江戸川台の和風ダイニング わっ嘉さんにて

個展でわたわたしててずっと夏のままだった和風ダイニングわっ嘉さんの絵。

先日冬にしてきました!

船着き場 F10

冬の海は青い!

弁慶七戻り F4

そうそう!筑波山のあの名所ですよー。

節分草 SM

今年はもう芽がでてきました💦

房総の水仙 F6

もう咲いてるかな。今年も描きたいなぁ。

クリスマスローズと木瓜 F4

お庭の早春♪

ふくれみかん F8

先日あげた動画のやつです。

全部実物をみて描いたスケッチです。

スケッチは作品よりどうしても粗くなりますが、その分勢いはあります。

スケッチを展示することはあまりありませんので、ぜひみてみてくださいね!

https://www.wakka.space/

最近はお弁当が多いらしく、お食事は予約してから行かれたほうがよさそうです♪

エビヅルを描く

9月にいただいて描いたエビヅルちゃん。
ヤマブドウのちびっこバージョン。
ヤマブドウはもちろんとても素敵なんだけど、エビヅルもなかなか味わいあります。

エビヅル 水彩スケッチ36×51cm


毒をもつ

トリカブトって有名な毒草。
でもその花の美しさには目を見張る。

今年は夏が暑すぎたのか
かなり晩秋になって咲き始め、寒さに凍えた花びらがすぐにしおしおとなってしまった。

トリカブト 水彩スケッチF4 ウォーターフォード水彩紙

紫色の花は紫の絵具を使わないことが多い。
絵具の紫は暗く沈むことが多い。
なのでウルトラマリンなと、紫よりの青とオペラを混ぜて作る。
使う青はその花の色による。濁った感じの紫なのか目が覚めるような紫なのか。
どの青を使ったらどんな感じの紫になるのかいろいろ試してみる。
混ぜる赤のほうも、私はオペラが多いけれど、マゼンダのほうがしっくりくることもあるし、こっくりした臙脂みたいな色のほうがぴったりくることもある。
紫の絵具はどっちかというと混色に使うことが多い。
葉っぱの影色だったりピンクの花の影色だったり。
このトリカブトの青紫はウルトラマリンと少量のオペラを混色したものをベースに使っている。そのほかの青もちらほら。
あと、葉っぱの色も暗い青とトランスペアレントイエローを混ぜて作ったものがベース。
緑色はアクセントにちょこっと使う。

実りの秋

もう晩秋ですね。
朝晩は寒いし紅葉もだいぶ終わってきました。
今年描いた実ものでも見ていただきましょうか。

ビナンカズラ B5ブレダン紙

正式な和名(標準和名)はサネカズラ(実葛)。
その昔、枝をつぶすか樹皮を剥いで水に浸してねばねばした液を出し、それを整髪に用いたのでビナンカズラ(美男葛)の名前があるのだそう。
ちょっとどっきりするようなインパクトのある実ですね~。

科名:マツブサ科
学名:Kadsura japonica
別名:サネカズラ
原産地:日本 朝鮮半島南部 中国 台湾
つる長:3m-5m
開花期:7月-8月 / 10月-12月

ノササゲ B5ブレダン紙

これ、好きなんですよね。
紫色のさやがなんとも可愛い♪
もっと熟すとさやがはじけてくるくると躍動的になります。

科名:マメ科
学名:Dumasia truncata Sieb. et Zucc.
別名:キツネササゲ
原産地:日本 朝鮮、中国
つる長:1~3m
開花期:8~9月 
山帰来 B5ブレダン紙

こちらはとある低山の頂上で見つけてスケッチしたのですが、2週間後くらいに行ったらもう一粒も残っていませんでした。
おいしいのかな。。。小鳥がきっと食べちゃったんでしょう。
お花屋さんで今の時期、クリスマスの飾り用として売られてますが、玄関にかけておいたら小鳥に食べられちゃった、という話を聞いたことがあります。

科名:サルトリイバラ科
学名:Smilax china
別名:ガンタチイバラカラタチイバラカカラ、カメイバラ、コバンノキ、サンキライ
原産地:日本 朝鮮、中国
つる長:70cm~数メートル
開花期:4 – 7月 

個展終了しました

去る10月26日、2年ぶりの個展が無事終了いたしました。
ご来場くださった皆様、応援してくださった皆様に心から感謝いたします。

初日の閉店前に撮った会場の様子です。

デパートでの開催ですので、販売済みのものはお持ち帰りいただくか配送になります。
なので作品が入れ替わっちゃうんですよね。
後半にいらした方は雰囲気が違うって思われるかも。
今回は開催前から決まったものも何点かありましたので、次回お目当てがある方は早めにいらして下さいね~。

コロナでなかなか会えなかった方々、何年かぶりの学生時代の友達や過去の職場の同僚や上司の方々、教室の元生徒さんなどやっぱりお会いできると嬉しいですね。
今回はSNSで見つけて来てくださった初対面の方も多く、ネットを通じて、私が出会った美しい世界を共有できるってなんてすごいことなんだろうと思いました。
足をお運びくださった皆様には改めて感謝いたします。

カレンダーのお問い合わせもいただきましたので次回また改めてご案内いたします。
仕事遅くて、すみません!
明日にはネット販売開始予定!よろしくお願いいたします♪

黄色い花の影色のお話

土曜日の朝、チコちゃんに叱られる!見ていたら
「血管はなぜ青いの?」あれ?みどりだっけ?まあ、そんな質問だった。
答えは本当は灰色で目の錯覚ということだった。
見ていた方はご存じでしょうけれど、肌色の中にグレーがあると緑色に見えるのだと
いろんな例を出して説明をしていた。
目の錯覚って本当に不思議で色は違って見えるし大きさも間違えるし、みんなどこかで見たことのあるような例だったんだけれどいつも騙される。
でも実はこの目の錯覚を駆使してみんなを騙しているのが絵描きなんだよね。


芸術とは最も美しい嘘のことである
byドビュッシー(多分)

黄色い花の影は何色で描いたらいいですか?
とよく聞かれるけれど、これはその花の黄色の色合いにもよるし光線の具合にもよるしその絵の背景の色にもよる。
私は、の話になるけれど一つ言えるのはグレーはまず使わない。
影色の優等生、ペインズグレーも黄色には向かないんだよね。
実際はグレーに見えることもあると思う。
でも黄色にグレーを使うと汚く見える。(狙って汚すならアリだけど)

祝福 F6

こちらの福寿草の花びらの影色はクロームイエロー(温かみの強い黄色)とトランスペアレントオレンジと何種類かの紫を使っている。場所によっては明るめのグリーン系も。
いちばん暗くてグレーっぽく見せたいところは紫。
これも目の錯覚で反対色を持ってくることでグレーに見えるんだよね。
この絵はちょっと独特の表現してるけれど、普通のスケッチでも紫はよく使う。
といってもほんの少々ね。
さすがにま紫を持ってくるとバレるし。(笑)

輝(福寿草の咲く山)F10

こちらでも足元の福寿草の影はほぼ紫。
赤みのものと青っぽいものと3種類ほどをごく薄く使う。
トランスペアレントオレンジもなかなか良い仕事をしてくれる。

光を抱いて F8

これは紫、わかりやすいですよね。
下地に淡いブルーも入ってます。
あ、これ制作動画撮ってるんだった。そのうちアップします。

グレーを使ってはいけないということではないのですが、黄色をきれいに見せたいのであれば黄色に近い色をベースにして(オレンジや黄緑など)周りの色合いや好みに応じて紫とか渋めの赤とかをほんのりと入れるとよい感じかと思います。
グレーを使わずしてグレーに見せる!
とか緑を使わないで緑に見せる!
とかいろいろやってます。
狙ってやってるというわけではなくいろいろやってるうちにそこに落ち着いたっていうかんじですが・・・

さて、いよいよ個展も迫ってまいりました。
今日しれっと並べた3点も持っていきます。
ぜひ実物をご覧くださいね♪
よろしくお願いいたします。

木下美香絵画展
2021年10月20~26日
松屋銀座 7階 遊びのギャラリー


10月の個展に向けて

コロナの感染者がとめどなく上がってきてますが
10月20日~26日、銀座松屋さんの遊びのギャラリーで個展の予定です。
皆さんにぜひ来てほしいと強く言えない状況ですね・・・
でもこのコロナで遠出ができない皆さんの癒しになればと
身近な花々から遠く山登りをしないとみられない素朴だけど美しいお花までずらっとそろえる予定です。
秋なんだけれど、春のお花が多いかな。
とりあえずタンポポさん。

糸遊 水彩S30

春の陽炎、って題名にしようと思ったんだけど、調べたら陽炎ってもともと春の季語らしい。
てっきり夏だと・・・
だから春の陽炎って「頭痛が痛い」な二重に同じこと言ってる感があるわけですね。
でも陽炎ってのもなんだかしっくりこなくて調べたらありました!いい言葉が!
それが「糸遊」で陽炎と同じ意味なんだそうで。
言葉の響きも字も可愛らしくてたんぽぽにぴったり。

その糸遊シリーズ。

糸遊 水彩F4
糸遊 水彩15×15cm 
糸遊 水彩15×15cm

スケッチと作品はちがうので、その辺も見ていただけたら嬉しいです。
このブログにはどっちもあげるけど、数的には圧倒的にスケッチのほうが多いからね…。
そういうものなんです。
たくさんたくさんスケッチをしてそこから生み出すものなので
スケッチのほうがずっと多いんです。
特に私のような不器用なやつはいわしがたくさんたくさん卵を産んでいろんなものに食べられながらその一部だけが大人になるように、ほとんどのスケッチは押し入れで肥しになってるんです。
もっと成長率上げていきたいとは思ってるんですけどね。
魚は厳しいな・・・
せめてうさぎくらいには。

本の整理は人生の振り返り?

ここのところコロナで遠出もできず、暑すぎてスケッチにも行っていないので家で仕事をしていることが多い。
教室のある日以外はほとんど出かけない。
そこで居心地の良いアトリエを目指すべく、1日一か所1時間だけ片づけることにした。
昨日は気が重かったクローゼット。ここを超えたら後が楽になりそうなカオス。
洋服も少しは入っているのだけれど、本棚と使用頻度が低い画材、山登りグッズ、プールの用意一式、などなどいろいろ入っている。服は季節の入れ替えでそこそこ片付いているので本棚に手を出した。
とりあえず全部出す。
最近は新しく本を買っても読んだらすぐメルカリに出しちゃうし、電子書籍が便利すぎてそちらの割合も高いので新しい本は画集とお仕事で関わった本、友達や知り合いの関わった本や図鑑や雑誌や画集や写真集など。
ついでだから模様替え。
着物の入った小さなタンスを中に入れ、ふたつの本棚のうちの一つをクローゼットの外に出して厳選した好きな本をすぐ手に取れるようにしよう。
…てそんなこと始めたら大ごとになっちゃった。
そしてそれで押し出された使用頻度の低い画材もカオス・・・
昔、スケッチを水彩ではなくパステルでやってたこともあるのよね。
でもパステルは手が汚れすぎて、簡単に手が洗えない屋外ではなかなか不便で水彩に戻ったんだった。作品の保管も大変だしね。
私はファーバーカステルのセミハードが気に入っていてほぼそれしか使わなかったけれど柔らかいパステルに憧れがあってちょこちょこ買ってあまり使ってないのに汚れてたりする。www
比較的きれいなセットはパステル画をやりたいと言った生徒さんに差し上げたんだった。
今は亡きその方の柔らかな絵を思い出す。
あとアクリル絵の具ね。
予備校に通ってた頃、よくわからないまま買ってそこから画材屋さんに勤めながら興味惹かれるままに買い足しして結構な数になってる。
なんにでも描けるのでごくたま~に使うことあるけど、これは処分しようかな。
あと、かな書道を2年ほど習ったことがあって、その時そろえた料紙がでてきた!
できればもっと勉強したい。とても良い先生だったし、書いていて楽しかった。
いにしえの人々の使った文字からここまでの変化みたいなものも面白かったし
身につくと美術館で見る古文書もある程度読めるようになる。
でもね、あと何年生きる?
30年としてもその間にこれをしっかりやる時間って持てるかな?

というわけでパステル画とアクリル画、書道はあきらめることにした。

今のメインは水彩画、日本画。
木版画はまだやりたい気持ちがある。
でも崖っぷちかな(笑)2年後くらいにもう一度見直そう。

そして本なんだけど、一番古いのは高校生の時の修学旅行で買った北原白秋の復刻版の詩集。
わたしの高校では定期的に洋書の販売をしていて、そのとき絵本作家になりたかった私は美しい絵本を何冊か買っていて、それもまだ持っていた。
そして大学で学んだ美術解剖学の本、日本画画材についての本もあった。
仕事で関わったのは図鑑が多い。お花でお菓子を作ったり、3Dプリンターで出力した地衣類に着色したり(あれ?アクリル絵の具、役に立ってる!)顕微鏡で見た藻の絵を描いたり、お花の図鑑の挿絵でボタニカルアートしたり、きのこのシールのボタニカルっぽい絵も描いた。
最近だと、雑草図鑑のペン画。
あら~いろいろやってるわ~とすっかり忘れている自分に驚く。
小説で唯一残ってたのが北方健三さんの三国志と水滸伝!
吉川英治さんの三国志も面白かったんだけど、北方健三さんのはもっと生き生きとしていて、一般的に悪者扱いの呂布がとても魅力的だったりして、文庫本13巻+外伝まで何回も読んだんだった。もう15年以上前の話かな・・・。
最近読んだ小説なんて、手元にないから片っ端から忘れていく。
村上春樹さんの以外は。
読書ノートを作るべきかもしれない。
あと、ギターのコードブックが2冊ほど。
一時練習してたんだけど、きっともうやらないだろう。

そして過去のスケッチブックが山ほど。
毎日熱心にスケッチしていたころ(ブログももっとまめに更新してた!)のスケッチは自分で言うのもなんだけどよいね。
スポーツと一緒で毎日やるとそれだけ筋肉がつく。
今は毎日はやっていない。
だんだん何をやるにも時間がかかるようになってきて、スケッチよりも制作に時間をかけたくなってきている。
でもなんだか反省した。

片付けは結局1時間どころか1日かかってしまった。
これまでの人生を振り返ってもうできないことを切り捨ててなんだか疲れたけれど、残りの人生に向けてきりりと気持ちを引き締められた気がする。

今日の絵は20分スケッチの露草。
生徒さんからいただいた園芸種かな、花が大きい。

露草 水彩スケッチSM

セールで買った使っていないスケッチブックも結構出てきたので、作品としてではなく訓練としてのスケッチ、毎日ちょっとでもやっていこうと思います。

言ったわね?

ダリアの二番花と蝶

台風の影響で今日は風が吹き荒れ、強烈な日差しと大粒の雨とが代わる代わる来るような非常に不安定なお天気でした。
皆様のところは大丈夫でしたか?
うちはベランダの物干し竿が1本吹っ飛びましたので、慌てて他のを下ろしました。
洗濯物はかかっていなくて、落ちたのも誰もいない庭でしたので幸い何も被害ありませんでした。
ベランダでこの風の影響が大きいのは背高のっぽのダリアのヘラクレス様とふわふわと頼りなげなレンゲショウマちゃん。
この子達はさっさと室内にしまいました。

今日アップするのはこのヘラクレスの2番花です。

ヘラクレスと胡蝶 26×36cm 水彩画

1番花と比べて一回りほど小さいのですが、双子ちゃんでした。
写真ではちょっとわかりにくいのですが、金色の絵具を使ってるのできらきらします。
実際のこの花も光の具合で金色にも見える花びらをもちます。
そして、なぜここにツマグロヒョウモンがいるかというと、この日ちょうど羽化したんですよね~。

この蝶、関東の皆様も最近よく見かけると思うのですが、南のほうからどんどん勢力を伸ばしている外来種で、食草がスミレなのですが、パンジーやビオラの流通で全国に広がっているという説があります。黒と赤のツートンカラー、イガイガとしたなかなか毒々しい雰囲気の芋虫ですが毒はなくて手でつかんでも大丈夫。
そしてうちのベランダのスミレの葉っぱを旺盛な食欲で棒っきれにしちゃってますが、この美しい蝶々になるのがわかっているので、放っておいてます。
ある日、結構大きめのこの子がスミレから離れてうろうろしていたので捕まえて飼育ケースで蛹にし、羽化を待っていたのですが、ちょうどこの絵を描いていた時に美しい蝶となりました。
毎回なんだか感動します。
あの黒くてもっさりとした芋虫がこんなに軽やかな姿になり、飛び回るなんて。
蛹の中では何がおこっているのでしょう?
開けてみるわけにもいかないし・・・
蛹になる過程もなかなかすごいですよね。
初めて見たときは本当にびっくりしたのですが、いい感じにスタンバイして水分をピュッと出して、しばらくしたら芋虫の皮をプイって脱ぎ捨てるんですよ!

羽化の瞬間、タイムラプスで撮れたのでお見せしますね。
苦手な方はここまでで閉じちゃってね。

ツマグロヒョウモン羽化

出てきたら下にぶら下がると思って画角を取っていたら、上に行っちゃいましたねwww
あと、もう少し秒数を細かく設定すればよかった。
本当に一瞬なんですよね。
今、蛹が一つあるのでもう一度トライします。

こうするとね、まったく傷のない蝶々がゆっくり描けるんですよね。
羽が乾くまではじっとしていてくれますので。
まあ、それだけじゃなくて見てるのが好きなんですけどね。