素朴に美しく


今年も咲いた野茨さん。
薔薇にしてはちょっぴり地味だけれど
香りがすばらしい!
ハート型の花びらもかわいい!
咲くと必ずお部屋に飾って楽しむ。
これはお外でスケッチしたもの。
早朝だったのですこし閉じ気味。


今日はほんとはお教室の方々とお外スケッチの予定だった。
昨日まであんなにすばらしいお天気だったのに!
とっても残念だったけれど
植物たちにはよい雨だったみたいで
おうちに帰ってベランダを見てみたら
みんななんだか生き生きしていた。
出たての朝顔と風船蔓の芽も
なんだかぐんと大きくなったような気がする。
明日は7月上旬の気温らしい。
夏はすぐそこ。

ノイバラ(野茨)
学名:Rosa multiflora
科目:バラ科
花期:5月~6月
分布:北海道から九州までと、朝鮮半島。
野原や草原、道端などに生える。
河川敷など、攪乱(かくらん)の多い場所によく生える。
古くはうまらと呼ばれ万葉集にも歌われている。

花言葉:「素朴なかわいらしさ」

道の辺の うまらの末(うれ)に 這(は)ほ豆の からまる君を はなれか行かむ

—丈部鳥(はせつかべのとり), 巻二十 4352

根っこは大事。


今年うちのジャーマンアイリスはよく咲いた。
去年は根切り虫にやられて茎ごとぽっきり折れちゃってたのが多かったんだ。


根っこを食べる虫、といえばコガネムシの幼虫。
先日朝顔を植えようとプランターの土を掘り返していたら
出てくるわ出てくるわ・・・
白くていかにも弱そうなので
なんだかかわいそうなんだけれど
この子達がいると植物が弱ってしまう。
心を鬼にして処分。
そうして植えた朝顔がここ2~3日で次々と芽を出し始めた。
風船蔓もどんどん出てきた。
ちょっと植えたのが遅かったからちゃんと咲くか心配。
ベランダはあまりに暑いので
今年は日よけをしてあげようとおもってはいるのだけれど
なかなか買いに行けないでいる。
梅雨明け前くらいまでには・・・!

ジャーマンアイリス
学名:Iris germanica
科目:アヤメ科アヤメ属
花期:5月~6月
ヨーロッパに野生する自然交雑種ゲルマニカをもとにして、
ほかのいくつかの原種も取り入れて交配育成が行われた系統。
ビアデッドアイリス(ヒゲアイリス)の類に含まれ、
花弁のつけ根の近くにブラシのように毛が密生しているのが特徴。
1800年代の初期にドイツ、フランスで品種改良され、
その後アメリカが多数の品種を出している。

花言葉:「使者」「 燃える思い」「恋の便り」「豊満」

りんりん


この花を描きに行ったのに金蘭の群生をみつけて
そっちにいってしまった。
ひととおり金蘭のスケッチをすませてから
やっととりかかったホウチャクソウのスケッチ。
金蘭の華やかさはないけれど
こうして向き合うとやっぱり素敵!
そうしてやっぱり風が強かった。
春のスケッチはそこだけが問題。
気候といい虫の少なさといい
他はもうしぶんないのだけれど。

りんりん、音がしそうだね。

あ~、あいかわらず眠い。
今日は甥っ子をお預かり。
寝かしつけてたらすっかり眠くなっちゃった。
今日も早寝しちゃおっと。

ホウチャクソウ(宝鐸草)
学名:Disporum sessile
科目:ユリ科(APG植物分類体系ではイヌサフラン科)チゴユリ属
分布:アジア大陸の東端(極東ロシア〜東南アジア)全域。
   日本全国に分布する。
花期:4月~5月
雑木林などの樹間のひらけた場所に群生する。
花被片は6枚(3枚の花びらと3枚のガク)で合着しない。
若芽に有毒成分を含む。
宝鐸(ほうちゃく、ほうたく)とは寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた飾り。
花が垂れ下がって咲く姿がこの宝鐸に似ることによる。

花言葉:「良きライバル」

きのことお友達


今年は金蘭の当たり年かもしれない。
金蘭のポイントのどこに行ってもたくさん咲いている!!
木陰で金色に輝くさまは
なんとも美しい。
こもれびがあたるとよりいっそうきらきらと。


一日目はものすごく風が強くって花が揺れる揺れる・・・
うんと時間をかけたのに失敗。
気を取り直して翌日また挑戦。
風は弱かったもののあまり気に入らない。
描き終わったころきれいに開きだしたのもくやしい。
それでその日はもう一度描いた。
これは2枚目の半開きのときのもの。
3枚目もじつはあまり気に入っていない。

納得いかなくて別の日にまた描いたのだけれど
それはまた後日アップしまーす。
まだスキャンしてないんだ~。

キンラン(金蘭)
学名:Cephalanthera falcata
科目:ラン科キンラン属
原産地:中国、朝鮮半島、北海道を除く日本各地に分布。
花期:4月~6月
キンランの人工栽培はきわめて難しいことが知られているが、
その理由の一つにキンランの菌根への依存性の高さが挙げられる。
キンランと共生する菌は腐生菌ではなく、樹木の根に外菌根を形成する樹木共生菌である。外菌根菌の多くは腐生能力を欠き、炭素源を共生相手の樹木から供給されているため
その生存には共生関係を成立させうる特定種の樹木が必要不可欠となる。
そのような菌に栄養分を依存するキンランは、
間接的に樹木から栄養を摂取しているとも言える。

つまり、樹木と共生するきのこを通じて様々な栄養素を
樹木からもらって生きている蘭なので
お庭に金蘭だけもってきてもいずれは枯れてしまう、ということだね。
ありふれた和蘭の一種だったけれど
90年代から急激に数を減らしているとのこと。

花言葉:「華やかな美人」

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華やかに


今年は牡丹もなかなかの咲きっぷりだった。
ちょうどお教室の日によいかんじのが咲いたので
もって行ってみんなで描いた。


おうちでも何度かスケッチしたのだけれど
スケッチブックが大きいのでスキャナーに入らず・・・
F4までなんだよね~。

もうすぐ芍薬もひらきそう♪
実は芍薬、この牡丹の根元から出ている。
牡丹って芍薬の上に接木をして売られているのかな?
これはほんとは咲かせてはいけないのかもね。

ボタン(牡丹)
学名:Paeonia suffruticosa
科目:ボタン科ボタン属
別名:名取草(なとりぐさ)二十日草(はつかぐさ)深見草(ふかみぐさ)
原産地:中国西北部
花期:4月~5月(春牡丹)
流通する苗のほとんどは、芍薬を台木に接ぎ木にしたものである。
春に台木から芍薬の芽が伸びてくるが、すぐに摘み取る。
放置すると接木された牡丹の生育の妨げとなり最悪の場合
牡丹が枯死して完全に芍薬の株に戻ってしまう。

あら!やっぱり!

花言葉:「王者の風格」「富貴」「恥じらい」「高貴」「壮麗」

「牡丹花は 咲き定まりて 静かなり
  花の占めたる 位置のたしかさ」 木下利玄

やさしくつよく


今年のうちのモッコウバラのアーチはすごい!
みごとに淡い黄色でこんもりとおおわれている。
その一部。

棘がないのがよいところ。
やさしく強い薔薇さんである。

モッコウバラ(木香薔薇)
学名:Rosa banksiae
科目:バラ科
原産地:中国
花期:4月~5月
枝には棘がないため扱いやすい。
花は白か淡い黄色でそれぞれ一重咲と八重咲があり
直径2-3cmの小さな花を咲かせる。
花言葉:「純潔」 「あなたにふわさしい人」「初恋」「幼い頃の幸せな時間」

混ざって混ざって~


今ちょうど満開!
お庭のおだまき。
ところが今年はちょっとした異変がある。
お花好きな方ならよく知ってらっしゃるとおもうのだけれど
おだまきにもいろんな種類がある。
よくあるのが背の低い白と紫がかわいいミヤマオダマキ。
西洋オダマキはカラフルでいろんな色があったりする。
去年はうちにもいろんな種類があったのだ。
黄色やピンクのオダマキもあったし
濃い紫のもあった。
好きだったのがフウリンオダマキで
細くはかなげな風情でひときわ小さいお花が風にゆれていた。
ところが今年はほとんどがこのオダマキ。

これに似た濃い紫色の西洋オダマキはたしかにあった。
けれどフウリンちゃんがまざったのか
すこし細く可憐なかんじに。
そしてミヤマオダマキはかろうじて残ったものの
花びらの先が白くて紫が濃く
ひょろりと背の高い中間っぽいオダマキも所々にある。
ピンクと黄色にいたっては姿が見当たらない。
来年は全部この紫のになっちゃいそうな予感・・・。
きれいだからまぁいいんだけど。

オダマキ(苧環)
学名:Aquilegia flabellata
科目:キンポウゲ科
原産地:北半球
別名:糸繰草(いとくりそう)
花期:5月~8月
名前の由来は中心を空洞にして巻いた麻の糸玉「苧環」に
花の形が似ているところから。
花言葉:(紫)「勝利への決意」「捨てられた恋人」

「しづやしづ 賎(しづ)のおだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな」
義経記 静御前

卯の花といえば


お庭の片隅がふんわり白く盛り上がっていた。
卯の花が満開だった。
4月中旬のスケッチ。

そういえば卯の花はわたしと妹が学生で下宿していたころ
わたしの得意料理だった。
近所に老夫婦がやっているお豆腐やさんがあって
そこで10円か20円で袋いっぱい売ってくれたのだった。
妹はそれが気に入ってくれて今でもたまに作ってくれ、という。
わたしの卯の花はちょっと邪道で
煮る前にちょこっとごま油で炒めるのだ。
そうして多めのだし汁でことこと煮込む。
近所には無人直売所がたくさんあったので
そこで人参なんかを調達して入れる。
ひじきも大好きなので入れる。
そういえば全然作ってないなあ。
今度どこかでおからを調達して作ろうっと。

ウツギ(空木)
学名:Deutzia cremata
科目:ユキノシタ(アジサイ)科
原産地:日本 中国
別名:卯の花 雪見草
花期:5月~6月
名前の由来は枝の芯が空洞なので「空ろな木=空木」
もしくは旧暦の4月(卯月)頃に花を咲かせるので「卯木」となったとされる。
おからを「卯の花」と呼ぶのはウツギの咲いている様子に見立てたとか(いずれも白いので)、
枝の芯が空洞でおからの「から」が「空っぽ」に通じるという言葉遊びと
白い花を咲かせるところを見立てた洒落だとか言われる。

花言葉:「謙虚」

なく声をえやは忍ばぬほととぎす初卯の花の影にかくれて
『新古今集』  題しらず  柿本人麿

すらりとしてます。


あらかたの白木蓮が散ったころ
この木蓮のつぼみがふらんできた。
紫木蓮ももう終わりがけになったころに
ようやく開いた。
でも・・・あれ?ちょっと花びら細いね。
それにあんまりがばっと開かないまま散っちゃうみたい。
ふつうの木蓮はびろびろと開いて散るので
散り際があまり素敵じゃないんだよね。

調べたら紫木蓮とシデコブシの交雑種がこれに近い形らしい。
ここは以前9枚花びらのコブシを描いた場所。
交雑種を集めてあるのかもしれない。
それにしても可憐できれい。
おととい見てみたらだいぶ緑の葉っぱがでてきていたけれど
まだぽちぽち咲いていて
若草色に紫が映え、とても美しかった。

モクレン
学名:Magnolia quinquepeta もしくは Magnolia liliiflora
科目:モクレン科モクレン属
原産地:中国南西部(雲南省、四川省)
*庭木、公園樹として中国、日本だけでなく、北米やヨーロッパ諸国で広く栽培されている。
 木蓮は、地球上で最古の花といわれており、
 1億年以上も前(!)からすでに今のような姿であったらしい。

花期:3月~4月
シモクレンとシデコブシの交雑種もあり、花の外観は細めのシモクレンに見える。

おそらくこれだ!

花言葉:「自然への愛」「持続性」

林のなかでほの白く


ムラサキケマンが終わりに近づいて
さびしくなっちゃったなあとおもったら
近くにこんなきれいなお花が!
ふつうのいちごのお花に比べるとずいぶん大きくて
薄暗い林の中でもよく目立つ。


調べたらクサイチゴだって。
木だよなあ・・・とおもったのだけれど
ちいっちゃいから草、と呼ばれちゃってるらしい。

今日はチャリで湖北まで。
長年お世話になっている森岡純先生のアトリエ展と
版画の先輩たちのグループ展が今日から5/4(土)まで行われる。
森岡先生の透明水彩をつかった抽象画は凛とうつくしい。
版画の先輩たちのもとても見ごたえがあった。
お時間ありましたらぜひ!

アトリエ所在地:我孫子市中里223-1 
*JR常磐線我孫子駅より成田線乗り換え2駅目湖北駅 徒歩5分
4/28~5/4 12:00pm~6:30pm

クサイチゴ
学名:Rubus hirsutus
科目:バラ科キイチゴ属
分布:日本では、本州、四国、九州と広く分布し
   林地で普通に目にすることができる
   その他ではアジアの朝鮮半島、中国に分布する。
花期:3月~4月
背丈が20-60cmと低く草本のように見えるため
このように呼ばれるが、実際は木本。
果実は大型で赤熟し、食用となり、酸味は少なく、とても甘い味がする。

とりにいかなきゃ!!

花言葉:「尊重と愛情」「誘惑」「甘い香り」