熊楠記念館のある小高い丘にたくさん咲いていた南国調のお花。
なんだっけ??
たくさん咲いてはいたのだけれど
ほわほわとした白い虫にいっぱいにたかられていて
一瞬こういう茎なのかと思うような様子なのがほとんど。
きれいなのを見つけてちょこっとスケッチ。
今回の旅の目的は
シイノトモシビタケという光るきのこを見ること。
地元の博物館の方がご案内下さるということで
夕方に子供も含めてたくさんの人々があつまった。
きのこ好きだけではなく
カメラが趣味の方も多かったようだ。
光るきのこといえば
ツキヨタケは何度か見たことがあったのだけれど
言われてみればほんのり明るい・・・?くらいの光り方。
シイノトモシビタケはもっと光るという。
日が沈む直前、湿気でむっとする森に入っていった。
教えてもらったきのこは
名前のとおり椎の倒木にひょろりと生えていた。
艶のないクヌギタケ、と言った風情の
インパクトのない地味なきのこだ。
ところが日が落ちてあたりが暗くなると
ほわんと光りだした。
この世のものとは思えない
作り物のような
ちいさなランプのような
神秘の光。
妖精がまわりで踊っていそうである。
正確に言うと昼間も光っているのだけれど
周りが明るすぎて光って見えない、ということらしい。
蛍と同じ成分で光っているらしいのだけれど
何のためなのかは謎。
それにしても
期待以上の光り方!
真っ暗になるにつれ
光をたどってきのこを探せるくらい目立つようになっていった。
大げさではなくあかりとして使えそうな明るさ。
手をかざすと反射して手もほんのり明るくみえる。
けれどほの白い神秘的な光は
カメラを通すととなぜか黄緑色の蛍光色のように写ってしまう。
スマホのカメラには全く写らない。
光ってない時の姿はこんな。
光った姿の写真は
画材を含めた荷物があまりに重たく
カメラまで持って帰れず
車で帰ってくる人の車に預けてきてしまったので
今手元にない。
Oセンセイ、まだ帰ってこないな~。
たぶんうまく撮れてたと思うので
しばしおまちくださいませ。
ゲットウ(月桃)
学名:Alpinia zerumbet
科名:ショウガ科ハナミョウガ属(アルピニア属)
開花時期:5月-6月
分布:熱帯から亜熱帯アジアに分布し、日本では沖縄県から九州南部に分布。
葉から取った油が甘い香を放つので、アロマオイルや香料として使用する。
虫よけの効果もある。
種子は乾燥させ、主に健胃、整腸の効果を持つ薬として使用。
または茶として飲用する。
名前は台湾での現地名で、漢名の月桃の読みから。
また、花のつぼみが桃のような形をしていることから「月桃」と名づけられた。
荷をくくるのに使うことから大東島や八丈島ではソウカ、小笠原ではハナソウカとも呼ばれる。
花言葉:爽やかな愛
シイノトモシビタケ(椎の灯火茸)
学名:Mycena lux-coeli
科名:ハラタケ目ラッシタケ科クヌギタケ属
環境:スダジイの朽ちた幹に発生することが多いが、奄美大島から移植されたシマサルスベリの幹に発生した例もある
分布:1950年に伊豆諸島の八丈島で羽根田弥太により発見され、E・J・H・コーナーにより新種記載された。
ながらく八丈島の特産種と考えられていたが
2004年現在では、三宅島・三重・和歌山・兵庫・大分・宮崎・鹿児島(奄美大島・屋久島・徳之島)
・大分および沖縄の各県からも記録がある。
2015年4月末日の時点では日本特産種であるとされ、日本以外の国からは発見例がない。