ギボウシとムギワラトンボ


教室をやっていると、どこから描いたらいいんですか? とよくきかれる。
全体です、とこたえる。
わたしが習い始めた時もそういわれていまいち納得いかなかったのだけど
今はそう答えるしかないな、とおもう。
習い初めのまだかたちがうまくとれないときは全体をみながら少しずつ整えていくのがいちばん。
でも今自分は、というと…スキなとこから。
とくに野外のスケッチだときゅうに形が変わってしまったり、へたするとなくなってしまったりする。
雨が降り出したり、暑さ寒さがひどくなったり 虫の攻撃をうけたりして
それ以上描けなくなってしまうこともある。
だからいちばん描きたいところから描くのがよいみたい。

さて、これはどこから描き始めたでしょう?



そう、とんぼちゃんです!

ヘクソカズラ


上からつら~とかっこよくたれて、描きやすそうなヘクちゃん発見。
この前のは地面をはってたからちょっと描きづらかったもんね。

近くの草むらにはおっきな毛虫が何匹もいて
しゃくしゃくおとを立てんばかりに葉っぱを食べまくってる。
ときどきそっくりかえって休んだりして。
うちのゆずの木にもこのくらいおおきなアゲハの幼虫がつく。
でもさなぎは見たことがない。
みんなどこでさなぎになるんだろ?
充分おおきくなると夜のあいだにこっそりいなくなっちゃう。
きっと秘密の場所があるにちがいない!


なんの実?


道ばたにあった実。
なんだろ?

これからはどんどんいろんな実がみのりはじめるのが楽しみ!
最近は果実酒に凝り始めたのでいろいろ漬けてみたいのです。
いまのところユスラウメ酒とカリン酒しか飲めるのがないのが残念…。
ヤマモモ酒は来月かな。
梅酒はまだまだ先~。


ウバユリの咲く沢で


タマアジサイのあった沢のちかくに咲いてた。
すらっと背の高い楚々としたお姿!
夢中で描いてたら顔の周りをちいさな虫がとびまわりはじめる。
わたしはいつもあいつらをメノマエムシと呼んでいる。
ちっこくってすばやくって目の周りをとびまわるのでとってもうっとおしい。
刺したりするわけではないのでほっとくとほんとに目にとびこんでくるから油断ならない。
…といつものあいつらだとおもってがまんしてたらこのときのはちがった!
刺されてしまったよ~~。
しかもものすごくかゆい!
そしてやつらの数がどんどん増えてる!
運悪く霧雨もおちてきたのでここまでで退散!

なんの虫かなぁ?
メノマエムシはほんとは刺すのかな?
ブヨかなぁとおもったんだけど調べたらこんなもんじゃすまないみたい。
2日くらい膿がでたりしてたけどそんなに腫れなかったし。


タマアジサイ


まあるいつぼみがいくつも空にむかってこぶしをつきあげてるみたいについていた。
ふうわり霧でけぶった山道にまるまるとかわいらしい。
たまのようなつぼみがわれてこんな可憐なお花がこぼれでる。
熱帯夜と早起きで寝不足気味の目がぱっちりとひらいてしまった。


蓮池の近くの森で


蓮池に行ったけど蓮のスケッチにちょっぴりあきてしまったので他のお花をスケッチ。
露草はいつも描きたいとおもいながらも後回しにしてしまっていたお花。
どこにでもあるのだけれどきれいな時間は短い、はかなげなお花。
やっぱりきれいだな。




そしてその近くの地面にはっていたヘクソカズラ。
においがくさいのでこんな名前がついてしまったらしい。
こんなにかわいいのにひどい!


かっこよく散る


暑い暑い…。
こう暑いとお花の回転もはやいのかも。
あんまりかっこよい散りっぷりなのでおもわず咲いてるのそっちのけでスケッチ。
この日は写真を撮る人のグループが来ていたらしく、めずらしくにぎやか。
何人かの方にモデルにされてしまった。(後姿の)


からまれて


理科大のヤマユリは自然にまかせてあるのでいろんな蔓ものにからまれる。
そこが描く側にとっては魅力的。
そしていろんなのにからまれているほうがお花が開いたときに
重みで下に垂れるのを支えてもらえていいみたい。
でも、この前見たつぼみは先っぽまでくるくるまかれてしまってこまってた。
そっと蔓をはずしてあげたらほっと開きはじめた。


散華


蓮は散るすがたもなかなかすてき。
ドラマチックです。

ラーメンのレンゲだなぁ…などともおもったりもするけど。

早起きすると朝ごはんが早いのでおなかがすいてしまいます。
10時ごろにおやつをがっちり食べてしまうのにお昼もしっかり。
このごろすこし体重が増えたかも…。


蓮と蜂たち


蓮池には毎年行くのだけれど、今年ほど毎日通ったことはない。
通ってみてわかったこと。
蓮は夕方になると閉じてしまう。
夕方はつぼみばかりなのは知っていたので朝にしかスケッチに行かなかったのだけど
ある日の夕方、朝きれいだった花を見にいったら閉じていた。
だから、開きかげんがお花によってちがうのね。
そしてその朝にひらいたばかりのお花にはたくさんの虫が集まる。
脚にたくさん花粉をつけた蜂たちが忙しそうにおしべの中にもぐりこんでゆく。




こうしてるまにもお花のかたちはどんどん変わる。
スケッチしていたらポフッとちいさなおとをたててまだ重なっていた花びらがわかれた。
蓮はひらくときにポンとおとをたてると聞いて、
そのおとをきいてみたくて夜明け前に行ったことがある。
そのときはあいにく雨が降りだしてしまい、パタパタと葉っぱにあたる雨粒のおとがおおきくって
ちっともわからなかった。
いまのポフッがそれなのかも。