカヤマドリ

学名:Leccinum extremiorientale
科名:ヤマイグチ科
季節:夏~秋
環境:ブナ科の広葉樹と針葉樹の混生林や雑木林に発生。

とても大きく成長するキノコで、カサの直径は30cmほどになるものも。
カサの色は黄褐色~橙褐色。
幼菌時はボソボソしたデコボコの表面をしており
成長すると全体にひび割れが出てくる。
ひび割れの部分からはアカヤマドリの淡い黄白色をした肉が見える。

パスタに混ぜたり、リゾットに入れたりすると美味しく食べる事ができる。
しかし、虫がつきやすいキノコなのでその点には注意が必要。

ヤマドリタケモドキ

学名:Boletus reticulatus
科名:イグチ科
季節:夏~秋
環境:ブナ科の広葉樹の林の中やマツなどの針葉樹との混生林の地上に発生。

カサの直径が10cm以上にもなる大きめのキノコで
表面の色は幼菌時は暗めの褐色をしており
成長すると黄褐色またはややオリーブ色を帯びた褐色。
カサの形は幼い時は半球形で成長するとやや丸みを保ったまま平らに開いていく。
また、大変、肉厚のキノコで湿気が多い場所では表面にヌメリが出ます。

乾燥したものは風味が強くて味わい深く、パスタなどに混ぜると美味しく食べる事ができる。
また、ヤマドリタケモドキは西洋料理で調理されている
「ポルチーニ」と呼ばれる高級キノコによく似た種である為
日本のレストランでも高く評価されている。