たんぽぽスケッチ

たんぽぽってかわいいですよね。
名前の響きもかわいいし、ほんわり開いている姿にいつも元気をもらいます。
皆さんもそれぞれに思い出があることでしょう。
花冠は王道ですよね。あと茎で水車とか作りませんでした?
おままごとにも活躍しました。
苦い味もなぜか知ってるし。(食べた⁈)

そんな思い出も思い入れも愛着もある
そしてどこにでもある庶民的アイドル、たんぽぽですが
意外と描くのは大変です。
まず開花時間が意外と短い。
だいたい9時すぎくらいから開き、3時くらいには閉じてしまいます。
そして摘んでお部屋で描こうと思っても暗い部屋ではすぐにしぼみます。
かんかんに日の当たる場所で短時間だけ咲く花、それがたんぽぽ。
日向で見るあの黄色は通りがかりならよいけれど
じっと見るにはまぶしすぎるぅぅ~
おまけにスケッチブックの白さも春の日向では結構きついです。

開花時間の短さ、こちらでお見せしましょう!

たんぽぽ2021 

これね、スケッチしている間にカメラを60秒に一回シャッターが切れるようにセットして大体9時くらいから2時くらいまでとったもの。
スケッチが終わってからゆっくりご飯食べたあとに回収!ってかんじです。
けっこう動くよね~。

こちらのスケッチも描いている間にすっかり閉じてしまいました。

たんぽぽスケッチ 水彩 F4

お外でたんぽぽを描くにはサングラスが必需品。
お年頃なので眼をいたわらないと。
おととしの秋にわたしの敬愛するアルバロ・カスタネットさんの講習会に行ったのですが
彼は室内にもかかわらずずっとサングラスをかけてました。
質問コーナーで「サングラスをかけて描いてますが、色は変わりませんか?」聞かれてカスタネットさんの通訳の方が本人に訳しもせずに「偏光レンズだから大丈夫なんですっ!!!」ってちょっとキレ気味に答えてたのが印象的でした。
きっと何万回も聞かれるんでしょうね。
日差しの強い屋外でのスケッチがほとんどのカスタネットさんの眼を守る偏光レンズのサングラス!
早速買いましたよ、格安眼鏡ショップJINSで。

あ、あれ?

普通に色変わりますね。
しかもスマホとかカメラの液晶画面とかが変な風に見える・・ていうか見づらい。
写真も撮るなら普通のサングラスのほうがいいんじゃないかい?
絵に関しては、まあ色多少は変わって見えるんだけれど、絵具の色も同じように変わるんだし
結果スケッチに影響はないようです。
眼はずいぶん楽♪
でもね、いしど画材の加藤さんに聞いたらスケッチ用の偏光レンズのサングラスってのがあるらしいのね。

これか~!
オーバーグラスとかクリップタイプもあるから、自前の眼鏡に着けられるってことね。

あ~あ、これだったか。
夏までには買おう!
JINSのは車の運転とかの日常用ということで・・・
安いんだけどかけ心地がよくて軽いんだよね♪

さて、スケッチ動画です。
描いている間にちょうちょが来たりして急に絵の中に現れます。

ホーホケキョ!がいいでしょ?
ここはいろんな鳥がいて、楽しいのよね。

ところでBASEにて、たんぽぽのちいさな卓上水彩画販売中です♪
よかったら見てみてくださいね。
これから薔薇が登場する予定。額装が済んだらアップします。


糸遊

最近、大きめのパネルとロール紙を買い込み
いろいろ描いている。
大きめの絵が描きたくなったのは昨年5月の個展の中止を決めてからで
ベニヤ板に水張りした適当なサイズで何枚か描いたのだけれど、
すっかり楽しくなってしまって
100号いくぞ!っとパネルを買って水張りまでしたのに
手術してからエネルギーが足りなくなってそのままになっている。
やっぱり100は元気になってからにしよう。
真四角って楽しいかたちだなあ、と思って
ほどよく大きいS30 に年末から取り組んで先日やっと仕上がった。

糸遊 透明水彩 s30

大きい絵を描くのの何が楽しいって没頭できることかなあ。
もちろん小さい絵も没頭するんだけれど、物理的に視界いっぱいに世界が広がる感覚や
普通に時間がかかるかんじがなんだかよいんんだよね。
これは春の絵なんだけど、春にタイムスリップするというか
ふと我に返ったときに今が冬なのにびっくりしちゃう。(笑)
春にスケッチしてたときの日差しのまぶしさや虫の羽音、いろいろよみがえってくる。
気をつけなくちゃいけないのが、没頭しすぎて描きこみ過ぎないこと。
全体のバランスを見失わないこと。
時々ラジオ体操を入れたりしながら描いてます。

題名をね、春の陽炎ってつけようと思ったんだけど
念のためにググったら、陽炎(かげろう)って春の季語なんだそう。
つまり春の陽炎って「頭痛が痛い」とかみたいに意味が重複しちゃうかんじなのかなと。
でも陽炎って私にとっては夏のイメージが強いんですよね。
なにかほかの言い回しはないものかと調べたところ、あったんですよ!

「糸遊」

意味としては陽炎と同じなんだけれど、いとゆふ、なんとも可愛らしいじゃないですか。
こどものころにたんぽぽをつんで遊んだそのイメージにしっくりきます。
というわけで、糸遊と題名をつけました。
早く実物をご覧いただける日が来ますように・・・。

さて、体力も戻ったし100号とりかかりますか!