蓮と蜂たち


蓮池には毎年行くのだけれど、今年ほど毎日通ったことはない。
通ってみてわかったこと。
蓮は夕方になると閉じてしまう。
夕方はつぼみばかりなのは知っていたので朝にしかスケッチに行かなかったのだけど
ある日の夕方、朝きれいだった花を見にいったら閉じていた。
だから、開きかげんがお花によってちがうのね。
そしてその朝にひらいたばかりのお花にはたくさんの虫が集まる。
脚にたくさん花粉をつけた蜂たちが忙しそうにおしべの中にもぐりこんでゆく。




こうしてるまにもお花のかたちはどんどん変わる。
スケッチしていたらポフッとちいさなおとをたててまだ重なっていた花びらがわかれた。
蓮はひらくときにポンとおとをたてると聞いて、
そのおとをきいてみたくて夜明け前に行ったことがある。
そのときはあいにく雨が降りだしてしまい、パタパタと葉っぱにあたる雨粒のおとがおおきくって
ちっともわからなかった。
いまのポフッがそれなのかも。


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