蜜の詰まったちいさなお船


土日に久しぶりにお山に行ってきた。
こちらはツリフネソウ。
くるるんとしたふしぎなかたちの可愛いお花。
このくるるんの中には蜜が入っているらしい。
みつばちやくまんばちがもぐっていっては
花粉をたっぷりつけて出てくる。


この夏は母の猫ミーちゃんの具合が悪く
あんみつさんのお世話をお願いできなかったため
まったくお山に行けなかった。
そのミーちゃんは2週間ほど前、おうちで安らかに天国に。
それで、というのも悪いけど
文句ありげな母にあんみつさんを頼んででかけたのだった。

帰ってみたら今度は妹の猫、カイちゃんがぐったりしてる。
昨日お仕事が済んでから病院に連れて行くことにした。
お仕事から帰ると、なんとお尻付近から出血!
さてはだいぶ前に派手にやってた喧嘩の傷が膿んだのかと
心配しつつ先生に診てもらったら
肛門嚢が膿んでいたのだそう。
肛門嚢というのはスカンクでいうところの臭い袋で
お尻の穴の近くに2個ついている。
猫がお尻の臭いを嗅ぎあってお互いを認識するときに
嗅いでいるのがここで分泌されるものの臭い。
先生はゴム手袋をはめてきゅっと絞りだしてくれた。
茶色い臭いものが出てきて、それは正常な状態。
もう片方のが膿んでいたそうで血と膿が混ざっている。
普通なら自分でお尻を舐めてきれいにするので
あまり膿むことはないのだそうだけれど
実はカイちゃんは太りすぎていて自分のお尻が舐められない。
病院まで運ぶのが大変で7kgくらいかなと思っていたのだけれど
実際病院で計ったら8.56kgというありえない数字だった!
あんみつさんの倍以上!!
(でも気は小さいのでいつもあんみつさんに一喝されて小さくなっている)
ダイエットさせようとするのだけれど
食の細いミーちゃんの残りごはんを平らげてしまうし
持ち前ののんびりおっとり気質があだとなって
めったに走ったり敏捷に動いたりしない。
これからはちょっと絞ろうね。

膿がでてしまったのでもう楽にはなっているみたい。
でもまた1日おきに消毒に通わなくてはならない。
重いぞ~~。
明日からは妹のお仕事だけどね。

ツリフネソウ:Impatiens textori
textori: 採集家テックストルさんの
Impatiens(インパチエンス)は、ラテン語の
impatient(我慢できない)が語源。
種子が熟すると勢いよくはじけ飛ぶことから。
   ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。
   東アジア(日本、朝鮮半島、中国、ロシア東南部)に分布。
   湿地や流れのそばなどの陽地に生えている。
   名前の由来は、この細い柄にぶらさがっている花の姿を
   帆をかけた船に見立てたとも
   活け花で使う釣船型の花器に見立てたものだともいわれている。
   花期 8~10月
   花言葉は「安楽」「心を休める」「期待」「詩的な愛」
   「私に触れないで下さい」←これは種がはじけるからだね!

嫌われてもわが道をゆく


二日連続で森に通ったもののあまりの暑さにバテた。
今日はすっかりお寝坊。
ピークのときよりはいくぶん涼しいけれど
お日様がのぼるとダメみたい。

そんな昨日のスケッチ、へクソカズラ。


こんなひどい名前の由来は独特のにおいから。
たしかにこのどこにでも生える丈夫な蔓草のにおい、
道を歩いててもふと感じることがある。
きょろきょろすると近くのフェンスに案の定絡まっている。
描いてるとなんてかわいいお花だろうとおもう。
実もすてきなんだよね~。
このにおいのためか、
近くで一緒に絡まっているトコロには虫食いがあっても
こちらには被害が及んでいない様子。
蓼食う虫も好きずき、まったく食われないということもないみたいだけど
食われにくくする作戦はなかなかの成果をあげてるもよう。

今日は一日木版画に取り組んだ。
久しぶりにやると要領がわるくてやたらと時間がかかる。
今回のはちょっと実験もかねて。
いつもの紙、新潟で見つけた和紙屋さん門出和紙さんの紙
先日もみ紙で使ったレジンペーパーの3種類で刷ってみる。
いつものは版画専門のお店から取り寄せた
楮100%の汐地という紙。
門出さんのは地場産の楮の白皮100%
流し漉き、ステンレス板火力乾燥の紙で
汐地と丈夫さなどはかわらなそうだけれど
若干クリーム色がかっていて紙質がやわらかい。
レジンペーパーというのは樹脂でできているため、かなり丈夫。
色も白くて発色がよさそう。
樹脂ってなんとなく弾きそうなイメージがあるけど
滲みは和紙となんら変わらない。
今回はにじみ止めもドーサではなくレジンドーサを試してみようかな。
ドーサはカビや紙の傷みの原因になるというので。
実験結果はのちほど~!

へクソカズラ:Paederia scandens 
   アカネ科ヘクソカズラ属  
   日本各地、東アジアに分布する蔓性の多年草
   別名ヤイトバナ、サオトメバナ ウマクワズ
   古名はクソカズラ(糞葛・屎葛)
   葉や茎に悪臭があることから屁屎葛(ヘクソカズラ)の名に。   
   花期 7~9月
   花言葉は「人嫌い」

万葉集(巻十六) かわらふじに 延ひおほとれる屎葛(くそかづら)
        絶ゆることなく宮仕えせむ(高宮王)

夏は虫が元気


暑い日が続く。
夜に渋谷に出かけてからなんだか疲れてしまって
早起きをサボってたのだけれど
今朝久しぶりにスケッチに出かけた。
キツネノカミソリはすっかり終わってた。
今日は前から気になっていた蔓草を描くことにする。


オニドコロとおもわれる。
雄花と雌花があるようで
ここは両方の株がからまりあってる。
ふさふさ白っぽいのが上向きにつくのが雄花
ハート型の実になる部分?のうえに
ちょこんと咲いて房状に垂れてるのが雌花。
へクソカズラもからまっている。

やはり夏は虫の勢いがすごい。
とんぼはたくさんくるし
蝉の声がうるさいくらいで
抜け殻もいたるところにくっついている。
ちょうちょ、蛾、かまきり、はんみょう、毛虫
蜘蛛、、、、いっぱい見たなぁ。
それにしても土が
からからに乾いている。
そういえば何日雨が降ってないだろう?
きのこなんて出ないね。
残念。

オニドコロ:Dioscorea tokoro
   ユリ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属の蔓性多年草
   日本全国の山野で見かけられる。
   根にかたまりができることから「凝(とこり)」、
  これが「ところ」に変化したといわれる。
  また「”とろり”と凝った汁」ができることから、
  そこからいろいろ変化したとの説もある。
   ひげ根の多い太く曲がった根を、海の老人「海老」に対して
   野の老人「野老(ところ)」と例え、
   大きな葉を持つところから「鬼野老(オニドコロ)」となった。
   でも葉っぱはハート型でかわいい♪
   根茎の”ひげ根”を並べて干し、
  正月の蓬莱(ほうらい)飾りとする。
 (老人に見立てて長寿を祈る)
   根は細かく砕いて魚毒としても用いられていた。
   花期 7~8月
   花言葉は「子だくさんの」(雄花序の多さから)

山寺の かなしさつげよ ところほり  松尾芭蕉

夜の美術館で


狐のカミソリとヌスビトハギ。
いっしょに咲いてた。
なんだか秋っぽい。


ゆうべ、渋谷文化村ザ・ミュージアムで行われているレーピン展の
ブロガー・スペシャルナイトという企画に参加してきた。
19世紀後半~20世紀初頭、ロシア革命に至る激動の時代を生きた画家レーピンの
魅力を山下裕二氏(明治学院大学教授)籾山昌夫氏(神奈川近代美術館 主任学芸委員)
中村剛士氏(「、青い日記帳」主催)の3名が語る、というもの。




座談会のようす~。
青い日記帳さんって有名なブロガーさんだったのね。
参加者の女性のひとりに聞いたら彼女はこの2代目さんに会ってみたくて
参加したのだそう。
2代目だったのか~。てゆうか初代も存じ上げないけれど。
これからチェックすることにしよう。


じつのところ、ロシアで高名な画家レーピンのことは
恥ずかしながらこれっぽちも知らなかった。
ロシアの画家といえばカンディンスキーしか思いつかない。
だからこの企画がなければ観にいかなかったとおもうのだけれど
ほんとにおどろいた。
暗い肖像画がずらずら並んでるのを想像してたのだけれど
全然違った!
肖像画、確かに多かったけれどその表情の描写のすばらしいこと。
人物群像のひとりひとりの表情もすごい!
まず、その元となるデッサンがすばらしかった。
絵を一枚ずつ撮るのは禁じられてたのでわかりにくい写真で
申し訳ないのだけれど・・・
このデッサンが見られるだけでもわたしにとっては収穫大だった。
これだけのデッサン力がないとあんな絵は描けないのだね。
写真には写ってないけれど人物の顔の鉛筆デッサン、必見!


ばばーん!
人物の表情といえばこの絵。
ぞっとするような恐ろしい絵だった。
絵についての詳しい解説はおいといて
彼女の怒り、悲しみ、恐怖、入り混じった青ざめた顔から目が離せない。
ドレスや宝石の描写もすごい。


うって変わって家族を描いた絵のほのぼのやさしいかんじ。
ムソルグスキーやトルストイなどの内面まで描いたような肖像画。
劇的な瞬間を描いた作品はやはり人物の表情がすごい。
30分しか鑑賞の時間がなかったのだけれど
まったく足りなかった。
こんなすごい画家さんのことを知らなかったなんて。
これからはもっと積極的に知らない画家の絵も観てみよう、と誓ったのであった。
この次の英国水彩画展、そのまた次の白隠も興味深い・・・

ちなみにこの展覧会は巡回します。

*浜松市美術館/2012年10月16日(火)~12月24日(月・祝)
*姫路市美術館/2013年2月16日(土)~3月2日(土)
*神奈川県立近代美術館 葉山館/2013年4月6日(土)~5月26日(日)

そしてオリジナルキャラクター
トレちゃん、チャコちゃん、コフちゃん。
かわい~。

夏場は虫がすごい


このところ朝がいくぶん涼しいような気がする。
それでもちょっとバテ気味で
起ききれなかったのだけれど
今朝は久しぶりに早起き。
例の場所に行ってみたら
キツネノカミソリが一面に咲き誇っていた。


お花は最高だったのだけれど
蚊がすごい!
ミントオイルも蚊よけの服も効き目なし。
唯一蚊取り線香がたよりだけれど
煙が十分回るまでは刺されっぱなし。。。
やぶ蚊は腫れるし、かゆいんだよね~~。><
このまえはズボンのすそから何かの虫が入ったらしく
点々と刺されてて水ぶくれができて大変だった。
暑くても長袖長ズボンおまけに長靴!がよいようで。

ところでカマキリがいるの、わかります?

キツネノカミソリ:Lycoris sanguinea (ヒガンバナ科 ヒガンバナ属)
         多年生草本球根植物。
         林縁や明るい落葉広葉樹林に生育。
     早春からスイセンに似た葉を展開し、
         夏草が茂るころには葉が枯れる。
         お盆前後(8月)に花茎を形成し花を咲かせる。
         名前の由来は葉の形がカミソリに似ているかららしい。
         花言葉は 妖艶。

隣の芝は青い


わたしはその方の声を聞いたことがない。
出会ったときにはもう声帯を取る手術をしたあとで
痛々しく首に包帯が巻かれていた。

始まりは一通のお手紙だった。
勤め先に届いたそのお手紙には
余命が2ヶ月~6ヶ月であること、
それまでに家族に絵を残したいとのことがしたためられていた。
すぐに連絡をとってお宅にお邪魔したのが4月5日。
おうちには彼女の油絵や版画がかけられており
いまさら習う必要もないくらいのできばえだった。
彼女はわたしのような絵が描きたいという。
言っている意味はわかった。
ある程度描けるようになると陥りやすいところに彼女はいたのだ。
デッサン力がつき描写力がつき
見たまま描けるようになるとそれでは物足りなくなる。
あとは自分の世界をどう出してゆくかになるのだけれど
それには時間がかかる。
ある日ひゅっと生まれることもあるけれど
それはひたすら努力したあとのこと。
自分のスタイルを押し付けることは主義に反するけれど
彼女に残された時間は少ない。
自信はなかったけれどできるだけやってみよう、と引き受けた。

その日から教える仕事のない日はできるだけ通った。

彼女の居間には作りつけの棚があり
一面に香水壜のコレクションが飾ってあった。
わたしは香水をつけるのが苦手なのだけれど
壜のデザインの美しさにはおもわずみとれた。
彼女は香水が大好きなのだけれど
手術してからはにおいが
まったくわからなくなってしまったのだそうだ。

玄関入ってすぐのところに鏡張りのお部屋があった。
フラダンスのお稽古をするために
作ったばかりのときに病気が発覚したのだという。

声が出ないばかりではなく食事も喉を通せない。
胃ろうで栄養を摂らなければならなかった。

病は彼女の好きなことをひとつひとつ奪っていき
最後に残ったのが絵だった。

リンパの流れが滞るらしく
顔が日に日にむくんでいくのが辛そうだった。
病気前の美しかった彼女の写真を見せていただいたけれど
わたしには華やかでかわいらしくておしゃべり好きな
彼女の姿が見えていたので全然違和感がなかった。
ただ、見た目のことだけではなく
むくんだことで下を向くのがだんだん辛くなるようだった。

初めてお会いしたとき
わたしを見て妖精が来たとおもった、とおっしゃった。
妖精がみえたとしたらこのころ毎日描いてた
桜の妖精かもしれない。
早起きして桜を描き、教室で教え
空いた日はそちらに通っていたので
わたしのほうもだんだん消耗していった。
教えながらも一緒に描くのでスケッチは十分できる。
だけれどスケッチはスポーツでいう準備運動や基礎練習みたいなもので
重要ではあるけれど
そればかりやっていても絵はできあがらない。
絵を描く時間がなくなることがかなりのストレスになっていった。

それでも彼女のことは会うたびに好きになっていった。
絵のお稽古のあとで筆談でいろんな話をするのが楽しかった。
とてもエネルギッシュな方で油絵、版画、
フラダンスのほかにもいろいろやっていたらしかった。
彫金を学校に習いに行った話
熱帯魚に凝ってアロワナはじめ珍しいお魚をいっぱい飼って
水族館みたいにしたこと
ワインにも凝って立派なワインセラーがあったこと・・・
世界がちがう!とおもったけれど彼女の話はおもしろく
毎回惹きつけられた。
わたしがこの年まで結婚をしていないことをきいても
結婚しろ、とは決して言わなかった。
彼女自身が幸せな結婚をしていたのにもかかわらず。
彼女は「隣の芝は青くみえるもの」と書いた。
わたしにはやりたいことがあるのだから
そしてそれができる環境にあるのだから
ムリに結婚してそれを手放すことはないと。
「隣の芝は青く見えるもの」
すうっとこころにしみこんだ。
「外国人がいいかもね。」
なんてお茶目にわらう。
ガールズトークをさせたら天下一品!
あまり好きになったら別れが辛くなるのはわかっていたのだけれど
話せば話すほど好きになっていった。

5月の半ば、いつもの仲間と軽井沢に合宿に行く話になった。
なんだか気が進まなかった。
その前お伺いしたとき、
今までで一番調子が悪いとおっしゃってたのも気になったし
その3日間があったら絵が描ける。
でも5月の美しい山には行きたかったし
気分転換になるかも、と参加した。
結果あまり楽しめず、早く帰りたいとばかり思っていた。

帰った翌々日、お伺いする予定が具合が悪いとのことで
キャンセルになった。
そのままキャンセルが続き、わたしはひたすら回復を祈った。

絵の額装を頼みたいとの連絡がお嬢さんから入り、
わたしは彼女の家にスケッチブックをとりに行ったけれど
本人には会えなかった。
その足ですぐに画材屋さんに行き、額を注文した。

額ができたとの連絡が入り、お嬢さんにとりに行っていただいた。
ぎりぎり間に合った。
彼女が亡くなる2日前だった。

先日ご焼香にうかがったおり、額装された彼女の絵を見た。
紫色のクレマチスはみずみずしく彼女の望んだとおり
柔らかな色彩で軽やかに描かれている。
もう一点はハナミズキ。
淡い水色の空にうかぶ白い花びら。
彼女が家族に残したかったのは
彼女のいない寂しさを和らげる明るくやさしい絵だった。

こちらは彼女に描いてもらおうとおもって
摘んできた山芍薬。
あの日キャンセルがなかったらどんな絵を描いてくれただろう。

ヤマシャクヤク:Paeonia japonica
  ボタン科ボタン属の多年草。 
  朝鮮半島と日本の北海道・本州・四国・九州の
  落葉広葉樹林下などの山地帯に生える。
  開花時期:4~6月
  花言葉:はにかみ

たまには休日。


百日紅とほおずきと組み合わせてもっていった
フウセンカズラ。
かわいくて大好きなのとモチーフによいとおもって
ベランダに多めに植えた。
でも暑すぎたのかなんだか不作。
とりあえず種を取る分は残してあるけれど。


やっと今日からお盆休み。
涼しいお山に出かけたかったけれど
母の猫、ミーちゃんの具合が悪い。
あんみつさんのお世話が頼めないので
今年はあきらめた。

秋はどこかに行こう!!

今日は休日ときめた。
すこしお寝坊して
お友達にたのまれてたTシャツにプリントをして
暑中お見舞いをいただいた方に残暑お見舞い書いて
本を読んで
プールでちょっと泳いだらもう夜。
ビールがおいしい。

明日からはまたお絵かき三昧の日々。

フウセンカズラ:Cardiospermum halicacabum
      ムクロジ科フウセンカズラ属
非耐寒性蔓性一年草
      原産地:東南アジア、中南米
      開花時期:7月~9月 実:8月~10月

      花言葉 あなたとともに 飛び立ち
         多忙  永遠にあなたとともに

真夏のお花


今きれいなのはこのお花、百日紅。
さるすべり。
うちの裏の空き地に突然現れた百日紅は
あまりにすぐに大きくなってしまったので
ざくざく切ったら今年は花をつけない。
お向かいさんのが美しいので
モチーフにずいぶんとちょうだいしてしまった。


この時期は虫が元気。
お花をとりにいくと必ず蚊に刺されるので長袖長ズボンをさっと着る。
それでもちょこっとした隙間、
足首なんかをよく刺されるので
今日はすこしズボンを下ろし気味にして足首をガード。
ところが敵のほうが一枚上手だった。
切ったお花を拾うのにしゃがんだときに
おしりの上のほうが出たらしく
パンツの上から刺されてしまった。
やられた!くやし~!

ぶうんと音がするので見上げると
大きなくまんばちがふわふわしたピンクのお花をゆらしていた。

サルスベリ:Lagerstroemia indica
ミソハギ科の落葉中高木。
      中国南部原産
      開花期:7~9月。
      花言葉 「雄弁」「愛敬」「活動」「世話好き」

「炎天の 地上花あり 百日紅」
高浜虚子(たかはまきょし)

真夏の庭から


先日のお教室にもっていった地味めの花束。
オオセンナリ、ミソハギ、フウセンカズラなど。
オオセンナリは3時にぴたりとお花を閉じてしまった。


このところお盆の前倒しでお教室が多めに入ったりして忙しい。
なのだけれどもっていけるお花が少なくてこまる。
朝顔や露草はすぐにしおれてしまうし
芙蓉なんかもとても水揚げが悪い。
ノウゼンカズラがきれいだけれど蟻がものすごくって
とても持っていける状態ではない。
もう少し涼しくなれば秋のお花も増えるのだけれど
真冬と今の時期はいつもこまるのであった。

それにしても今夜は涼しいな。
プールもお休みだし、ゆっくりと絵が描けそう。

オオセンナリ:Nicandra physalodes (L.) Gaertn
       ナス科オオセンナリ属(ニカンドラ属)
       一年草。ペルー原産。
       別名:センナリホオズキ(千成酸漿)、アップル・オブ・ペルー
       開花期:7~9月。薄青色の花を咲かせる。
       蝿がいやがるにおいがするらしい。
       今度チェックしてみよっと。
       花言葉 /偽り・欺瞞

ミソハギ::Lythrum anceps ミソハギ科の多年草。
      湿地や田の畔などに生え、また栽培される。
      日本および朝鮮半島に分布。
      ハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、
      または溝に生えることから溝萩。
      別名:ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)
      開花期:7~8月。
      花言葉 /純真な愛情 悲哀 慈悲 愛の悲しみ

みそ萩や 水につければ 風の吹く  一茶

可憐で妖艶?!


今日こそキツネノカミソリさん。

今日は立秋。
今日から残暑見舞いになるのだね。
まだまだ暑いけれど
お花たちは秋の気配。


ここの近くの竹やぶにカラスのおうちがあるらしく
スケッチの間中かあかあ、騒がしかった。
スケッチを終わらせて立ち上がったときに
彼らはわたしの存在に気づいたらしく
あわてて2羽でやってきて木の上からかあかあ。
大きな糞をぽとり。
その攻撃ならとっくによんでる。
彼らの常套手段だもんね。
でもつつかれたら怖いからさっさと離れる。
彼らはお口をあけて威嚇。
まだ子供がいるのかな。
おじゃましました~!

キツネノカミソリ:Lycoris sanguinea (ヒガンバナ科 ヒガンバナ属)
         多年生草本球根植物。
         林縁や明るい落葉広葉樹林に生育。
     早春からスイセンに似た葉を展開し、
         夏草が茂るころには葉が枯れる。
         お盆前後(8月)に花茎を形成し花を咲かせる。
         名前の由来は葉の形がカミソリに似ているかららしい。
         花言葉は 妖艶。
         とっても素朴でかわいらしいかんじだけどねぇ。