野生!


そろそろしまいがけだけど梅雨どきといえばドクダミ!
雑草、としてはなかなかやっかいだけれど
お花は可憐。


うちには2年ほど前からちょっとめずらしい
斑いりのドクダミがある。
いただいて植えたのだけれど
なんとあまり増えない!
あんなに繁殖力旺盛なドクダミと
葉っぱの色がちょこっとちがうだけなのに!
植物界も謎が多いものだなあ。
そしていつでも描ける気安さに
ついつい描きそびれてしまったのであった。
斑いりは来年ね~!

ドクダミ(蕺草)
学名:Houttuynia cordata
科目:ドクダミ科ドクダミ属
別名:ドクダメ(毒溜め)ギョセイソウ(魚腥草)*腥の意味は「生臭い」
   ジゴクソバ(地獄蕎麦)古くは、之布岐(シブキ)
開花:5月~7月
分布:東アジア(日本では本州・四国・九州・琉球諸島)東南アジアなど

住宅周辺や道ばたなどに自生し、特に半日陰地を好む。
加熱することで臭気が和らぐことから、
日本では山菜として天ぷらなどにして賞味されることがある。
生薬として、開花期の地上部を乾燥させたものは
生薬名十薬(じゅうやく、重薬とも書く)とされ
日本薬局方にも収録されている。
ドクダミの名称は「毒矯み」(毒を抑える)から来ている。

花言葉:「白い追憶」「野生」

どくだみの花のにほひを思ふとき
  青みて迫る君がまなざし(桐の花) 北原白秋

しっとりと


いただきものの蛍袋。
うちのと品種は同じだと思うのだけれど
ずいぶん立派。
お花も大きいし数も多い。

ねっとりと湿度の高い重い空気。
梅雨はいやだなあとおもうのだけど
このお花はこのしっとりした気候が似合う。
しかも草にうずもれて蔓に絡まれてるかんじがまたよい。
雨の似合うお花、紫陽花もいくつかスケッチしたので
また後日!

テリハノイバラ(照葉野茨)
学名:Campanula punctata Lam.
科目:キキョウ科ホタルブクロ属
別名「チョウチンバナ(提灯花)」
開花:6月~7月
分布:日本、朝鮮半島、中国、シベリア
日本各地の山野の道端や土手に生える。
名前は花の中に蛍を閉じ込めると
その明かりが外へ透けて見えるところからきているらしい。
また、提灯の古名を「火垂(ほたる)」といい、
その提灯に似ているので「ほたる」
それが「蛍」になったとも。
山菜として、若い葉・茎・花が食用になる。
花言葉:「正義」「貞節」「愛らしさ」「忠実」

かわいい仲間


お庭のテリハノイバラ。
棘も少なくて丈夫で毎年美しいお花を咲かせてくれる。
これは植えたわけではなくたぶん小鳥さんからのプレゼント。
いつの間にか生えてきたのを駐車場の垣根に移して増やしたのだった。

描いているとぶうう~んと重低音を響かせてクマンバチがやってくる。
丸っこくてつややかでそれでいて胸の辺りはふわふわで
とってもかわいい蜂だ。
スズメバチはぐるりと人の周りを点検しに来たりするのでちょっと怖いけれど
ミツバチやクマンバチは蜜を集めるのに忙しくて
人のことなどかまっちゃいない。
大きな体が薔薇をたわませる。
すると彼女は小さく羽をふるわせて「に~に~」とかわいい音をたてる。
それでほんのすこし薔薇の負担も軽くなるようでたわみがゆるくなる。
花粉を胸と脚にたっぷりつけて次のお花へ。
そうか、うちに薔薇が生えたのは
小鳥さんのおかげばかりではなく
蜂さんたちのおかげでもあるんだね。

テリハノイバラ(照葉野茨)
学名: Rosa luciae
科目:バラ科バラ属
開花:6月~7月
分布:本州、四国、九州、琉球に分布。
   アジアでは、朝鮮、中国本土に分布。
海岸や河川敷の礫地、山間部のブナ帯の裸地や草原などに自生する。
野生のバラの普通種としてはノイバラがあるが
本種は葉のつやが強いこと、花の数が少なくて
一つ一つはずっと大きいことで区別できる。

花言葉:「ひとりよがり」

「愁ひつゝ 岡にのぼれば 花いばら」   蕪村

初夏の森にて


奥日光のクリンソウ。
お山の草花とは思えぬ鮮やかさ。
うちに咲いてた桜草よりずっとあでやかなかんじ。


たいがいいろんな色があるお花は強弱があって
どれか一色に淘汰されたりするものだけれど
クリンソウは白、深紅、オレンジがかった赤、中間のピンク
時にはくちゃっと混ざり合ったのまであって
それぞれの色が仲良く共存しているみたい。


クリンソウを追って森にはいってゆくと
大きな羽をもつよくわからない虫がふわりふわりゆっくりと飛び立つ。
まるで風の谷のナウシカの腐海にすむ蟲たちのようだなあといつもおもう。
ちょうどハルゼミの季節で、日が射してくるといっせいに鳴き出す。
曇ったり晴れたりのお天気だったので
鳴いたり鳴きやんだりハルゼミもいそがしい。

クリンソウ(九輪草)
学名: Primula japonica
科目:サクラソウ科サクラソウ属
別名:飛燕草 ラークスパー
開花:6月~8月
分布:北海道~本州、四国の山間部に分布。
山間地の、比較的湿潤な場所に生育し、時に群生する。
高さ50cmほどになり日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型。
花は下の方から階層(段)になって次々と咲いていき、
その姿がお寺の屋根の先端に付いている
「九輪(くりん)」に似ているところからクリンソウ。

花言葉:「物思い」「幸福を重ねる」「物覚えのよさ」

「九輪草
  四五輪草で 仕舞けり」
   小林一茶

小鳥のように


お庭が青く染まってる一因、千鳥草。
小鳥のかたちのつぼみ、なんとも可愛い。

下のほうの妙なヤツはニゲラの種。

シナワスレナグサやらムシトリナデシコなど
もしゃもしゃ生えてる中にあります。

昨日の朝、急に扁桃腺が腫れた。
喉が痛いだけで全然たいしたことはないのだけれど
これは休め、というからだからの指令。
ここで休まないと熱が出たり咳が止まらなくなったり
いろいろ不調が長引いてやっかいなことになる。
一日もったいない、と思うのだけれど
ここを休んだだけですっかりよくなることが常なので
思い切ってギャラリーめぐりの予定も
描きかけの絵も
毎晩行くプールも休んで寝てしまった。
MicaKatolaのイベントのあと
まったく休まずお仕事、お仕事の終わった足で日光
帰って来て翌日またお仕事、プールもほとんど休まなかったし
日本画の製作も始めてた。
我ながら体力ついたな~と思ってたんだよね。
あんまり疲れてる自覚はなかったんだけど
やっぱりだめか~。
へなちょこはへなちょこなりに加減しないとね。

でも1日眠ったらすっかりよくなったので
また今日からぼちぼちがんばりま~す!

チドリソウ(千鳥草)
学名: onsolida ajacis
科目:キンポウゲ科
別名:飛燕草 ラークスパー
開花:5月-7月
分布: ヨーロッパ南部原産。地中海地域から中央アジアに分布する。
和名ではヒエンソウ属であり花姿から飛燕草の名を持つ。
英名の「ラークスパー」は、花の後ろに突き出た距をひばりのけづめに見立てたもの。
花言葉:「底抜けに陽気」「晴れやかな心」

雨を待って


雨が降りそうで降らない。
ベランダの植物たちに水をあげるか雨をまつか迷って
結局あげたらぽちぽち降りだした。
・・・まあいいか。(--)

これもしばらく前のスケッチ。
水辺に咲いた黄菖蒲。
からっと五月晴れの続く日だったので
地面がからからだったことを思い出した。
いまごろよろこんで雨を受けてることでしょ。


忙しさにかまけていろんなことがやりかけになっていた。
きりがね、という金箔を細く切って模様をえがく技法を習いかけていたのだけれど
その続きを来月やることに。
そこではっと思い出した。
箔と箔を焼き合わせて厚い金箔を作るのだけれど
うまく接着できていなくて
この前切ろうとしたらぽろぽろと裂けてしまってたんだった。
もういちど備長炭で熱して焼きあわせなくては。
この技では先輩の妹に教わりながら
炭を熾して灰にうずめて・・・
炭が熾っているので暑いのだけれど窓を閉め切って
慎重に箔を焼き合わせる。
今度は大丈夫!!・・・たぶん。
あんまりこういう繊細な作業には向いていないなあ・・・と自覚しつつ
いつか作品に役立てたいと。

明日は友禅染。
なんと、3年前に脚を折って以来
やりかけてたのがそのままになっていたのだった。
糊おきまで済んでいるので彩色から。
3年前に乗せた糊、大丈夫かなぁ・・・。

キショウブ
学名: Iris pseudacorus
科目:アヤメ科アヤメ属
花期:4月-6月
分布: ヨーロッパ~西アジア
   明治頃から栽培されていたものが日本全国の水辺や湿地、水田脇で野生化。
花言葉:「幸せを掴む」

霧の中の恋人。。。


ブログをなかなかアップできなくてスケッチがたまってきちゃったので
3枚まとめてアップ。
お庭のニゲラ。
今はもうすっかり終わってかわいい子鬼のような種になってしまった。


雨上がりの朝。

MicaKatolaの展示会も終わってほっと一息。
素敵なギャラリーでやらせていただけて
なかなか評判もよく、楽しかった!

それはそうなのだけれど
昨年末からイベント続きで
なかなか遠出ができずにいたので
お山からエネルギーをもらっているわたしとしては燃料切れ。。。
思い立って木曜日の午前中のお仕事を終えてから日光へ。
ちょうどクリンソウやタモギタケの季節。
天気予報はいまいちだったけれど
降ったのは夕方から朝にかけてで
思う存分森を楽しむことができた。
しかもまだけっこう空いていて
いつもは行列ができて乗るのに一苦労するハイブリッドバスもがらがら。
ラッキーだったなあ。
思い切って行ってよかった!

スケッチはまだ画像処理していないのでのちほど~!

ニゲラ
学名:Nigella damascena
科目:キンポウゲ科
別名:クロタネソウ
花期:4月-6月
分布:およそ15種が地中海沿岸~西アジアに分布。
日本には江戸時代末に入ってきたとされている。
名前はラテン語のニガー(黒い)に由来し
熟したタネが黒いところにちなむ。
英名でラブ・イン・ア・ミスト(love in a mist:霧の中の恋人)や
デビル・イン・ア・ブッシュ(devil in a bush:茂みの中の悪魔)と呼ばれる。
前者は細かい総ほう片に包まれた花から
後者は先端にツノ状の突起がある果実からのイメージだと思われる。
花言葉:「未来」「夢で逢いましょう」

りんりん


入梅したとはとても思えないようなお天気が続く。
初夏のような陽射しに緑は濃くなって
それでも風はまだ涼しくてとってもよいかんじ♪
でも蚊が出てきたね。
そろそろ蚊取り線香が欠かせなくなってきた。

今日アップしたのはナルコユリ。
ちいさな鈴のようなお花が清楚にならぶ。
たくさんの草たちにうずもれそうになりながら咲いていた。
山百合の茎もずいぶん伸びた。
今年はいっぱい咲くかもしれない。
楽しみだね!

ナルコユリ(鳴子百合)
学名:Polygonatum falcatum
科目:ユリ科ナルコユリ属
花期:5月~6月
分布:本州~九州の山地の林下。
花のつき方が、田畑から害鳥を追い払う鳴子に似ていて、
この様子を鳴子に見立てて名付けられた。
ナルコユリは、アマドコロとよく似ているが茎の形がちがう。
茎が角張っていればアマドコロ。そうでないのがナルコユリ。
花言葉:「懐かしい音」「あなたは偽れない」
    「元気を出して」「心の痛みを判る人」

フリーダム!


1週間もブログをサボってしまった。。。
MicaKatolaの準備でバタバタしておりまして・・・
無事昨日から始まりました!
イベント会場などで他の方々と一緒にしかやったことがなかったので
初のギャラリー展示!
練馬駅から徒歩数分の素敵なギャラリー。
あれこれ着てきゃっきゃっと楽しめる空間です。
日曜日までですのでぜひぜひいらしてくださいね~!
明日とあさってはカトラがおりませんが
土日は二人そろってます♪

さてさてたまってしまったスケッチたち。
今日はスピリット・オブ・フリーダム。

ちいさな蕾からは想像できないほど
咲き進むと大きくふっくら。
重たくってうつむいてしまうほど。
やわらかなライラックピンクの花びら。
うっとりするようなよい香り。
また名前もよろしい!

この薔薇をいただいた方のおうちは薔薇屋敷で
5月はそれはそれは見事にさまざまな種類の薔薇が咲き乱れる。
先日お伺いしたおり、薔薇は挿し木でつく、というので
やり方を教わって何本かいただいてきた。
ベランダでたくさんさしているけれど
このうち数本でもつけばよいほうなんだろな。
再来年のスケッチあたりで結果がわかるよ~。(笑)

ところで毛虫とか芋虫とかいうのは
ほんとうに不思議なやつら。
階下のモッコウバラのアーチで発生したと思われる毛虫が
ある朝ずいぶん離れたわたしの部屋のベランダで1匹死んでいた。
薔薇の蕾にたかっていたアブラムシを退治するのに用いた
殺虫剤にやられたにちがいない。
そしたらなんと翌朝は
薬剤のかかっていない挿し木中の薔薇の葉の上にちょこんと1匹のっていた。
去年も大きなスズメガの幼虫がどこかから夜中のうちにやってきて
べランダの朝顔の葉っぱをあらかた食べつくしてしまったんだよね~。
なぜここに食べられる葉っぱがあるってわかるんだろう?
匂いでもするんだろうか?

スピリット・オブ・フリーダム(イングリッシュローズ)
Spirit of Freedom Climbing (Ausbite)

カテゴリー: つるばらとランブラーローズ(Climbing Roses)
育種者: David Austin
 花形:八重/多弁
サイズ: 小さい つる状
強健さ: 強い
 香り: 軽い。ミルラの香が少し混ざる、芳しいフルーツ香。

連続咲き 返り咲く

サイクリングの途中で


野の花は野に咲いているように描くのが好き。
なんだけど、お教室ではそういうわけにもいかない。
守谷のジョイフルに「野の花を描く水彩画」の講座が
月イチであるのだけれどそれのために道々お花を摘んでゆく。
それでみんながそれぞれ描きたいものをとったあと
あまったのを投げ込んだ花瓶。


ひれあざみ、金鳳花、赤ツメ草、ぎしぎし、へらおおばこ。
どれも個性的でかわいい。

でもそろそろ虫に注意しなくては。
春先にはあんなにかわいかった芋虫や毛虫が
ぎゃっ!!ってほどでかくなってる。
自転車でサイクリングロードを走っていると
超でかい毛虫がびっくりするような速さで歩いていたりする。
ときおりみかける雉なんかはこれを狙ってるのかもしれない。

そうそう、サイクリングロードでみかけたものでちょっとびっくりしたのが
30cmほどもあろうかというおおきな亀。
石亀かなあ?
土手を登ってきたのかなあ?

あと人がたおれてたのでびっくりしたこともある。
おもわず急ブレーキして「大丈夫ですか?!」
と声をかけたんだけど
立派な体つきをしたランナーで
トレーニング中に疲れたので休んでたらしい。
なんだよ~!
サイクリングロードにねっころがってたらびっくりするじゃないか~!
せめて草むら、とか・・・ねぇ?